+++ シャシン日記(仮看板)+++


無限だ 9+11


【 育 】

 

 

 

 

 

 

たまには違う女性を撮りたいなといま不意に思った瞬間

カメラマンアシスタント時代(2ヶ月)に遭遇したタレントだのモデルだのの

シャシンに写る際に作る人工笑顔や、人工艶っぽい顔を思い出し

また、計算づくの甘えた上目使いの顔をキュートだと信じやまず繰り替えす百面相を思い出したのは、

昨今見たエロビデオにも同じような表情をする女がいたことが記憶に残っていて

過去とエロビが艶やかに交差してのフラッシュバック現象

いまでも意図的に表情を作る彼女らの心底はわからぬが

俺が彼女なら死ぬほど辛いので心が重く

明朗な空気の中、弾けるような笑顔、見事に全てうわっつら

身勝手にうわっつら以外の裏の部分が自分に流れ込んでくると錯角/想像して、恐々と心はねじれ、めげる。

 

しかめっ面とか、不機嫌フェイスとか、冷淡な顔とかも撮ればいいのにと思う

往々にして人工笑顔の引き出しってそんなにないじゃん

自然感情の方が表情無限やと思う

そう思うと、つくづくアキコは自然感情が多い

「あんたいつになったら結婚してくれんのよ! 私ははやく子供が欲しいの! 晩婚出産はいやなのっ!」顔

「また便座あげっぱなし、何回いったらわかるの!? ちゃんと下げて」顔

「コップ使い終わったらすぐ流しにおいてって言ってるでしょ!」顔

「ゴムゴム、ゴムゴムしつこい!」

「料理してくれるのは嬉しいけど、飛び散った野菜はちゃんと綺麗にしてよね!」顔

「まぁた床びしゃびしゃ・・ ちゃんと身体拭いてっていってるでしょ!」顔

「ちゃんと網戸締めてよ!虫入ってくる!そこでタバコを吸わない!テレビの音うるさい!」顔

あげたらキリがない

俺の駄目な分だけ表情がある、その逆もしかり。

 

 

 

 

俺と被写体の関係

深いければ深いほど無限だ

 

 


リアル40 9+10


 

 

 

 

 

 

 

 

その今日は未来につながっているのか。

 

 

 

 

 

 

 

花屋事務室で給料を受け取り様々な感慨を抱きつつ

不意に感じる、未来につながっているのか?

決してこのままではままならんってことはわかる

そのことは細胞レベルで納得できる

脱却するには環境を変えることが手っ取り早いと思う

環境を変える、極論変えるには金がいる

貯金ウン兆円だの何億だの何千万とは言わん

100万でいい、リアル40万くらいでもいい

個展でさんざん貯金を食いつぶした

あれはあれで心の環境を変えた

やっぱ金は必要だとおもう、ここ最近こう思うことが一番の心の変化

 

 

いつもなら給料袋を部屋の適当な所に放置し

あと幾円残っているのか?をなるべく察しないよう

刹那的に必要分の金を抜き刹那的にこれらを遣い過ごしてきたが

このままではあかん、あかんでっせ

未来につなげる金、享楽的につかえぬ雀の涙然たる金をすぐさま銀行に貯金

アキコに誉められる

ムロヤに誉められる

ナデシコの咲き終わった花を鋏で切除、振り返ると夕暮れ

空一面に秋の雲、日の入りがはやい空

少しく切なくもなる

どこか遠くへ行きたくもなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その今日は未来につながっていますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


踏ん張り 9+9


 

 

 

 

ごめんなさい“17”もうちょいかかります

おおまかな所は出来始めたんですけど、まだまだ子細に至っちゃぁ手がまわらず

あれやこれややってる内に、いろいろ出すシャシンが増え

個展は個展での17

個展を含めてその空間を広めたのがネット上の17

生じゃないぶんプラスαを付け足しはじめましたので

もうちょいかかりそうです、すいません

 

でかいシャシンの迫力はネットでは出らん

あと、エレベータードライブが多すぎ

病院のアノ毛のシャシンは公開するべきか?などなど

来て見て下すった方々にはぼんやりわかってもらえると思いますが

どうしよう?

ともかくがんばってあの感じは表現したいです

 

 

 

 

 

ここ最近アキコと休みがかぶって遊んでばっかだった

ここらで気を引き締めて踏ん張ります

 

 

 


見る 9+7+8


 

 

1日1回、19時40分の回しか上映しないというので

早めに映画館に赴いて席が埋まる前に当日券を購入しました

早めつっても午後3時、でも、まぁ、上映6時間前

余裕でチケット取れると思ってたら余裕でした

整理番号1と2

余裕過ぎて反吐がでて、脳裏に「アレ?」とすぎさる疑惑の種

もしかしてこの映画おもろないんじゃないんですか?

