「生きる光る来月」 10月25日

【 一ツ目 】
大きく息を吸い込むと肺が痛い
ひどく眠い
血色が悪い
覇気がない
ともかく疲れたよ
こんな状態じゃ気の利いたことを書く余力もないし
そも面白いことなんて起こってないし
学校ないし
家庭もないし
嫌じゃないし
格好つかないし
ね? 気の利いたも書けやしない。花を活ける花瓶もない。
落ち込んでもないし、落ち着いてもいない
陥れることもしないから、おとなしく眠りたい
ぶっこわしてくれ俺の中の緞帳を!ぶっ殺してくれ俺の中の鈍獣を!
目の前にあるのは無計画な週末と、おそらく台風のせいで無為に終えるであろう週末
ひさびさにアキコに会う来月、それだけが生きる光る来月
「勝利に飢えていた」 10月25日

【 落下 】
ここ数日、ゴミ箱のことばかり考えていました
仕事中も、帰宅中も、食事中も頭の中では色とりどりのゴミ箱がくるくると巡って
欲しいな欲しいな素敵ゴミ箱つってうっとり、ゴミ箱の虜
空いた時間を利用して楽天だのアマゾンだのでゴミ箱を検索
そうやって表示される発売されてある素敵ゴミ箱を閲覧しては おほほほほとほくそ笑み
自宅のゴミ置き場と化した台所前デッドスペースを改善する箱はねぇものか?と散々ページをめくった結果
五千円/六千円もするモノが多いと知って愕然とした。
一人で生活する金は得ているのだ、そろそろゴミ箱でも買ってよいのではないか?
百円のを買ってもおもしろくない、ひいてはいっちょ高価なゴミ箱を買ってこまそ
そうだなぁ・・大枚はたいて二千円のゴミ箱でも買っちゃうか?
ちょっとセレブでも齧ってやろう!と高をくくっていたから尚更愕然
まさかゴミ箱がこんなに高いとは思ってもいなかった
自分がどれだけゴミ箱に対してズブの素人か思い知らされた気分だ
たかだかゴミを一時保管する箱なのにもかかわらず
甚だしきものに至っては軽く一万円を超す始末
ゴミ箱にゴミを放り込むだけでゴミ捨て場へ瞬時に転送出来る機能が搭載されているのならともかく
自動分別機能も、捨てたゴミのバックアップもできねぇのに一万円もする
足でレバーを踏むと蓋がパカリと開く箱が一万円
ちょっとデザインに凝っているから一万円
中がしきりで区切られているから一万円
一見ゴミ箱に見えないから二万円
まったく酷い話だよ、どうなってんだよ世間
分相応じゃない!と思い込み一気に熱が覚めました
帰宅途中、近所のリサイクルショップの店先で
灰色で地味だが40リットルもゴミを貯えイイ仕事のできる職人気質のゴミ箱を見かける
開閉する蓋に張り付けられた値札には「早いもの勝ち!特価500円!」と書いてあって
無言のままこれを抱きかかえてレジで500円支払って引き取った。
「早いもの勝ち」という言葉、正直「勝利」に飢えていたってのもある
「500円」という値段、お買得だから購入したってのもある
だが何よりも引かれたのはこの佇まい、職人肌
確かに花はない地味な灰色ゴミ箱だが、一万円のあれよりも落ち着きがあり謙虚さがにじみ出ている
ながらくつき合うのなら確実な仕事をしてくれる物、器のでかい物。
なかなかええもん買うたとしみじみ思いながら帰宅
見た目の地味さは俺のペイント技術でどうにかしようと思います。
「秘密バーへの道」 10月22日

【 看板 】
「あんまり高円寺っぽくないバーです」
おおー すげー この1文だけで大体の想像がつくバー
俺みたいに足の裏が角質でカチカチ(←高円寺っぽさ)な人間には縁のないバー
カチカチの角質に泥が染込んで常に黒ずんでいる(←高円寺上級者) 俺には縁のないバー
まさかそんなバーが高円寺の真ん真ん中にあるたぁ思うめぇ
逆にここまでいかれると行ってみたくなるのが人の業
果たして中はどんなんなってるんだろうか??
