Part1: 1975-1979
Fasionable Soundの開花〜








Hi-Fi Set Sotsugyou Shashin)

   

ETP-72029 *東芝EMI

1975年 2月 5日

Record released
ALR-4012 *ビクター/ワーナーパイオニア

1980年 2月21日

 

ALCA-343 *日本コロムビア

1992年 7月21日

C D released

ALCA-9100 *東芝EMI

1994年10月26日  


Produced:Kunihiko Murai,Shoro Kawazoe

Musicians

Masataka Matsutoya:Key
Ginji Ito:g
Haruomi Hosono: b,Ag,bongo
Tatsuo Hayashi : dr
Kenji Omura:lead.&side.g
Ryusuke Seto:banzo,12Strings.g&Ag
Chuei Yoshikawa,Hiroshi Okazaki:Ag
Hajime Hirano: dr(Except:"Okina Machi","Ai No Hanasaku machi")
Nobuo Saito:conga
Akira Miyazawa:flute
Chuei Yoshikawa:harmonica
OrchestoraArrenge:Katsuhisa Hattori,Masataka Matsutoya

Chorus Arr

Arrange

Music

Lyrics

Title

 
   

katsuhisa Hattori

 

Over Ture

1

Hiroshi Okazaki

katsuhisa Hattori

Kunihiko Murai

Kazue Ohashi

エイジ・オブ・ロックンロール

2

Hiroshi Okazaki

katsuhisa Hattori

Yumi Arai

Yumi Arai

卒業写真

3

Hiroshi Okazaki

katsuhisa Hattori

Kunihiko Murai

Michio Yamagami

胸のぬくもり

4

Hiroshi Okazaki

katsuhisa Hattori

Junko Yamamoto

Michio Yamagami

今日と明日の間に

5

Hiroshi Okazaki

katsuhisa Hattori

Ichizo Seo

Shigeru Okawa

大きな街

6

Hiroshi Okazaki

katsuhisa Hattori

ToshihikoYamamoto

Shigeru Okawa

美術館

7

Hiroshi Okazaki

katsuhisa Hattori Masataka Matsutoya

Yumi Arai

十円木馬

8

Tsuneo Ariga

katsuhisa Hattori

ToshihikoYamamoto

Shigeru Okawa

フィッシュ&チップス

9

Hiroshi Okazaki

katsuhisa Hattori

Yumi Arai

Yumi Arai

海を見ていた午後

10

Hiroshi Okazaki

katsuhisa Hattori

katsuhisa Hattori

Michio Yamagami

愛の花咲く道

11


都会的に洗練される直前の、素朴な肌触りがたまらない魅力のデビューアルバム・・・とは言っても決して地味という意味ではありません。
赤い鳥時代にはなかったポップな華やかさを獲得していて、その意味では'80年頃にジャケットデザインを明るいイメージのものに
変えたのは正解と言えます。
ハイ・ファイ・セットが歌うことで永遠の名曲となりえたユーミン書き下ろしデビューシングル「卒業写真」、名カバー「海を見ていた午後」は
もちろん、切なさがジンとくる「胸のぬくもり」、郷愁をさそう「大きな街」、後年、コンサートで人気曲に返り咲くノーブルな「美術館」などは
抒情的な雰囲気を残しています。また、その後の方向性を決定づけた大傑作ナンバー「フィッシュ・アンド・チップス」、
2ndシングル「エイジズ・オブ・ロック・アンド・ロール」などのポップさ全開の派手なナンバーが、前述の抒情的ナンバーに対して
極端なコントラストでもってお互いを引き立てあっており、その中間に位置するロックっぽいギターが印象的な「今日と明日の間に」、
カントリータッチでほのぼのした「十円木馬」がアルバム全体の流れをスムーズに心地よいものにしてます。
そんなこのファーストアルバム、服部克久さんのOvertureで幕を開け、壮大なウェディングソング「愛の花咲く道」で幕を閉じるという流れは、
通して聴くと贅沢な余韻を残してくれるはずです。改めて、今になって思うのは、狙いが定まらず、
試行錯誤しながらのアルバム制作が、偶然にもこのアルバムを”名盤”にしてしまったのでは?と思っています。

(By:Koujirouさん)


伝説のコーラスユニット”赤い鳥”のメンバーだった大川茂、山本潤子、山本俊彦が、ユニットが解散してまもない74年の10月に
Hi-Fi-Setを結成し、暗中模索の手探りの状態の中で製作されたという、このデビューアルバムがリリースされたのが75年2月のこと。
当初のタイトル名は、「Hi-Fi-Set」でジャケットも至ってシンプルであったが、後のブレイクによりタイトルも代表曲名の「卒業写真」に変わり、
ジャケットも明るいトーンのものに一新された。ちなみにオリジナルのジャケットはどこか未来を見つめるようなそんな印象の3人が写っているが
のちに新しくなったほうは華やかささえ感じるポップな装いの3人が写り、イメージがガラリと変化してることに注目してほしい。
さて、このアルバムはタイトル通り、あのユーミンこと荒井由実(現・松任谷)の代表曲のひとつ、「卒業写真」がメインではあるが、
実は当初、「卒業写真」は爆発的なヒットにはならなかったものの、徐々に浸透していき、後に彼らの代表曲にもなっていく。
今でも3月のシーズンには欠くことのできない不滅の名曲だ。 このアルバムの中では「卒業写真」以外にも「海を見ていた午後」
「十円木馬」(この作曲は松任谷正隆)と荒井由実の曲目が収録されており、以降の彼らのアルバムにも彼女からいくつかの作品
が提供されることとなる。そこからユーミンソングの歌い手としての役割も果たすこととなり、このアルバムによってもたらされた
荒井由実との出会いが彼らの1つの方向性を指し示すことにもなるのである。


もうひとつ特記しておきたいことは、すでにファーストアルバムにして、オリジナリティーの萌芽がみられるということだ。
そんな彼らの進むベクトルとなった曲が、「エイジズ・オブ・ロックンロール」と「フィッシュアンドチップス」。
ノリのいいポップス感溢れるこの2曲は、後の「ファッショナブルラバー」「クリスタル・ナイト」の序章となる曲で、
Hi-Fi-Setがダンサブル、ファッショナブルと位置付けられるようになる、まさに口火を切った先駆けとなった曲でもある。
ユーミンの楽曲と、華やかなポップス調のオリジナル(大川・山本コンビ)のこの2曲は、フォークとは意を異なる
”ニューミュージック”なる新語を生み出したともいえる、まさに当時の潮流を切り開いた作品なのだ。
さらにこのアルバムに収められてる楽曲群は、長いことハイ・ファイ・セットがステージなどで歌ってきた回数も多く、名曲ぞろいだ。
その証拠に、デビューから15年後に製作されたライブアルバム「COLLECTION」には、この1stアルバムから、「卒業写真」「美術館」
「フィッシュアンドチップス」の3曲がコンテインされている。また、コンサートといえば、楽器を持たずにステージに上がったのは
当時としてはまさに驚きだった。
最後に・・・。このアルバムでは服部克久の上質な編曲も見逃せない。特に「愛の花咲く道」はウエディングソングとして
ファンの間では、人気の高い曲だ。このアルバム全体を通しての山本潤子さんの、のびやかな声量感あふれる歌唱は、いずれをとっても
ずば抜けて素晴らしい。

(By: matsuさん)

