コロンボ 6+18

 

とにかく仕事が大詰めになり先月末から今現在に至るまで至極忙殺

「仕事が溜まる」だとか「山積み」だとかよくいうけど

今までの自分は同じことを卒なく繰り返す1日労働アルバイターだったから

こうも継続して日々変化する仕事をするの始めてで、仕事が山積みの意味を少しづつ理解し、これはこれでおもろいな、と思う

今のところ仕事環境(主に人間関係)良好だからいやなことはなく、忙しいけど仕事はおもろいし、

若干自分、最近浮いてるようにも思えるけど、それでも生き易い

昨晩、夜の11時前へろへろになりながらアキコの自転車(シャンクス号)に乗って帰宅する最中

格好の良い家だなぁとかねがね思っていた家が取り壊されていて

思わずUターンして、無惨に粉々になった家を眺めながら悲観に暮れ受話器越し

「おいおいアキコ、あっこにあった格好よい家が取り壊されてる」「嘘!?」

「まじまじ、ぐちゃぐちゃだ! なんでだ! 意味わからん。 まだ全然綺麗な家だったのに・・・」

「お金がなくなったんじゃない?」

「もしくは、金がありすぎて飽きたから立て直すとか・・・ もったいねぇな・・・・?!」

「でもさ・・・」

「あっ あっ あっ ちょいまち!」

「何?」

「なんか警察が来た−」

 

こんばんわー ちょっといいですかー

と、

いやね、急にUターンするから

と、

表面上は甘く、それでいて変質者めひっとらえてやる!という内心をぷんぷんさせて警官登場

久々の補導

 

 

「ここで何なさってるんですか?」

「何って、別になにもないけど、この家がすごく格好よかったのに壊されてるなー、と、ちょっと吃驚して思ってました、なんででしょうね?」

「じゃぁちょっといいかな?」

「はい?」

「あの調べるんで、自転車を。この自転車はどなたのものですか?」

「えっ あっ」

 

(どうしよう、これ俺の自転車じゃないアキコのんだ! けどまぁ身内のものだから問題ないだろうけど

でもしかし面倒臭いことになったら嫌だな「これはアキコの自転車です」つって「じゃぁアキコに合わせて確認を取らせろ」とかいわれても

アキコは今実家にいるわけだし、会って確認を取るのは困難「電話で聞いてみてください」と俺、妥協案を提示するが

その電話の先の女がてめぇがいうアキコか、それがはたして本物の、この場合この自転車の所有者であるかどうかはわからねぇ、

ってかお前がこの自転車を盗んだことを隠ぺいするがため適当な女に「取りあえずアキコって名乗って、頼む、マジ頼む」みたいな策略はり巡らして

本官をだまくらかそうとしてること自体が業腹だし、むかつくし

んなことされるくらいなら俺だってあれやこれや難くせつけてお前をしょっぴく、一度でいいからしょっぴいてみたい。)

 

「これはあなたの自転車ですか?」

 

(いっそのこと「俺のです」つったろうかい、堂々と言えば相手も人の子、「あなたがそこまで言うのなら」と身を引くだろう・・・

けど待てよ、こいつはそんな人間には見えん、そういえばさっき「一度でいいからしょっぴいてみたい」とか恐ろしいこと言ってるし

ここはひとつ素直に、率直に、真実を言おう「これはアキコの自転車です」と、ってダメダメ

アキコっつわぁれてもピンとくるはずねぇじゃん、警官だし、警官関係ないし

じゃぁなんていえばいい?「借りてる自転車です」は? んー なんか怪しい

つーか「嫁のです」でいいじゃん!! 何を俺はぐだぐだ考えてたんだ? 疲れてるのかなー 今月全然休みないし・・)

 

「ああ、この自転車ね、これ俺の・・・」

 

(「嫁」ってどうよ? 正直どうよ? なんかちがくない? 日常会話で「俺の嫁」とかいう? フツー

やっぱ「俺の奥さんのです」とかだよなぁ、もしくは「妻」、「俺の恋女房のです」とかいってひとつ笑いが欲しいけど

警官とか固いから、固すぎてある時不意に緊張の糸が切れ汚職に走る悲しい生き物だから、笑わねぇだろうな

「恋女房」は大事をとってとりさげよう、あとは、なんだ、あー!「カミさん」ってのがある

「この自転車は俺のカミさんのものです」 いいんじゃねぇ? カミさん! なんか刑事コロンボみたい

そーいやーコロンボってば警察官じゃん! きた! この目の前の警官も警察官じゃん

これは使える、警官なんだから絶対コロンボ好きに決まってる

「この自転車は俺のカミさんのものでねぇ・・」つって(あっ こいつコロンボみてぇ)とマニア思わずニヤリ

いいじゃんカミさん、よし決定)

