+++ シャシン日記(仮看板)+++
斑・ガミエル 4+22言
【 実生 】
ひさひさに気持ちの良いモノができたと思える
実生(みしょう):種から芽が出て生長すること
最近、花ばかり撮っている
水連をすごく撮りたいと思っている
桃色の水連、仏が座る花、花期はもうちょい先
水面の水連を思い描きながら、埃っぽい山野鉢や盆栽鉢が並ぶ店の一角で昼飯を食っていると
フラッシュバックで斑・ガミエル
ずっと昔に撮ったシャシン「斑・ガミエル」のタイトルと画像が大脳皮質辺りを駆けめぐり
斑・ガミエル 斑・ガミエル 離れない
水連、桃色水連、斑・ガミエル
頭の中でこれらの単語が輪になってくりくりと巡り
途中から、鼻水、便器と新たな単語も加わってくりくり、と、巡る
便器は洋式
しかし鼻水に思い入れは対してないです
便器の様式ほど重要性はない
その重要性に気付くと、その輪より鼻水は切り取ることにし、難なく成功したのですが
しかし輪は、鼻水を切り取られたことにより、より一層純粋さがましたのか
前よりもすごい勢いでくりくりと巡り、水連、桃色水連、斑・ガミエル、便器
いよいよ手に負えなくなる
自転、地球が24時間に1周回る感じ、どっちかつぅと摂理? 自然の摂理にもはや近い。
どうすることもできず、いや、どうする必要もなく、むしろなにか心地よく
俺はただただ巡る単語を順繰りに回していたが、やはりこのままでは日常生活に支障をきたすと感じ取って
連呼することにより語句の意が弱まることを望み でででと腑を抜く感じで構え連呼していたのですが
やっぱ無理みたい、甘かったみたい
全然頭から離れないのね、これが。
12時15分
陽はこれから高くなる。
頭に張り付いた言葉を日光に当てることにより端から焦がし剥ぐをイメージしながら往来に出て
一服タバコを吸ったあと
あまりにも暑いのでコンビニエンスでガリガリ君ソーダ味を購入したが
この場合はソーダ味よりもゴールドキウイ味のほうがベターなのだが、
ここのコンビニエンスでは取り扱ってなく
また、そもそもガリガリ君ではなくスイカバーならモーストベターなのだが
時期がまだ早かったらしく、コンビニエンスでは取り扱っていなく
しようがなしのガリガリ君ソーダ味
しかし、遺憾の残るしようがなしのガリガリ君ソーダ味では斑ガミエルを追い払うことはできず
わざと太陽光に立ち向かう感じで立ちながらこれらを食べながら
いろいろ考えた
光合成のメカニズムとか
昨今の健康飲料はいかがなものか?とか、その存在がね、とか
この呼吸は、俺が今朝起きて何回目の呼吸だろうか?とか
平等院鳳凰堂には行ったっけ?記憶にないんだけど行った気がする・・とか
この先の未来、カレンダーは進化していくのだろうか?とか
今この瞬間に生クリームをホイップしている人は何人いるのだろうか?とか
そのうちの何割がめんどくささを感じつつホイップしているのだろうか?とか
今この瞬間にも髪の毛は伸びているはずなのだろうが、
なぜその実感がないのか?とかいろいろ考え、合間合間に斑をはさみ、挙げ句
予想通りアイスの棒に「当たりもう1本」の文字が書いてなかっとことを見届けたあと
幌つきトラックの助手席の後ろにしまっておいたデジカメを取り出し
まっすぐ便所に向かい、7枚ほど便器を撮った。
藤子 4+20

【 ゆら 】
ともかく面白可笑しいことが数珠繋ぎとなって矢継ぎ早に次々と己に訪れることもなく
また、そもそも言うところの面白可笑しいことが果たして自分にとってはなんなのかもよくわからないでいる昨今
そんな自分に面白可笑しいことが起こるはずもなく、
へいへいと、たんたんと、無為に人生を消化しているなぁと思ってしまうと何か寂しく
かといってこの現状を打破する策も思い浮かばぬままそろそろ24才になることに