(おまけ:しゅみへや的観点なひとこと)
ハイ・ファイのビギニングアルバムは、試行錯誤した結果、赤い鳥時代とはうって変わった、様々なサウンド・アプローチを施すことに成功している。
また定番ユーミン・ナンバーの他、その後の定番ハイ・ファイ・サウンドへと大きく結びつくことになった大川さん=俊彦さんコンビの楽曲2曲が
収められていることにも注目したいところだろう。アルバムも数が増えてくると、ライブで演ることはえてして少なくなりがちなものだが、このアルバムから
何曲かが長いこと、定番ライブナンバーとして歌われていたことからも、数あるハイ・ファイのアルバムの中でも重要なポジショニングに位置するアルバムで
あることは間違いない。
さらに特筆したいのはコーラスアレンジにコーラスの大家である岡崎広志氏を迎えたことにより、例えば「エイジズ・オブ・ロックンロール」で聴ける圧巻な
スキャットなど、3人のコーラスワークも実に聴き応えがある。



 
Fashionable Lover

ETP-72169 *東芝EMI

1976年 6月 5日

Record released

ALR-4011 * ビクター/ワーナーパイオニア

1980年 2月21日

 

32XA-130 *日本コロムビア         

1987年 2月25日

C D released

ALCA-342 *日本コロムビア

1992年 7月21日

 

ALCA-9099 *東芝EMI

1994年10月26日  

Produced:Kunihiko murai

Musicians

Masataka Matsutoya:FenderRhodes Piano,Ag,Back.vo
Shigeru Suzuki:Eg&Ag
Haruomi Hosono: b
Tatsuo Hayashi : dr
Chuei Yoshikawai:Ag
Hiroki Komazawa: Steel.g
Nobuo Saito:Per
Garbozin:Rhythm section(Except:"Tsumetai ame")
Akira Miyazawa:flute
Koichi Matsuda:harmonica
Aisuke Matsutoya:banjo&fiddle
Koji Hattori,Kenji Nakazawa,Takeshi Nomura,Akira Miyashita:trumpet&Flugelhorn
Eiji Arai,Yasuo Hirauchi,Sumio Okada,Harumi Mita,Yoshikazu Minasawa,Eiji Ueda:tromborn
Zenji Aoyagi,Sokada:Bass tromborn
Takeru Muraoka:alto Sax,flute,Arranged brass&woodwinds
Seiji Ishibashi:alto flute
Hiroshi Ban:Englishhorn
Hiroharu Yamaguchi,Sakae Yamada,Nagahisa Kasamatsu George Shirasu:Frenchhorn
Natsue Yamahata:harp,
Yoshihisa Tamano,Mihoko Morioka,Eiichi Tanaka,Takeo Tomeda,Kinichi Omachi,Hirotaka Fujihara,Hide kawahara
Noriko Mochida,Seiichi Waki,Kazuhi Anzai,Minoru Suzuki,Akio Kawamura ,Yoichiro Kobayashi,
Kazuhito Fujisawa,Masatsugu Shinozaki,Gonbe Fujimaki:Thestrings section included on violin
katsuhiko Tooyama,Shoichi Hayashi:viola
Masayoshi Maeda,Masashi Abei:cello


Chorus Arr

Arrange

Music

Lyrics

Title

 
Tsuneo Ariga

Masataka Matsutoya

Masataka Matsutoya

Yumi Arai

星のストレンジャー

1

 

Masataka Masataka

Yumi Arai

Yumi Arai

朝陽の中で微笑んで

2

Tsuneo Ariga

Masataka Matsutoya

Toshiyuki Watanabe

Yumi Arai

ジュ マンニュイ

3

Tsuneo Ariga

Masataka Matsutoya

Yumi Arai

Yumi Arai

フェアウエル パーティー

4

 

Masataka Matsutoya

Yumi Arai

Yumi Arai

冷たい雨

5

Tsuneo Ariga

Masataka Matsutoya

ToshihikoYamamoto

Shigeru Okawa

ファッショナブル・ラヴァー

6

Tsuneo Ariga

Masataka Matsutoya

Masataka MatsutoyaYumi Arai

Yumi Arai

荒涼

7

Tsuneo Ariga

Masataka Matsutoya

ToshihikoYamamoto

Yumi Arai

真夜中の面影

8

 

Masataka Matsutoya

Masataka Matsutoya

Yumi Arai

月にてらされて

9

Tsuneo Ariga

Masataka Matsutoya

Masataka Matsutoya

Yumi Arai

グランド・キャニオン

10

オープニングから「星のストレンジャー」のスウィング感にぶっ飛びます!、ポップでふんわりした心地よいグルーヴ感に溢れてる
アルバムで、特に前半の曲のつながりが素晴らしい!。その後のハイ・ファイ・セットの可能性を予感させるような、いろんなタイプの曲を
このアルバムで聴くことができます。
これは、ユーミン&マンタ(松任谷正隆)コンビの全面的協力で、このアルバムにより、都会的なポップスへの移行と赤い鳥脱却を
完全に成し遂げたといっても過言ではないように思います。それに、これは考えようによっては・・・ですけど、赤い鳥時代にまいた、
いろんな種が、本アルバムによって、一気に芽を吹きだしたとも言えます。それを象徴させるナンバーとしては、例えばムーディーな
ボサノヴァ「ジュ・マンニュイ」やJazzyな「フェアウェルパーティー」はその後のハイ・ファイ・セットの基本イメージとも言える
”大人のポップス”ですし、荘厳な美しさをたたえた
「朝陽の中で微笑んで」と、ユーミンのバンバンへの提供曲をリカバーした「冷たい雨」の本アルバムでのバージョン
(シングルとは微妙にちがい、後の「ハイ・ファイ・ブレンド」とは完全な別バージョン)も山本潤子さんのヴォーカルに
ますます磨きがかかって聴きごたえ充分。
さらに、カントリータッチの「グランドキャニオン」で楽しく終わるワールドワイド(どころかスペースワイド)な
世界観が素晴らしいアルバムでもあります。
余談ですが、マンタさん自身も、ティン・パン・アレイ時代や、ソロアルバムで「月にてらされて」「荒涼」を歌ってるので
(「荒涼」は大貫妙子さんがゲスト・ボーカルで参加)ハイ・ファイのバージョンと聴き比べるのも(探すの大変だけど、機会があれば)
楽しいです。お試しあれ。

(By:Koujirouさん)

(おまけ:しゅみへや的観点なひとこと)
一般的にはバックがティンパン人脈で固められてるとか、収められているナンバーがユーミンの手によるものが多い事もあり、特にティンパンあたりに影響受けた
若い世代は”ハイ・ファイ・セット”ていうとこのアルバムを連想する方も少なくないと思う。しかし、このアルバムでは大川+俊彦コンビによるタイトルナンバーが
ユーミンナンバーにもひけを取らない、「ハイ・ファイ・サウンド」を決定づけたエポックメイキングが収められている。ゴージャスでポップでスタイリッシュで・・・。
このアルバムがリリースされたのは1976年6月。いい時代のイキのある演奏が、「ハイ・ファイ・サウンド」の広がりをさらに促すきっかけになったこのアルバムは
日本のポップス史上、外して語れない1枚である。




 

Love Collection

Record released 1977年 2月 5日

ETP-72228 *東芝EMI

  1980年 2月21日 ALR-4010 *ビクター/ワーナーパイオニア

C D released

1987年 2月25日 32XA-129 *日本コロムビア
  1992年 7月21日 ALCA-341 *日本コロムビア
  1994年10月26日 ALCA-9098 *東芝EMI