そもそも1日1回しか上映せんってどういうことなんですか?

あっ、看板に「今週の金曜日まで上映中」って書いてる

収益が見込めないのか?

でもなぁ、俺はおもろそうって思うし

どっちかつぅと、おもろそうって思うものは大抵おもしろいし

でも、えー、1日1回だし、整理番号1と2だし

世間じゃあんま期待されてないのか?

それとも、俺の感性がそもそもおかしな方面向いてるのか?

わからん、しゃーない、わからん、見らなわからん、葛藤

でも明らかにアキコは渋い顔をしてる

俺が映画館の名を覚えてなく不手際があっってなかなか映画館に辿り着かなかったことと

湿度の高い不快な気候であるってことと

また、映画がはじまるまでの間、何をして時間を潰すか?という問いにいい加減に答えたってことが相まって

ぱっとみ不機嫌、露骨に不機嫌面を下げているので「券も買ったしケーキ喰いいこうや!」と言うとやや喜び

でも、俺が行きたいタイプのケーキ屋がなく

じゃぁ飯つっても飯にはまだ早く

街をうらうら歩いていますとゲームセンターを見つけたのでそこへ入り

また自分の悪い癖ってか、習性がむき出しひとりはしゃぎ倒す

ゲーセンスロットでビッグをあててコインじゃらじゃら

そのコインを元手に、コイン落としに興じ、ジャックポットまたまたコインじゃらじゃら

アキコは脇で傍観

結果、それはそれで面白かったのですが

面白いのは俺だけで、すこぶる不機嫌なアキコをなだめつつ街を歩き

旅行代理店で海外旅行のパンフをベトナム・タイを中心に貰い

喫茶店でこれらを熟読

個人的にはインドとメキシコには生きているあいだに行きたい

インドは以前かきましたが

メキシコにも興味がある

荒涼とした大地に自生するサボテン、何メートルもあるアロエの木

本で見た景色を生で見たい、マラカスを振りたい。

そういった理由でメキシコに行ってみたいけど、タイとベトナムのどっちつわれたら、んー、ベトナムかなぁ

なんて話を2時間

「あのさ、あそこに座ってる女の人いるじゃん」

「あんたどこ見てんのよ!」

「イテっ、蹴るなよ! まぁいいから見てみ」

「で? あの人が何?」

「バータンってさああいった顔の女の人が好きなのよ」

「ふーん。きつめがいいの?」

「うん、まぁ、そんな感じ。 ちょっと性格きつめの顔によく反応する」

「反応」

「反応。一緒に歩いててもおっ!?つって振り向く」

「ふーん」

「?」

「じゃぁさぁタクちゃん、さっき私達の横に座ってた人の話し聴いた?」

「男2人のやつ?」

「うん」

「なんつってた?」

「なんかねぁ、オレーだれだれとヤっちゃってぇー そのあとー つき合ってってぇ告られたー

ちょっと嬉しかったんだけどー やっぱキープっしょー。とか言っちゃって

パシーンってもう1人の人とハイタッチしてるのキモーイ」

「まじか?んなこと言ってた?」

「なんかそういう話しばかりしてた」

「ふぅん、ちゃらちゃらしてんだ。あんまつーか全然男前じゃないのにね、オーラとかねぇのに調子くれてんな」

「そう思うとタクちゃんって落ち着いてるね」

「落ち着いてるよ」

「ちゃらちゃらしてないもんね、おっさんだね」

「おっさんじゃねぇけど、キープって発想はねぇな、その行為に魅力とか面白みを感じない」

「ああいう数で競うって子供だよね」

「う・・・う〜ん」

「何!?あんたっバータンとかとそう言う話してんの?」

「してねぇよ!俺とバータンとかこういう所に居ても真剣にジャンプとかワンピの話しかしねぇ」

「それはそれでキモい」

「キモくなどない。決して。」

 

 

 

 

そうこうするうち19時をまわり、再び映画館へ

俺とアキコを入れて4人の客

映画館はカビ臭い

上映が始まる、結局動員数8人

映画がつまらないんじゃなくて、この映画館がマイナーなだけだ、と自分に言い聞かせ

食い入るように画面を見つめる

盗めるものは何でも盗むぞ!という気概で一杯で画面を見つめること百十数分

序盤・中盤・クライマックス

そしてエンドロール

 

