仙台滞在2日目は8時半に起床しました。
みんな目覚めが悪いようでした。
8畳の部屋で4人も寝たので、布団の数が充分ではなく、深夜の攻防には
なかなか激しいものがあったようです。
シェラフを持ち込んでいたので、オーナーは蚊帳の外でしたが・・・

天気は本当に素晴らしく、しかも暖かいので、絶好の行楽日和。
ぬんちゃんが作ってくれた朝食をいただき、しばしガイドブックを眺めてから
温泉へ行くことにしました。
行き先は秋保(あきう)温泉。
ドライブも快適なものでした。
秋保温泉は仙台市内ということもあり、車で西へわずか30分ほどで行ける
場所にあります。
東に行けば松島、西に行けば蔵王をはじめとする温泉やスキー場が
1時間以内にあるという環境は羨ましい限りです。
ゴルフ場にも事欠かないようで、しかも1万円でおつりが来るという
格安の値段でプレーできるとのことを知り、ぬんちゃんも密かにその気に
なっているようです。
仙台市内とはいえ西の端に位置する秋保の温泉街は山の中にありました。
市街地から国道48号線を山形方面へ向かい、トンネルを抜けると風景は一変して
山ばかりが目立つ地形に様変わりします。
さながら、川端康成の「雪国」のようです。

当初の予定なら、そのまま温泉に行くはずだったのですが、「渓流つり」の
のぼりに誘われるまま、秋保温泉の湯元からさらに山奥へ、カーナビも
表示できないほど細い道を走り、釣りをすることになりました。
結果は惨敗でした。
昨日の疲れとお酒が抜けきっていなくて気分の悪かったオーナーを除き、
3人が1時間挑戦したのですが、誰1人獲物を釣り上げることはおろか、
当たりすらないというていたらく。
明らかにやったことのなさそうな女の子や親子連れの子供が何匹も釣っているところを
目の当たりにして、ショックを隠しきれないようでした。
しかも、渓流つりと銘打っていても、実態は単なる釣堀だったこともあり、
3人の気持ちも察するに余りあります。
ただ、ここの構造はユニークで、近くに流れている小川の一部を敷地内の
日本庭園風の池に引き込み、釣堀として利用していました。
綺麗に染まった紅葉と相まって、なかなかの景観でした。
デジカメで撮影した写真がそのあたりを上手く表現できないのが残念ですが。

帰り際に何も釣れなかった3人に同情した釣堀の人が1匹ずつ囲炉裏で焼いた
魚を食べさせてもらいました。
釣りをやらなかったオーナーも1口だけいただきましたが、取れたて&
焼きたての魚はやはり美味。
これが味わえただけでも良しとしなければいけないかもしれません。
気を取り直して、湯元まで山を下りました。
見つけた温泉は昔ながらの本格的な温泉旅館でした。
本館の脇には見たことのない大きさのリムジンが鎮座し、日帰り温泉のある
別館の入口にはドアマンがいるという、考えられないほど豪華な作り。
一体どのような人がどこから(まさか仙台駅から?)利用するのだろうかと
つまらない疑問を抱きつつも、入口に設置してある自動販売機を
ドアマンの案内でチケットを購入しました。
料金はまる1日滞在して1200円。
関東の日帰り温泉の相場からすると、だいぶ割高ですが関東の場合、通常
3時間という制限があるので、1日中いることを考えると、逆に割安なの
かもしれません。
また、1日1200円という料金しか設定していないところを見ると、
客の回転などを意識していないのでしょう。
中途半端に採算性ばかりを意識しているところばかりが目立つ昨今、
セコく商売をしないところは好感が持てました。
伝統のある温泉街の旅館だからこそできる芸当かもしれませんが。