恐くてとてもじゃないけど入れないので想像するに
客もマスターもスーツを着こまし、山高帽子にマント、紙煙草ではなく葉巻き或いはパイプを吸う
手に持つステッキの柄には、クワっとくちばしを開け、羽根を大きく広げた真鍮製の鷲のシンボルがある。目玉はルビー。
各々、顔には縁をファー素材で囲った仮面をして
オペラグラスで遠くをみつめ、不意にブラボォ!!と叫んで立ち上がり拍手を送る、ひとしきりやると座る。
女性に対しても紳士的で、決しておっぱいを揉ましてくれないか?なんて言わないし、不意に揉まない、超紳士
トークの内容も「先週のジャンプ見た?」とかではなく
「実は私、まだ発売されていない来週のジャンプを読んだのです」とさらりと凄い発言をする、鬼紳士
トイレにいったら手を洗う、ハンカチをハンケチと呼ぶ、つまみはナッツ。キャプテン紳士!
もちろん足の裏はやわやわだ。裸足でとがった石を踏んだだけで直ぐ痛い顔をする。ありえない。
おまけに、黒川・巻枝・渡瀬・園山・蔵葉・セバスチャン・・・あからさまに執事っぽい名前の執事を雇っている
くぅ まさかこの街に、それも「おかしのまちおか」の近所にこんな秘密バーがあるなんて思いもよらなかった
是非行ってみたいと思った、そして未発売のジャンプ話を聞きたくてしようがない
でもこんななりじゃとてもじゃ無いが門前払いを喰らっちまう
郷にいっては郷に従え、虎穴にいらずんば虎子を得ず、西郷隆盛はガタイがいい、ことわざに習って
まずは、アレだ、なんとしてでもこの憎っくきカチカチ角質を柔らかくせねば、秘密バーへの道は開かれん。
「良いチームだ」 10月20日
わからねぇなら聞けばいいし、知らないなら教えを乞えばいい
自信がないのなら先輩に確認をとればいいものの
阿呆だからそういうことをしない、自分が正しいと思い込む
百歩譲って、迷惑さえ被らなければそのスタンスでかまわねぇが
いざミスを起こしても責任とらねし、詫びのひとつもいれやしねぇ
まったくもって頂けない、腑に落ちない、釈然としない
割りくってんのはこっちなんだからさ、まずは謝れよそして認めろよぼけ
凹むのはその後だろ?
でも阿呆だからそんなことはしない、ただ凹んでいるのみ、終了。
何その凹みフェイス?気持ち悪ぃ! 落ち込んでいれば誰かが助けてくれるとでも思ってんの?
で誰かが助けるんだろうね、クソ環境
そんな阿呆を排出する阿呆環境にも問題があんだよ
最悪、仕事なんぞできなくてもいいけど、周りが気持ちよく仕事出来るよう筋くらい通せってんだ
まずはコミニュケーションをとれ、バイトしろバイトを!
ったくやってらんねぇと愚痴を吐きつつ、阿呆の尻拭いの為休日出勤
朝9時半から18時
連日の残業も無意味となり、期限も工数もねぇから仕事の量をはしょるとなったが
そんなもんで品質の向上がはかれるとは思えず、いらいらしながら仕事をこなし
18時退社、代々木下車、漫喫入店、深夜11時40分代々木駅前
バータンとコウジ、そして遅参したクニオの4名でスタジオ入り
深夜0時半、各々マイクを握って歌って暴れる結婚式余興練習2nd
+++++練習内容+++++
・全体練習
・個人練習
・振り付け考案
・振り付け演習
・振りあり練習
+++++++++++++++++
みっちり明け方5時半まで稽古、練習ではなくむしろ稽古
睡眠不足/運動不足を深夜に上がる妙なテンションで乗り切った
なかなか実りある練習となった、ノー楽器でスタジオ入りするのにも慣れた
明け烏カァーと哭く青く染まった代々木の町を
少し肌寒さを感じつつよたよたと歩いて帰る
良いチームだ。バランスがとれてる高円寺。

【 午前五時半 】
深夜から明け方にかけての妙テンションピース、2回目だからピース
↓クリックすると大きい画像で見れます↓
「後光がさしている」 10月18日
晩飯を食わないブームの余波がこじれて
痩せるどころかやつれてしまいました。
お顔は青白く、全体的に覇気がなく、無気力倦怠オーブを纏った病犬のような顔
人からも「顔色悪いよ」「顔色悪いけど大丈夫」「どうしたんですか?体調悪いんですか?」
と本気の心配をされることも少なくなく
その都度「痩せようと思って」とか「腰回りの贅肉を落とそうと思って・・」
「なるべく飯を食わずにいたらこうなりました」といちいち説明するのも面倒になってきて
相手の同情をえようと狡猾な演技で「飯を食っていない」とだけボソリと呟く
そうすっと十中八九「ちゃんと食べないと駄目よ!」と言われるので
「じゃぁ てめぇの手料理をくわせろやい!」
お前の御自慢の一品を振る舞って頂き、僕に、僕の舌鼓をポンポンと打たさせてくれりゃしませんか?
