
さよなら禁欲 10+22+23

【 龍飼い 】
ミルクココア1リットルパックを傍らに、さよなら禁欲。
無理無理無理無理無理無理無理だぁ、無理だった。
4日がんばった。ほんとは3日がんばった。
プレ平日禁欲
つまり試用期間として月火水木金の平日五日間は何があろうと慰めまいと心に誓ってたんだけど
結構順調にことは運んでいたものの
あろうことか恋人に会ってしまい、その後はもうなし崩しにアレで、殊に及んび
あぁ禁をやぶってしまったと一時は己の精神力の弱さに愕然とするが、
そこは数学的思考俺は「情事は慰めにあらずの定義」にのっとり誰にいうでもなく自己弁明
つまり、男女間の肉体関係は自分での慰みと違い別物、別格。アンイコール。
そもそも俺の誓ったプレ平日禁欲は慰め行為禁止を題目としていて、
情事うんぬんを取り締まる権威はなし。
よって「情事は慰めにあらず」=「情事は規約外」=「俺は悪くない」の式は成り立つ
Q.E.D
自分の正当化に成功。
しかし、ここまではよかったが、人間の感情までは数字で証明できなくて
いくら(穴のある即席)証明問題を解いて、自分に非がないことを(こじつけで)立証しても
一度はなたれた心の欲獣をとめる力などなく
砂漠に蒔いた水が砂に吸収されてすぐ消えるように
かつかつの俺の心には平均的な快楽なでは潤わず
それこそなし崩し
脱禁。
さよなら禁欲。
フンガーフンガーフランケン ザマスザマスのドラキュラ そーでヤンスのオオカミオトコ 10+21蚊

【 流してください 】
ココにわざわざ書くようなことがない日なんてのは、往々にしてあるのですけど
今日はその最たるもので、びっくり書くことがない
だからと言って書かねぇつーのもなんかアレだし、
むしろ無から有を生み出す作業の方が、文力アップを謀るに最適だ
こういう場合の方が、真相心理がでたりするんだ、とがんばり
どうにかひねり出し/絞り出し/こびり出し/て
1日を細分化し、心に引っ掛かった小さな事象を抽出してやっとこ書く。
んが、んが、フンガァァしかし、それでもまかり通らぬ日があり、それは今日みたいな目覚めて・泳いで・バイトして…な日で、
1日に起伏がなく取り立てて書くことがないダニ、と、語尾をダニ口調にいじって起伏を呼ぶが大失敗
「今、雨が降ってます」
とか
「今日はなんとなくゆっくりお米を噛んで食べました」
とか
「ジムのカウンターのおねぇさんの名前が昔付き合ってた彼女と同じ名前で二人もいる」
とか
「近所にあるパン屋のねーちゃんは美人だけどいつも俺を睨む」
とか
「禁欲二日目で、さっそくピーク。肉欲に溺れたい、あわよくば古式泳法で泳ぎたい」とか
最後の文は昨日の文からの引き続きで、真相心理の吐き出しを謀るがあからさまに作為的
たんなる下衆な感情で真相心理と呼ぶには烏滸がましいでゲス、と、ゲス口調、こっちも起伏生まず…
と、
ね?
お米を有り難う、おとねさん。ホラ。
ぐらいしかない、
書くことがさ。
例のごとく、写真と文がマッチしてないし
ギリギリ題名でなんとなく文章の感じを掴んでるとしても、ぶっちゃけ今【題名】変えたし、
はは、はは…
おもむろに浅はかだなぁ、俺、ってつくづく思えて
あっ! 蚊! 蚊!
今、蚊を一匹しとめてやりました
と
文章の収集すらつかずダラダラと書く、
流してください。
はじけた 10+20赤

【 紅い実 】
赤い実はじけた
赤い実はじけた
クラムボン
クラムボン
カマキリりゅうじ
…
国語の教科書を懐かしく思う
その傍ら、
現状を真摯に受け止め摂生します
世の中亜鉛ではどうにもならないことがあり
禁欲
プレ平日禁肉欲
菜食主義者の革靴
今日も綿毛を飛ばします。
百金 10+19感