 

好き嫌いが極端にある映画

でも俺は「好き」心底いいものみた感で一杯になる

なんだこら? すげぇおもろい、すげぇアニメ

何度も何度もアキコにおもろかったを連発

「好きでも嫌いでもない」よりのアキコにとても鬱陶しそうに対応された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DVDが出たらまた見たい

アニメーションって手法をぎりぎりいっぱい使いつつも、どこか余裕、まだまだアニメれるっすよ、な感じ

斬新映像/手法が売りなだけのアニメじゃない、じわじわ(脚本)もおもろい。

 

 

 


ビバ大殺界 9+5


 

 

 

六占星術でいうとアタクシ今月から大殺界に入りまして

大殺界と字面からもわかりますようにとても陰な感じ?滅な感じありありで

この期間に運命が入りますと、運気が下がり、やることなすことよろしくない

したがって運気が上昇する12月までは耐え忍ぶことに重点を置くよう

なるべく思いきった行動等は慎むべき、と、は、あるものの

不思議なことに9月

大袈裟じゃなく9月(大殺界)に入った途端、気力がまし

やる気、勇気、負けん気、等々

すげぇポジに物事シンキングできる、みたいな

大殺界に入ってから、個展終えの心に張り付いた陰々淫々と煮凝りのような澱が消え

とてつもなく好調、創作意欲も個展以来到来

創作ってのは常に反骨精神 満ち足りてたら出来ない、

やっぱ運気が下がり運命上落ち気味の時の方がいいのかしらん?なんて思いながら

このありあまる感情をぶつけるがごとく俺

花屋の勤務中に率先して寄せ植え、植え変え、作品製作に没頭

気がつけば夕暮れっつーとても有意義に1日を過ごし

ふ菓子を3本噛み締めて帰路

そのままパソコンの前に座り、至極停滞していた作業

いうところのタクロウジャシン17発目の作業にとりかかり

いい感じのが出来たけど、今日のコのノリだけで作ったからちと不安、

時間をおいてみて、それでもいい感じならオッケー、と、妙

 

 

 

大殺界

感受性が鋭敏なので影響をうけようと

明後日「マインド・ゲーム」を見に行くと頑なに心に誓う

絶対おもしろい。

 

 

 

 

 

 

 


ポッキー 9+2+3+4


【 鳩 】

 

 

 

 

 

 

 

9月2日を迎え、これで交際期間満2年2ヶ月

互い記録をずこずことのばす

地味に長いな、と呟き、早いようで短いようで早いような気がするやもしれん

などと、わけのわからないことを呟く

でも、なんだ、9ヶ月よか長いし4年4ヶ月より短い

ただそれだけのこと

ただそれきりのこと

大事なのは長さじゃないんじゃない?

一緒にいる(いた)理由を考え発表

「善くも悪くも安定しなくつねに揺れ動くこの人間関係が飽きなくて楽しい」的なことを言うと

「はっ?? 飽きないだけ!? あんた!それで飽きたらどうすんの! 私のこと愛してないでしょ!」と迎撃

「いやいやいやいやいやいや、愛してるなんてものは根底じゃないですか

俺はそれを踏まえ、踏まえ言ってんの!」つっても機嫌の回復が見えぬアキコ

こんなめでたき日に機嫌を崩され生きづらいのは切ないので

ここは、俺、男、さすがに2年2ヶ月つき合ってることはある

アキコに感情のツボを心得てる

「ごめんなさい」とガツンといってやった!

即・折れ・俺

遠足に持っていたリュックの中のポッキーのごたぁある

もろもろに折れる

ポッキー野郎

 

 

 

 

そういや、ポッキーつったら、ポッキー梅味がとてもうまいとアキコに勧められ、喰う、うまい

でもドコソコのアレアレもうまかった

だったらアソコのナニガシもおいしかったよ

あぁ、あれもうめぇな、なんて話になり

俺らが一緒に食べ「こりゃぁうめぇ!」と声を出してリアクションしたうまいものを列挙するとあるわある

記録になると思うので、その中のいくつかを記して終わります

 

