激走(!?)青梅マラソン  その1

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2002年2月17日(日)

今年4回目の参加となる青梅マラソンのレポートです。


残り4KMの地点でついに右ヒザが限界に達してしまった。
練習で違和感を感じていたお皿の外側だ。
右足で踏ん張るたびに痛みが伴う。
あ〜、ついに来てしまったかと嘆いていてももう遅い。
残された距離をいかに無事に走る切るかを脳みそまで疲れた頭の中で 必死に考えてみるけど、このまま走るという当たり前のことしか 思い浮かばない。
おいおい、もうちょっとまともな考えが出てこないのかと自分を 罵りたくなる。
上がらなくなった足はさらに重くなり、最初の5KMで作ったらしい 右足の水ぶくれと併せて痛みの効果は倍増。
右足が地面に触れるだけで顔が歪んでしまう。

沿道のおばちゃんたちが「がんばれ〜!」と声をかけてくる。
呑気なものだ。
たぶん、長い距離を走ったことのない人だろう。
走っている選手のことなど何も知らずに、声援をすれば力づけられると 単純に信じている。
疲れていたり、痛みが出ているときにこの声援を聞くと、実際に走っている選手にとって (もちろん声援を送ってくれる気持ちはうれしいのだが・・・) ありがた迷惑ですらあるなんてことは、おばちゃんたちには頭の片隅にも 思い浮かばないのだろう。
疲れているせいか、神経がささくれ立っている。

「アト4KM」の標識を通り抜けると、最後の上りに差し掛かる。
今年知らない間に実践していた上り坂でのピッチ走法でなんとか乗り切り、 残り3KM地点まで続く緩やかな下りに入る。
ここさえ切り抜ければあとはゴールまで平坦だ。
筋肉に余計に負担をかけることはわかりきっていたけど(実は上りより下りの方が 筋肉に負担がかかる)、下りの勢いに任せてペースを上げる。
左手に見えるローソンを通り過ぎ、S字カーブの手前が残り3KM地点。
沿道の人はさらに多くなっているけど、見ている余裕は全くない。
痛みをこらえながらひたすら前だけを目指す。

この頃になると、選手の状態もさまざまだ。
怪我の治療をしてもらうためにコールドスプレーをかけてもらっている兄ちゃん、 記録を完全に諦めて歩いている実業団とおぼしき選手、とんでもない速さで スパートをかけているおっちゃんもいる。
だが、大半のランナーは残されたスタミナを振り絞るように思うに任せない身体を ただ前進させているだけで精一杯。
この集団をかき分け、順位など拘る必要もないのに、1人ずつ追い抜くことに 異様な執念を燃やしていた。



青梅マラソンに参加するようになったのは、ちょっとした偶然だった。
50を過ぎてからマラソンを始めたとんでもない父が、息子の名前を使って応募し、 当時競争率が高かったらしい抽選にたまたま当たってしまったのだ。
当然断ることも出来たのだが、単なる好奇心から一度だけのつもりで参加してみたら、 沿道の雰囲気にすっかり魅せられてしまった。
全国的な知名度を誇る市民マラソンの草分けだけのことはあり、 毎年折り返しを過ぎて20KM地点ぐらいから沿道にたくさんの人が出る。
驚いたことに、青梅マラソンを見ている沿道の観客はただ観戦するだけではなく、 手を伸ばしていろんなものを差し入れしてくれるのだ。
バナナやレモンといった定番モノからチョコレート、あめ、去年はお赤飯という 一風変わったものまでいろんな食べ物を恵んで、疲れたランナーをサポート してくれるのだからうれしい。
一瞬ではあるのだが、食べ物を手にしたときにランナーと観客との間でちょっとした コミュニケーションを取ることによって、青梅マラソンならではの雰囲気をランナーと 観客が一体になって作っているところが初めて参加したときにとっても 新鮮だった。
30KMを走ると途方もなく疲れて、完走した直後は2度と走りたくないと思うのだが、 半年以上たって抽選に当たる頃にはそんな記憶はさっぱり抜け落ち、 また走ってみようかなという気分にさせられる。
そうこうしているうちに、一度だけのつもりが毎年参加するようになり、 今年で4年連続にまでなってしまった。

キレゴンザレスとは去年に引き続き2回連続で出場している。
こちらも抽選のおこぼれでの参加。
最近抽選の競争率が下がっているのか、それとも毎年参加しているランナーには 優先的に枠を設けているか原因は不明だが、今回も何も問題なく抽選に当選。
去年に引き続き、行動をともにする。

毎年、スタート地点である河辺駅までは車で行っている。
電車では乗換えが煩わしいし、なんといっても2〜3倍時間がかかってしまい、 駐車場を気にしないで済むこと以外、何にもメリットがないからだ。
その駐車場は毎回河辺駅の近くにあるスーパー。
無料ではないのだが、屋根つきなので、雨をしのげるところが気に入っている。
今年は雨との予報も出ていたので、雨を気にしないで済むところは なにかと有利だ。

朝の9時半に迎えに来たキレゴンザレスの車に同乗して現地に向かう。
事前の予定では9時に集合するはずだったのだが、直前になってゼッケンと 引き換えに渡すはがきを探していたために30分遅れの到着。
青梅まではわずか30分ほどしかかからないから、少々時間が遅くても 問題にならない。
実際、車をスーパーに駐車させたのは10時ちょっとすぎだった。


その2へ続く



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