Produced:Tsuneo Ariga,Seizo Shimokobe,Hi-Fi Set

Musicians

Masao Nakajima,Jun Fukamachi,Kazuo Otani,Kenji Enatsu,Hiroshi Shibui,Jun Satoh:Key
Masaki Matsubara:gAg
Chuei Yoshikawa:Ag
Kenji Takamizu,Tsugatoshi Goto: b
Shuichi Murakami: dr
Chuei Yoshikawai:Ag
Koji Hattori,Shin kazuhara:trumpet
Yasuo Hirauchi,Sumio Okada,Eiji Arai :tromborn
Hiroshi Okazaki,Shigeo Suzuki,Ichiro Mimori,Makio Shimizu,Shunzo Sunahara,Tomoo Okazaki,Tsuneo Ariga:Wood wind
Yoshihisa Tamano:Strings
Except
Nemui AsaHorn Section Arrenge:Tsuneo Ariga

Chorus Arr

Arrange

Music

Lyrics

Title

 

Tsuneo Ariga

Ichizo Seo

Dominic Frontiere

Mieko Arima/Kazue Ohashi

オン・エニ・サンデイ

1

Tsuneo Ariga

Ichizo Seo

Yumi Arai

Yumi Arai

雨のステイション

2

Tsuneo Ariga

Ichizo Seo

Hiroshi Sato

Tomiko OKada

眠い朝

3

Tsuneo Ariga

Ichizo Seo

Ken Gold/Micheal Denne

Mieko Arima/Kazue Ohashi

まぶしい貴方

4

Tsuneo Ariga

Ichizo Seo

ToshihikoYamamoto

Shigeru Okawa

夜の傷

5

ToshihikoYamamoto

Ichizo Seo

ToshihikoYamamoto

Shigeru Okawa

クリスタル・ナイト

6

Tsuneo Ariga

Shinichi Tanabe

Morris Albert

Rei Nakanishi

フィーリング

7

ToshihikoYamamoto

Ichizo Seo

Tatsushi Umegaki

Shigeru Okawa

カントリーボーイ

8

Tsuneo Ariga

Ichizo Seo

Syozo Totsuka

Syozo Totsuka

夢に見たジャマイカ

9

Tsuneo Ariga

Ichizo Seo

Yumi Arai

Yumi Arai

中央フリーウエイ

10


ご存知、1976年のハイ・ファイ・セットの大ヒット曲「フィーリング」を収録したアルバムです。このアルバムは発売2週間にして、
アルバムチャートのトップに立ちました。
前作の「ファッショナブル・ラヴァー」がユーミンの作品一色だったのに対し、明るいポップスあり、しっとりとした、華やかなパーテイの後を
思わせるような曲あり・・・と、ハイ・ファイ・セットの持つ個性は、実はこのアルバムから形成され始めた、と言ってもいいのではないでしょうか。
本当に色んなタイプの曲が収められていて、その収録されてる曲どれもが、ハイ・ファイらしさを感じさせてしまう素敵な1枚です。
例えば、聴きながら体がフワフワと浮いていきそうな「オン・エニ・サンデイ」タイトルのようにキラキラしたイメージの「クリスタル・ナイト」。
ラテンっぽい「夢に見たジャマイカ」、お馴染みのユーミンナンバー「中央フリーウエイ」、ギター伴奏とコーラスが美しい大ヒットナンバー
「フィーリング」、ちょっとコミカルな大川さんリードの「カントリーボーイ」「眠い朝」・・・1枚のアルバムでこんなに充実した楽曲揃いの
アルバムはそうありません。
(By:cieloさん)


(おまけ:しゅみへや的観点なひとこと)
オープニングの「オン・エニ・サンディ」のミディアム・グルーヴで幕を開けるこのサードアルバムは、”雨のステイション”、”中央フリーウェイ”といった
定番ユーミン・ナンバーの他に、例えばラテンテイストたっぷりの”眠い朝”(これはちなみに佐藤博氏作)や、”夢に見たジャマイカ”はアルバム全体を
締める役割を果たしてるナンバーが収められてるのも見逃せない。さらに、ゴージャスな”クリスタル・ナイト”もアルバムに華を添えて、大ヒットとなった
”フィーリング”も今、アルバム全体を通して聴くとメインのナンバーではなく、アルバムの一部として存在してる感がある。そのくらい各曲がそれぞれ輝きを
今なお保ち続けてる1枚。ちなみにこのアルバムは最終的には13週連続アルバム・チャート首位、その年の年間アルバムチャート1位、という驚異的な
セールスを記録、彼らが本格的にブレイクするきっかけをつくった。


  

Diary

Record released 1977年 9月 5日

ETP-72268*東芝EMI

  1980年 2月21日 ALR-4009 *ビクター/ワーナーパイオニア
C D released 1992年 7月21日 ALCA-340 *日本コロムビア
  1994年10月26日 ALCA-9097 *東芝EMI       

Produced:Tsuneo Ariga,Seizo Shimokobe,Hi-Fi Set

Musicians

Larry Muhoberag:Piano,Fender Rhodes
Dennis Budimir i:g*Right side
Lee Ritenour:Rhythm
g*Left side
James D.Hughart,Max Bennett: b
Harvey Mason: dr
King Erickson:per

horn section on "The Diary"

Kenji Nakazawa:trumpet
Shigeharu Mukai :tromborn
Takeru Muraoka:alto Sax
kosuke Ichihara:tenor sax
Hiroshi Ban:Englishhorn
Tadaaki Ohno group,Masahiro Tomoda group:Strings

 

Title

Lyrics

Music

Arrange

Chorus Arr

1

恋の日記

Tokiko Iwatani/Howard Greenfield

Neil Sedaka

Bob Alcivar

Bob Alcivar

2

風の街

Shigeru Okawa/Takashi Matsumoto

ToshihikoYamamoto

Bob Alcivar

Bob Alcivar

3

遠くからみちびいて

Tokiko Iwatani/Cynthia Weil

Barry Mann

Bob Alcivar

Bob Alcivar

4

  メモランダム

Rei Nakanishi

Youichi Takizawa

Bob Alcivar

Bob Alcivar

5

海辺の避暑地に

Kazue Ohashi/Pierre Grosz

Micheal Jonaz

Bob Alcivar

Bob Alcivar

6

愛こそすべて

Rei Nakanishi/Calole King

Calole King

Bob Alcivar

Bob Alcivar

7

暖炉でマシュマロ

Takashi Ogura

Kunihiko Murai

Bob Alcivar

Bob Alcivar

8

いつかスターに

Tomiko Okada

Ken Gibson/Carol Hofness

Bob Alcivar

Bob Alcivar

9

個人的メッセージ

You Aku

Ken Sato

Bob Alcivar

Bob Alcivar

10

リトル・バロック

 

Tony Ariga

Tony Ariga

Tony Ariga


アメリカで収録されたハイクオリティーな一作。1977年はハイ・ファイ・セットにとってまさに当たり年。1月リリースの
「フィーリング」の大ヒットに続き、3rdアルバム「ラブコレクション」が、3ヶ月以上も上位にランクして、ロングセラーを続ける、
そんな時期に渡米して収録され、同年9月にリリースされたのがこの「ザ・ダイアリー」だ。
かの有名なA&Mレコーディングスタジオで、5thディメンションのアレンジも手がけたボブ・アルシバーのアレンジ、そしてプレーヤーも
ハービー・メイソン(P)、リー・リトナー(G)など、当時の名だたるメンバーでの音作りに支えられて、アメリカン・テイストの
洒落た大人の香りが漂う、落ち着いた、くつろぎ感のある仕上りとなっている。当時、最高のスタジオでの収録は、ゆったりした音楽空間、
奥行きの透明な響きを見事につくり出し、3人の歌唱、とりわけ山本潤子さんの声の美しさを最大限に引き出していて、
その音作りのクオリティーの確かさは、他の作品に比べて抜きん出ているとこに注目してほしいと思う。
このアルバムからは、「恋の日記」「メモランダム」「風の街」の3曲がシングルカットされているのは、そのすぐれた音づくりが作品に
反映している証に他ならない。(シングル版「風の街」は別アレンジで日本で収録されており、バージョン違いになっている)
また、この「ザ・ダイアリー」では、5曲がニールセダカやキャロルキングを含む海外のアーティストの作品で、岩谷時子、なかにし礼等が
訳詞をするといったなんとも贅沢な曲目が連なっている。
このアルバムの中では、なんとも優美で大人の恋心をゆったりしたビートに乗せ、ハイ・ファイ・セットのコーラスが冴える「恋の日記」が
一番輝く。それに特筆すべき曲は、なんといっても「遠くからみちびいて」。山本潤子のとりわけ美しい声がとても心に残る秀逸の一曲だ。
ジャケットの裏面は、収録先カリフォルニアでの夕暮れの1枚のPhotoスナップ。暮れかかるマリンブルーの空に、3人のやわらかい表情が
とても印象的だ。
(By: matsuさん)


