シャシン日記。
「後日談」2008年11月18日

帰宅ラッシュでにぎわう高円寺駅改札口をふねふね通過した瞬間、右肩をトントンと叩かれる
何も考えず反射的に振り返ると同い年くらいのメガネ女子が好意的に笑って立っていて
笑いながら「憶えてる?」と問われた。
…誰だろう? …タクジャを見てくれている人かな
いやいや「憶えてる?」って言葉で切り出してんだ
つまりこの人と俺は面識がある、はずだよな。誰だろう…
目の前の選択肢はふたつ
1つは「ええもちろん憶えていますとも! あー はいはい ひさしぶり? ですよねー そうですよねー 久しぶりですぅ」
とむりくり話を合わせ「最後に会ったのはいつでしたっけ?」とか「あの時は誰がいましたっけ?」など
それとなく聞き出して誰であるかを思い出すパターン
もうひとつは正直に「憶えていない」と言うパターン
大事をとって前者をとるか、それとも素直の後者をとるか
まぁ悩むことのほどでもない、日頃から嘘を言うといざという時に嘘の効力が減るし
「憶えていない」と言うのも失礼だが、嘘をつくのも失礼だ
どっちも失礼なら嘘のない方向に真っすぐいこうじゃないの、なんてなことを2秒で考え
笑いながら「憶えてる?」の問いに
はにかみながら「すまん、まったくわからん」と言う
「あはははは、だろうね」と爆笑
オッケー、爆笑頂きました。俺は間違っていませんでした。
幸先よいですぞ、好感触ですぞ、笑って返すたぁなかなか優しい人じゃないですか
「ほんとにすいません、どなたでしたっけ?」
「えーと… この前のバーベキューの時に…」
と言われた瞬間一気に思い出す、思い出した
俺が焼酎の日本酒割りを飲んで山で眠って吐血した時にバーベキューにいた子じゃないか!
開眼。なんか急に嬉しくなって、気分が高揚してきて
「あのバーベキューの時に…」の言葉尻にかぶさって
「はいはいはい! バーベキューの! 思い出した! ひさしぶり!」
「そう! あの時以来!」つわれて、あははははと笑う
…そっかー バーベキューにいた子かぁ
こんな子いたかなぁ… なにせ泥酔いしてたからあんま憶えちゃいないのよね
でもなんとなく見覚えがある
「それにしてもよくわかったね」つぅと腹をかかえて笑っている
まぁそうだろうな、尋常じゃないほど酔っぱらってたし
果ては山に伏せる人だもの、それなりに印象強かったのだろう。
「ちょいと話すか、家の方角どっち?」
「こっち」
「じゃぁ途中まで送っていくわ」つって道々話しながら帰る
その会話のやり取りの中で、いかに自分はダメであるか、恥の多い人間であるかが露となる
以下
酔っぱらって落とした記憶の補完
「一番気になってることなんだけど、山へはさ、皆で行ったの? それとも俺1人で行ったの?」
「ふら〜と1人で行ったよ、急にね、消えるみたいに」
「ああそうなんだ、やっぱ1人か… ちなみに何時間ぐらい居なかった? 俺は15分か3時間のどっちかだと思うんだけど」
「んー …1時間くらいかな」
「あっ そんなもんだったんか」
「でも皆すごく心配してたよ!! 鞄もカメラも置いたまま急にいなくなるんだもん」
「へぇ」
「だってさ、はは、思い出した、『カメラは命の次に大事なんだ!!!』って言ったの憶えてる?」
「…そんなこと言ったか」
「凄く熱く『カメラは命の次に大事だ!! いつも肌身離さず持っているのだ!!』って言ってんのに」
「カメラころーん」
「そう! カメラ置き去りで急にいなくなってんの、あはは」
「それはちょっと面白いね、ベタだけどちゃんと成立してんじゃん」
「そうそう。で、そのカメラでみんな写真撮ったの」
「ははーん、だからか、撮った覚えのないシャシンがいっぱいあってさ、またやっちゃったと思ってたけど、なるほどね、皆で撮ってたのね、よかった」
「でもよく戻ってきたよね」
「俺もよく憶えてないんだよな… どうやって山に行ったのか、はたしてあそこは山だったのか、そしてどうやって戻ってきたのか」
「後輩の子いたじゃない?」
「マガラ」
