「財布の紐 結構固め主義」 12月19日


【 Mcfarlane's Twisted Christmas 】

 

 

 

 

クリスマス怪物フィギュアに一目惚れしてしまった。

 

鉤爪グローブをはめ、ガスマスクをかぶり

黄ばんだシャツ着たメタボリックな体型の醜悪サンタ

お子さまと仲良く空を飛ばないタイプの

いやむしろ子供を食いちぎりそうな勢いすらある

明らかに様子がおかしい邪悪スノーマン

手足に電飾を巻き付け、巨大な斧をもち

DIOのウリィィィィィィィィィィィィィィィポーズで

エヴァ初号機暴走時よろしく顎を全開にして咆哮するトナカイ・ラディー

 

んもぅ めちゃくちゃ格好いい!!

俺の趣味趣向にびったりど真ん中造形

打ち頃快速球の世界観

正直、ミロのビーナスより格好いいか?と問われれば

断然こっちを選ぶよ、ミロビーはさして格好よくはないしね!手ないし!

ロダンの考える人と比べても同じくこっち

でもロダンの「地獄の門」と比べたら圧倒的に「地獄の門」勝利

あれは比べ物にならない、激格好いい!黒いし!

 

そんなわけでがっつり一目惚れをした

そして飯食ってセックスするだけの人間様の脳裏に浮かんだ次なる感情は

「どうにかこれを手中におさめたい」であった。

しかし、うわーい カッコエー 欲しい 欲しいと願っても

生活費を端折って端折って、食費を切り詰めて切り詰めて

ようやくちまちま貯金をするレベルの、ぎりぎり自立していける低生活水準の自分は

いなか欲しいモノがあろうとて、そうやすやすと財布の紐はゆりみません

欲望に主導権を預けたら、あっというまに散財、あっというまに身をつぶすのは自明の理

その辺はさすが大人といえる、欲望に主導権をまかせるのは性欲だけだす。

 

で、そんな自分が、悪い言い方をすれば吝嗇野郎こと俺が

結果から申し上げますとこれらを買った、買うた、買ったった。

この行為は、先ほど述べた「財布の紐 結構固め主義」に反するのですが

逆に言えば財布の紐を固く結ぶのも、財布の紐を緩めるのも自分次第

その事実に気づいた自分は、買い渋り派の東軍(フラッグカラー:レッド)と

買い勧め派の西軍(フラッグカラー:ブルー(コバルト))のふた手に別れて

購入するか否かを議論した。

西軍の圧勝だった、このクリスマスシーズンって風を巧みに利用したのが勝因

しかしクリスマスシーズンという一点ゴリ押しだけでは力不足

本当の勝因は西軍にいた、苦労を重ねた3人のタクロウズ

 

1人目は、これを買えば、あなたになんらかの影響を受け

その影響がシャシンになんらかのカタチでなんらか反映されるなどと

具体的さが微塵もない曖昧な影響論を切々と語った。

 

2人目は、今年は何かと耐え忍ぶ一年だったね、ほんとうに良く頑張った、よく死なずにいたよ。

公私共々むなしかったろ、せつなかったろ

けっこう辛いおもいをしてきたんだ、年末だし、クリスマスだし、欲しいなら買ってあげようよ

といった情に訴えかけるトーク

東軍のフラッグもこころなしかブルー

 

3人目は、昼飯を持参した弁当ですませているじゃありませんか

あんなもん単価なんぞ100円ちょっとだろ?

弁当持参するまえは昼を食うのに最低400円はかかってたと考えると、だ、

この差額300円、1ヵ月20勤務と考えると6000円も浮いてる結果になります

この弁当持参を半年続けたのだから・・・36000円も浮いているじゃんか!

本来は消えている金、そこで浮かした金で買うたと思えばええやんか!