楽曲は外国人作家、歌詞(訳詞)はなかにし礼さんというゴールデンコンビ?の曲に加え、人気作詞家の阿久悠氏、岩谷時子氏等と贅沢な
ラインナップを揃えたアルバムです。が、たとえそんなことを意識しなくとも、十分楽しめるアルバムのひとつと言えるでしょう。
今なおハイ・ファイ・ファンに愛され続けている注目曲が多いのも魅力です。当時、スクーターのCMソングにもなり、
シングルカットされた「風の街」、どことなく懐かしさを感じさせるメロディーの「メモランダム」、キャロルキング作のナンバー
「愛こそすべて」、ニールセダカ作「恋の日記」などはこのアルバムが世に出てすでに20年以上経つ今も、人気の高いナンバーです。
他にも「遠くからみちびいて」「海辺の避暑地に」はピアノとアコーステイックギターの音色に、潤子さんのボーカルが冴え渡り、
聴きごたえのあるナンバーも収められています。赤い表紙のダイアリーを配した、アルバムジャケットも素敵です。
鍵付きの日記帳・・・今も売っているかな?

(By:cieloさん)


(おまけ:しゅみへや的観点なひとこと)
ハイ・ファイの初のアメリカレコーディングは、結果的にハイ・ファイ・サウンドの幅を大きく広げることになった。このアルバムでアレンジを担当したのは
かつて赤い鳥時代にも関わっており、フィフス・ディメンションのプロデューサーでもあったボブ・アルシバー。また、そうそうたる強者アーティストが
バックを固めた中、ハイ・ファイはこのアルバムで、はじめて大人の、落ち着いたゴージャス感に溢れるサウンドを自分たちのものにしてみせた。そして、
このアルバムからハイ・ファイ・セットは第2ステップの時代へと突入することにもなる。オールドタイミーなバラードあり、ドライブ感溢れるミディアムナンバーあり、
アコースティックなヨーロピアンテイストなバラードあり、バロック音楽を彷彿させるような厳かな小ナンバーあり、ジャズのスタンダードナンバーのような
ゆったりとしたナンバーあり・・とバラエティにも富んだ秀作。


 

Swing

Record released 1978年 6月 5日

ETP-80018*東芝EMI

  1980年 2月21日 ALR-4008 *ビクター/ワーナーパイオニア

C D released

1992年 7月21日 ALCA-339 *日本コロムビア
  1994年10月26日 ALCA- 9096*東芝EMI 

Produced:Produced:Tsuneo Ariga,Seizo Shimokobe,Hi-Fi Set

Musicians

Kentaro Haneda:Key
Kimio Mizutani,Tsunehide Matsuki,Kiyoshi Sugimoto:g
Akira Okazawa, Tsugutoshi Goto: b
Shuichi Murakami: dr
Nobu saito:per
Isao Kanayama:glocken
Koji Hattori,Shin kazuhara,Kenji Yoshida,Hitoshi Yokoyama,Tokikazu Sumiyama:trumpet
Harumi Mita,Katsuyuki Sugimoto,Tomoaki Hashizume,Seiichi Tokura:tromborn
Jake Concepcion,Hiromi Sano,Masaaki Sano:Sax
Nishiya Ensemble,Tada Ensemble,Tamano Ensemble:Strings


Chorus Arr

Arrange

Music

Lyrics

Title

 

Tony Ariga

Kentaro Haneda

Dave Martyr

Kazuko Kobayashi/Dave Martyr

SWING WE FOUND LOVE

1

Tony Ariga

Kentaro Haneda

Tadao Inoue

Machiko Ryu/Tsuzuri Nakazato

少しだけまわり道 

2

Tony Ariga

Kentaro Haneda

Michel Legrand

Syuntaro Tanigawa

火の鳥 

3

Kentaro Haneda

Kentaro Haneda

Hideo Ichikawa

Shigeru Okawa

夕空にハング・グライダー 

4

Tony Ariga

Kentaro Haneda

Ken Sato

Machiko Ryu

空港まで 

5

Kentaro Haneda

Kentaro Haneda

Kentaro Haneda

Shigeru Okawa

幕開け 

6

Tony Ariga

Kentaro Haneda

ToshihikoYamamoto

Machiko Ryu

レディー・グレイ 

7

Kentaro Haneda

Kentaro Haneda

Herbie Flowers

Machiko Ryu/Herbie Flowers

DANCE DANCE DANCE 

8

Tony Ariga

Kentaro Haneda

ToshihikoYamamoto

Shigeru Okawa

OH! LUCKY LADY 

9

Tony Ariga

Kentaro Haneda

Barry Manilow

Tokiko Iwatani/Marty Panzer

君を行かせて I WAS A FOOL TO LET YOU GO 

10


大ヒットアルバム「Love Collection」から2作目のアルバムです。 1曲目「swing」の、ジャジーな雰囲気の曲から
しっとり聴かせるのがお得意?の メンバーである大川さん&山本俊彦さんコンビによる「Oh, lucky lady」まで・・・
バラエテイーに富んでいて、一気に聴かせてくれます。
特にお勧めの聴きどころとして、映画音楽主題歌「火の鳥」。潤子さんのボーカルがスケールの大きな歌詞を引きたてており、
壮大なナンバーに仕上っている他、「幕開け」は当時のハイ・ファイ・セットのステージを彷彿とさせてくれる曲、
「レデイー・グレイ」「空港まで」は、ひとり部屋で静かに聞きたい落ち着きのある曲です。
バリーマニロウ作の「君を行かせて」は大川さんのボーカルがキラリと光った曲で、そして「少しだけまわり道」は、
女性らしい思いが溢れる軽やかなラブソング。聴いているうちにだんだんと聴く人をハイ・ファイ・セットの世界へと
惹きこんでくれる名盤だと言えるでしょう。
ジャケットもお洒落ななかにもどこか、コミカルな雰囲気もあって、印象に残るデザインになっています。

(By:cieloさん)