温泉ではゆっくりすることができました。
お湯も良く、露天風呂から川を見下ろせるなど、景色も楽しめました。
なりたさんとさいとうさんはすっかりくつろいでしまい、2人で長い時間
無料のマッサージ器で横たわっていました。
無料だというのに、謎の店員が付き添い、マッサージする箇所を変えるたびに
わざわざマッサージ器の設定を変更するという念の入れよう。
どのような意図が隠されていたのでしょうか?
そういえば、脱衣所に貼られていたヒドイ英文の注意書きには
笑わせてもらいました。
高校や大学入試で出題されたらこうやって回答するだろうなと思わせる
直訳英文で、多少英語の読める日本人にしか理解不能なのではないかと
勘繰ってしまうほどです。
(かくいうオーナーも、英語ができるとはいいませんが・・・)
旅館の人が必死になって捻り出した姿が偲ばれます。
この旅館にどれぐらいの英語圏の人が来るかはわかりませんが、そんな
わずかな人たちへも給仕しようという姿勢には心打たれました。
温泉の後はフットサルという予定になっていました。
温泉でのんびりしすぎたため、大幅に予定が遅れてしまいましたが、
一旦仙台駅で盛岡から来たたかはしさんと昨夜養老の滝で一緒だったおざわさんを拾い、
すっかり夜の帳(とばり)が下りた仙台の街を再度郊外へ車を走らせました。
県道からフットサルコートに入るヘアピン上のカーブを曲がるときに、
仙台の夜景がちょっとだけ見ることができました。
中心街に向いていなかったようで、光はまばらでしたが、印象的な
景色でした。

ぬんちゃんも初めてプレーするという仙台八幡のフットサルコートは
驚きがいっぱいでした。
まず、2〜3年前までスケートリンクだったという建物の中に入ると、
ぬんちゃんからの事前の情報通り、土のコートだったことです。
というより、やわらかい砂という方が的確かもしれません。
競馬場のダートと表現したぬんちゃんは言い得て妙でした。
当然全く踏ん張りが利かず、このコートに慣れていないわれわれは
転倒者が続出。
他のチームが何事もないようにプレーしている姿を驚嘆の目で眺めていました。
2つ目は、いびつなコートの形状です。
スケートリンクをネットで2つに分けるのは良いのですが、ただでさえあまり
広いとは言いがたい面積を2分割しているため、横幅は充分なのですが、
縦が異様に短いという極端な形になってしまっていました。
そのため、サイドから横パスをカットされると、あっという間に
ゴール前に攻め込まれるという笑えない状況が頻繁に発生しました。

3つ目は、仙台八幡のやり方です。
6時から8時までの2時間やったのですが、誰かが中心になって仕切るわけでもなく、
かといって、バラバラとはいえない何個かのグループがチームを作って
自然発生的に試合を始めるのです。
順番なども考慮されているようで、2試合以上待たされることはありませんでしたが、
違和感は最後まで残りました。
そんな中、ぬんちゃんを中心に結成した今日だけのスペシャルチームは
苦戦を強いられました。
レベルはさほど高くはなく、うちのチームが対戦したらそこそこやれるのでは
ないかと思われましたが、即席チームで勝てるほど甘くはありませんでした。
圧倒的な力の差を見せ付けられました。
ただ、ここに参加している人は遠路はるばる集まったチームに温かい目で
見守ってくれました。
下手ではあっても、必死にやっているところが伝わったのでしょう。
お昼に行った釣堀でも感じましたが、こちらの人には部外者に対しても
やさしく接してくれるのかもしれません。

数試合重ねていくうちに、新しく参加した助っ人が最終的にGKを含めて3人加わり、
戦力は大幅に上がりました。
メンバーに疲れが見え始めていたので、まさに渡りに船。
徐々に砂のコートにも慣れたこともあり、最後の数試合はフットサルらしく
なっていました。
オーナーもゴールを決めたし、最後の試合には初勝利(!?)を
上げるという最高の結末で有終の美を飾ることすらできました。
それまでの鬱憤を忘れて意気揚々と引き上げていきました。
フットサルの後はしばらくぬんちゃんの家で休んでから、家の真裏にある店で
久しぶりにおいしい焼肉で舌鼓を打ちました。
玄関を出てわずか15秒ほどで着く店がこんなに良いとは予想もできませんでした。
それにしても、狂牛病の影響の大きさには驚かされます。
ぬんちゃんの会社の人も知っているという焼肉屋は土曜日の夜というのに、
時間が遅かったのかもしれませんが、空いていました。
無用な淘汰が起こらないことを願いたいものです。