言いようのないプレッシャーを、重圧を感じたり感じなかったり
生きとし生ける全ての生物、蛙も、樹木も、ブーゲンビリアだって歳を取り年輪を刻むものナリ。と、
なり、なり、と24歳になることにたいしコロ助口調で自分を納得させるが
コロ助ではどうも消化しきれず
追加して「コォロちゃぁぁ〜ん」と勉造、でもだめ、
仕切なおして青頭巾
生きとし生ける全ての生物、蛙も、樹木も、ブーゲンビリアだって歳を取り年輪を刻むものでござるよ、憲一氏。と、
ハットリ口調でどうにか落ち着く、落ち着いた。
ともかくこのままでいても面白可笑しいことが数珠繋ぎとなって矢継ぎ早に次々と己に訪れることもない
それだけは何となくわかる
まずは打破、それから、千里の道も、一歩から
小手調べに種を蒔く
ひまわりと、日日草の、種を蒔く
芽吹き花が咲いたらきっと面白可笑しいと思うし
三日間 4+18
休憩もなく、詰め込むように飯を食べて
ひっきりなしに来る客をさばき
「これは1年草だ」「あっちは多年草だ」「こいつは木質かする」だの
「この花はだいたい初夏くらいまで咲くよ」だの
「この花は夏場の蒸れに弱いから夏は10Bくらい刈り込んじゃって半日陰の風通しの良い所にでもおいといて」だの
「ハイビスカスは夏は強いけど、冬にすげぇ弱いから、寒さに露骨に弱いから
地植えにしたら秋くらい、霜が降るずっと前に、鉢上げして部屋の中の陽の当たる窓辺で冬越しをして」だの
「この肥料は緩行性でゆっくり効き、直接根に触れても大丈夫だから元肥にして
んで、こっちの置き肥は根本に置くだけでよし、あと、1週間に1回くらい液体肥料あげてね、したら肥料まわり完璧」だの
「(うわぁ すげぇ美人きたー、いぇい!マジ嬉しい。おばちゃん客ばかりだからなー より一層美人が栄える、
えぇ・・と、店長・・・は、よし、居ない! じゃぁじゃぁじゃぁ)お会計1200円ですけど、1000円でいいや!」
「まぁ!ほんと?ありがとう!」「いえいえいえ、はいっ抽選券もおまけ」だの
接客してるだけで自然自然と花の知識が増える、増えた。
公園で花を売るイベント、最終日
今日も暑い
昨日よりも小麦色になる
この3日間で筋力が大幅にアップする
この3日間で4日間分働いた
この3日間を含めて6連勤
明日も働く
因果なことに。
4+17
13,14,15,16と日記更新してなかった
13日
花屋
14日
エロビ屋
5人くらいしか客来ない
持参のプレステで遊ぶ、飽きる、本を読む
15日
花屋
車に乗って観葉植物のリース
夕方、藪や山に入って山野草やツタを収集
16日
市主催の緑市
朝っぱらから公園で花を売る初日
暑くてむかつく
長袖を着てきたことを反省する
17日
市主催の緑市、2日目
昨日より気温が8度も高く暑い
しかし、半袖を着ていたため体感温度は低め
太陽、初夏然
白から薄小麦へ
肌色が変色するあたかも紫陽花の如くに。
明日で最終日
もうすぐ誕生日
いろいろとカネがかかる
今のうちに紙幣を集めよう
チャイム 4+12穏

【 チェリー 】
生後1年満たないであろう子を連れる二組の母子、
携帯してきたビニィルシートを手慣れた風に敷き
すでに若葉茂る桜の木の下でランチ、朗らかな日、朗らかな陽
正午より20分ほど前
・
母子組の斜め後ろの桜の木の下に陣取る俺とアキコ
先刻買った弁当を広げ、合掌、いただきます、の前に、プシュリ、プルタブを開く
ごきゅる、五臓六腑に滲みわたらぁ、ビールを飲む
正午より20分ほど前
・
パァプゥ〜 パァプゥ〜 どこからか甲高い音が聞こえる
振り向く、遠くにおっさん
ベンチの上でハーモニカを吹く
・
上半身裸のラガーマンが筋肉をピクつかせながら公園の周りを歩く
その筋肉と舞い散る桜がなんともマッチしていて、俺ってば、俺ってば超絵になってる、まじかっきー、筋肉最高!
