シャシン日記。
「地=沼 具=林檎 色=白」 8月16日

【 電図 】
眠いけど暑くて眠れず、眠れても暑くて目を覚ます
甚だしきに至っては早朝大地の震えで目を覚まし、恐怖と寝苦しさに身悶えした
そういった夏期限定の寝不足と倦怠感にさいなまれ
死んだ魚の目を羨ましそうに見る人の目で人生をお送り
花壇に向こう脛を強かに打ち付けて、皮膚が裂け、じんじんと鼓動する痛みに生と余裕を感じながら赤い血を流す昨今
無別に迷走する性欲と動機のない創作意欲に駆られ
いよいよもって人を撮りたい、人を撮りたくてしようがない
だが感じがちょっと違う、ニュアンスがちょいと微妙で
この「人撮り」の感情は人への憧れではなく、空や壁や花や地蔵仏閣ばかり撮って溜まったストレスの反動であり
実際、人を撮るにしてもばっちり顔が写ったようなやつは嫌だ、もっと無機質に虚無的に捉えたいって願望もたしかにあって
いまだ無機質への憧れも断ち切れておらず、春場所だろうが夏場所だろうが独り相撲、孤独の大関
それでも撮りたいな人、幸福に満ちていない華奢で薄幸な美人がベスト
そういうムードがむくむくと込み上げて来て
街行く華奢で薄幸美人を見かけては、死んだ魚の目を羨ましそうに見る人の目で眺めて
この女性を撮るとした場合、どのような環境に配置し、何を持たせ、何色を基調とするか
基本的な3つ「ロケ地」「小道具」「主題色」をもくもくと夢想、その一端
地=沼 具=林檎 色=白
地=沼 具=エレキギター 色=黒
地=廃虚 具=子鹿 色=灰
地=叢 具=生魚 色=赤
地=カフェ 具=匕首 色=銀
地=職場 具=蒲団 色=黄
地=歩道橋 具=兎五十羽 色=青
などと想い馳せながら兎五十羽ってなかなかええけど用意するには金がかかりそうだから
もっと現実的に手が届く金魚を五十匹に差し換えよう、それをスーパーのビニル袋にいれて持たそう、おお、なかなかええですやん
なんて逡巡しつつ、結果的に自分の心を慰める、気付いたら目の前に巨大なビルヂング、涼しい職場に着きました。
爆音でロッキンポロッキンポいわしながら、エレベーターに乗り込み
くだんの件でですが、金魚ではなく鯉などはいかがでしょうか・・・とまだ考える。沈。浮。
「昆布だと思い込む行事」 8月15日

【 1号車乗車口 】
盆暮れ正月まともに存在しない生活に身をやつしてはてさて何年過ぎたかわからんけど
そういった類いの日本文化を蔑ろにする生活を送って来てしまったがため
時候を感じとる体内時計の調子は狂い、エアコン冷風が充満した室内に日長身を投じて脳味噌はしびれ
季節を失い文化を忘れた僕は知らぬ間に儀式しきたりが曖昧になっていってしまって
秋分に菖蒲湯につかり、くだくたになった菖蒲をがんばって昆布だと思い込む行事や
節分には虎のことを考えながら未確認飛行物体を裸足で追い掛ける
正月三が日は冷蔵庫や洗濯機の洗濯槽など、日頃ないがしろにしてきた所を入念に掃除をする
夏至にはサンダルを煮て、冬至にはサンダルを干す
お彼岸には関東ローム層特有のべた土で泥団子を54個こしらえて
選抜した3団子以外を端から1つづつ惜しみながら潰し、残った団子はローム神に献上する
ローム神に歓んでもらいたい一心で、大人も子供も熱心に泥をこねる、日本は平和だ。
盆は輪になってくるくる踊る、くるくる踊ろ、胸にはぴかぴか緑の玉虫
しゃんしゃん手拍子足拍子 ほーいほーいどんじゃらほい
・・・心がみだれている、暑くて眠れないから気持ちがうわっついている
エアコンで痺れた脳味噌を、自室の蒸籠で解凍して、それを毎日繰り替えして、朝を迎えた俺は自分は僕と君は
自転車をこいで高円寺に向かう、シャッフルモードのアイポッドから素敵なナンバーが垂れ流れれば
ペダルを漕ぐ足も軽くそして力強く、危うく大型トラックの内輪に巻き込まれそうになっても似非微少
地軸が傾いて訪れた夏の日の日光を寝不足隈目で煩わしそうに睨みながら
プラットフォームで陽炎に揺らめく自分は1号車乗車口の黄色いペイントの上で果てた玉虫を見つけて美しいと感じた
そして、いやに電車が空いていることや、プラットフォームおよび街全体がガランとしていることなど
間接的に現象を垣間見てようやっと、あっ盆と気付く、あぼん、古代兵器アボン、あっあっ今って盆じゃん。つって。
「遥かなる狂乱と泥酔の海」 8月14日

【 神田川 】
日曜に告知して、月曜が過ぎました、恥を言うようだがタクジャOFFのメールは一通も来ませんでした
この人望のなさと、無計画さと、家でオフるっていう非常識さを嘆き
嘆きまくり、後悔しまくり絶望の淵で眠ることもままならず、ってか今年一番の暑さで寝苦しくて眠れず
沸騰した脳味噌で少しでもこの己の罪深さを軽減すべく
みなさん御盆で帰郷しているから告知を知らないんだ、とか、
いまひとつ思い切りがつかないのだ、とか、