このアルバムから受ける印象は・“飛翔感“・”ダンサブル“そして打って変わって”ちょっと痛い恋の悔恨“。
まず、“飛翔感“を感じさせるのは「火の鳥」・「夕空にハンググライダー」・「空港まで」の3曲。
ことに、「火の鳥」の、空の彼方の高さまで羽ばたくかのような潤子さんの凄烈な声の張りには、聴く度に感動を禁じ得ません。
ピアノから始まって、弦が入ってくる間奏の広がりにも泣かされます。同じく「夕空に〜」の俊彦さんのソロは、
まさに目が眩む夕日に向かってフワリ浮かんでるハンググライダーを思わせます。
風にあおられないかとちょっと危ぶみながら見上げている気分も味わえてグー(笑)
次に“ダンサブル”という曲は「SWING」「幕開け」「DANCE DANCE DANCE」の明るい3曲。
ことに「幕開け」の初ステージに向かう女の子の意気込みは、結婚披露宴でのお色直しでドレスに着替える
新婦の新しい人生への幕開けへの心意気のような気がしません?
この曲を使いたいが為にもう 一度披露宴をやり直したいとさえ思っています(相手を替えて?・爆)。
そして「レディーグレイ」・「OH!LUCKY LADY」は、いわずもがなの大人の女の恋の悔恨。
奔放な恋やドラマの様な別離を経験した訳でもないのに、この両曲を聴くと、胸が熱くなるのは何故?
きっと、一曲を歌い上げる中に作られるドラマに同化させられているからなのでしょう。
こういう 痛い曲を、情感に流されずサラッと歌って尚且つ心に突き刺すあたり…ボーカルの潤子さんならでは!
最後の曲「君を行かせて(I WAS A FOOL)」。こんないい女を行かせるなんて…バカだよ。アンタ。
「少しだけまわり道」して、また巡り会えたらいいけれど…そんな<SWING>揺れる恋心溢れるアルバム。秀逸です!

(By: CHIKIさん)

(おまけ:しゅみへや的観点なひとこと)
タイトルどおり、スウィング感溢れるジャジーなナンバーがオープニングを飾るハイ・ファイ5枚目のアルバム。前作が落ち着いたイメージで固められたのに対して
このアルバムではまた少し新たなテイストを加えて、よりハイ・ファイ・サウンドの懐の深さを増すことに成功している。例えば「少しだけまわり道」、
「夕空にハング・グライダー」といったナンバーでは前者がスタイリスティクスを彷彿させるフィリーサウンドのテイストが、後者ではバリーホワイトを思わせる
70年代中期のソウルテイストのアレンジで施され、「空港まで」、「火の鳥」といった壮大なナンバーあたりはこのアルバムでのハイライトなナンバー扱いに
なるのだろう。さらにゴージャスに、だけど従来のアコースティックでシックに聴かせることも忘れない、まさしくハイ・ファイのエンターティナーぶりを彷彿させる1枚だ。



  

Coming up

 

Album released 1978年11月20日 ETP-80049*東芝EMI

C D released

1988年 4月24日 CT30 -5172*東芝EMI
  1993年 3月 3日 TOCT-6976 *東芝EMI

Produced:Hi-Fi Set,Seizo Shimokobe

Musicians

5th Avenue
Hiroshi Shinkawa,Masahiro Hayashi:Key
Takeshi Ohta:g
Akio Kawamoto: b
Masato Shigeta: dr,Syndr

Guest Musicians
Nobu Saito:per(
ノックダウン」「流れ星」「ミッドナイト・エンジェル)
Motoya Hamaguchi:per(
HAVANA CANDY」「月曜日のプロローグ」「モノクローム」「夜空を南へ)
Ted M. Gibson: ag
Horn Spectrum
+1
Ichiro Nitta:Trumpet,Flugelhorn,Tromborn
Junichi Kanesaki:Trumpet,Flugelhorn
Tetsu Nakamura: Tenor Sax,Pianica
Toshiyuki Yoshida:Tromborn,bass Tromborn
Goro Yoshino:Banjo( Except:
Bourbon Trip)
Eiji Hanaoka:Clarinet solo( Except:
Bourbon Trip)
Nakano Brothers:Tapdance( Except:
Bourbon Trip)
Yukio Eto:fluto( Except:
Yozora O Mitami E)
Tada Strings group :Strings

Strings Section arranged:
Nozomi Aoki( Except:
Nagare Boshi」 「Fuyu no Umi),
Shinichi Tanabe(Except:
Getsuyoubi No Prologue」「Monochrome」「Yozora O Mitami E)
Horn section arranged:Ichiro Nitta( Except:
Knock Down」「Midnight Angel」「Havana Candy」「Bourbon Trip)

Chorus Arr

Rhythm Arrange

Music

Lyrics

Title

 
ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto

Shigeru Okawa

ノックダウン

1

ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

Ami Ozaki

Ami Ozaki

流れ星

2

ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto

Shiko Arai

ミッドナイト・エンジェル

3

ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

Yasuhiro Kido

Machiko Ryu

ひとりぼっちのクリスマス

4

JunkoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

Patti Austin

mami Kikuchi/Patti Austin

HAVANA CANDY

5

ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

Kingo Hamada

mami Kikuchi

バーボン・トリップ

6

JunkoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

Ken Sato

Machiko Ryu

月曜日のプロローグ

7

ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto

Etsuko Kisugi

モノクローム

8

ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto

Shigeru Okawa

夜空を南へWE RE FLYING

9

ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

Hiroshi Shinkawa

Shigeru Okawa

冬の海

10


白い背景に 赤いハイヒール そして黒い蝶ネクタイ・・・ショーのはじまりを予感させるようなジャケットのこのアルバムの1曲目は
”ノックダウン”。波打つようなノリの良いコーラス、聞いてるファンを引き込むパワーが1曲目の役目だと思うから、このアルバムは
そういう意味で合格点。曲的には「ファッショナブルラバー」などの路線に近いかな・・・
2曲目は”流れ星”。夜中にひんやりした床の上に座りこんで、窓から眺める夜空をみつめているような錯覚を覚える。
いつも引き際は鮮やかなのに ひとりになると淋しいヒロインが存在する・・・そんなイメージを抱かせる。
続いては”ミッドナイト・エンジェル”。夜のしじまの中、都会のお店では、男も女もいつもより魅力的に見えるのかもしれない、
ひとときの夢を見るように 恋をするのもいいかも・・・。と思わせてくれるナンバー。
このアルバムに収めれてるハイ・ファイのウインターソングは「ひとりぼっちのクリスマス」。
この曲を聴くと冬の雪が積もる窓辺に 頬をよせて たたずむ女性が見える。
恋人との別れを こんなに心穏やかに語れるのは彼女がおとなの女性だから……かな。
うってかわって陽気なナンバー”HABANA CANDY”はタイトルどおり”常夏のハバナ”・・・ 熱帯の気温を感じる曲です
英文と和訳の韻の踏み方も心地よいノリのよい曲。
”バーボン・トリップ”は軽やかなタップダンスのステップにのって、これもダンサブルな一曲。
コケテッシュなエンターティメントが登場するようです。実はこのアルバムで一番好きなのは”月曜日のプロローグ”。
とにかくコーラスアレンジがおしゃれ。車の中で聴くとそれがよりリアルに感じます。
”モノクローム”は山本さんのファルセットが冴える1曲。ゆるやかな時間の流れが感じられ心地よいナンバー。
”夜空を北へ(We are flying)” この曲は大川さんの低音の魅力がコーラスの底辺をささえてるナンバー。
だからこそ三声のコーラスの厚みが増しハーモニーの妙を聴かせてくれるのだろう。
最後は”冬の海”。聴いていると目の前に冬の海が持つ冷え冷えとした荒涼とした海原がひろがるようだ
ハイ・ファイを聴いてると・・”詩の温度が声質に反映するのだろうか?”と思うことがある。
潤子さんは『静けさ』を歌える人だ。声には情感が感じられるのに 無機質なところもある。でもおさえても 豊か。
丁寧な歌い方だし、透き通った高音が明るさと広がりを感じさせてくれる。そして・・・ハイファイセットの最大の魅力であるハーモニー。 
楽譜や音符ではあらわせないコーラスワーク。息の抜きかた、ねばりかた、踊るようにメロディーのうえをステップ
踏むように…歌う。とりわけ潤子さんの声が 女優のように 歌の中のヒロインを歌い分ける大人の女や 悲しい女 激しい女 
みんな潤子さんの中に共存しているような気がするのは私だけだろうか?