この意見には東軍西軍かなりどよめいた、両軍の旗もめちゃめちゃ揺れた

36000円も浮いていたなんて、とうの本人も気づいてはいなかった。

 

で、最終的には、2人目の情に訴えかけるトークが後々になってから響き、結果西軍の圧勝

そういう脳内での会議を経て購入

自分から自分へのクリスマスプレゼント

3タクロウズから俺へ。気色の悪いフィギュアをプレゼント。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「現実の冷や飯」 12月18日


【 高円寺 】

 

 

 

 

朝はコンビニパン

昼は肉米弁当

夜はカップ麺

 

まったくロクなもん食ってねぇ

三食みっちり安価な炭水化物

お寿司を食べる夢を普通に見る

 

世間じゃ、やれ年末だなんだつって

小金持ちはアメヤ横丁で冷凍の巨大な蟹足を買う

マグロの赤のみで構成されていない部分を買う

甚だしきに至っては、上等な豆や、昆布や、削り節なども買う

100円均一なら315円で揃うのに、あえて上等なのを選ぶ

やれん、やっとれん

 

あのバカでかい蟹はどうやって茹でるんだろう

寸胴でもない限り、御家庭にある鍋じゃ到底茹でられないだろう

かといってぶつ切りにするなんて固くて無理だろうし

やっぱ半分づつ茹でるのだろうか?

鍋にはった湯へ半身浴のようにまずは足先を半分茹で

茹で上がったら反転して太股部分を茹でる

しこうして茹で上がり、ザルに盛られたそれを核家族でが向かい合って喰らうのだろう

指先を蟹汁でびちゃびちゃさせながら無言のまま甲殻類の足を一心不乱にしゃぶるのであろう

なんたら愉快で幸せな家族なのだろうか

俺は、蟹の爪をフォーク代わりにして蟹の足肉を殻からこそぎ落とす妄想にかられながら

現実の冷や飯に、賞味期限が若干過ぎた納豆を乗せたやつを食う

いずれ寿司に寿司を乗せたメガスッシを食してみたい。

 

ともかく、温かいものを食いたい

蟹だの海老だのアワビだの大名レベルが食す高級食材なんかより

今は、むしろ、愛情がこもった温かいのを食べたい。

もうどんなんだか忘れてしまって、いまじゃ愛情料理を食う夢さえ見ない

蟹に襲われる夢なら普通に見るのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「手ごたえあるからこれが真実」 12月17日


【 花壁・交じる 】

 

 

 

家に帰りつくや否や外套のまま湯沸かし器の栓を捻り風呂を沸かす

米・肉・玉葱・削り節が詰まった買い物袋を居間に放置して

せせこましく外套をハンガーに掛けつつ右手でタバコをくわえ右手で火をつけ

フスーと煙を吐きながらパソコンの前に着席して

シャシン日記用のシャシンを1時間かけて拵える、脇には巡り茶とパンダちゃんの灰皿が完備されてある

風呂がぐつぐつと煮立った頃、数多の選択を経てシャシンも仕上がり

創り終えた「花壁・交じる」を10秒間ほど静視して

「うん」とひとつ頷くや立ち上がり風呂の火を消す

冷蔵庫の脇に放置してあった食料を指定の位置に押込めて

玉葱をひとつと米袋をかかえて台所にて

まずは明日の弁当のお菜に使う玉葱をスライス、これ、お碗にうつしラップをかけて冷蔵保存

炊飯ジャー内に居残った拳大の白米も、これ、お碗にうつしラップをかけて冷蔵保存

ビンチョウ炭を釜からとりだしこれらを洗い

しゃっしゃと小気味よくリズミカルにお米を3合浄水で研いで炊飯ジャーで炊飯予約、ぬかりなし

セルフ淫行後、手ぬぐい一本ぶら下げて心の洗濯、カラスの行水

何を書こうか思いめぐらすも取り分けおもいつかねぇので、その様を書こうかと思うけど、それを面白おかしく読まれるか不安

ともかくテンポよく早口で捲し立てるように文字を打とうと決め込んで

ザパリと湯舟からでた自分は饂飩の紋様が染め抜かれた紺色の手ぬぐいで肌に付着した雫を適当にぬぐいつつ

寝巻きに着替え、着替えつつもせわしなく右手でタバコをくわえ右手で火をつけ

フスーと煙を吐きながらパソコンの前に着席して、モニタ右上の時刻をみると、おほほ、23時34分

 