エアコンがないとか意味が判らない、とか、
俺なんて所詮虫けら以下の屑人間だ、とか
或いわ、ぶれぶれ人間、或いわ踊る赤ちゃん人間なのだ、なんて
さもありな言い訳を拵えては心をほぐすけど、ほぐれない、後半キツイ事実が目立ってきてほぐれない
副キャプテンに「やっぱやめにしよう」と提案しようか迷ったのもしばしば
しかし男に二言があっては御先祖様にしめしがつかんし、それこそぶれぶれ人間なのでして
しようがねぇ、果報は寝て待てだ、とふて寝を決め込み、13時間寝た
夢の合間合間に寝苦しくて目を覚まし、寝ぼけた頭で
つっても俺、副キャプ、あと参謀2名がいるから計4人
この4人は確実に来るから、はは、4人いる、はは、ノープロブレム、何もふて寝するまでもないやんかよくよく考えてみればっ、つってまた眠り
果報を寝て待った。待ったら来た。関西からのメール。タクジャ好きのカップル2名。わはは。
待ちに待ったメールでした、初メール、そして未面識
冷静を装った返信でしたが、狂うほど嬉しかったです。
よしよしよしよし、これでクルーは一気に6人、男女比率は五分五分
ようやっとオフる面子が揃って来た、安心安心
とことん飲みこましてやる、声帯がつぶれるまで喋ってやる
象の鼻が長いこの不可思議さを熱っぽく説き、冷笑を買ってやるんだ
目指すは遥かなる狂乱と泥酔の海へ。そこで花火がしたい。
まだまだ募集は続きます
詳細は昨日の日記(の後半)です
「だってお鼻が長いんだもの!」 8月11日-12日

【 美猫 】
□ 前回のあらすじ □
部屋が暑くて早朝に目を覚ます
暑くて二度寝もできないから涼を求めて表にでる
…
劇的に涼しいと感じるけどそれは意識的に涼しいと半ば強制的に思い込んでいるだけであった
その実本当に涼しいのかと問われればモグモグと言葉を濁らすよ、自分は、自分はそういうニンゲンだ
でもでもでもでも涼しいっちゃぁ涼しいし、部屋のアレよりかは幾分かましましまし
と誰に対しての弁明かわからん弁明をこねくりまわして車輪の上で
左手に明治通りを望みながらそうしてペダルを漕ぎ世間の風を浴びて涼を取っています
これがなかなか涼しいです、風、やっぱ涼しい、風、なんかイイネ、かぜ
カームベルト(無風地帯)のような自室とは大違いだ
やっぱ風だわ、俺に足りんかったんはこれだす生風、自然の風
と悦に入りながらうなじ胸腕脇頭顔尻からはちゃんと汗を垂らし
照り返すアスファルト、その表面でゆらめく陽炎、直角に差し込む太陽光にいじめられている心持ちで
ペダルを踏み込みぐんぐん進んでなんとなく井の頭公園の領域に入り
池と木陰で構成される当公園は非常に涼しく、とりあえず無目的に走り出した目的の地をここと定めて
ねらねらと園内を漂っていると、11時前だってのにカップルが割と多く居て
ベンチでぼんやり池眺めてたり、重なったりしていた、多分デートだと思う。
いいなデート、と考えてしまうと負けが込む恐れがあるので
なるべく羨ましがらず、少なくとも疎まずの姿勢でクソ暑い日和を歩いていると
あばら家の軒先きできりっとした顔の美猫が俺をまっすぐ見つめているので
人恋しさに背中を押された自分は、猫に近付いて頭を撫でさせてもらう
シャシンを撮らせてもらう、猫にしてはなかなか愛想がいい。と思ったのも束の間
撫でている最中に歩み始め、俺の手から抜けた美猫はあばら家の角で体を丸くした
はじめから俺を必要としていなかった一連のこの所作、猫といえども侮れん。
よりだらしなく顎を突き上げ口を半開き暑い暑いと呻きながら池沿いをぐるりと歩く
そして井の頭公園内に動物園があることを知り
後にも先にも1人で動物園に行くなんてイベントは起こらないで欲しいと切に願いながら
視線はチケットカウンタに貼られてあった象のポスターを眺めなをロックオンし、気もそぞろに銀貨4枚を支払って園内へ
鳥だの猿だの砂漠キツネなんてのは子供だましだ!大人をなめんなよ!って顔のまま、次第に早くなる歩行速度
小動物には一瞥もくれず照り返しの眩しいアスファルトを真直ぐに横切って、もはや早足で一切の迷いなく突き進む
頭のなかにはくだんの象がパオパオやっている、名を花子と言う
吉祥寺に象がいるのか、しらなんだ、すげー、と感動しながらゆくと、不意に象が網膜に飛び込み
思わずうわぁーと詠嘆詞を吐いて、象だーと小学生それも低学年の子がいう感じでいう
人だかりの後ろから見るのも嫌だしかといって人だかりのある所にもいきたくないので、人が集まっていない手すりに掴まって遠巻きに象を見る
いろんな角度から象を見る、色んな角度から象を撮る
こんな巨大な生物が目の前にいるなんとも不思議なこの感覚
こういう感覚は長く生きていれば薄れてしまうけど、こういう感覚こそが大事であると思うので
初心に還って象を考察した、研究した、観察した。見れば見るほど不思議で堪らなかった。
だってお鼻が長いんだもの!