(By:ぴんくさん)

(おまけ:しゅみへや的観点なひとこと)
タイトル通りに”ノック・ダウン”されそうな心地よいテンポのロックナンバーは、アルバムのオープニングによく合う。
そして一転して、しっとりとした”流れ星”、明るいメロディーの”ミッドナイト・エンジェル”、”夜空を南へ”といった夜にひとり(もしくは誰かと)
空を見上げながら聴きたいナンバーあり、パティ・オースティン作の”HAVANA CANDY”の明るいラテン・ナンバーあり、そして浜田(濱田)金吾作の
”バーボン・トリップ
のようなオールドタイミーなデキシージャズ風ナンバーあり、と実に様々な「ハイ・ファイ・サウンド」の色(カラー)を堪能できる、
楽しいアルバム。このアルバムを聴けば、ジャンル関係なく、自分たちのカラーに染めてしまうハイ・ファイ・セットの持つ底力(?)に驚愕することと思う。


 

 

閃光(フラッシュ)

Record released 1979年7月 5日

ETP-80082 *東芝EMI

C D released

1988年4月24日

CT30-5173 *東芝EMI

  1993年4月 7日 TOCT-6977 *東芝EM

Produced:Hi-Fi Set,Seizo Shimokobe

Musicians

Hiroshi Shinkawa:Fender Rhodes,Piano,Oberheim,Harpsichord
Hiroshi Shibui:Fender Rhodes
Masahiro Hayashi:Organ,Piano
Kenji Ohmura,Tsuyoshi Kon: g
Takeshi Ohta:g,Ag
Ted M. Gibson: g,Ag
Toshiaki Usui: 12strings guiter
Rei Ohara,Keisuke Miyashita,Akira Okazawa: b
Masato Shigeta,Shuichi Murakami,: dr
Nobu saito,Pecker :per
ShigeoFuchino :Alto sax
Eiji Toki:Alto sax solo
Yukio Eto:Flute,Recorder

Horn Spectrum

Ichiro Nitta,Junichi Kanesaki,Toshiyuki Yoshida
Joe strings section,Ohno String ensemble,Tada Strings group:Strings

 

Title

Music

Lyrics

Arrange

Chorus Arr

1

よりそって二人

Shigeru Okawa

ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto

2

最後の春休み

Yumi Matsutoya

Yumi Matsutoya

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto

3

スクールバンドの女の子

Mami Kikuchi

Ken Gibson

Hiroshi Shinkawa

JunkoYamamoto

4

22時15分

Shigeru Okawa

Rob Mckuen

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto

5

レイン・ワルツ・アンド・ラビング・ユー

Ami Ozaki

Ami Ozaki

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto

6

スローダンス

Shigeru Okawa

Hiroshi Shinkawa

Hiroshi Shinkawa

Shincequet

7

きまぐれトランプ

Mami Kikuchi

Ken Sato

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto

8

夜の長距離バス

Yoshihiro Takeda

Ralph Macdonald-William Salter

Hiroshi Shinkawa

JunkoYamamoto

9

春が始まる日

Shigeru Okawa

ToshihikoYamamoto

Hiroshi Shinkawa

JunkoYamamoto

10

歌を捧げて

Kazumasa Oda

Kazumasa Oda

Hiroshi Shinkawa

ToshihikoYamamoto


暖かみのある落ち着いたアルバムである。「FLASH(閃光)」はアルファの製作から移って、ハイ・ファイがセルフプロデュースした
2作目となるアルバムでもある。前作は、華やかで、開放感のあふれるアルバムとなっていたが、このアルバムの曲は、派手さがなく、
心のぬくもり、暖かみの感じられる落ち着いたアルバムとなっていて、じっくりと聴かせるナンバーが多い。
ハイ・ファイ・セットは当時、シングルの他に年間2枚のアルバムを手がけていた時期とあって、オリジナル曲が意外に多くはなく
海外の日本語訳版の曲が3曲含まれている。また、小田和正、松任谷由実、尾崎亜美などからも作品が提供され、
バラエティーあふれる曲目の構成となっている。そのなかでも特筆しておきたい曲をいくつか・・・
まず、「よりそって二人」は、山本俊彦作曲、大川茂作詞コンビによる、ハイ・ファイ・セットのメンバーのペンによる
初のシングルカット曲。ほのぼのとしたカップルの情景がほほえましい秀作だ。
もしかしたら・・・この曲の歌詞の内容に出てくる、「信じ合えることの嬉しさ」、「心のときめき」、「暖かい炎(光)」が、
「閃光」というアルバムのタイトルネームになったのだろうか。次に「22時15分」、「夜の長距離バス」。
大川茂、山本俊彦が、それぞれ大人の雰囲気でしっとりと歌い上げており、グッと引きつけられる作品だ。
さらに、松任谷由実の「最後の春休み」は、荒井由実から松任谷由実に変わってから久し振りのハイ・ファイへの曲提供が実現したもの。
ハイ・ファイ・セットのアルバムにとっても実に4枚目ぶりの作品提供となっている。
またこの「最後の春休み」は、「卒業写真」、「Good-by school days」(山本・大川コンビ作)とともに
HiFiの「卒業3部作」の中間の位置をしめている。甘酸っぱい青春の切なさが心にしみる一作だ。

この作品の中で異色を放っているのが「スクールバンドの女の子」だ。ケン・ギブソンの曲に菊地まみが訳詞をした、軽やかなテンポ感が
すがすがしい、爽快な曲だ。この曲での山本潤子さんの清潔感のある伸びやかな歌唱は、まさにチャーミング、必聴の一曲だ。
そして、ラストを飾るのは小田和正・作の「歌を捧げて」。すでにオフ・コース名義では彼らの初期の名作「ワインの匂い」でも
発表されているが、ここでは、ハイ・ファイにしては、珍しくアカペラでしっとりと聴かせ、オリジナルのオフ・コースにもひけを取らない、
実にすばらしいコーラスワークを発揮している。
小田氏からへの作品の提供は、後の「忘れないわ」とこの曲の2曲のみ。しかもこの「歌を捧げて」は、このアルバムが発表されて
21年の時を経て、昨年2000年12月31日の小田和正のカウントダウンライブのゲスト出演時に、なんと、新たに歌詞を加えて
披露され、ファンのあいだでも話題となった1曲でもある。
そして、アルバム全体をとおしていえることは、ハイ・ファイのすぐれたボーカルのほかに、赤い鳥時代からの朋友である、
村上”ポンタ”秀一、大村憲司がバッキングをして素晴らしいサポートを聴かせてくれていることで、その音楽に安心して
身をまかすことができる点も見逃せない。
(By: matsuさん)