「その人が『先輩は行きつけの場所にいくつってたよ』って言ってたけどそこなんじゃないの、てか、行きつけって何?笑」
「いい所があんのよ、でもなー、その場所はちょっと遠いんだよなぁ、俺どこで寝てたんだろう…」
「戻って来た時、うわ言のように婆ぁがなんとかかんとか、救急車がどうのこうの言ってたよ」
「山で寝てたら婆さんが声をかけてきてさ、救急車呼ぶ?つわれたの、たぶんそのことだと思う。」
「へぇ…」
「山だし、いろいろあんだよ」
「あっ!思い出した! あとさ、ワンピースの話をしたの憶えてる」
「幽かに」
「あはははは」
「何?俺ひどかった? いやみなまで言わんでもわかるわぁ、ワンピだろ? すげぇ熱く語ってたでしょ。もう恥ずかしいです。」
「凄かったよ」
「もう駄目じゃん俺」
「どういう話の流れか憶えてないんだけど、誰かがワンピースの話を始めたの、そしたら、あなた、急に立ち上がって…」
「ああ もう怖い」
「『俺がワンピースだぁぁ!!!!』だもん、あひゃひゃひゃひゃ」
「ナニ宣言だよそれ!ナニ宣言してんだよ俺!」
「すごく面白かった」
「みんな初対面の人だよね」
「そうだよ」
「その空間でワンピ宣言だろ、むしろ逆にすごいな俺、すさまじいな」
「うん。」
「『おまえなんかより絶対俺の方がワンピ好きだ!』とか言ってたでしょ?」
「言ってた。憶えてんじゃん」
「『ジャンプを読め!』『扉絵シリーズを読め』とかも言ってたでしょ?」
「そこは憶えてんのね」
「いや、憶えてないよ、でもなんとなくわかる、自分のことだし、ワンピのことだし…」
「で、ひとしきりワンピースの話をしてから ………山へ」
「まじか。」
「うん」
「そのタイミングで山へ消えたのか」
「カメラは置いてね」
「カメラは置いて」
そんなやりとりで落とした記憶を回収
酒で落とした記憶を回収すると「もう酒は飲まんぞ!」と思えるのは不思議
それ以上にまたぞろ酒を飲みながらこの文章を書くのも不思議
でも、けっこう、まじで、本気に、お酒は控えようと思ったし
いろいろな自己主張も抑えようとも思った。
心配かけたのは悪かったけど
ひどいことは言ってなくて良かった
それなりに笑いが取れていたのでよかった、と反芻しつつ
「じゃ またー」つって別れて、Uターンして家路に戻る。
「見覚えのない100円ライター」2008年11月15日

【 夜明け前、だいぶ前、 】
ひさびさに高円寺男子が集まって、クニオの彼女とか彼女の友達とか集まってわいわいやる
「皆さんはなにつながりなんですか?」
「俺ら全員同じ小学校出身」
「うそ?すごーい!」みたいな、みたいなね、こういう感じ、いいね
中野の味わい屋でわいわいやる
クニオの彼女がいる手前、クニオを持ち上げようとがんばるけど
どうもいつもの悪い癖がでて上手に持ち上げられない、バータンもがんばってたけど無理でした
最終的にはワンピの話ができる女の子を発見して俺とバータンが超くいつく
八人席の隅っこでワンピースクイズ大会開催、驚きの盛り上がりに。
最近はさ職場の人とか、飲み屋の飲み会とか、いい感じの女の子とかとお酒を飲む機会は度々あったけど
基本緩んで飲んではいるものの、やっぱどこかしら緊張感とかあるわけで
真にリラックスできるのは、実際まったりこけるのは地元の面子です、でした。
自分はてっきり、このくさくさした心の隙間を埋めるものは
女性の柔肌だとか洗い立ての髪の毛の残り香だと信じ込んでいたけど違った
足りていなかったのは男友達との馬鹿話
漫画とか女とか過去とか未来とか近況とかを大きな声でわしゃわしゃ喋る
虚心坦懐話せるし、阿吽の呼吸で笑えるのはとても楽なことだ
そんなことをクニオ宅のソファに深く座って氷結レモンサワーを飲みながら、漠然と思った
毎日けっこう働いて、週末は創作に捧げる
誰もいない家に帰って、一人分の飯を食べ、パソコンの前で作業を続ける
誰とも会わない土曜日もある、誰とも話さない日曜日もある
そういう日々が永いこと続く、永いこと続くと、そこに人がいるだけで嬉しく思う
自分は「孤独である」なんてと思っちゃいないけど
人が居ることの心地良さをすっかり忘れていたのは事実