進化の過程で何があったかは知らんが、よっしゃ俺鼻伸ばすわっ!って普通なんないでしょ?
そもそも鼻を伸ばそうって発想すらないし、普通手じゃん、どうせなら鼻より手を進化させるでしょ
あれかなー、自信あったのかな象、俺はなんでも出来ると高を括ってたんだろうね、じゃなきゃ鼻に手をださんもの
相当な自信家だったのか、それとも他より体がでかいからサイとかカバあたりにチヤホヤされて天狗になってたのかな
俺は凄いゾウって鼻高々だったんだろうな、象だけにっ。2つの意味でっ。ってこの1文は読まなかったことにして下さい、見捨てないで下さい。
けど象はやったよね、有言実行、ばっちり、鼻、伸ばしたよね
今ではほら、長い鼻を駆使して飯を食ったり水を浴びたりしています、あたかも手のように使っています
じゃぁやっぱ手でいいじゃん!と心の奥で軽く突っ込みをいれてもひとり
あれこれ妄想しながら炎天下象をながめ、象と視線があったり、俺に対して鼻を伸ばしたり
自意識が過剰なのかもしれないけど俺の前に象が、いや、ハナ子が移動することも度々あって
すっかり心を通わしたそんな気持ちになった、気がつくと1時間30分も象舎に張り付いていた。
妙な達成感と俺の象っていう感情を抱きつつ手を振って象舎を後にし
来た道を自転車こいで家に帰る、途中、激安の酒屋で泡盛を購入し
自宅でこれを飲むと酷く酔いが早くまわり
居ても立ってもおられず、人恋しさを埋めるためにやや夕暮れの兆しある高円寺までぶらぶら歩き
阿佐ヶ谷の饂飩屋で饂飩を食い、夜のパール通りをペかペか歩いて帰路
アキコと他愛のない話を電話でしながら帰路
翌日 日曜日
この日は何もない1日だった、暑いのに昼過ぎまで部屋に閉じこもり
外出したと思ったら、肉のハナマサでソーセージを買って帰って来た
そして、ちびまる子ちゃんを見ながら焼いたソーセージをあてに泡盛を飲む
昨日と今日、共通する点は「無為」もしくは「虚無」ではあるが
昨日の俺はまだまだ輝いていた、熱かった、快活に生きこましてた
だのに何だ今日のこの体たらくわっ
あーやっぱダメだな、すこぶるあかんたれじゃないっすか
よし、ここはひとつ肚を決めよう、どうせいずれ死ぬのだから成るべく面白おかしく生きた後に死にたい
と決心してミクシーでタクロウジャシンのコミュニティを立ち上げたani・アンブロワジーことカトーさんに電話をし
開口一番「俺ン家オフなんだけどさ、やっぱやるわ!」と宣言
続けて「差し当たってなんですけど、俺1人じゃ心もとないんで、かとーさんが副キャプテンやってくんねぇ?」というと
「いいよー」と快諾
「ほんと!ありがとう!これでやれる!」
「きっとみんな歓ぶよー」
「そうかな、歓んでくれっかな。」
「ところでそんなに沢山人はいれるの?」
「いやいやいやそんなに人こないでしょ?5人ぐらいじゃん?オフつっても特殊だもの、俺の家だもの。
常識的に考えてもネットで見ているとは言え、会ったこともない男性の自宅に行くわけだから、しかも熱いし、大体の人は二の足を踏むと思うよ。とくに女性はね。」
「まーそうだよね。展覧会とはわけが違うし。」
「そうそう」
「でも仮に沢山来ても、そん時は表に出ればいいしね」
「いや 山ほど人が来ても家でやる!」
「そこはゆるがないんだ」
「じゃなきゃオフをやる意味がない。最初で最後になると思うし。多分。」
「あー でも楽しみだなー。ところで副キャプテンは何すればいいの?」
「とくになんもせんでいいよ、副キャプテンがいるという安心感で頑張れるキャプテンだから、俺は」
「きっちりかっちりやるの?」
「いんや、ゆるゆるとやるよ。」
「わかったー。じゃぁ9月1日ね。」
「よろしくおねがいします」