【 月 】
気合いを入れて散歩をする、夕暮れ前。
まず小手調べに100円ショップに赴き、各フロアを入念に徘徊
額、キャラメル、MDケース、とっくり、パズル、お香、裁縫道具、茶わん、ふがし、ダーツ、眼鏡、靴下、石鹸台などを見ながら
その都度「えっこれも100えん!!」と感嘆を吐く。
するとどうだろ、「これも100円?」と言うとずくずくと心の内から競り上がるものがあって
なんだか気分が高揚することを覚え、味をしめ、
値段不相応のモノを捕まえては「えっこれも100えん!!」を連呼。連嘆。
陶磁器を見ては吐き、上方落語傑作選CDを見ては吐く。
しかし、これだけ連呼していると言葉の意味の薄まりをひしひし感じ、
次第に吐いた言葉を上手く消化できない、ってか、収まりが悪くなってきて、物足りなさを感じるその刹那
高杉晋作の辞世の句「おもしろきなき世をおもしろく…」を思い出し
これにのっとって、おもしろくさせよう、次からはテレビショッピングに出てくるような三流タレントを意識してやろう
リアリズムの中にある虚構を演じてやるぞ!と思い立って
自分は三流タレ、場末のテレビショッピングでタカタの横で驚きます、台本の通りに。と役になりきり
手ごろな商品を捕まえ「えっ!!これもひゃくえん〜!!」とややお茶らけて演るが
三流タレを意識するあまり、少しく力が入り過ぎてしまって結果不自然になる。
だが、その不自然さはかえってテレビで見る三流タレ風にはなっていたものの
それよりも虚構の部分が多く出すぎていまったなと反省
台詞のアクセントとかイントネーション及び語気の強弱などに微調整を加えながら何度か演るが、
ふー、ある程度形にはなったものの何処か腑に落ちない。
三流タレが演じる嘘臭い驚きを俺が演じるとやってはみたものの
やはりこっちとしては、消費者様様に「この商品の値段の安さ」を俺のリアクションを通じて伝える指命があり
俺のリアクションが購買欲を大きく左右すると言っても過言ではないわけで、
そこへさして、お茶らけた風に「えっ!!これもひゃくえん!!」と言うのは、明らかに消費者様を舐めきった証拠であり
それをよしとしたら、これ以上の向上も望めないし、繁栄もない。
俺は、俺は、社会的束縛の中でも純粋に“えっこれもひゃくえん”を吐きたい
上のような「えっ!!これもひゃくえん〜!!」は心苦しい
と、向上思考が高まり、三流タレを意識する前の自分の感嘆を取り戻す為に無作為に連呼
だが、どれもこれも嘘臭さが残っててスッキリせず、それでも負けじと各フロアをうろつき試すが、結果はさんざん。
数10分前の自分を見失う
あの頃の純粋な自分はもういない
くだらないことをやり過ぎて、虚構の自分が染み着いてしまったことに後悔する。
これから先、いくらお手ごろな価格の商品を目の当たりにしても、俺は嘘臭いことしか言えなくなる
そしてそんな嘘臭い俺を見た他人は「なんて嘘臭いやつなんだ」と思い派生して「信用ならないやつ」とか「心のない人間」呼ばわりされて、
ゆくゆくは嗚呼、退けられる、くくく。と暮れる。
口の中が乾き、へとへとになってこんなはずじゃなかったなと呟きながら
1階フロアのレジで精算のため並んでいると
普通、1000円ぐらいするんじゃないの?500円くらいのやつもあるかな?
最近妙に欲しく思ってたジッポライターがレジ前の喫煙具コーナーにあって、
それを手に取りよくよく値札を見てみると、感嘆が脳髄を電撃となって走る。
「えっ!これも100円!!」
言えた。
カムバック自分
三部 10+18縮

【 駐車場 】

【 自販機 】

【 移動箱 】