こういうのが足りていなかったんだな
こういう気兼ねなく温かい空気が必要だったんだな、としみじみ思った
コウジ君が操るマリオがピーチ姫に赤い甲羅を投げつける
クニオがちょっと彼女ともめている
バータンは真っ赤な顔でまくしたてるように話している
俺はレモンサワーが入ったグラスをテーブルに置く
不可思議なことに置いたグラスの横に俺のグラスが置いてある
また誰かの酒を飲んでいた
ポケットからライターを取り出してタバコに火をつける
見覚えのない100円ライター
また誰かのライターがポケットにはいっていた
見覚えのないライターをテーブルに置いて、カメラを構える。
…
…
…
「来週もうどうせ暇だろ?ひさびさにクニオん家で麻雀しようぜ!」
「来週のどれ?土曜?」
「いや日曜」
「日曜かよ、次の日仕事じゃん、土曜にしようや」
「いやいやタックン、来週の月曜は祝日、三連休!」
「うそ!? じゃぁジャンプ早くでんじゃん♪」
「つーわけで日曜でいい?」
「いいよ、どうせならさ昼間っからやろう、ついでにクニオさwiiのワンピゲーム買っといて」
「なんでだよ」
「まぁいいや、じゃぁ日曜ってことで、また来週」
「じゃぁねー」
「バイバーイ」
「おやすみー」
つって4人散
夜明け前、よりももっとだいぶ前、深夜3時。
「ヨイコラペッタン ヨイコラペッタン」2008年11月14日
血を吐かない程度にお酒を召し上がる技術が日進月歩
いずれ月まで辿り着き、兎の酌で餅をつまみに召し上がるる
餅をつまみに飲むことに飽きて、兎をあてに酒を飲んでたら兎いなくなってすこし寂し
ヨイコラペッタン ヨイコラペッタン
寂しさを紛らわすために1人餅をつく
餅つきなんて中学生以来かも、福岡にいた時は毎年クリスマスに餅をついていたなペッタン
婆ぁさんがつきたての餅を板の上で真ん丸に成形していたっけペッタン
なにもかもが懐かしい、地平線の向こうに浮かぶ丸い地球と思い出の丸い餅が合わさって郷愁を帯びる
唯一の救いは月の重力で杵が軽いこと、体に付加がかからないから楽につける
翌日の筋肉痛もきにならない、ヨイコラペッタン ヨイコラペッタン
空中で1ひねり入れてからのペッタン、サマーソルトぺったん、ムーンウォークぺったんこぉぉぉ
つまるとこ日本酒さえいかなきゃ悪酔いはしないな
ビールをカプカプ飲んで、ライチや金木犀の甘い酒を飲んで、紹興酒をちびちびやる送別会
もっとも親しい人の1人がまた職場を去る
これでもうあの頃からいる人は誰もいなくなってすこし寂し
しかしこれは門出だ、湿っぽいのは嫌いなので湿らない
思い出話とかすると空しいのでしない
漫画の話と女の話に終始する、終始したいのに、思いのほか食いつきが悪かったりして
「このまえ夢にウソップがでてきてさ、なんか知らない海賊団の一員になってたんだよねぇー」つぅ妄言を
脇の兎に耳打ちする。
耳がでかいからうちやすい、けど耳毛がモサモサしていて口元がむず痒い
痛し痒し、エアー杵を掴んで ヨイコラペッタン 餅をつく練習。ペッタン。
「真ん中あたりがわからない」2008年11月11日
いたらいたでわずらわしく
いなけらいないでさみしくおもう
いなけらいないでさみしいくせに
いたらいたでわずらわしい
真ん中あたりがわからない
真ん中あたりがわからない
どこにいても負い目を感じる
どちらにいても息苦しいなら
いっそこの場を真ん中と呼ぶ
「本屋は心の拠り所なのだ」2008年11月10日

【 改装中 】
今月末! 11月28日に高円寺ビレバンオープン! きゃっほい!
もうねー、ほんとにありがたいよねー。
もうありがたいとしか言いようがないよありがたい
高円寺×ビレバンなんてむちゃくちゃ相性良いじゃん
どうして今までなかったんだろう、むしろ遅いくらいだよ
まぁいいや、ありがたいし、遊べる本屋だし
これで労せず欲しい本が買える
特に欲しくはないけど衝動的に何かが買える
いよいよ高円寺引きこもりに拍車がかかる
荷馬車の車輪、油を失ふ
開店した暁には記念に金色仏頭貯金箱を買ってやろうか!