「楽しみにしてます」
と電話を切って、ああ宣言してしまったと若干後悔しながらも
さっそくこれを発表するに至る文章の起伏をなんとなく考えながら、いまこうやって文章を書いているわけですけども
えー まー そういうわけです
先週の日記にもチラリと触れましたが改めて宣言
「第一回 タクロウジャシンOFF会 in 俺ん家」を開催します
□ 日時:9月1日(土)夕方から
□ 場所:俺ん家
□ 集合場所:高円寺近辺
□ 会費:2000円未満
基本的な要項は以上です
以下は場所が場所だけに特殊な規定を授けさせて頂きます
□ 参加資格
・高温多湿に強い人
・和式便所に抵抗のない人
・360分の1の確立で出現するレアポケモン「ネズミ」に遭遇しても
絶望感から立ち直れる人
・イベント後も住所を口外しない人
・社交性に富む反面ゆるゆると無言でも楽しく過ごせる人
・場の雰囲気を崩さない人、酒癖の悪くない人
・社会性とひとにぎりの勇気を持った人
以上を参加資格とさせて頂きます
あと、強いて言えばタクロウジャシンが好きな人に来て頂きたいです
面識があるとかないとか関係ないです
げらげらとお酒が飲みたいんです、よろしくお願いします
「うん いいよ!行くよ!楽しもう!」と思われた方は
住所
氏名
年齢
電話番号
集合可能時刻
意気込み
悩み
不安
を明記し(赤文字は必須項目)
件名に「タクジャオフります」と記入して
上記アドレスに送って下さい
集合場所や時刻の詳細は追ってメールでお知らせします。花火がしたいです。
嗚呼やっぱ不安
「真夏のワード」 8月11日

【 樹 】
とてもじゃないけど家に居られない、拙宅では爽やかな朝でさえ室温33度/湿度50%
まだまだ眠いのに、夢の続きを見たいのに強制現実
蒸せる不快の熱風室で茹だって目を覚まさざるおえない現実
ここはニンゲンが文化的かつ知的に活動出来る環境ではない
三大欲の睡眠さえろくすっぽまともにとれないのは如何なる業か、はたして因果か
けっこう真面目にがんばって生きて来たのに気付けば熱射座敷き牢と化した室内にぽつねん
半ば意固地になってもう一度寝てやろうと蒲団に伏すけれど
熱い血潮はいよいよ熱く皮膚が火照る、汗がべた付く、皮脂が憎い
こんな状況では二度寝どころか横になることすら不可能でおちおち寝ていられない
結句 折角の休日だってのに7時30分に起床
休みの日くらい昼前まで惰眠を貪りたいってのが人情だのに、この時期のこの家ではそれが叶わない
職場の極楽エアコンディショナーに思いを馳せ、翻って自室の動かない怒不毛エアコンを疎ましく睨みながら
半裸の自分は半裸のまま浴室に移動し全裸になって青い水道ホースから直に真水を浴びて涼をとる
真水浴びで幾分か涼しく感じ、なるべく体を拭かないで扇風機の前に座るって連係技を決めると
そうして体表に付着した水滴が体温を奪って蒸発してくれるためいよいよ涼しく
この日、わはわはわは涼しげい!って始めて笑った、のも束の間30分もしないうちにまた沸騰
1時間に2度水を浴び、本日の天気予報を見て氾濫する「真夏日」というワードに身震いして
蒸籠と化したこの部屋に1日隠っていては蒸しあがってしまう、桃みてぇな饅頭になってまうと恐れた自分は今一度ホースを握り
何度目かの真水を浴びた後、涼をとりに世間にでようと思います
高円寺茶屋巡り、もしくは漫画喫茶こもり、あるいわ金のかからぬ電器屋エアコン巡り
「メリーの船首を大量に持て余す職場」 8月9日

【 メリーがいっぱい 】
高校生のころからタクロウジャシンを欠かさず見ているっつー有り難い大阪のグチ子から
バイト先でメリー号の船首が大量に余っています。タクロウさんもおひとつどう?