今週は年末残業週間、基本22時帰宅になる予定

そこからシャシンを拵えて、文章を打ち込むのはなかなか骨が折れるけど

無駄を省いてきりきり動けば、1時には眠れる

仮に日記書き終え後のセルフ淫行テイク2をおこなったとしても、2時には眠れる

何もそこまで無理しなくてもいいんじゃないの?と思われましょうが

これを休んだらその1日は何も残せなかったことになる

成長するきっかけを不意にしたことになる、それは勿体無い。

最近、無理を通せば新しいスキルが手に入ることを知りました。

俺はまだまだ成長しそうだ、自分で言ってら世話ないけど手ごたえあるからこれが真実。

 

 

 

 

 

 

「俺の運気折れ線グラフ」 12月16日


【 チョコバナ 】

 

 

 

茶、白だし、ひやむぎ、そうめん、ゴマ、海苔、けずりぶし、乾燥ワカメなんかが

取り合えずのカタチで保管されてある食料棚を整理する

数年間ほっぽりきりだったこの棚を、意を決して廃棄する

どれも見事に賞味期限が切れている

そのほとんどが2005年に切れた乾物ばかりだ

これを掴んではせっせとゴミ袋に投げ込んでいく

俺が買った覚えのない食料をせっせとゴミ袋に投げ込んでいく

娘の離乳食だった素麺を、嫁がダイエットのために買込んだ粉寒天を

なるべく見ず、鋼の心で次々ゴミ袋に投げいれる

それでも思い出が指先にからみつく

いちいちいろいろ思いだす

台所一帯がセンチメンタルで薄紅色に染まる頃

棚の整理は片付いた、9割がゴミ袋へ移行した。

 

 

蒲団を干す、ぐしゃぐしゃに積み上がった衣類を箪笥にしまう

部屋をひっくり返して畳を磨き、毛髪とホコリとタバコのテープが絡みあったゴミを除去

油でべたべたになったガス台まわりも除去

当初は「エコ掃除」を謳って、油汚れなんかも重曹で掃除したらい!と意気込んでたが

思いのほかサクサクと汚れは落ちないので、通常の化学洗剤にスイッチ、壁に張り付き黄色く変色した油をウォッシング

粘着質な漂白剤を便器に散布

風呂場のタイルの目地に張り付いた真っ黒いカビには、トリコイデスには、

泡で留まるタイプの漂白剤を親のかたきのテンションでシュパパパパと吹き付ける

誤って漂白剤が手にかかる、手がぬるぬるとする

手にかかった漂白剤は精液みたいな匂いがするから嫌いだ。

 

2007年12月

来年を心機一転生きこますためにも外せない行事、それが大掃除

とりあえず見える部分だけの掃除だがそれでもかなり清清しい気分だ

とくにタイルの浄化っぷりには心がときめいた

黒く汚れたタイル目地が真っ白になっただけなのに、ただそれだけなのに、

風呂場の明度/彩度が2割り増し、新居に越してきたよな心持ち

 

風水学では「水周りが汚れていると運気が下降する」という

科学的な根拠はないけど、あながち嘘でもないようだ

浄化された風呂場に立つと確かに心が晴れ晴れしてくる

底辺をミミズのように這いずる俺の運気折れ線グラフも

水周りを浄化したことによって、くいくいと上昇するその躍動を心の内で感ずる

世界が自分を中心に回っているよな勇ましい気持ちにさえなってくる

少なくとも高円寺くらいは俺が中心点だ、美点だ、汚点だ、ぬはははは

 

洗濯が終わっていた洗濯物を干して、大掃除を終える

陽はまだ随分と高い、しかし、本日やるべきことが終わってしまった

このまま清潔な部屋で時間を潰すのもいいが、天気も良いので表にでる

ええ感じの風景を撮りつつ例のごとくあてどなくふらふらと徘徊

知らない路を歩くことを心掛けながらゆくと、行きつけの寺「妙法寺」に到着

賽銭を投げ込み、やさしく鐘を叩いて祈り

おみくじの自販機に100円硬貨を投入して受け口から吐き出されたお神籤を取り出す

どういうわけかお神籤と共に投入した100円硬貨もシュポンと吐き出された。

 

100円が飛び出してきた、これをラッキーと思うべきかどうか考える

ジュースの自販機なら迷うことなくこの100円を財布に戻すけど

これおみくじの自販機なのよね、がっつり神前なのよね

下手なことしたら折角風呂場掃除で盛り上がった運気も神さんの力でまた駄目にされてまうかもしれん

それはおとろしい、なんて一瞬の間に考えあげた結果

踵を返し、戻ってきた100円硬貨を賽銭箱に投げ入れて

どうかこのお神籤マシーンが直りますようにと祈願して

ようやく落ち着いてお神籤を読む

お神籤には「驕るな」とあった、あと「周りの人を大切にしなさい」とも書かれてあった

うーーんと唸る

なんとなく心当たりがあるので これを機に悔い改めようと素直に感じたが

恋愛の欄に「恋愛:思い通りにいかず」という1文には少し反発心を抱いた

恋愛が思い通りにいかねぇなんて当り前じゃないの?