それとも大仏マスクを買ってやろうか!と張り切り
週8で通おうと目論んでおります。
…ただし不安な点がひとつ、場所が鬼門なのだ
決して悪い立地じゃないのに、ここに店を構えるとどういう訳か長続きしていない、って個人的なイメージ
風水的に場所がおそらく鬼門なんだろうな
俺もがんばるから、ビレさんもがんばれ、どうぞ鬼門をぶちやぶって頂きたい。
プラチナや金を買い取るを生業にした、俺とはミシュラン決めつけ3つ星レストランくらい縁のない店舗が乱立する昨今
ビレさんは久方ぶりの好物件なのだ、本屋は心の拠り所なのだ、どうか末永くこの街に愛されてもらいたい。
「変な時間に目を覚ます」2008年11月9日
変な時間に眠ってしまった。そして、変な時間に目を覚ましてしまった。
正確には夕刻18時45分に眠ってしまい、22時半に目を覚ます。
昨晩は人と豆乳鍋を食す。これがひどく旨い。
とくに豆乳鍋汁がしみ込んだ長ネギが旨かった。
加熱された長ネギからしみ出すにゅるにゅると豆乳汁の融合ときたら、これ
大の男が思わず旨い旨いと連呼してしまう始末。
と同時に「人と鍋を食う」いやさ「人と飯を食う」
この当たり前の現実を喜べる自分はやはり人に優しくもれるのだよ
って、根拠もない、実もない格言めいたことを思い思い鍋をつつく昨日の晩
今日になってその鍋の残りに残った白菜をぶちこんで加熱して
穏やかな昨日とは反転、しねしね一人で鍋を食う
実もない具もない鍋に冷凍うどん玉とごま油を少し加えた生卵を投入して〆のうどん
これを2玉ほど食うと腹が割けるほど満腹になり、横になる
テレビジョンから海産物が名前である日本の家族アニメが流れる
いつも思うんだ、この時刻、この番組を見ると
カツオとかマスオはいけるけど正直ワカメって名前はどうなの? 未だにしっくりこないのは俺だけか?
サヨリちゃんとかでいいんじゃね? なんでワカメ? なんで海藻をチョイス? 長谷川さんよぉ。ってのと
家族が揃って食卓を囲む磯野家のアットホームさに郷愁を憶える
磯野家から発せられる光を真っすぐ浴びて、俺の背後に黒々と浮かび上がる孤独、1人、独居、バツイチ感が半端ねぇ
1人で鍋は囲めねぇ、対峙するのみ
それと、サザエさんを見ると、マルちゃんを見ると明日からまた仕事かぁ…と沈んでしまう
この現象を総じてサザエさん症候群と呼ぶのですね
めげて蒲団の上でまんじりと動かずいたら眠ってしまった
ぼろぼろの電車、それに乗って家を目指した、電車から降りると妙に生暖かい雨が降っていたんだ
あれは春だったのか? 夏だったのか? ともかく悪い気はしなかった。そんな夢を見た。好きだった人の後ろ姿を見た。
変な時間に目を覚ます
本眠りとしては短いし、昼寝にしては長い、昼ですらない。
すっかりと眠気は引いてしまってこのままじゃとてもじゃないが眠れそうもない
酒を飲んで強制終了するべきか
仕事をぶっとば覚悟で眠くなるまで起き続けるべきか、今はそれが問題だ。
青寒い、どてらを着こむ、秋端の晩。
「新しいタイプの現実逃避」2008年11月5日

【 鬼の林檎 】
完璧なる壁紙を作ろうと思った
見ていて飽きず、黒く、美しく、少し不安になる壁紙
それでいてやってこまそと意欲がわく壁紙
そういう完璧なる壁紙を作ろうと思った。
意欲がわく女性、3人いる
その人らの意欲がわくプロモーションビデオ
・鬼束ちひろ「私とワルツを」
・東京事変「群青日和」
・中谷美紀「砂の果実」
これらを見るとうっとりし、どんよりし、むらむらし、最終的には意欲がわくのです
早速画像を集めよう、個人で楽しむもんだからネットから拝借してもかまわないだろう
火種になるんだ、咳をすると肺が軋むのだ、火種を頂戴。
検索エリアに「鬼束ちひろ」と入力して画像検索
検索エリアに「椎名林檎」と入力して画像検索
検索エリアに「中谷美紀」と入力して画像検索
はじめのうちは、それはよかったよ
意欲があって意欲わく壁紙を作る意欲があったからね
けどさ、こうやって画像を検索してめぼしい画像をHDにコピーする作業
この作業自体がなんかどんどんと浅ましく思えてきて
つーか知らぬ人が撮った写真を集めていることが嫌になってくる
画像に用はない、被写体にこそ用がある!