と歓びと興味で躯が破裂してしまいそうなメールを頂き
メリーの船首を大量に持て余すバイト先っていったいどんな職場?ってデカイクエスチョンはひとまず脇に置いて
ください。できるかぎりください。自宅と職場にメリーを配置したいです。よろしくおねがいします。と返信
何度かのメールのやりとりをして、ちょうど東京にでてくる用事があるってんで
じゃぁその日に会おうってことになって、会って、3メリーを頂く。謝謝。
この10年、10年前の自分は福岡のくだらない高校生で今と同じく写真ばっかり撮り、エロ夢想を肥大させていた
その後、東京に出て来たり、千葉に引っ込んだり、懊悩の海でしとどになったり。所帯を持ったりなくしたりと経験して来ましたが
一口に10年つってもほんとに色々なことがあった
リバースマウンテンを登り、度重なる海軍からの砲撃にも耐え
荒波を、サイクロンを、大時化を乗り越え、空を飛び、雲を走り、
ぼろぼろになっても自分の身を犠牲にして大好きな仲間の窮地を救い
最後は仲間に見送られて灰になってしまったメリー
サウザンドサニー号も好きだけど、やっぱ俺はメリーが好きだぁぁ。
と頂いたメリーを見つめながらしみじみと感傷にひたる、反転して急にニヤニヤする
そんな27才の微笑を見た向いの席に座るグチ子はげらげらと笑いながら
カバンのなかから取り出した一眼レフを俺に向けるので
ニヤニヤ笑いながらメリーと俺の2ショットを撮ってもらう、船長気質が板についてきました。
ところで、まぁ、グチ子さんとは「はじめまして」の間柄なんですけれども
相手はシャシン日記を通して自分のことをよくよく知っているし
自分もそうやって内面を吐露した汚文を読んで頂いていることを知っているから
いまさら自分はどういう人間で、何々に興味があり、ゆくゆくはこうこうこうしたいと発言する必要もなく、無言の阿吽
相手が自分のことを知って理解して貰えている、という、妙な安心感から
初めて会うけど、別になんの違和感も気まずさも感じず、昔からの友達のように接っさるるは文明の副産物かな・・かなんて思いを馳せ
目の前のメープルラテをずこずこ飲みつつ煙草を喫みつつ鶴を折りつつ
互い写真をやっている同士なのでシャシンの話やカメラの話、デジタルのメリットデメリット、ラーメンズ、私生活、今後のタクジャをどうするべきかなど
多岐にわたってげらげらしゃべくり、みっちり2時間半
気がつけば350円のコーヒー一杯でこれだけ長居をしてしまい
こんなに客の回転率が悪いのにエクセルカフェはどこで利を生んでいるのだろうか?と訝しがりながら
座り心地の良い、長居の根源であるところの蹄鉄状のひとり掛けソファから立ち上がり
吉祥寺プラットホームから新宿方面の電車に乗って、高円寺でお別れして帰宅した
「やっぱ人に会うことはええことだな」
漠然と人に会うブームの素晴らしさを考えながら人の疎らなパル商店街の坂をくだり
やっぱ俺ン家オフはやるべきだなぁと颯爽と疾走
その日以降、自宅にはあらたなメリーが追加され
職場には寺門の左右でにらみをきかす阿形と吽形のごとく
PCモニタの左右にメリー×メリーが配置されるようになりました
常にメリーが視野にあるこの幸福感
気を抜くとメリーとの冒険の日々が淡雪のように降り積もって仕事にならないシーンが多々。
「白い烏が壱拾参疋」 8月7日

【 烏 】
平穏だ。
烏は俺の存在を無視して飛んでった
どうせなら俺の存在を頭から否定してくれよ
犬だってそれを望んでいるんだ
襲撃してくれ、俺を。ついばんで呉れいっそのこと。
白い烏が壱拾参疋
こんな生活誰も望んじゃいねぇんだ
規定量を超える白米を投入したせいで炊飯ジャーは膨れ上がった米でパンパン
天蓋には椎茸の屑、筍の屑がこびりついてみっともない
表層の米は土気色してさっそくざらざらと乾燥しはじめ
上層部と下層部の米と具の混ぜ込みも叶わぬまま味の薄い炊き込み御飯をヨソリ
ムシャムシャ食って命を繋ぐ、過剰に食って腹の皮をだらしなく伸ばす
働いて、それで得た金で飯を食うことを総じて生きるというなら
なかなか不粋で野暮天だと思う。
と同時に辛子高菜を食う。梅干しも食った平穏だ。
明日は明日の風が吹くけれど
その風に俺の理想を乗せることは烏滸がましくてできません
明日の未来が明るいのは
明るい人が描いた未来だからです
平穏水平の人間には比例も反比例も叶わぬ明日
平穏すぎて心が屈折してしまいそうです。緩急。
「タクジャ会議」 8月5日

【 ららら 】
宙空で破裂したくだんの幻結婚式から数えて13ヵ月
当時は気持ちの整理もできていなかったし、合わせる顔もねぇ、ってこともあって
両親から散々「たまには顔を見せに来い」「飯を食いに来い」と通電があっても
忙しい、めんどくさい、そういう気分じゃない、とのらりくらり躱し続け1年越え
そろそろ会わないとしゃぁないな、心配掛け過ぎて心苦しいしとようやく人間らしい艦上が芽生え