 

「これは俺の奥さんのです」

 

(やっべ、間違えたー、逆境に弱いな俺、台なしだ)

 

 

と、さんざん考えたのにも関わらず、その間わずか5秒ね、あっさり自分は間違ってしまい

今後の展開が読めぬまま過去を悔いていると

 

「じゃぁちょっと調べさせてください」つって自転車の防犯登録番号を小型の端末に打ち込み数秒

そのあいだに俺は様々な思考を巡らし、こう言われたら、こう言う、みたいなのを考えていると

 

「あー これ神奈川の登録番号ですね。これじゃぁ無理だわ」かなんかいって

「は?」と狐に摘まれたように惚けてる俺に「もういいですよ」かなんかいって、どこかえいった

 

なんか釈然としなかった、なんだそれ? それがオチか? ばかじゃねぇの、全然面白くない

もっと頑張れよ公僕、市民の銭で生活が成り立ってんだろ、妙な余裕感とかいらねぇから、死にものぐるいでやれ

仮に俺が自転車泥棒で、この自転車が盗まれたものだったらどうすんの?

きっと盗まれた人は心を痛めてると思うよ、俺は、小生は、拙者は・・・

だのに全然じゃん、犯罪者を目の当たりにしてなにが「無理だわ」だ!!

てめぇの都合なんかどうでもいいんだよ!タコすけ!

ほんっっっと、くっだらねぇ、果てしなく中途半端、でいて高圧的で無責任

俺なんかな、いっちゃぁアレだけど、毎日仕事で疲れてるんだよ、それを家の目の前で止めやがって

それでもこの出合いをもしろおかしく演出しようと一言一句考えぬいてさ、まぁ、間違っちゃったけど

そういう気持ちはあなたにはありますか? ないでしょ? 少なくともあるならば

「お手間をおかけして申し訳ありません、おきをつけておかえり下さい、かしこ。 追伸 最近すっかり暖かくなったけど寝冷えなどには気をつけてね」

の一言くらいでんだろう、人としてさ!

 

 

くわぁ、まったくもってつまらない人間だった、もっとひと悶着あってもよいシュチエーションだったのになぁ・・残念、人が悪かった、と

ぐつぐついいながら帰路路

 

 

 

 

 

なんてことがあったりしたから余計疲れる

今日も土曜出勤、全然休めなくてくたくただけど、職場の人から戦車のフィギュアを山程貰って嬉しかった

遠慮をしなくていいから好きなの持っていきな、っつわれたら、

遠慮をするのは恥たる行為なので、数度、「俺、遠慮とかあまり良く知りませんよ、いいんですね、ほんとに、もらっちゃいますよ」つって全部貰った

なにかお返しを考えよう

 

 

 

明日は休みだ♪

 

 

 

 

 

 

死なば 6+15

【 ロモ(再)】

 

 

 

 

 

 

2年、大阪股旅偏から早2年

その後、占い館、エロビデオ屋、漫画喫茶、花屋で働き、盲腸になり、初個展をやり、子供ができ、

フリーターを辞めまともな仕事につき、転居、入籍を果たし、現在

わずか2年の間に様々なことが起こりました、そしてそんな巡るめく日々の最中

2年間ずっと考えてきたこと、シャシンのこと

結婚しようが、子供が生まれようが、責任に追われようが、やっぱシャシンで身を立てたいというスタンスは

ちこっとゆれたが、結果的に初志貫徹でかわらないのですけど

この2年間、ずっと考えたシャシンのこと、頭打ち、俺、全然成長してねぇ気がする

理由というよりも要因としていくつか心当たりがある

2年前よりも「気持ち」的なものが欠けている(大阪に行った時は写真欲絶頂だった)

あと、シャシンってのがよくわかんないと考え始めてしまったこともそのうちの1つ、だし

デジタルにどっぷし浸かったのも何頭の要因をふくんでいるように思える

「足りないもの」が足りていなく、心が太って、気持ちが痩せている、感じがする

でも結局のところなにがなんだかわからねぇ

俺が追う、空想する「作品」が偉大すぎて、技術がそれにおっついていかないからやる気が薄れるのか?