つか、思い通りにいく恋愛って全然魅力ないじゃん。

ここは甘いなぁ神、野郎もモテるんだろうねぇ

なんてぶつぶつ言いながら所定の位置にこれを結び付け、寺を後にする

 

音楽を聞きながら、シャシンを撮りながら久々に徒歩で高円寺を巡った

んで最終的に漫画喫茶で3時間つぶし

すっかり肌寒くなった夜の高円寺を背にとぼとぼ帰る道すがら

今年の夏に催したタクジャオフで知り合った大阪の彼ことユキ君から電話があり

うわ珍しい、なんだなんだ?相談事か?と電話に取ると

どうやら出張で東京に来ているとのこと、んで、今から遊びませんか?と誘われる

え? どこにいるの?と問うと「原宿」と応えた

 

この「原宿」という一言で完璧に心が折れた。

 

なるべくなら原宿渋谷恵比寿代官山には行きたくない

阿佐ヶ谷高円寺中野から出たくないと強く思い込む俺には

あそこの空気が全然あわないのだ、苦しいのだ、ほんとに。

それに急なお誘いだし、男と一対一で会うことが極端に苦手だし・・

なんてなことを一瞬の間に考えあげた結果、結句、やんわりと断った。

心無しかユキの声のトーンも下がる、ほんとにスマン。

 

なんかいたたまれない気持ちのまま家につく

家につくと部屋がめちゃめちゃ片付いている

シンクもぴかぴか、風呂のタイルまで真っ白で気持ちが良い

それもそうだ、俺が今日掃除したのだ!

やっぱタイルの目地が白なのは素敵だな、素晴らしいな、とつくづく感動していると

なんか徐々にテンションが上がってきて

またブルブルと電話が鳴り、見るとハルからメールで「今から中野で飲むよ!」とのこと

よし!行こう!と思った、そう決意すると、フラッシュバックのようにあの文面を思いだした

「周りの人を大切にしなさい」

 

ハルにメールで行くと伝え、そのままユキに電話

「家に帰ってきたらなんかテンションが上がってきたし、お神籤にもそう書いてあったのを思いだした」

「これから中野まで来れるかい?中野で飲もう!」と言うと

なんかめちゃめちゃ歓ばれた、切々と歓んでいた

話しを聞くと本来出張は月曜日でそれも日帰り

何故に土曜日来たかというと、色々な服屋をリサーチしにきたとのこと

だからもちろん会社から出張宿泊費など出ず、本日宿無し

友人知人をあてに電話したけど皆にフラれ、俺にお鉢が回ってきたとのこと

いままさに漫画喫茶で夜を明かす寸前でしたよー

おいおいそれを先に言えよ、俺はてっきり原宿に宿があると思い込んでた・・

それなら話は早ぇー、とりあえず高円寺の皆と中野で飲んで、うちに泊まりなせぇ

今日、大掃除したばっかだから部屋綺麗よ、タイルもピカピカ!

 

そうこうして中野で合流、中野の小洒落た飲み屋で皆でわいわいやる

楽しかった、ユキもカタログ事業についておおいに語ってた

普通にシャシンを撮る俺、撮られていることになんのリアクションもしない高円寺の人達

その光景を見て驚いたように「撮られているのに誰も何も動じないっすね」と言っていたユキ

普段あまり意識していないけど、そう言われるとそうだな

もうみんな慣れまくってんだよ、ぬはははは。新鮮な感想。

どこの誰とも知れぬ俺の友人を自然に受け入れてくれた高円寺女子の皆様に感謝

 