そう思っているか思っていないかしらんが、尚も筋肉はピクつき桜散る
筋肉はあぁいうタイプのアイデンティティ、ナルシズムの極地
往来をわざわざ裸で歩く気持ちが今ひとつ掴めない
体脂肪率が少しやせ気味の女子くらいある俺はそうひがむ。
・
3歳未満の男の子と女の子が駆け回る
奇声をあげて駆け回り、その奇声を聞いて逃げる鳩、に気付いた男の子と女の子は執拗に鳩を追い回し
くるくると芝生の上を走っていると、目の前にチョウチョが横切って、チョウチョを追い回す男の子と女の子
遠くまで走っていくものだから男の子と女の子の名を呼ぶ母の声が響き
しげしげとこちらに戻ってくるが、途中犬を連れたおばさんがボールを投げ犬がそれを取りに行く訓練を不思議そうに見つめ
気がつくと、犬、男の子、女の子、2人と1匹入り交じってのボール取り合戦となり
対応に困るおばさんの前をチョウチョ
チョウチョを追いかけ始める男の子と女の子
パァプゥ〜 パァプゥ〜 と情けない響き
筋肉が背筋を鍛えている
母子組の8ヵ月の子供がこちらを見てニタニタと笑ってる
おもわずこちらもにたつく
アキコがチョコレートを俺に手渡した。
・
「アキコも子供ができたらあの母子みたくプチ・ピクニックをするのかねぇ・・」
「いいね、ああいうの。おかぁさん友達とピクニック私もしたい」
「ふ〜ん・・・・・じゃぁ仮に俺がサラリーマンと仮定するよ」
「うん」
「でさ、朝、出勤するじゃん? で、アキコはお昼くらいにプチピクニック
あの人達みたいに、こう、シートを引いて、子供もいてさ、で、いざ飯を食おうとした時
どこからともなくパァプゥ〜 パァプゥ〜 と力無いハーモニカの音が聞こえ
なんとなしに振り向くと、遠くの方で、ベンチに座って、虚ろな目で出社したはずの俺がハーモニカ吹いてたらどうする?」
「・・・」
「実は三ヶ月前に会社をクビになったのにもかかわらず、それを妻にも言えず
毎朝、毎朝、ウソ出社して、ベンチでパァプゥしているところをアキコが見つけたらどうする?
どうしよう? 俺どうしよう・・・・・ 泣いちゃうな。きっと。」
「泣いちゃうかぁ」
「泣いちゃうね」
・
穏やかな日
4時間目のチャイムが鳴った。
ジーニーに会える 4+10デ

【 いろいろ増えた、増やします。 】
4月も10日を回るとおおよそあと2週間後
察しのいい方はピンとくるでございましょうが
2週間後の24,25日は
24日アキコ誕生日、25日タクロウ誕生日の連誕2デイズ
昨年は桜木町のワシントンホテルに泊まり、夜景とか見て祝い
翌日は中華街等横浜地区を徘徊いたしました
んで、さてさて今年はどうするか
幸運なことに今回はお互い連休が取れたので
いっちょらどこかへ遠出でもするか?という話になり
「だったら何処行く?箱根?はこないだ行ったしね、じゃぁ茨城?栃木?群馬?温泉?とかどう?」
「んー」
「どこかねぇの?」
「私そういうところじゃなくて、もっとピカピカしてるところ行きたい
待ち合わせとかして、お洒落して、お洒落なダイニングバーとかに行きたい」
「だからそれは何処なのさ? お洒落な所ってよ!」
「だからそういうのはタクちゃんが考えてよ!」
「ばかっ おまっ お前、よく考えろ! “お洒落”と“俺”っていう点があるだろ?
この点と点は結びつかなだろ!