よし、行こう、思い立ったが吉日つって金曜日の夕刻
仕事を終えた自分は高円寺行きとは逆方面の千葉行きの電車に乗って
13ヵ月ぶりに実家に帰り13ヵ月ぶりに両親に会った
道楽息子の突然の来訪に目を白黒させていたが、手放しで歓んでいた
ほほう これが親孝行か。とじんわり感じた。
実家のテレビがでかい液晶のやつに変わっていた、はじめて地上波デジタルをみた
あと、知らん家具が増えていた
あと、実家に保管していた作品が雨漏りでびしょ濡れになった話を爆笑しながら聞いた
持参したピーマン焼酎やプレミアムなビールを飲み飯を食い
酒が入るにつれ俺は漫談家の芸人のように喋り続けた
後半は吉田拓郎の伝説的な嬬恋ライブのDVDを家族で見る
時刻は深夜2時、ようやく就寝。
翌日
鬼束似に会う為にららぽーとへ行くが鬼束似は居なかった
辞めてしまったのかもしれんし、ただ休日だったのかも知らんが
けっこう残念な気持ちでいっぱいになりながだだらにらららぽーとを巡って
うやむやに店を後にした
いっぺん家に帰り、荷物をまとめて高円寺に戻る
夕刻
高円寺在住の自称タクジャマニアのユウコさんと6ヵ月振りに会って
高円寺で酒を飲みながら写真の話をする
彼女は約1年も雑誌関係で幅広く活躍するカメラマンのアシスタントをしているがため
商業的な写真目線が育まれて「写真は企画だ」と言っていた
まずはクライアントに企画を通さなければ写真集発行は難しいとのこと
なるほどね、と思った、企画かぁ、と詠嘆した
企画とかクライアントとか一切考えたことがねぇ
ただ好きな写真を好きな感じに加工して好きなだけ公開していた
まっ 好きこそ物の上手なれつって、毎日毎日飽きずに何年もシャシンを続けていたおかげで
そこそこ腕とか知恵とかは身についたと思うけど
頭打ちの現状と、うだつが上がらない現実を鑑みると
やっぱ圧倒的に足りなかったのは企画だったのでは?と思い当たる節も実際或わけで
世に言うカメラマンもそういうプレゼンだの企画だのを持ち込んで今の仕事があるのかぁなんて考えると
自分もそろそろそういう行動をせなあきまへんな、表現の向上をはかるのもけっこうだけど
ずっとやってても世に羽ばたくことはかないまへんわ、と嘘関西弁でぶつくさ言いながらホッピーを飲む
いつまでも 「シャシンは勝負だ」と嘯いてても埒があかんっ!
そう嘯くならいっぺん出すもの出してから嘯け、あかんたれ!
しかし、ここで大きめの事実、イマイチ企画の意味がよくわからん
そもそも企画ってなに、その定義はどこにあるんやろうか・・と考えてもしょうがない、悪い癖だ
「ちなみにこういうんのは企画になる?」つって
自分はちょっと前から胸のなかで暖めていた案を軽くユウコさんに言ってみると
目を白黒させ「凄い凄いそれ見たい! それはタクロウ君しかできないよ」って大興奮
あっ こういうのを企画と言うんだと感心しながら、あまりにも興奮しているのでつられてこっちも熱くなって来て
けっこういい案でしょでしょ?冒険でしょでしょ?
ほんとは来年の展覧会でこの企画をやろうと思ってたけど
よくよく考えると写真集寄りの作品だよなっ、ありそうでないもの、これなら写真集も夢じゃない、気がしなくもない!
つって、ポッピポッピ歌いながらプリン体oのホッピーを飲み飲み
心のなかで、やろう、まずは来週末に上野に行かんければ、と誓い
人生どこで何があるかわからん、こんな場末の居酒屋でのうだ話で方針が固まることもある
よくよく考えると写真集の発行が叶ったわけじゃないけど
ずっと頭のなかでもやついていた不安や行き詰まりの雲が
今宵のうだ話で綺麗さっぱり吹き飛ばされて魔法のように消えていた
液体洗剤のアタックみたいな色した「魔法使いサリー」というふざけた名前のカクテルをあおり
生きる希望を見つけた自分はいつもより快活にしゃらしゃらとパル商店街を下っていって
途中立ち寄ったゲームセンターのUFOキャッチャーにて
ミニスカート浴衣姿した綾波レイのフィギュアを一発でゲット
わぁきゃわぁきゃ狂乱して、確実に時代の風が俺に吹いてる!と酷く得意げだった
いずれアスカをも手中に収めると!と傲慢なまでに得意げで。慌てて増長する己を戒めた。
とにかく
生きている内にしかできないことはあるわけで
あれこれ考えて動きが鈍る前に、やるだけやってみようと思います
皆様の御目に触れるよう心して取り組みます。パオン。
追記
同タクジャ会議で持ち上がった議題
提案者:俺
現状保留以下2件
1.タクロウジャシンOFF会 in 俺ン家
詳細
自宅でOFF会を開催する
麻婆豆腐を振る舞う
腐肉チンジャオを振る舞う(却下)
ビールをたくさん飲みたい
ワンピース及びラーメンズを観賞し語り合う
暑さと湿度に強く、社会性と社交性と人間愛に満ちた人限定
2.掲示板の復活
以上
「一番好きな妖怪」 8月1日

【 がしゃどくろ 】
牛鬼、おとろし、釣瓶火、天狗、鴉天狗も好っきやけど
一番好きな妖怪はがしゃどくろです