ガード下でクレープを買い、これをもりもり食べながら家に帰る

家で少し酒を飲みながら、べらべらと喋りたおし明け方就寝。

 

次の日、感謝の言葉を言ってユキは上野に行きました

大阪に来た時は是非家に泊まって下さい!とも言ってくれた。

 

彼を見送り家に戻る、部屋は已然として綺麗なままだ、タイルもピカピカだ

運気がくいくいと上昇するその躍動を心の内で感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黄色に染まってしまう」 12月14日


【 暁 】

 

 

 

 

一握りの空しさを胸に、一握りの怒りを胸に

やまも、おちも、いみもないような日々を

今週は至極平穏に生きた、生きたった。

 

出社・退社の車内で合間合間に文章を読む

心やすらぐ音楽を、心乱す音楽を、笑いを心得た人の話をずっと聴く

女は抱かず、飯は赴くまま食い、風呂場で唄わない

テレビもほとんど観ず、こつこつと文字を紡ぎ、自分の為のシャシンを創る

 

散る散る落ちる銀杏の葉脈を黙って眺める人の心

至って平穏 すこぶる安穏に日を暮らす

 

畳の上に投げ捨てられた衣類書籍、部屋が散らかっている

黄色に染まった銀杏並木の地べたのようだわ。

 

掃除をしなければ掃除をしなければ

煮詰っていたかつての自分まで黄色に染まってしまう。

こうして嘆いていても現実はいずれ死ぬ。それが恐い。

 

 

 

 

 

 

「不思議とその言葉に凄みが増します」 12月13日

 

【 東學 】

 

 

 

 

「相談に乗って欲しい」と懇願される。

「はたしてそれは重め?軽め?」と訊くと「重め」という。

 

それなら乗りましょう

 

軽くても乗るけど重いなら尚更乗りましょう、つって約束をとりつけ

わくわくしながら約束の日を待った、妄想を膨らませて遊んだ

アイツにとっての重い相談とはなんだ?

不倫がばれたのか?

それとも不倫相手の子でも孕んだのか?

それは重いな、確実に重い、身重だけになおさら重い

 

しかし、別に、どうってことない内容だった

確かに孕んだは孕んだのですが、孕んだのはその娘ではなく不倫相手の嫁さんで

相談内容は「2人目を孕んだ事実を知ったら相手に対する愛情が急激に覚めた、私はどうすればいいの?」であった

 

それかよ? そんなことかよお前が言う重いソーダンは!

とウーロンハイをマドラーでくりくりと掻き混ぜながら

なかなか自分の想像を上回るショッキングなことは起こらんなぁとぼやく

 

俺はなぁ、もっと重いやつに備えていろいろ準備してきたんぞ

こう来たら、こう来るので、いったんこっちに捌いて、がらあきになった相手の脇の下をドーン

そういうイメージトレーニングを重ねてきたのに

何よそれ、不倫相手への愛情が欠乏した?しまいにはどうすればいい?だとぉう?

んなもん別れりゃいいんじゃボケアホカス

その子は年明けてすぐ生まれてくるんだろ?

だったらちゃっちゃと別れろぃ、今まさに別れる潮時まっさかりじゃないですか!

むしろこの機会を逃すとだよ、関係はどうせだらだら惨めに続くぞ

そんなもんどっちサイドにもメリットがねぇ

不倫をどうこう言うつもりはないけど

終わりが宿命づけられた恋愛なんだから、どろどろからはじまった恋愛なんだから

終いくらいシュッと小粋に終わらせぃ!!とまくしたて、キューっとウーロンハイを空にした。

 

 

どういうわけか最近よくよく女性から相談を持ちかけられます

冬だからか? 冬のこの寒々とした気候が人々をメランコリへ誘うのか?

 

そのだいたいが恋愛話で、たいていがデリカシーも格も粋も持ち合わせない、クソみたいな男に絡まっている

相談者の言葉から形成されるその男は、んもう、んとにしょうもない

しょうもない男ばかりが増えている、アカンタレばっかりだ

お前、もうちょい冷静になれよ、恋愛フィルター効果発動で視野狭窄になってるかも知らんが

冷静にその男の言動をみてみ、もしくは、その言動を俺が文章に起こそうか?

な? しょうもない男だろ?

