MORIYAのおすすめ^^
ここでは、もりやの気に入ったもの、それは映画だったり、詩だったりしますけど、そういったものを紹介していきます。
悩み多き人生にも、息抜きは必要。くつろぎながら、いい考えが浮かぶことがひらめいたりします。みなさんもなにかいいものがあったら、教えてくださいね。
「徒然草」 兼好法師
つれづれなるままに、
日暮らし硯にむかひて、
心にうつりゆくよしなしごとを、
そこはかとなく書きつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ。
現代社会を生きる私たちにとって、ゆったりとした静寂な時間を送ることはなかなか困難なことです。
私たちの前にはひっきりなしに目的や課題が現れてきます。
そして、それを達成するよう私たちを絶えず責め立てています。
そんな忙しい状況の中で、私たちのメンタリティには、ある種の脅迫的な構えが育っていくわけです。
なかなか手強いこの脅迫性は、精神的な視野狭搾の状態をもたらします。
たとえば車で高速道路を走るとき、スピードが増せば増すほど、運転手の意識や視野は狭くなり、
周囲の風景を観賞する余裕も失われていきます。
この運転者の状態は、現代を生きる私たちの心理状態によく似ているのではないでしょうか。
「徒然草」の冒頭に詠まれた「つれづれなるままに、日暮、硯にむかひて…」
できるだけ意識の緊張をゆるませ、時間の流れに身をまかせて「よしなしごと」を思い浮かべるというのは、
心の放浪や道草という体験と言っていいでしょう。
心理療法の中に自由連想法というのがあります。
クライエントは、思いついたことを何でもいいから自由に物語っていきます。
その内容は意識的な取捨選択ではなしに、「そこはかとなく」連想を続けていくという、
いわば心のさまよい歩きや寄り道といったものです。
連想の流れは、いつか知らず、心のこだわりやしこりをほぐしていき、
再びクライエントの心に自分の時間=魂がよみがえってきます。
自分を見失っていたクライエントがかけがえのない個性をもった物語を自分の中に創造していくわけです。
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