それともシャシンより面白いことにうつつをぬかしているからなのか?

なんだか漠然とわかるけど、漠然としかわからない

 

今の気持ちを表現するにはこれが一番近い「撮る一瞬一瞬に自分が邪魔をする」

自分が邪魔だ

いっそのこと丸初期化して、改めてカメラを持ちたい

経験とか残像とか、執念とか、そういうのんを捨てたらもっと楽だろうな、と思う

2年間ずっとそう思っていた

だから「〜発目」が前よりも頻繁にでなくなっている

生きるうえでの大事なこと、それは意識して生きているけど

シャシンのうえでの大事なこと、それがぼやけています

高校の頃のシャシンには到底かなわなくなっていく

昨今の作品が、浅はかで、ごまかしで、薄いものに見えてしようがない

 

 

壁だ、シャシンはじめて以来、初壁

これを越したらすげぇレベルアップしそうだけど、2年も超えられないでいる

500回くらい気を引き締めて取りかかろう!と思ったけど

色々なことを試してみたけど、なかなか超えられない

もっと別口のアプローチが必要なのかもしれん

少なくともこのままじゃ、ちょこっとシャシンがうまいやつ、だけど小手先芸だよね、みたいなランクに括られるのがいやだ

 

 

 

ってか、ここで「壁」ってはじめてこのもやもやを表現したら、なんかリアルに壁を意識しはじめた

目の前に高い灰色の壁、ぬりかべみたいな風合い

高さはあるけど、幅はさしてない、2メートルくらい?

横をすっと行けば簡単通り過ぎることができるけど、横から行くとその先はもうシャシンじゃない

シャシンだとしても俺の能力は平行線だ

壁の前に2年、あぐらをかいて、気分転換にマスターベーションをして、

ティッシュの破片がついた指でタバコに火をつけ、壁越えを思案する俺が見える

この壁が鬼太郎にでてくるあの「ぬりかべ」なら、足下を木の枝かなんかで払えば消えるのに(鬼太郎大百科より抜粋)

如何せんこの壁、俺の心が拵えた壁、実存しないから質が悪い

むかつくなぁ、壁。 けど越す。

 

 

 

とりあえず、壁越えとして今日からデジタルを辞め、久々のロモだ

銀塩フィルムにチェンジします

ダメでもともと、自分を殺す、死なば諸共、けど越す!

 

 

6+12

【 家事全般 】

 

 

 