空を仰ぎビルとビルの合間の空間にがしゃどくろを描き出し
それが水道橋の地で暴れまくる地獄絵図を思い浮かべながら出社
平穏に仕事をこなし、合間合間に窓の外のがしゃどくろで遊ぶ
夕景
高円寺の西空は呪われたように真っ赤にただれていて
またがしゃどくろを放って遊んだ
今日はこれでいいです
極個人的な趣味の幅を増幅させて、納得のいくシャシンができてお腹がいっぱい
すげーかっこええぇ、自分で言うよ、南無三。
画面下部の文字のアイデアはPS2ソフト「大神」から拝借。
「屈辱チンジャオ」 7月30日

【 生と死 】
本日は土用の丑の日です。だけど私は腐肉です。
土用の丑の日だってのにウナギは食えない、だって一切れ500円もするんだもの、意味がわからない
それにそういった世間の風潮に迎合するようでは立派な表現者になれないような気がして
金銭的問題と偏屈がウナギを食うことに拒絶をしめし、腐肉を食うことにしました。
嗅ぐと腐臭がする牛肉もフライパンでしつこく炒めるとなんか大丈夫という俺料理理論に則り
バーベキューで余った腐肉をパックごとレンジで解凍し、短冊状に切断してしつこく炒める
ただ炒めているのに黄土色した不可解な汁と灰汁がフライパン一杯にあふれてきて、恐くなった自分はこの汁を捨てる
しかし、汁は捨てるけど肉は捨てず、何度もいうようだがこれもしつこく炒めれば食える
しつこく炒めた腐肉にピーマンとタケノコを投入して拵えたるわチンジャオロース、屈辱チンジャオ腐肉ロース
家にあるなかでもっとも大きい皿にこれを盛る
600グラムの腐肉と大量のピーマンタケノコで、心が折れるくらい大量チンジャオ腐肉山
せめてもの救いは生時に発していた腐臭がなくなったことと、流石と言うべきか、腐っても鯛。腐っても牛。味も優秀。
炊きたて御飯にこれを盛り、腐肉山に怯むことなく一心不乱に山を崩す。
食卓を囲み腐肉も貪る私の背中には「益荒男」の文字が浮かび上がり、煌々と黄金色に輝いています。
漢字の「漢」と書いて「おとこ」と呼ぶよりも上位階級の益荒男
食あたりしない益荒男
肉を捨てられない故に肉を食う益荒男
翌日の弁当のおかずにするため、あらかじめ別皿にチンジャオを盛り
ラップをかけて冷蔵保存する益荒男の背中、俺の背中、ひどく丸っこい。
「得も言われぬ浦島感覚」 7月29日

【 生活 】
自分は不粋な恥ずかしがり屋であることに託つけて
己からの連絡を一切断ち、また、気分が暗転している場合は電話があっても対応しなかったせいもあり
自然自然と携帯電話が震える頻度、食事会や飲み会にお呼ばれする回数が右肩下がりに下がりに下がり
そうやって伸びた下降線は方眼紙の底辺を突き抜けて壁を突き抜けて畳に至るまで堕ちた。
畳の上、孤独の部屋、体育座りの俺に至った。
寂しいと思う、気楽とも思う
しかしどうしたって人と交際しようと思わない時期はあって、僕の場合はそれが長く続き
今月になってようやく切り抜けたと半ば強引に思い込んで、人の誘いは乗る、率先して人と会うようになりました
だから割と元気です、心配はゴム用です、こういう文章を書くつもりじゃなかった、脱ひきこもりの文章ですか?これは。
あうあうあー ノウ、違う、えっと、まーようするに
率先して人と会っていると、そういうムードや空気感が体内に湧いて
それが不可思議な引力もって人を引き付けます
ずっと連絡していなかった学生時代の友達からの誘いとかがあります
取り合えず呼んでおこうか、たぶん出らんけど的なノリで
何度も電話しても出なかった俺に、慣例的に或いわ投げやりに電話をかけたところ
意に反してごくあっさりと電話にでて、かつ、「おーう ひっさしぶり、元気ぃー?」と妙に軽い
「うわっ出た!何が元気よ!?あんたこそどうなのよ!?皆すごい心配してたんよー」とちょっと涙声久々シモカワ
話せば長くなると思ったから「だいたい乗り切った、けっこう普通」と曖昧に応え
「かっしーが結婚するからさ、お祝会を開くからハヤシダも来て」と本題
断る理由なんぞないので「おっけーいくいくー」と軽く返答し、鎮
それから10日経って約束の時間に恵比須に参じた自分は
6年ぶりだったり、4年ぶりだったり、1年ぶりだったり、数年ぶりに写真学生の頃の友人達と会い
さんざんっぱら酒を飲み
誰とも連絡をしていなかったので、誰某が結婚しただの別れただの、ギャラリーを立ち上げただの
どこそこのスタジオで働いている、知らねぇカメラマンのアシスタントをしているといった話題がいちいち新鮮で
俺以外の人間には目新しくもないずっと過去の周知事項にきゃぁきゃぁ喚きながらビールを飲み
じっとりと得も言われぬ浦島感覚をひとしきり楽しんだ。泥酔いした花嫁に力一杯肩を噛まれた。お幸せに。
「黄色いライオンちゃん」 7月28日

【 32 】
夕刻、植物にお水をやろうとベランダに出た瞬間、外気に触れた自分は唖然とした
涼しい!涼しい!随分と涼しい!