もしくは“お洒落”という線と“俺”という線は平行線、交わることのない2本の線
お洒落と言うだけでもなんか気恥ずかしさすらあるんだよこっちはよ、その分野は俺の分野じゃないアキコ分野だろーが!」
「とにかく温泉はやだ、今回はそう言う感じじゃない、キラキラした夜景がいいの」
「夜景かぁ」
「ディズニー行きたい」
「また?」
「また?ってあんた!いつから行ってないと思ってるの?」
「えっ 去年の・・ 夏? ぐらい?」
「夏は私行ってません。あんた誰と行ったのよ!!」
「わかんねぇよ、結構前な感じはする・・ で、いついったっけ?」
「憶えてないわよっ」
「・・・・・うわぁ」
「でもディズニー行きたい!」
「じゃぁそこに泊まる?」
「うん。」
「じゃぁちょっと調べてみる(カチャカチャ)
あー出た出た、ディズニーのホームページ、んで、宿泊ホテルをぽちっ、くわっ」
「何?」
「うわっ なんじゃこれ? うわー すげーぞアキコ、めちゃめちゃ高けぇ
最高級の部屋がなんと30万!! ばかじゃねぇの?」
「1番安いのは?」
「1番安くても、、うわー2万7千もするよ、これってお1人様の価格だろ?」
「うん」
「高いな」
「うん」
「シーのホテルは・・・くわっ、まじか!?
出ました、最高級の部屋、1泊、お1人様、50万!!!!
馬鹿だこれ、誰が泊まるのさ、いくら夢の国を謳っててもこれはやりすぎだろ?
1泊50万ってどんな感じなんだろう・・・・・な
たぶんすごいサービスがあると思う
前にも言ったけどさ、夜になると窓の外に緑の服をきた青年が立っててさ
コンコンと窓を叩くのよ
んで「僕の影知らない?」って言ってきて、「あるよ!」って言うと、青年ってかピーターパン部屋に入ってきて
なんか勝手にタンスを開けて飛び出す影と鬼ごっこした後、影キャッチ、
女性の宿泊客ことウエンディがピーターの足に影を備品の裁縫セットで縫いつけて一件落着
するとどこからともなくティンカーベルが現れ不思議な粉を2人めがけて散布
その不思議粉を吸引することによりネバーランドに行く
♪ キャン・ユー・フライ キャン・ユー・フライ キャン・ユー・フラーーーイと歌いながら
ピーター/ウエンディ共にくるくるまわり、唾液をたらしつつ恍惚の表情、そしてレッツネバー、
脳内ネバーランドへ旅立つ2人
そんな2人を嘲笑して眺めるティンク
そんな“ピーターパンプレイ”とかあるんじゃない? 50万だし。
んで、ちなみにこのプレイは女性客向けね
男性客向けのは・・
部屋に入るとベットの上に緑色の服が置いてあって、とりあえずそれに着替え帽子もかぶって待機
深夜になるとティンカーベル役の従業員が部屋に来て所定の窓辺まで案内
「じゃぁピーター、あすこのタンスの中にあなたの影があるから取ってきな」とティンク
言われるがまま、ピーターこと男性客は窓を叩いてプレイスタート・・・・
そんなサービスがあるなら、ちょっと泊まりたいな、50万の価値はあるかもしれん
お子さま向けのサービスとかもあるよ、多分子供向けはアラジンとかじゃない?