まず第一に自分が傷付かないことを考える男

関係がギクシャクしても相手まかせで改善の努力をしない男

クリスマスの予定を執拗に訊いてくる男

自分を肯定した上でしか物事を考えられない男

メールで別れ話を持ちかける男

嘗めさすだけ嘗めさせておいて、決して自分は嘗めない男

 

んーとに、ありえん!ありえへん!

なかには嘗められることを拒否る男もいるときく、ありえへん!!!

ここは力いっぱい、ありえへん!!!

でもなぁ そういうしょうもない男なのにだのに、見てくれが良くて女が寄ってくるんだよな

そんなんがいちいち腹たつ!愚痴!嫉妬!

 

愛されることが当り前で相手に告白されて「いいよ」といえば彼女ができる

いろんな人とつき合ったこと在るけど、自分が好きになった人とはつき合ったことない。なんて現行の彼女に平然と言う

男版「猛禽」だな、俺はこれを「草食」と呼ぼう。

 

でもね、そうやって女に恵まれているからしょうもないんだと思う

普通はさ、泥まみれになって恋愛スキルアップを計るじゃん

俺みたいに純度の高いコンプレックスの結晶みたいな男は

それこそ血みどろになって恋愛スキルをあげたよ、あげた結果この体たらくだよ

でも好きになった人しかつき合ったことねぇ!それは誇りだ。

 

その不倫男もしょうもなかった、恋愛スキル低そうな感じだから別れるのも一苦労だろうな

今後も女性の口からそういう男が見隠れするような気がする

そのつど、自分の事は高めの棚に置いて

焼酎片手に罵倒し尽くしてやろうと思います、がんばります。

 

ついでに、このクリスマス前後に「食事をしよう」「映画にいこう」「イルミネーションを見よう」などと

誘って来る男の72%が聖夜を性夜に変えたいヤリたいだけの人間です

もし誘われ、あなたにその気がないのなら

「家族とクリスマスパーティーするから無理」と言って断りましょう。

中指を立てながら言うと、不思議とその言葉に凄みが増します。

 

包み隠さず、誠意をもって、緊張のあまり声が裏返りつつも

「クリスマスの夜はお前とセックスしたい!」と誘われたら

御一報ください、相談に乗ります、なるべく行く方向にけしかけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「発熱です。発熱であります。」 12月11日

 

【 化狐 】

 

 

 

首からうえが熱い、首からしたはどうってことないのに、首からうえだけが熱い。

 

頬が、耳が、額がこ、めかみが、目玉さえ熱い。

 

その熱さは、サウナから這い出た時の爽快さを纏う熱さでも、

強烈な日光を浴び続けたキリっとする熱さでもなく

片栗粉を水で緩く伸ばし弱火でコトコト人肌以上に過熱して拵えた餡を、てれれを、

べったり顔中に塗りたくったようなまったりとした熱さ

輪郭がはっきりせず、じわじわとのびのびと、呆っとした熱さ

石油ストーブに小1時間あったったあとのようなけだるい熱さなのです。

 

ああ発熱だ。発熱であります。滅多に発熱しない自分が熱を発しています。

やもめ暮らしの角質男がこともあろうか発熱と洒落込んでいます。

 

思い返せば朝からおかしな感じだった

路を歩いているとたまに世間が翻ったり

覚束ない足取りでくねくねしていたことにも合点がいく

自分は発熱していたのだ、患ってしまったのだ。そう恋煩い。

 

ホントひさしぶりの恋煩い、恋をしました、だから発熱です

こういう場合でも体は正直なんですね、ばっちり発熱、および知恵熱。

 

やべーなチクショウ!恋!来い!ひさしぶりだ!

おー これはなかなか穏やかじゃないぞ

しかるに、もっとやべーことを言うと、その恋煩いの対象、つまり恋愛の相手に心当たりがないってこと

恋煩らって発熱してんのに、ちょい冷静に辺りを見回してもその恋の標的がいやしねぇ!

いや、もしかして、精神ではわかってても、脳がゴーサインを出し渋っているとかなのか?

好きだけど、好きだと思い込まないように脳に鍵が掛かっているのか? それはめんどくせぇ

それとも恋煩いは恋煩いでも異性に恋するではなく

恋に恋する超めんどくさいタイプのアレなのか? 中二病? 俺、27才なのに?