さすれば、僕は、その暁には僕の下心をポンポンと吐き出しますよ、約束しますよ
下半身からポンポンポンポンとそりゃぁもう景気よくポンポンと・・・
えーい、まどろっこしいぃ!!
そんなまどろっこしいのはそれこそ面倒だ!! お前を食わせろ、食わせやがれい!
なぁ 何味だい? 何味なのさ? イチゴ? マロン? タコも悪くない!
で、どうなん。 正味なハナシ何味なん? え? なんて? え? えっ!? マグロ???
マグロなの?? まじマグロ?? くぅ〜・・・ そればっかりは頂けない!!
と後半は千々に心を乱し、プチ脳内暴走の果て行き着く先はいつもこれ
もわもわと湯気をたて白銀の飯の頂上に鎮座する辛子明太子の図
そのお碗を高々とかかげる裸体の淑女の図、後光がさしている。
食欲を規制することによって、性欲及び睡眠欲が増長することを知った
けど痩せない、やつれたけど痩せやしない
贅沢の結晶「駄肉」は消えてはくれません。
このダイエット方法は大分間違っていると薄々勘付いています
けど、もう少しがんばれば一線越せそうな気がする
何食ってもめちゃめちゃ旨く感じられる境地
米の味、肉の味、豆の味
そら、性欲と睡眠欲が増長する弊害はあるけれど
あとちょっとでその境地に指がかかりそうだ
もしくは、性欲をこじらせて手首にお縄がかかるかのどっちかだ・・
今宵も豆腐でしのぎます
「暖かい食卓」 10月16日

【 ベへリット 】
【常時食べたい鍋】
・もつ鍋 <福岡>
・水炊き <福岡>
・ほうとう <山梨>
【冒険したい未経験鍋】
・すっぽん鍋 <京都?>
・いのしし鍋 <静岡>
・ジンギスカン鍋 <北海道>
・牡蛎の土手鍋 <広島>
・かも鍋 <滋賀>
・はりはり鍋 <大阪>
【金銭的に余裕がある時いきたい鍋】
・蟹鍋 <北海道>
(でも蟹は食べない、出し殻扱い)
・あんこう鍋 <茨城>
【土手でやりたい会】
・芋煮会 <山形>
【食べたくない鍋】
・一人鍋 <高円寺>
※mixi日記より加筆して転載
どっちゃにしろ鍋が食べたいのだ!