部屋の片隅に転がっている古びたランプを手にしたところから始まり
例にならってそのランプを擦ると出てくるのランプの精霊『ジーニー』・・・じゃないよ
青ーい不思議な煙がでてきて
この煙を吸引すると・・・・唾液をたらしつつの恍惚フェイスになるんだけどね
結果的にはジーニーに会える、多分会えてる、そいつにしか見えない、幻覚にちかい、ってか幻覚ジーニーに会える
あとは絨毯に乗るもよし、願いを叶えるもよしのアラジンプレイ。
そういうんならいいけどね、50万の価値はある」
「・・・・・」
「・・・さて、どうしよう、誕生日」
9 4+8ソ

【 武蔵野線 】
あまりにも暇なのでいたづらに武蔵野線に乗って
車窓から沈む夕日と杭のような鉄塔を眺め黄昏れ
夕日がオレンジもしくは黄色い光を発するカラクリを考えていると
知らぬまに見たことも聞いたこともない駅に到着
あとあと気付いたんですが、自分が乗っていたのは武蔵野線ではなく京葉線で
このままぼんやりしていると用もなく東京まで行ってしまうので、そそくさと電車を降り
向かいのホーム、1番ホーム
そこから今度こそ武蔵野線に乗り、きた道を戻る
同じ夕日を眺め西船橋に着く
京成線に乗って船橋に帰る
帰りにビデオを一本借りて帰る
ナインソウルズってやつ
話を詰め込み過ぎで主題がぼやけて不完全な感じがした
アキコが実家に帰っているとどうも時間を弄ぶ
ドラゴン 4+7ゲ

【 .end 】
ロールプレイングゲームにしろシミュレーションゲームにしろアクションゲームにしろ
序盤中盤はいいのだ、やり甲斐があって新たな発見があって楽しい
そして次から次とくる手強いイベントを苦労して乗り越えたあとの快感が気持ちよく
没頭し時間が経つのを忘れるくらいゲームに集中する、のだけれども
最終局面にさしかかると
RPGで言うところのラスボスのドラゴンとの対決の一つ前にさしかかると
途端にゲームをする意欲が失せる
白いアレを出したあとの性欲並に失せる
それはどういった感情が俺の中で芽生えたのかわからないが
毎度毎度ゲームの最終局面にさしかかると嫌気がさし
ラスボスの居る城でセーブ
そしてそのまま放置
気がつけば何ヶ月も最後のボスを倒さないまま放置し
だんだんと「王様からの使命」や「勇者として生まれ落ちた自分の運命」が鬱陶しくなり
結果「ってか俺勇者じゃないし」というお約束事を無視する暴挙、ノットファンタジー
それに、そもそも「伝説の勇者と俺を尊び崇める街の人々」がむかつく
「頑張ってください」とか「勇者様!ドラゴンを倒して平和な世界にしてください」という言葉は
まぁ、ね、悪い気はしないけどさ、正直嬉しいよ
頑張ってドラゴン倒そう!って気も湧くよ、そりゃ
でも、なんでかなー、武器屋及び道具屋・宿屋
なんで金を取るの? 冷静に考えてみるとおかしいでしょ?
そりゃあんたらにも生活はあるだろうし、妻も子もいるかもしらんが
ドラゴンが暴れるこのご時世
いくら資本主義の世の中だとしてもドラゴンに踏みつぶされたら元も子もないじゃない
ここはひとつ街をあげて、いや、国をあげて勇者こと俺をバックアップするってのが人の道だろ?
「あぁ!勇者様ではございませんか、お会いできるなんて夢にも思っていませんでした、ああ有り難や有り難や・・
当方ちんけな武器屋ではございまするが、世のため人のため勇者様のお力添えになるのなら
うちにある武器及び武具等なんでも好きなモノをお持ち返り下さいまし・・・
いやっ! お代は結構!!
しがない武器商人にできることといえば、勇者様によりよい武具をご用意することだけでございます
ですから、そそ、おおさめ下さいまし」
という対応が当たり前のはず
なのに、俺にだけ責任しょいこませやがって
領収書もきれねぇしよー、自腹だよ、クソ
命がけでやってんだよ
お前らの為に戦かってんの!
その辺を理解してない街の人々がむかつく。
それに、あれじゃない?
不安になるだけだからあまり考えないようにしてたけどさ
仮に俺がドラゴンを退治して世間に平和が戻ったとするよ
その時点で俺はもう過去の人って感じしない?
多分銅像とか作られるだろうし、すげぇちやほやされるとは思うんだけどさ
そういうノリってかお祭り的なやつって熱引くの早いじゃん
電波の芸人が帰国した風になると思うよ、絶対、その後も含めでさ
その後俺どうしよ、勇者としては食ってけない、職業じゃないし、モンスターもいないし
そういう不安があるのね、冷静に思うと
だからだと思う
だから最後までクリアしないんだと思う
ファンタジーなノリで最後までいけない
仮想現実で現実が芽生える
そんな奇癖のある俺が
「マザー2」(中学2年)以来RPGをクリアしなかった俺が
10年ぶりにRPGのエンディングを見た
ぞわぞわと鳥肌がたった
ながいゲーム人生の中で3本の指にはいる名作
俺殿堂入り
ドラゴンを倒すのではなく、ドラゴンを、モンスターを救うゲーム
なんとも不可思議で素敵なゲームだった