一人暮らしが始まって2週間

家に帰っても寂しいだけなので仕事ばかりをしていたせいもあって

家の中がカオス

蒲団は敷きっぱなし、脱いだら脱ぎっぱなし、あちこちに陰毛とか散乱している始末

さすがにきたねぇな、不潔というにはまだ程遠いけど、家中雑な感じがする

蒲団は寝汗でうっすら湿ってる

このまま敷きっぱなしだとおいおい裏の畳が腐りかねん

元住吉で一人暮らししていた時のように、蒲団の裏にカビが生えてはことだことだ、と

久々に昼過ぎまで眠っていた自分は、のそっと起き上がり、快活に1日を開始

まずはベランダに出て植物チェック、うわぁー、水が足りずにしんなりしていらっしゃる

昨日とか天気予報では雨だつってたからそれを信じてあえて水やりをしなかったのが裏目に出た

だまされた、欺かれた、今日も良い日和じゃねぇか、とぐちぐち言う間もなく

洗濯機に直結している水道ホースをはずし、蛇口を捻って巨大カエル型如雨露に水を溜め込み

ザザ−とナス、キュウリ、赤ピーマン、シソ、バジル、レモングラス、ローズマリー、サントリナ、セロウム、ダリア、デイジー

アイビーとワイヤープランツのハンキング、アスパラ、ポーチュラカ、メルヘンの木、盆栽、時計草、サクララン各位、

多肉以外の植物に水をやり、ってかまた増えてる

それらを入念にチェック、ナスにはひとつ立派な実がなり、赤ピーマンも徐々に大きくなっている

キュウリ2号は、アホのように真直ぐ太く育っていき、ちょいとした暴力亭主が握る棒、っくらいある

しかし収穫するのは勿体無い、なんかおもろいからこれはこのまま育てよう、

今は小さなへちまくらいに育ってるけど、立派なへちまくらい育てよう、ってことでひとつおいといて

気色が悪い花をぽんぽん咲かす蔓状の時計草に追肥をした後、山となった洗濯物を洗濯機にぶち込む

その間、多肉をひとつづつチェックしつつ水をやる

ベランダを片付けて約2週間振りに蒲団を干す、部屋に戻りゴミを集め、散らかったものを1つにまとめ

何年ぶりになるんだろう? 掃除機をかける、吸いが甘いのでいらいらした

風呂場へいき、仁王立ちで浴槽を見下ろす

元禄元年から注ぎ足し注ぎ足し受け継がれて現在までつかう鰻屋の秘伝のタレがあるならば

こいつは、先週から注ぎ足し注ぎ足し現在までつかう浴槽の湯

さすがに替え時だな、でもな、湯に浸かってるわけじゃないし、さほど汚くはなくはないけど・・・

さんざん逡巡した結果、折角の家事日和だつって浴槽の湯もとい俺エキスを排す

バースマジックリンをしゅこしゅこ吹き付け、バススポンジですこすこ磨く

流しに溜まった食器を洗う、弁当箱も洗う、ついでに米を炊く、トイレ掃除もする、溜まったジャンプもひとつにまとめる・・・

2時間かけて家事をした、けっこう大変だった

子育てと家事を両立するのはもっと大変だろうな、と、思った

 

 

夕刻

雲行きが怪しく、うすら暗くなってきたので洗濯物を取り込み

最後に蒲団を取り込む手前、ばんばんと叩いたほうが良いだろう、なんのためにするかわからんけど雰囲気が出るだろう、と

蒲団たたきを探すが見当たらないので、手近にあったハンガーでばんばんと叩いたらアキコの匂いが少しした

 

 

 

 

 

さくら水産 6+11

 

 

 

 

バータンが誕生日に彼女からプレステ2、しかも最新の小さいプレステ2を貰ったって

超自慢げに話すから羨ましがるまいと思ったけど無理でした

超うらやましい、しかもソフト(ナルトのソフト)付きだし、至れり尽せりじゃん

あの人はそんなに幸せを感じてはいけないのに、なにしてやがんだ!と思う

その幸せと同量の不幸せが俺に降り掛かるような気がしてやまない

何かを得るには、同等の何かをさしださなくてはならないのは錬金術の理

俺に不幸が舞い込むのだろうか? 最近妙に頭痛がするのはその前兆か?

と、ま、ともかく、久方ぶりにあったわけだし

アキコの掟【むやみにバータンと遊ばない】も今日は良いだろう

土曜日だってのにお仕事したのだ、たまには安酒を煽って日々を労おう、ってんで

水道橋の駅付近にある大衆酒場「さくら水産」へいき、安い酒をがばがばと飲む

ここのところ溜まりに溜まった色々な思念や、ここ1,2週間の人生の感想

昨今のジャンプの感想、ワンピースの今後の展開、うんぬんを、げらげらかたりあい

やっぱパウリーもフランキーも仲間になるべきじゃない、ってか、ならないほうがよい

ウソップがW7で船大工の修行をして、いつかルフィたちと合流、その時はじめてサブタイトルに「3人目」がつく!などを

大人なのに、俺とか妻帯者なのに語らい、話はマガジンやチャンピョン、サンデーと展開されていくと

ババ彼女のユキちゃんが店に来て、3人で酒を飲む、ってか、ユキちゃんにもジャンプとワンピースの話を延々とする

ふと、俺は、俺は寂しかったんだなぁ、と思い

漠然とアキコのことを思いだし、早く見積もって8月頭には帰ってくる

したらばたくさんセックスができるなぁと思うと下っ腹がむずむずした

 

「でもさ、タックン、女は子供を産むと性欲が薄れるとか言うじゃん! だったらアキコとか帰ってきてもあいてしてくれないんじゃん?」

「いやいやいやいやいや、大丈夫、きっと大丈夫。俺とか性欲じゃんかー、身体の約8割は性欲で構成されている人間がだよ

残りの2割は煩悩で成り立っている人間がだよ

さんざん我慢してきたんだ、今日まで我慢してきたんだ、いくらアキコでもそういった俺の気持ちを汲むだろう・・・と思うようにしてる

ってか、違かったら俺、生きる価値を見出せん(笑)」

 