どんどんポップに、Jazzyに、オトナっぽく洗練されてゆくハイ・ファイ・セットが、 なぜか急に"先祖がえり"したように、
フォークな味わいを見せた7thアルバム。 大川茂さん&山本俊彦さん(作詞/作曲)コンビによる先行シングルカット曲
「よりそって二人」は普遍的な男女の愛を歌った、優しさに満ちた曲で、この曲がヒットしてれば、ハイ・ファイ・セットの運命も
変わっただろうと思える名曲です。
(のちに行われたファンクラブの人気投票で1位になったこともあるほどです)
全体的な印象は、アルバムタイトルが派手な割に、おとなしめの曲が多く、"隠れた名曲"の多いアルバムです。
そのひとつ「22時15分」は大川さんボーカルによる静かなバラードで、大川さん自身による詞も優しく、
癒されるような気分にさせてくれます。
ラストのアカペラで歌われてる「歌を捧げて」は、赤い鳥時代の頃、まだ地主さんがいた3人時代のオフコースとの
ジョイントコンサート”8人の音楽会”のために小田和正さんが書いた古い曲で、オフコースの『Song is Love』にも
彼らのバージョンが収録されてるので聴き比べてみるのも楽しいです。
他にも潤子さんの声が甘く可愛らしく、大川さんとのかけあいも楽しい「スクールバンドの女の子」、ほんのり切ない
ユーミンの「最後の春休み」や、やわらかなコーラスが心に優しい大川/俊彦コンビの「春の始まる日」、尾崎亜美さん自身も
5枚目のアルバム『Little Fantasy』で歌ってる「レインワルツ・アンド・ラビング・ユー」など、春の温かい日差しを
感じさせるような、ほんわかしたアルバムで、個人的にはデビューアルバム(卒業写真) の姉妹編のような気がしてます。
(By:Koujirouさん)


レビューを書くに当り、改めて持っているアルバムの詞を読んで感じたことは、ハイ・ファイ・セットの曲は詞がとても
洗練されているということです。特にすごいなぁと思うところは、心情の描写の部分で、風景や物などを表現した映像の世界に
寄せて心情を表しているところが多く見られるのです。その為でしょうか、歌に登場する女性はどちらかというと
心情をストレートに表現するより、それとなく吐露していることが多く、そんな彼女たちに対して以前から、精神的に
大人だなあという印象をもっていました。また、恋愛が現在進行している歌も少ないという印象です。
そして現在進行していても別れの予感が伴い、思うまま気持を伝えられないという曲が多いようにも思います。
「よりそって二人」、「春が始まる」という愛する人とともにいる幸せに満ちた2曲が印象深い「閃光」というアルバムは、
聴き終った後、いつもとても幸せな気持に包まれたことを覚えています。「こ〜い」の部分を聴いただけで甘美な世界に
引き込まれる「よりそって二人」、そして好きな人と巡る季節を、繰り返し歩いて行きたいという女性の気持をそのまま
表している「春が始まる」は、どちらもシンプルなアレンジが若い二人の素直な気もちを引き立てている名曲で、何とも
言えない幸福感を感じさせてくれます。
ただ、そのような幸せに満ちた曲を聴きながらも実は、どこかしら切なさを感じたことも確かでした。
人を好きになると切ない気持、そして今が幸せであればあるほど先の運命への不安はぬぐえなくなるものなのでしょうか。
卒業という別れが淋しい「最後の春休み」、幼い日の想いを叶えてと淡い夢を見る「レイン・ワルツ・アンド・ラビング・ユー」、
愛と別れ旅立つ男のせつなさの「夜の長距離バス」などアルバム全体に愛と切ない気持が溢れています。愛のきらめきの中に、
一抹の淋しさを秘めているところが、愛することの美しさを倍増させるかのようです…。今でもたまにこのアルバムを聴くと、
リアルタイムで聴いていた頃よりいっそう、ググッとこみ上げてくるものがあります。それは、静かなグルーヴ感のようなものです。
若い頃より、より共感できるのは、ハイ・ファイ・セットが語りかける愛のメッセージが、大人になった私の心に迫るものが
あるためなのでしょう。聖母のような愛に満ちた「歌を捧げて」、短編の映画を見るような趣きのある「22時 15分」、
アンサンブルを聴くような「スクールバンドの女の子」、一人過ごす、夜のさみしさの「気まぐれトランプ」
恋のひらめきを感じる「スローダンス」、時は移っても一曲一曲、曲想に酔い、メロディーを楽しみ、ラブソングを体いっぱいに
感じることのできるアルバムです。
(By:雅子さん)


(おまけ:しゅみへや的観点なひとこと)
シングルにもなったフォーク調の”よりそって2人”で、幕を開けるこのアルバムは、全体的に穏やかな曲調が増えてきて、「ハイ・ファイ・サウンド」の
もうひとつの色を見せてくれている。今回久し振りに聴き直して気がついたのが、まず”スクールバンドの女の子””22時15分”といったナンバーがその後の
4ビートジャズへの転換を予感させてくれるナンバーが収められていることだった。前者は軽快なミディアムなメロディに潤子さんのスキャットがメロディーに
心地よく乗せてるし、後者のはスタンダードジャズを思わせるアレンジに大川さんの低音ボーカルがマッチしてるナンバーだ。他にも従来の「ハイ・ファイ・サウンド」の
ような”スローダンス”よりも、”気まぐれトランプ”、”夜の長距離バス”といった大人のテイストをきかせたナンバーが増えてきてることにも注目してもらいたい。
そしてやはり最後の”歌を捧げて”でのお3方によるアカペラには、ただただ圧倒しかない。

 


 
                    ↓
裏ジャケはこんなカンジ
 


QUARTER REST

Album released 1979年12月20日

ETP-80124*東芝EMI

C D released 1988年 4月24日 CT30-5174*東芝EMI

Produced: Hi-Fi-Set,Seizo shimokobe

Musicians

Hiroshi Suibui,Jun Sato,Makiko Tashiro,:P
Jun Sato:oberheim,clavinet,Yamaha Cp-80&Fender Rhodes
Hiroshi Suibui,,Hiroshi Shinkawa:Fender Rhodes
Makiko Tashiro,:Prophet5,Vocorder
Ichizo Seo:Prophet5,Vocorder&Voice
Shigehiro Takahashi,Tsugutoshi Goto: Eb
Kunimitsu Inaba:Wb
Tatsuo Hayashi,Eiji Shimamura,Kiyoshi Tanaka: dr
Shigeru Suzuki,Masaki Matsubara:Eg
Takeshi Ohta:Eg(except:"Hohoemi no kageri"Guitar solo&"P.S.")
Chuei Yoshikawa,Toshiaki Usui:Ag
Takeshi Ozaki:Pedal steel g
Chuei Yoshikawa:Gut.g,Alto harp,F.mandolin
Pecker,Nobu Saito:Per
Koh Kanayama:Marimba
Horn Spectrum(Ichiro Nitta,Junichi Kanesaki,Toshiyuki Yoshida) :Horn section
Shin yamamoto,Shin nagaoka:French Horn
Jake.H.Conception:Alto Sax
Eiji Arai:Tromborn
Keiko Yamakawa:Harp
Tomato group:Strings
OrchestoraArrenge&Conducted:Ichizo Seo

