洋楽のススメ
小生は洋楽が大好きである。いきなりこんなこと言うとびっくりされるかもしれないが、好きなもんは好きなのだ。「日本、日本って言ってるくせして」なんて言われちゃいそうだが、思想と文化は全く別物として考えるべきだ。 政治面、外交面ではある意味この国は再び鎖国状態にした方がいいんじゃないかと考えているほど、政治面、外交面では閉鎖を声高に叫んでいる小生である。もちろん文明レベル、生活水準を数段落としてでも、という覚悟ありきだ。
しかし文化というものはそうはいかない。ここまでボーダーレスな世界になった以上、他文明圏の文化を全く拒絶するということは不可能であろう。また、文化面での「鎖国」は国民の心を貧しくさせる原因ともなる。明日から突然イタ飯(死語)屋やらブティックやらが廃仏毀釈のように襲撃されたらびっくりもんだ。外来語表記もパソコンは「電脳機」、CDは「蓄音盤」なんて直されちゃったりして。「いいもんはいい」、この態度こそ文化という枠組の中では重要なのだ。
そこで音楽もいっそのこと和、洋とっぱらって考えてみよう。簡単に言うと戦後から日本の音楽界に氾濫してきたロック&ポップスははっきり言ってほとんどアメリカ直輸入なんである。ぶっちゃけて言えば英語を日本語に訳しただけって曲も多数あるし、オリジナリティのあるアーティストなんてごくごく少数だ。
本場のもんをたしなみたいってのはいたって正常な欲求だろう。日本人シェフがやってるイタ飯屋とイタリア人シェフがやってるイタ飯屋が並んでたらメニューがイタリア語で書かれていようが、店員が全員イタリア人だろうが小生はそっちに入る。どうせ出てくる料理の種類は似たり寄ったりなのだ、要は料理の味が重要なのであって日本語、イタリア語の差なんて些細な問題だ。
「ちがう、音楽は歌詞も重要だ、伝えたいこと、メッセージ性が日本語じゃなきゃ伝わらないじゃないか」というご意見がある。もっともである、しかし最近巷を賑わせているヒット曲の歌詞をご覧になったことがあるだろうか?それはもう目も覆いたくなるほどの「汚い言葉」の行進。内容はラブソングがほとんどで、残りは歌っている本人も理解しているのか疑わしいほどあやふやな、何を言ってるのかわからん歌詞である。愛だの恋だのよくもまあ恥ずかしげもなく歌えるもんだなーと感心しきりである。もはや「奥ゆかしさ」なんてのはとうに消え去ってしまった概念なんだろーかと思うとやりきれなくなってしまう。
どうせ中身のないちゃちなラブソング歌ってる邦楽(こんな語句を当てるのもはばかられるほどだ)を聴くよりは、内容はわからんが、メロディー、歌の上手さは極上のものを提供する「本場の」洋楽を聴いてはどうだろう?小生はメロディー重視の聴き方だし、幸い日本で蔓延しているヒット曲に自分を重ね合わせることができるほどワンパターンな生活は送っていないので、「歌詞に自分の姿をみるようだ」なんて発想ももとより持たずに済む。
「音楽は国境を越える」なんて安っぽい文句があったがまさにその通りだ。たまには本場のものに「耳づつみ」を打つのも悪くない。
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