そも、なぜ、この人らを見ると意欲がわくかというと
この人らを撮りたいという願望があるから意欲がわくわけであって
人の作品でこの穴を埋めようとする発想こそ的外れだった、月光。
ドゥワァ リーボンサッチャフィーユゥ
こんなものの、ために生まれたんじゃない
集めた画像を破棄し、再び壁紙を前のに戻す
知らない国の女性を描いた絵画
俺の好みど真ん中の顔立ち、雪のように白い肌、ふくよかな胸には静脈が透けて見える、エロス!
「私とワルツを」「群青日和」「砂の果実」を足して3で割って乙女で和えた感じ
この画像を壁紙としてタイル状に設置するとだ、ブラウザやフォルダの合間合間からチラッチラ見える、垣間見える!策士!
はい1回冷静になろう、策士とかいいから一遍冷静になって、はい、現実を見よう、現実の女性を見よう
歌手とか女優とか絵画のモデルとかに愛情を向けてはいかん
こじらすとことだぞ、このままじゃ二次元に走るかもだぞ、署名とかする勢いだぞ
しかしかわいい、嗚呼まずい、胸のふくらみが美しい、すぐうっとりすんなって
絵画だぜ、新しいタイプの現実逃避だよコレ、どうすんだよ俺。
「追いつめられている時はお酒を控えましょう」2008年11月3日
「あんた大丈夫?救急車呼ぼうか?」って声、たぶん老婆
実際老婆かどうかわからない、でも話すトーンとか
声の節々が乾いてしゃがれてる感じとか老婆な気がする
何も声をたよりに老婆かどうか判断するのではなく、目を開けてその人を見れば一目瞭然だが
どうしてか目を開けることができない、それどころか身動きをとることもままならん
しかし、それでも救急車を呼ばれるのはまずい、それだけは控えたい
そう感じて、きれぎれの声で老婆に「…大丈夫です」と唸る
「あんた大丈夫?救急車呼ぼうか?」もっぺんきかれる
だからもっぺん「大丈夫です」という、と同時にここで寝ていれば大丈夫になるとも思う。…ここで寝ていれば?
そういえば寝ている、首筋、手足がちくちくとする、どこだここ、記憶をさかのぼる
かわいい台湾人がいた。初対面の女性の鼻を触った、初対面の女性に妙に嫌われた。
で、後輩のマガラがいて、ゆうこさんが居て、そうそうバーベキューをしていたんだ
高円寺にある居酒屋の合同バーベキューパーティー
それに自分は参加して、くいくい酒を飲んだ、知らぬ人ばかりだから不安を消すために酒を飲んだ
あれがまずかったな、ろくに飯も喰わず16時間ぶっとおしで作品作りをして、開けてこの飲酒
それと、お湯だと思って芋焼酎を割ってお湯割りとして飲んでたけど、あれ、お湯じゃなかった
日本酒の熱燗だった、芋焼酎を日本酒で割って飲んでいた、割ってねぇし、割り切れねぇし
どうも変な味すんなぁと感じながら、でも酔ってるから味覚も感覚もぐずぐずになっていて
結果、米と芋のハーモニー、悪魔の穀物酒をくいくい飲んでいたのがまずかった
よくよく考えるとそれ以降の記憶がぶっとんでいる
それから自分はどうやら気持ち悪くなってなんやかんやあって山に行ったんだ
気持ち悪くなると山に行く発想が急だな、自分のことながらこの脈絡のない立ち振る舞いに唖然とする
山へ一人で来たのか、複数人で来たのか憶えていないけれど
死を悟った猫のようにひっそりと身を隠して、人から離れて山にはいる
そして自分は山で眠っている、それが今、今の自分、11月でも裸足
で、山を散策していた老婆が枯れ葉の上で倒れる俺と俺が吐き出した吐瀉物を見ているのか
そりゃ「あんた大丈夫?救急車呼ぼうか?」ってなるわな、うむ、ありがたし
しかし老婆よ、俺は大丈夫だ、たぶん大丈夫だ、そいで上のように…大丈夫ですと吐いて、それから記憶がない。
・
目を覚ます、なぜ起きたのかわからないが目をさまし
どういう足取りで山を降りたか憶えていないけど
撤去をすまし閑散としたバーベキュー会場に戻ってきた、戻っていた