日本人に生まれたのだから焼酎お湯割りを飲みつつ
不特定多数と鍋をつつかなければ損だ。
恥ずかしいことに昨年はたったの1度しか、それもクリスマスの晩にしかつついておらず
こんな体たらくじゃぁ御先祖様に顔向けができん
もっともっと鍋を意識してこの冬は生活していこうと思います
すっぽんあたりを狙っています
ひとまず高円寺の連中を「おいしいアメと甘いクッキーがあるから家来なよ」と言って誘い出し
のこのこ家に来たところをヒョイっと掬って、強制発動鍋イベントに参加していただこう、そうしよう。
夏は阿呆ほど暑かったこの部屋は、秋を迎えることによって酷く寒い
人肌恋しくて、それがなかなか叶わないので鍋に逃げます。暖かい食卓に逃げ込みます。
「2人は座像派」 10月13日
いつもなら4時半に閉門され、以降明朝6時までびっちり締まっている大門
その大門はおそらくいくら懇願しても容易に開けてはくれぬだろうし
そこまでして開けてもらうほど正当な理由なぞ俺にはなく
強いて言えば「扉の向こうにある夜をこの目で見たい」という独り善がりな理由のみ
先日、試しにそれとなく門の開放を2人の巨人門番に頼んだけれど
ジロリと俺を睨むや「何人も通さん!不定な輩は踏みつぶしてくれるわぁ!なぁ運慶よ?あれ?運慶?」
「あっゴメン聞いてなかった。何?」
「いやだから、誰も通さないってハナシ」
「ああぁそう。その話ね。で、こいつが?通りたいんだって?」
「そう、このカメラ持った男が中をみたんだって。ふざけんなだよな」
「別にいいんじゃん?」
「え?」
「別にいいんじゃねーのそれくらい、悪いオーラもないし」
「いやいやいやだめでしょー こんな何処の馬の骨とも知らん男を通しちゃだめでしょー 普通だめでしょー」
「なんなんだよその「普通」ってのはさ、お前よくその言葉使うけど「普通」ってなに?なにが普通なわけ?」
「いや、そんな風に言われてもうまく説明できないんですけど、普通は普通って意味で・・」
「テメッ コラッ 手前が吐いた言葉には責任もてよな!意味わかんねぇのに勢いだけで使うな!ぼけ!」
「あっ ほんとスイマセンでした。申し訳ありませんでした。」
「まーまーそこまで凹まなくていいから、わかりゃいいんだよ」
「ほんとスンマセン、ただ門番をしている手前、そうやすやすと素性の知れねぇヤツを通すのはナシかなぁ・・と」
「ナシ??」
「いや、なんでもないっす。」
「まぁええわぃ、なんかめんどくさくなってきたし・・・やっぱこいつは通さねぇ。」
「あっ!!」
「なんだよ! 急にでかい声だすな馬鹿!」
「すんません。あのですね・・」
「気色わりぃな、何ニヤニヤしてやがんだ」
「さっきの「普通」なんすけど・・」
「おっ 意味がわかったか?」
「門番だけに不通ってのはどうでしょう?」
「はい。18運慶〜」
「まぁじっすか!!!!! 18もいいんすか!? ちょまじ嬉しいんですけど」
「お前 腕あげてたんじゃね?」
「ありがとうございます。やったやった、これで・・あっ108運慶! 100超えた!」
「おっ すげーじゃん、どうする?交換すっか?」
「うわぁーどうしよう? 交換してぇーけど、もっと溜めっかなぁ ちなみに100あれば何と交換できます?」
「あーちょっとまって・・・アレどこいった? あっ これ、じゃなくて、あっこれこれ、んーと100は。おおー 平等院鳳凰堂」
「平等院鳳凰堂!?」
「持ってる?」
「いや持ってないっす、ってか生で見たことないっす、ネットでしか見たことないっす、やっべ超欲しい」
「あとわぁ三十三間堂」
「え?え?それって観音付きっすか?」
「ばーか 観音付きが100で交換できるわけないじゃん!あそこの観音は1000体いるんだぞ、三十三間堂だけだよ。」
「ですよねー 堂だけなら別にいいや。他に何があります?」
「あとは、まー だいたいお前が持ってるのばっかりだけど・・風神雷神は?2つセットで100だけど」
「いらないっす(笑)」
「だよなー(笑) 風神かっつーの」
「雷神かっつーの(笑)」
「あとなんだろ? 洋モノならガネーシャとかマリアとか交換出来るけど」
「洋モノかぁ・・なんか濃いからあまり趣味じゃないんすけど」
「阿弥陀如来もあるよ、小さいけど」
「それは立ちっすか?座りっすか?」
「これは、立ち。立像だね」
「座像はないんすか?」
「あるけど100じゃ交換できん、200だよ」
「立像かぁ・・微妙・・」
「お前 座像派?」