たかだか涼しいという一点のみで何を唖然としてやがんだこの抜け殻野郎
粉にしてほかほか御飯にまぶすぞオラ、と思われましょうが、涼しいのだからしょうがない
と言うと若干説明不足だな、えへん、部屋の中と比べると断然に涼しいのです
御存じない方もおると思われるので言うと、拙宅にはヘーセーの世にもかかわらずエアーコンディショナーがなく
涼をとる手段といえば扇風機、団扇などで温い風をあびるか
水風呂に入ったり、恐い本を読んだり、暑いと思う気持ちをトコトンまで考えたり、我慢したりするしかない
種々努力してはおりますが、それでも汗は滲み、皮脂で皮膚はべたべたとし、それらが空気中に溶けてより不快感を感じる
さして風通りの良い部屋ではないので、その熱、湿度が室内でどしどし膨張し破裂、不快の悪循環を招いているのです、困ったものです
しかぁしアレだな、部屋ン中でこれだけ暑いんだから、世間はもっと暑いのだろう
エアコンがないのは自分の業、それは受け入れ扇風機に頼って生きよう!生き延びよう!と嘯き
陽がある内は外は灼熱阿鼻地獄ととらえ、家は暑いけど表はもっと暑いという思想を疑わず生活を送っていたわけでありまして
今思えばその思想がそもそもの謝りであり、諸悪の根源
外の世界は思想に反して涼しかった、それも部屋よりも格段に涼しかった
慌てて部屋の中に戻って、確実にむわっとする気団に汗を滲ませながら
柱にぶらさがった黄色いライオンちゃんの温度計を見て、わはは、と乾いた笑い声をあげたあと
神妙な声色で・・・32℃唸ったきりと悶絶。額から頬のラインにそって汗粒がすべり落ちる。
湿度は50%だった。こうしちゃおれんと思った。
すぐさま衣類を脱ぎ、風呂場にいって蛇口から直に真水を浴びて汗を落とし
外出用の衣類に着替えると、わはは、今度は湿った笑い声をあげて、ひどく涼しい世間にでた自分は
図書館にでも行こうかと思いましたが、人と約束があったのを思いだし、恵比須駅西口に向かいます。
「白山通りの中央分離帯に立って」 7月26日

【 誰もいやしねぇ 】
二次会がはける頃にはとっくに電車はなくなっていて
終電を逃した事実を受け入れた自分は十八秒間考えて、高円寺まで歩いて帰ると決め
一路高円寺に向かって歩みはじめて十八秒後
この選択はなかなか辛度のではなかろうかと疑心が暗鬼った
そも一口に歩くつっても早足、忍び足、じゃっかん早足、などなど色々あって
早足をくりだせる体調ならまだしも、俺は、僕は、そうやってお酒を目一杯頂いたおかげでふらふらと千鳥足
そんなサウザンド・バード歩行がやっとの自分が、十数キロもあると思われる道程をいけるかっつーといけず
歩んでいる途中で始発を迎えるのがおち、プラス、けっこう眠い
よし、ここはひとつ誰かの家に泊めさせてもらおうと思い携帯を開くと充電がエンプティー
そもそも、水道橋近辺に住まっていて、突如不躾に深夜、なかば上ずった声色で「泊まして」と哀願されても
暖かく迎え入れてくれる友達がエンプティー
しようがねぇので水道橋駅前までゆき、コンビニで茶を購入
これをちびちび飲みながら、深夜の水をうったように静寂しきった水道橋をあてどなく徘徊しながら
昼間はサラリーマン/OL/学生でごった返しているのにね
深夜ともなるとこんなに人がいないものなのね、と、誰に言うわけでもなくぶつぶつ言い
マックで購入したハンバーガーを2つ食べ終えると
白山通りの中央分離帯に立って、少し大きな声で「誰もいやしねぇ!」と叫んでみた
熱を失ってしんと深まった水道橋
嗚呼、ぼくの躯は湿度と汗で皮膚がべた付いて気持ち悪い
アルコールで口の中がベタベタする、歯がざらざらする、闇夜の奥で仁王立ちする職場のビルが俺を見下げている
近辺の漫画喫茶にしけこんで、黒いレザー張りのバリバリするリラックスチェアーにもたれ掛かり
混沌と微睡みを乗り越え、夢うつつの狭間で、とても素敵な夢をみた。
最悪の寝床なのにもかかわらず、反比例して素敵な夢だった、甘い恋のやつ
目を覚ました後でも数分間の長きにわたって幸福を感じられるほどの夢だった
結局べたべた&ざらざらのまま通常の出社時刻より1時間もはやく出社して
置き歯ブラシで歯を磨き、薬局で購入した15入りのスースーする液体がしみ込んだ布で体のいたるところを拭った
不安になるくらい股間がハードにスースーする、それでも随分リフレッシュ
新鮮な朝日を浴びながら、面白いポーズのまま出社する人々を待ちに待ったけど、誰も来やしないからグズグズな感じで雲散
変なテンションと、微妙な二日酔い、あとどろどろした倦怠感を引き連れて仕事を終え
まっすぐ家に帰って湯につかり、飯を食い、横になっても妙に興奮して眠れない
いまさら覚醒した案配
しようがないから心落ち着かすため日記を書いたはいいものの、書き終えても一向に落ち着かない
同じように心臓がどくどくと早鐘を打つ。鬱。