99夏 思い出して書く なんか(忘れた)のライブにいったとき。 さてライブが終わり、当たり前だが電車が無い。 どっかに24hファミレスかまんが喫茶でも無いかなーと駅をぶらぶらしていた。 タクシー乗り場にはいっぱいタクシーが並んでいて運ちゃんがいっぱい閑そーにたむろしていた。 その中の一人と目が合った。 ここは大阪だ→ヤバイ→たかられる(偏見) とっさに目をそらしたがなにやら妙ににこやかな運ちゃん。 そうだ、タクシーの運ちゃんなら道に詳しいはずだ。 ファミレスの1件や2件知ってるに違いない。 私はどっから見ても子供に見えるだろうから無邪気にばかっぽく話し掛ければたかられることも脅されることもしばかれることもフクロにされることもないかもしれん。 話し掛けてみた。 「この辺に24hのファミレスか何か無いですか?」 「どうしたの?」 事情をこれこれと話す。 「それは危ない!お店に女の子が一晩中おったらお店の人にも嫌な顔される。今お金はいくらもってるの?」 きた!ヤバイ! 「正直に。」 言い淀んでたら念を押された。 「・・・・・・一万円くらい・・」 嘘をついた。もうちょっとはあった。 「だったら○○という場所に5000円で泊まれるところがあるからこれから連れてってあげるからそこに泊まりなさい」 「やだ」 本当に運ちゃんはいい人だった。 それに対してあんまりな私の物言い。 少々押し問答になったがやがて運ちゃんは諦めた。 「ちょっと待ってなさい。」 なんと運ちゃんは仕事仲間たちに私のことを打ち明け誰か一晩車の中に泊めてやってくれないかと持ちかけに行ってくれたのだ。 当のおじさんはこれから稼がないといけないので乗せてやれないのだという。 「おじさんもお譲ちゃんと同じくらいの娘がいるから見捨てられないんだよ」 なんと愚かな勘繰りをしたことか私は。 やがて一番年配に見える、おじさんの言う所の一番信用できるというおじさんの車に泊めてもらうことになった。 「他の奴はホテルに連れ込むかもしれんがこの人なら大丈夫。他のみんなも信用してるから何も言わない。」 本当に全員が苦笑いしながら納得してたのがリアルだった。 「仕事がもう少しで終わるから車の中で待ってなさい。」 「だったらコンビニで晩ご飯買ってきてもいいですか?すぐ戻るんで。」 「え!?まだ食べてないの?」 時刻は日付が変わろうかという頃だった。 「おいこの子まだ飯食うとらんらしいぞ!」 「だったらわしもまだだから後で連れてく」 ということでやはり車の中で待つこととなった。 暫くして一人の客がやってきた。 「三宮」 明石だったかもしれん。 とにかくそっち方面だった気がする。 運転席におじさん。助手席に私。後頭部座席にお客を乗せた奇妙な3人組の乗るタクシーは動き始めた。 ・・・・・しかし何事も無かったかのように動き出しているがこのお客は私の存在に気付いているのだろうか・・・何も言ってこないが・・・・・・・ 話し掛けられたところで困るのででかい人形を置いているとでも思ってもらおうと思い微動だにできなかった。今考えると大馬鹿。 あ!! もしかして私この辺で捨てられたらどうしよう!! ここへ来てまだ罰当たりなことを考える私。 しかし何事もなく無事大阪まで戻ってこれた。 そしておじさんは吉牛の並とおしんこをおごってくれた。 なんか色々話したけどおじさんが三国志が好きで読みなさいといわれたことくらいしか覚えていない。 ぐっすり寝て朝が来ておじさんは立派な朝食もおごってくれた。 車内で一泊二食付き。 たかられることも脅されることも香港に売られることも無かった。 そして一銭も払わなかった。 「おじさんのファンになってくれ。」 大阪駅まで送ってもらっておじさんとまたねと言って別れた。 二度と合うことも無いだろうが大阪の二人のおじさんありがとう。
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