Chorus Arr

Arrange

Music

Lyrics

Title

 
ToshihikoYamamoto Ichizo Seo ToshihikoYamamoto

Keisuke Yamakawa

ブロードウェイで夕食を

1

ToshihikoYamamoto Ichizo Seo

Hiroshi Shinkawa

Shigeru Okawa

薄れゆくメロディー

2

ToshihikoYamamoto Ichizo Seo

Yumi Matsutoya

Yumi Matsutoya

緑の町に舞い降りて

3

ToshihikoYamamoto Ichizo Seo

Tetsuji Hayashi

Mami Kikuchi

TWO IN THE PARTY

4

ToshihikoYamamoto Ichizo Seo Toshiyuki Watanabe

Shigeru Okawa

雪どけを待ちながら

5

ToshihikoYamamoto Ichizo Seo

Yumi Matsutoya

Yumi Matsutoya

DESTINY

6

ToshihikoYamamoto Ichizo Seo ToshihikoYamamoto

Tsuzuri Nakazato

微笑の翳り

7

Hiroshi Shinkawa

Ichizo Seo

Hiroshi Shinkawa

Masahiro Takeda

五月になったら

8

Ichizo Seo

Ichizo Seo

Ichizo Seo

Keisuke Yamakawa

CONCERT LANE

9

ToshihikoYamamoto Ichizo Seo ToshihikoYamamoto

Shigeru Okawa

PARTY IS OVER

10
ToshihikoYamamoto Ichizo Seo ToshihikoYamamoto ToshihikoYamamoto

P.S

11



活動休止直前にリリースされた1作である。74年のデビュー以来、5年以上にわたり、ひたすら走りつづけた
ハイ・ファイ・セットが、新たな方向性を見出すために休業すると宣言、そしてリリースされたのがこのアルバムだ。
「フィーリング」の爆発的なヒットから、TV、ラジオ、CMそしてステージと多忙を極めた中において、ここ3年は、
シングルリリースの他に年間2枚のハイペースでオリジナルアルバムを出し続けてきた。
その多作期の結びを飾る、まさしく「休息」そのものがアルバムタイトルとなっているのがこの一作だ。
この作品は、ここまで培ってきた、ハイ・ファイ・セットのすばらしい音楽的エッセンスがちりばめられた、
都会的でセンスあふれるアルバムになっている。
華やいだ都会の情景をちりばめて、曲目タイトルの一部をとってみても「ブロードウェイ」「パーティー」「コンサート」と、
都会が持つ華やかな香りを漂わせるナンバーが多い。そしてここでも、松任谷由実が2曲を提供して、その華やかさに彩りをそえている。
「ブロードウェイで夕食を」は、山川啓介のなかなか洒落たタイトル。歌詞からドレスに身をつつんで腕を組むカップルの
情景が目に浮かんできて、軽快なテンポに山本俊彦のファルセットボイスが冴えわたる秀作だ。
一方、「緑の街に舞い降りて」は、大川のソフトな低音のボイスが心地よく、ユーミンの叙情的な世界へ誘われる。
「マンハッタン」と「緑の街」・・・。このコントラストもなかなか絶妙だ。
「Two in the Party」もすぐれた曲の一つ。ハイ・ファイの中では、「Party」がつくタイトルは荒井由実・作の「フェアウェルパーティー」が
有名だが、この曲もパーティーがもつ華やかな香りを放つ優れた作品で、とくに歌中に出てくる「Hi!」の山本潤子さんの掛け声が、
軽やかに響くのがとても微笑ましい。この曲はライブアルバム「COLLECTION」にも収録されており、臨場感、ビート感がすこぶる爽快だ。
また、このライブ盤は、サックスの第一人者で、当時バックを務めていた小池修のアレンジがまた素晴らしく、必聴ものだ。
さらにレコーディング参加メンバークレジットを見てみると、山本潤子さんがソロになってからジョイントの多いAco.Guitarの吉川忠英の名を
多く見つけることができ、彼ならではの、心地よい堅実な響きを聴かせてくれている。
当時、このアルバムを引っさげてのコンサートタイトルは「Wait a minute」。休業前の全エネルギーを傾けたパワーあふれるステージが
繰り広げてられていた。そのコンサートの中でラストに歌われた「PARTY IS OVER」は、当時、足を運んだ自分の心にもひとしお迫るものが
あった。「♪歌がある限り、またいつか会える・・・」。彼らとの再会を果たすのは、それから1年半の歳月を待つことになるのだが・・・
このアルバムのジャケットは、とてもコミカルで、3人の表情がまたその面白さを倍増させている。表面と裏面の場面展開も最高のセンスだ。

(By: matsuさん)


70年代後半は私にとって青春時代にあたります。音楽にも興味を持ち、色々と聴いていた時期でもありました。
なかでもハイ・ファイ・セットの爽やかなハーモニーは大好きで、学生時代からずっと聴いていました。
今回、レビューを書くにあたり、良く聴いていた何枚かの中から、
特にジャケットがとても、気に入っている「クォーター・レスト」を選んでみました。
このアルバムのジャケットから連想するのは、「都会的で気品があるカップル」のイメージ。
「どうぞ、見つめて。」と言い出しそうな、おすまし顔の潤子さん。ホテルのラウンジにドレスアップした二人というシーン。
これが20年以上も前に制作されたものとは驚いてしまいます。
ハイファイの画期的なところは、その音楽の斬新さも勿論なのですが、メンバー3人のキャラクターを活かし、アルバムのイメージを
ジャケットに表現しているところにもあるようです。
 アルバムのイントロダクションは俊さんがリードをとる「ブロードウェイで夕食を」。まるで楽器のような音色で歌う潤子さんが素敵です。
続く「薄れゆくメロディー」ではデビュー当時のような初々しさが感じられ、つい懐かしくなってしまったりして・
・・そんな
センチメンタルな
気持ちにさせてくれる1曲です。
ユーミンお得意の叙情的世界なナンバー「緑の町に舞い降りて」はつい、聴いててハモリたく
る美しさを持つメロディーです。
「TWO  IN  THE  PARTY」ではジャケットの潤子さんを思い浮かべながら、エコーがかかった高音部分に聴き惚れます。
全体的に曲同志のつながりが良い感じを受けますが、特にここまでの曲の流れがとっても好きで、今でもたまに聴き返してみても、
1曲の終わった後の余韻から、自然に、すんなりと次の曲の世界へ入ることができます。
年月こそ経っているものの、あの頃と同じように聞けることのなんて素晴らしさ。奏でられる弦楽器の音色が曲の醸し出すドラマティックさを
盛り上げるところもこのアルバムの大きな魅力です。ギターの伴奏でしっとり歌う「微笑みの翳り」、正統派コーラスで聴かせる「PARTY IS OVER」。
ハイ・ファイのこういう落ち着いた曲もバリエーションとしては欠かすことのできないものです。「夢は帰るよコンサートレーン」、
「歌がある限りまたいつか会える」と歌い、タイトルどおりこのアルバムで休養に入る3人。
ファンにとって、とても魅力的な、意味深いアルバムであったことに違いないと思います。そして、このアルバムは大人になった今だからこそ、
これからも大事に聞きつづけたいアルバムなのです。

(By:雅子さん)


(おまけ:しゅみへや的観点なひとこと)
デビューから約5年余りのあいだ、ハイ・ファイの3人が目指してきたサウンドもこのアルバムで一旦ひと区切り。だからその当時でのベストなアルバムを作ろうと
いう意気込み(?)は、このアルバムのサウンドを充実させる結果に。ハイ・ファイの定番バラードや、ユーミンナンバーはもちろん、林哲司氏のペンによる
ミディアムナンバーあり、ブラックテイストを感じさせるナンバーあり、そして、ジャジーなナンバーもあるときたら・・・聴いて見る価値は大いにあり。
もしかしたら、ハイ・ファイ初心者の方はこのアルバムからトライしても面白い。この1枚から先に聴いたらのっけから、ハイ・ファイサウンドのキャパシティの
懐の広さを実感するかも・・・・・・でもCDがなかなか入手しにくいのが・・(タメイキ)プレイヤーを持ってる方は是非、探してでも聴いてほしい・・・れしの
中でも間違いなくベスト3に入る名作☆

次のコーナーはこのアルバム「3NOTESからスタートです・・・★


Hi-Fi REVIEW Menu

【運営会社「パラダイムシフト」サービス】

無料ホームページ   携帯ホームページ   無料ホームページ作成   レンタルサーバー   ブログ   ホテル   アンドロイド   旅行 口コミ   旅行情報   国際電話   ホテル比較