おいおいいくらなんでもそれはなかろうて

俺、恋愛に関しては割とクールじゃんか

そういう恋愛ノイローゼはとっくの昔、10代の頃さんざんやったじゃないか

今さら恋に恋するとかありえねぇし、この言葉をここに書くことさえ気恥ずかしささえある

 

どうした俺!? 俺どうした!?

思い返せ、思い出せ、余計なことまで思いだしたんなら涙を拭え

俺は誰に恋をしたんだ、あれか? まさか彼奴か?

いや、それはねぇよ、なくはないけど常識的にねぇよ

いまさらあの人はなくねー? ないよなー。なー? かわいいけど。

 

なんてなことをくるくると考えているとどくどく頭が熱くなる

しまいにはケホケホと咳が出て、鼻水がでて、関節が傷んで、腹をくだす

今回の恋煩いは熱だけで留まりそうもない。

 

誰か恋をください。苦いやつはこりごりです、甘いやつをください。

あと薬をください、馬鹿につけるタイプの薬と、風邪薬をください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「師走感をじわじわ享受」 12月9日

【 アムアム 】

 

 

高円寺をくるくる徘徊してもやってることは昨日と変わらねぇ空・花・鳥・撮り

 

柿・銀杏・紅葉・十月桜を撮り

細く伸びる雲を張りつけた空を撮り

知らねぇ名前の鳥を撮る

 

今日も昨日もぶらぶら撮り巡って休みを潰す

写真家としては正しい休日だろうけど、多少の金を掴んだ一般的な20代後半男子としてはどうだろうか?

きっと一般的な同世代者は、助手席にエロい姉ちゃんを乗せて

下品な音楽を爆音でまき散らしながら高速道路をすっとばして山梨でほうとうとか食っているはず

すくなくとも、俺みたいに、古今亭志ん朝の「居残り左平次」をipodで聞きながら、

西日を背に浴び、錆び付いた柵に足をかけ

植え込みの中のぼろぼろに枯れた菊花を、身を乗り出してまで撮ったりはしていないと思う。

 

果たして自分のような人間はこの世にいくらいるんだろうか?

いるのならば5分くらい立ち話して、最終的には相手のカメラを叩き割りたい。

 

 

陽も沈んだ頃、高円寺女子編み物部二代目部長ユイに誘われて

中野のロイヤルなレストランで、フリードリンクをちゅるちゅる飲みながら

編み物が編み上がっていく様を見届けて、見届けつつ

再来週末の「高円寺クリスマス大会〜来年はやらnight〜」で食う鍋の話しや

年末の「高尾山山頂から初日の出を拝み倒す」プロジェクトのタイムテーブルなどをこしらえる

 

 

少しづつ慌ただしくなる、師走感をじわじわ享受

 

 

 

 

 

 

「弓と矢」 12月8日

【 蚕の森 】

 

 

 

タバコを2箱買った、麦焼酎を買った、柿ピーも買った

ジョジョの奇妙な冒険第四部の文庫版を5冊とDS文学全集も買った。

 

完璧だと思う、ぬかりはないと思われる。

 

家には魚肉ソーセージ、乾パスタ、パスタソースが各1袋あり

冷蔵庫には六枚切り食パン1つと卵6コが保存されている

腹が減ればこれを茹でたり焼いたりして食えば良い。

蛇口を捻れば飲用に足る水だって出てくるし、ガス台を捻れば火を起こすこともできる

ハロゲンストーブのスイッチを捻れば容易に暖をとることも可能だ

捻ればだいたいの希望は叶えられる

 

妙法寺の本堂で黄金仏像に手をあわせ

三蚕の森公園で落下した銀杏の葉、紅葉の葉をうずくまって眺める

まだ17時前だってのに日の光は落ち、すっかり夜の雰囲気

てぶくろを買いに外にでたものの、思いのほか温かな気候であったため

そのことをすっかり忘れてしまって書物と電子書物を買込む

自転車のハンドルに酒とタバコをぶらさげて

ひとりで楽しんでやろうと思いながら

有意義に自宅にこもってやろうと目を見開かせながら、ふらふらと揺れながら家路につく

 

夜空に張り付く上弦の月。俺を射れ。俺を覚醒させろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい日記旧い日記