船橋のらーめん屋「天佑」の餃子

【皮が手作り、もちもちしててすげぇうまい、池袋餃子ミュージアムにある餃子よりもうまい】

おやつカンパニーから売り出してる餃子味のスナック、と、

ラーメン丸「香ばしねぎしょうゆラーメン味」

スイカバー パピコ どっさりみかん

カニカニチップス

【蟹の味はしない、けどうまい】

横浜中華街「清風楼」のシュウマイ

【これがシュウマイなら普通のシュウマイはシュウマイじゃなかった】

バーミアンの辛い方の麻婆豆腐

【最近じゃバーミアンではこれ以外頼みません、サンショウが効いてて辛い】

自由が丘 セントクリストファーガーデン ケーキ

【純粋においしい 花屋とケーキ屋が一緒の店】

三州屋

【店員の愛想は皆無、でもうまい】

東京駅「(確か)東京キッチン」のカジキマグロ丼

【糸唐辛子がまぶしてあって何味かわからんけどうまい】

スーパーで売ってる牛角キムチ

【甘くてうまい、最近はこればかりを喰う】

以上

 

 

 

 

な、感じ

また溜まったら書きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとセコイアとかも好き

 

 

 

 


プレゼント 8+30+31


 

 

 

 

「それはほんとに俺が喜ぶものなの?」

「うん、確実に喜ぶね!」

「あっ!じゃぁ、野球・・」

「野球盤ではない!」

「野球盤じゃないのかぁー、じゃぁプレステ2?」

「違う!」

「ワンピース絡み?」

「違う」

「食べ物?」

「違う」

「俺が喜ぶものでしょ?」

「喜ぶよ」

「えっ、じゃぁ他に何があんだろう・・・高価?」

「高いよ、最高級品」

「最高級品!?ってことはソレにはランクがあるモノなのね。

安いのは・・ランクが低いのはいくらぐらいするん?」

「1000円ぐらいじゃん?」

「ほほう、じゃぁ100均には売ってないようなモノ」

「あっ100均にはもしかしたらあるかもしれない」

「んー 衣類とか?」

「違う」

「あと、なんだろ? んっ? あっ? 次何飲む? サワー?」

「サワーでいいよ」

「何サワー?」

「うめ」

「じゃぁ俺は巨峰。あっスイマセン、うめと巨峰のサワーお願いします」

「タクちゃんこれ食べきってよ」

「うん。 でさぁ、大きさはどれくらい?これくらい?」

「いやもっと大きい」

「じゃぁ、これくらい?」

「なんで丸に変わるの?」

「四角?」

「四角」

「じゃぁこれくらい?」

「まぁそれくらい」

「結構でかいね」

「大きいよ」

「厚さは? これくらい?」

「まぁ、それくらい」

「なんだろう? 50cmくらいの長方形で、厚さが15cm・・・」

「だいたいそれくらいの大きさ」

「箱にはいってんでしょ?」

「うん」

「どこで買ったの?」

「ヨーカドー」

「ヨーカドーで売ってるもの・・・うーん。全然わからん」

「だからいいじゃん、家帰って見ればわかるんだし」

「でも俺は何なのかを知りたいの! ヒントは?」

「ヒント・・・わぁ」

「あっちょい待ち!ヒント言わんで、俺が訊くっていうやり取りの方がゲーム性があっておもろい」

「別にゲームじゃないし」

「ゲームだよ! じゃぁちょっと角度を変えてアプローチするぁ」

「・・・・」

「えっとね、じゃぁ、んー、あっ、サワー来た」

「うめ、私です」

「色濃いな」

「濃い、味も濃い」

「俺も」

「で、何?」

「それ貰って誰が喜ぶ? 俺は喜ぶでしょ?」

「うん」

「じゃぁアキコのおばちゃんは?」

「かぁかは喜ぶ」

「マユちゃん(アキコ姉)は?」

「喜ぶね」

「じゃぁひぃ君(アキコ姉の旦那)は?」

「喜ばないね」

「じゃぁアキコのおっちゃんは?」

「お父さん?わぁ、んー、たぶん喜ぶ」

「じゃぁ俺のオカン」

「喜ぶね」

「俺のオトン」

「たぶん喜ぶ」

「マサト(俺の弟)」

「喜ぶ」

「なんかハヤシダ家は皆喜ぶね」

「うん」

「じゃぁバータンは?」

「バータンはわからない」

「じゃぁクニオは?」

「クニオ君とかよくわからないし・・」

「じゃぁ清水は?」

「清水君は喜ぶ!絶対!」

「えっ?清水は喜ぶの!絶対?」

「うん」

「だんだんわからんくなってきた」

「喜ぶ人と俺の接点てなんだ?清水とアキコのおばちゃんの接点て・・・」

「他は?」

「じゃぁルフィは喜ぶ?」

「わからない?」

「イメージでいいよ」

「じゃぁ喜ぶんじゃん」

「まじで? ルフィは喜ぶかぁ・・」

「たぶん」

「ゾロは?」

「喜ばない」

「サンジ」

「サンジは喜ぶ」

「チョッパー」

「喜ばない」

「ウソップ」

「ウソップも喜ばない」

「ナミ」

「ナミも喜ばないと思う」

「ビビ」

「ビビは喜びそう、やりそう」

「やりそう???」

「一生懸命やりそう」

「やるってなんだぁ・・・」

「イメージね」

「サンジとルフィとビビは喜ぶかぁ、なんだろ? それって俺の家にある?」

「あるよ」

「あんのか! それは最高級品?」

「普通だと思う」

「普通かぁ・・・・・」

 