「どっちかっつーと座像派っすね、運慶は?」
「俺は別にどっちでもいい。でもやや座像派寄り」
「立像も悪くないんすけどねー なんか物足りないというか」
「なんとなくわかる」
「やっぱ平等院鳳凰堂にしよっかなぁー」
「まじ?風神雷神じゃなくていいの?」
「それは いらないっす(笑)」
「じゃ鳳凰堂にする?」
「取り合えず見る、見て決めるとかアリっすか?」
「それえは駄目、じゃなきゃおもしろくないもの」
「そっかー 悩むなぁ やっぱもうちょっと溜めようかなぁ」
「あっ忘れてた。100ならお前もあるよ」
「まじっすか??? 俺出てんすか?」
「だって俺が出てるんだぜ?お前も出てるに決まってんじゃん」
「そっかー そういやそっかー 盲点だった」
「どうする?交換する?」
「欲しいっす」
「自分のなのに?」
「ちょっとそういう言い方やめて下さいよー 恥ずかしいじゃないっすかぁ」
「でも欲しいんだろ?」
「欲しいっす!」
「オッケーオッケー二言はないな?じゃ100と引き換えに快慶フィギュアを交換」
「うおー すげー かなり細かいところまで作り込んでる!」
「やっぱすげーよな海洋堂、背中とか見てみ」
「うわっ 背中やばい! 何これ! 超俺じゃん!」
「テンションあがるっしょ?」
「テンションあがるわー」
なんて後半は勝手に盛り上がられて通れず不通
ともかく、門番は風神雷神がツボ
三十三間堂フルセットはそうとう運慶を溜めないと無理
2人は座像派
といったどうでもいい事実が判明しただけで自分は踵を返して夜の妙法寺をあとにしたのですが
そんな自分に吉報
オールナイトとまではいかんけど、夜中10時まで門が解放されるイベント
日蓮上人の命日を祝う祭りがあると聞いて、本日行ってまいりました
やっぱ夜の寺院は最高でした! 太鼓の音、読経の声に酔いしれて
寺院のよりディープなところまで潜り撮影し
始めて本堂にも入った、レアな仏像とか、巨大掛け軸を目の前にしてふるふると震え
誰もいない本堂内で数多の仏像と対峙した
自分の存在がここで滅せられてしまうのでは?と危惧してしまうほど
漂う噎せ返るほどの神聖オーラ
毒を抜かれてたまるものかと足掻いていると
背後の引き戸が開き、本堂に入って来た僧侶が小走りに俺の脇を通りすぎ、しばらくしてまた小走りに去っていった
おそらくお祭りの準備なりなんなりでひどく忙しいのはわかるけど
何も走ることはあるめい、なんせまだ10月だよ。

【 妙法寺・夜 】
「一瞬気持ちよく一ヵ月不安」 10月12日

【 練習 】
今年はじめて高円寺男子五人が一同に会し
十一月にある結婚式二次会の余興練習のため
高田馬場の綺麗な音楽スタジオを借り切って練習
無用の長物30畳もある巨大スタジオに手ぶらで五人
ギターなりを演奏するわけでもないのにスタジオを借り
CDをかけてお歌の練習、ドラムが邪魔だ。
音楽に精通するバータン指揮のもと、ダメだしされつつ、アドバイスされつつ、妙案を展開しつつ
二時間 歌って 跳ねて 揺れて がなって 笑って泣いて、汗まみれになってかなり熱心にがんばった
人前で歌うことを極端に畏れる癖がある自分
反面、音楽に対してひどく憧れを持ちステージに立ちたいと羨望する自分
なんかその相反する「憧れ」と「畏怖」のはざまで、時に恍惚とし時に恐怖を覚えた
例えるなら、甘いけど辛いみたいな、痛いけど気持ちいいみたいな
行きずりの女生と排卵日に避妊具無しでセックスしたあとのような感じ
そこで得る「一瞬気持ちよく一ヵ月不安」に似た混沌が、混沌が、混沌が体内でどしどしと精製され
縄状の混沌と縄状のアドレナリンが捩れて伸ばして螺旋となって
頭の先からつま先までを這いずり回る音楽は宗教に近い。
「生活の制限」 10月10日

【 背 】
青年は世知辛い世間に背をそむき
正論を切々と説明する成功者に
正攻法をせっせと説法する聖者に
説得されるより、洗脳されるより
切迫した精神世界に接することこそ
誠実な精神と精巧なセンスがセットで成型されるのだと
宣言する
・・・・・
整然と整理整頓された洗面台に成虫
節約生活で清貧の拙宅には
生花も青果も製菓もなく
節操ない性欲と節度ある性欲がせめぎあうばかり・・・
精神もセンスも先述のような成果はなく
折角の説法、折角の正攻法を静聴しとけば成功していたのか?
狭い世界で生活する
洗面台の成虫を成敗する
セイダカアワダチ草を切断する
生命の摂理
生活の制限
成功するよう
制作に誠心誠意専念するよ