 

駅で2人と別れて、家路についた

今日は雨が降るとかいって1ミリも降らなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

スープカレーの巻 6+9

 

 

 

ごぶさたしております、連日仕事が多いに忙しく、本日も0時前帰宅です

流石にこの時間に帰宅してから、飯を炊きおかずを拵える気力はなく

それでもいつもは目玉焼きを御飯の上に盛る、目玉焼き丼や

生卵をフライパンで焼いてそれを飯の上にのせる、まぁ目玉焼き丼なんですけどね

そういったものにおつけものやなんかを添えて、腐敗した大豆の加工品とともに食うのが常、日常、日頃

もしくはアキコが実家から送ってくれた、お手製の冷凍食品を解凍して食う、のでありますが

今日はほとほと疲れた、とてつもなくかったるいので、ひさびさに外食、つってもデフレ飯でお馴染みの松屋

 

 

 

さっさと家に帰り、タクジャがいい加減になってるから日記かいて、即刻風呂に入り、就寝したい

正直飯を食うのも面倒だけど、げるげると腹が鳴るのでしようがない

松屋で牛丼かなんかを、ざっと喰って、しゅっと帰ろ、うんそうしよう、

つって店内に入り備え付けの券売機に金を入れ、牛丼もしくは豚丼のボタンの上で人さし指が迷っていると

左手奥、厨房から食欲をそそるカレーの匂いが鼻孔に突き刺さり

目の前のポスターを見ると「スープカレー、とてつもなく辛いです」的なうたい文句が書いてあって

思わずスープカレーと書かれたボタンを押し、食券を握って、席につく、ほどなくしてスープカレーがやってきた

 

 

スープと名がつくだけあって、さらっさらのルー、まさにスープ・オブ・カレー

くはっ、こじゃれてんな、と思い思い、じゃぁざっと喰ってしゅっと帰ろう、と、

ぶっきらぼうにスプーンでスープをすくい、飲む、熱い! その後、辛い!!

うわっ熱い、辛い、なんじゃ!? いちいち辛く熱く、米をひとくち喰って、熱っ、

うっわー、スゲェめんどくさいもの頼んでしまった

熱くて、辛くて、痛い、全然しゅっと食えん

こいつぁマイッタネー、ミスチョイっすねー

しかし諦めるわけにはいかない、と、俺頑張って、熱くて辛いスープカレーを喰う

まずは具であるにんじん、じゃがいも、とり肉を消化して、ようやく残るはスープと米

奥行きの狭いカウンターに座り、じりじりと、

じりじりと額に汗が滲ます自分、じわじわと心が虚しくなってくるのがわかる

なんでこんなものを頼んでしまったんだ

疲れてるから変な汗が色んなところから吹き出している

牛丼にしとけばよかった、牛丼にしとけばもう家に帰れたのに・・・

憎い、スープカレーが憎い、そして熱い

辺りを見回してもスープカレーを喰ってる奴なんかいやしねぇ

俺だけスープカレー、深夜のスープカレー、口中スープカレーの芳香

最新の、小洒落た、カレーだけじゃもの足りず頭にスープをつけたスープカレーを汗まみれになりながら喰う俺

とても浅ましい、何をしたいのか意図が見えん

いっそのこと残して帰ろうか・・・? いやいや米を残すのは俺のプライドに関わる

なんとかして全部喰う、全部喰ってこます!

半分以下になったスープの中に米をすべてぶっこみ

これで多少はからくなくなるだろう、と、思ったけど、確かに辛くはないけど

米の熱さと、スープの熱さで、熱さ増

冷ますためぐりぐりとこねまわし、合間合間に皮脂でべたべたする顔に張り付いた汗を袖で拭って

惨めさと、せつなさと、虚しさを噛み締めながら、米を噛み締めながら

早く帰ってお家で眠りたい、ただそれだけを考え

スープカレーを喰っている自分がとても恥ずかしい存在に思いが頂点に達した時

ようやく最後のひとくちとなり、思いきり飲み込んで、そそくさと席を経つ

自動ドアの前で一瞬躊躇して、あっそうだそうだここの自動ドアはドアに触れないと開かないんだ。しちめんどくせぇ。

 

 

生温い夜の空気をべたべたする頬にあて

アキコの自転車にのって帰る

カレーの匂いがする

 

 

 

 

 

 

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