 

といったやり取りを延々繰り替えしながら酒を飲み鳥を食い

あれやこれやしてる間に深夜1時過ぎ

一緒にいる時の就寝時間がおおよそ深夜1時の俺とアキコにとっては

こんな時間に起きてる、ならまだしも、外で遊んでいるってのは至極珍しく

酒が入ってるってのもあって、ふたり、妙なテンション

結局アキコが俺に用意したプレゼントがなんなのか解らぬまま

店を出る、うっすら雨が降っている、自転車にまたがり、2人乗り、帰路

 

 

遠くの方で雷鳴

約20秒後に轟く

1秒で360メートルだから、20秒ってことは

20(秒)×360(メートル)

かなり遠くだってことだね、かなんか話ながら走っていると

次第、雨脚は強くなり、結句豪雨

アスファルトの河

四方八方から吹き付ける風と雨

一瞬で衣類はぐちょりとなり、雨粒が目に入って前が見えない、

ぎゃははははは、2人、爆笑しながら走り

声は風と雨と雷で消える

水の中を突き進むシャンクス号(自転車の名)

温い雨が、気持ち悪くもあり、心地よくもある。到着。

 

 

 

玄関で衣類を脱ぎ、絞り、即風呂

タバコを吸って、お茶をすすりながら、アキコが化粧水だの乳液だの痩身ジェルだのを身体に塗りたくっているのを見た後

では、改まって、正座して50cmくらいの長方形で、厚さが15cmくらいの箱を受け取る

軽い、いやに軽い、大きさと重さが比例していない

「なんだこら?」

「軽いでしょ?」

「軽すぎるよ」

「最高級品だから」

「だから軽いの?開けても?」

「いいよ」

「では」

つって開封

以前包装紙を勢い良くやぶったら怒られたので

丁寧に包装紙を剥ぐ

現れたのは箱、箱の中身はチタン製の中華鍋

「チタン製????」

「最高級品」

「チタン製の中華鍋とか見たことねぇよ!」

「どう?」

「めちゃめちゃ軽い! なにこれ、持ってないみたい、羽毛みてぇだ!すげぇ!!ありがとう」

「いいでしょ?」

「いいね、これ、料理してぇ」

「おっほっほ」

 

 

 

 

 

 

 

 

就寝

 

 

 

 

 

 

翌日、よくよく考えてみたら

「これでお前は料理を作れ!」ってことなのか?

こういうのって普通はさ男が女に買い与えるものじゃないの?おかしくない?

と、ふつふつと思い始め

そんな折り、さっきからお腹が空いたと言うアキコ

これは俺に対する隠語で「何かしらを作って食べさせて!そう!私が買ってあげたフライパンで!」ってことなのか?

なんて感じると、料理したい気分にならなくなり

ワンピースを読んでいるアキコに

「ねぇ」

「何?」

「何食いたい?」

「なんでもいいよ」

「じゃぁ もやしと卵とねぎがあるから、展覧会で貰ったラーメンとチャーハンでいい?」

「うん」

「でも、なんか気分が乗らない」

「なんで?」

「いろいろと」

「じゃぁ食べ行く?」

「そう言うんじゃなくて」

「じゃぁ何よ!」

「だから、俺のまゆげの端をくるっとしてくれってこと!」

「はっ?」

「サンジみたくしてくれつってんの!」

 

 

 

 

 

 

アイラインでくるっと眉毛を書かれた俺は

即座にキッチンに立ち、まずもやしを炒める

チタン製のフライパンはめさめさ軽い

そしてびっくりするほど火の伝導率が高い

信じられないくらいにうまいもやしが炒まった

シャキシャキなのにもかかわらず、完璧に火が通っている

こんなもやし炒め喰ったことがない

調子ついた自分は一心不乱に鍋を振る、あおる、舞う食材

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホイコーローが舞った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【 羽毛鍋 5000円 】


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