突如姿をくらました自分がまた突如姿を現し、心配と不安の入り交じった声だったと思う
その声で「タクロウ君どこ行ってたの?」と言われ、「山へ、老婆が救急車」とだけ答え、そこから記憶がない。
何時なのか、陽は傾いていたのか、陽は暮れていたのかもわからない。
・
次に目を覚ますと自分は自宅の蒲団の中にいた
この時はじめてひどく気持ち悪いことを知る、頭ががんがんとする
あの日本酒の焼酎割りがまずかった、山、服は山の土まみれ、このままの格好で蒲団かよ、眠る。
・
その後、何度か目を覚まし眠るを繰り返しているうち、かすかながら意識がはっきりとしてきた
蒲団脇に転がるペットボトルをひっつかみ茶を飲む、携帯電話が瞬いている。
大好きだった人からメールが入ってた、普通ならすげぇ嬉しいのに
酔いすぎているせいで感情が上手く機能しない
焦点の定まらぬ目で青白く光る液晶を見て、読めなくて、眠る
・
次に目を覚ます、ひどく喉が渇いている
今度はちゃんと立ち上がって台所でコップ一杯の水道水を飲み込む
今何時だ?時刻を確認すると22時を回ったばかり
自分は何時間眠っていたんだ? ってか何時に帰って来たんだ? 何もかわらない
取りあえず後輩のマガラに電話するとあいつ、なんか女の子と二次会で浮かれてやがって凄くむかついた
「先輩だいじょうぶっすか?」じゃねぇよ!俺を呼べよ! つーわけで今から行くから!行っていい!じゃぁ行く!つって
上着を羽織り、カメラを携え準備OK。酔いつぶれてしまったけど夜はこれからじゃい!と息巻く
と、その前に、喉がまだからからだ、2リットルの空きペットボトルに水を半分くらい入れて一息にこれを飲み込む
10秒後
腹が信じられないほど膨らんで、うわっ、来た、嘔吐感
この嘔吐感はやばい、普通の嘔吐間じゃない、昨年の冬に体感したノロウイルスの時と同じやつだ
慌てて便所に飛び込み前屈する間もなくしゃばばーと内容物を全部吐き出す、マーライオン、再び。
しゃばばー しゃばばー しゃばばー
固形物は何もでない、出るのは水ばかり、しゃばばー
ふと考えた、今日飲んだ酒、種類は少ないから全部言える、ビール、日本酒、焼酎
ビールは黄色だし、日本酒も焼酎も透明…だよな、赤ワインなんか飲んでないよな
だとしたらおかしくね? なんで赤いんだ?
薄紅色の液体が口の中から溢れ出す
その赤さはだんだん濃くなって、血のように真っ赤な液体が便器に吐き出される、ってか血じゃん、吐血じゃん。
酒を飲み過ぎて吐血、平成のこの世に吐血
もう酒は飲まねぇと生まれてはじめて思った
少なくとも日本酒は飲まねぇ、少なくとも焼酎の日本酒割りは飲まねぇ
のどの奥と右の肺らへんがじくじくと痛む
吐血を見て、めげて、出かける格好のまま蒲団に倒れ込む
身も心もぼろぼろじゃねぇか、こちとら飲みすぎて吐血じゃい、駄目にもほどがある
不意に立ち上がりカメラを携え便所に赴き、吐いた血液をシャシンに収め
蒲団に倒れ込み、朝まで眠った、優しい人のこと、それを考えて眠った。

【 吐血 】
「酒は飲まねぇ」言ってる端から今日は同僚と牛モツとマッコルリ
くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう
追いつめられている時はお酒を控えましょう
あの老婆が奪衣婆に豹変しない保証なんてないのだから
「ご一報ください」2008年11月1日

【 ハロウィン 】
紅の豚
ねこぢる草
ケモノヅメ vol1〜vol4
時をかける少女
究極超人あ〜る
フリクリ 2話
エヴァンゲリオン新劇場版
トップをねらえ2 劇場版
劇場版パトレイバー
劇場版ワンピース チョッパー編
マインドゲーム
Genius Party
ヤン・シュヴァンクマイエル「短編集」
ヤン・シュヴァンクマイエル「LUNA SEA」
ヤン・シュヴァンクマイエル「悦楽共犯者」
ジャッキーブラウン
レザボアドッグス
ミスト
スカイハイ
クッキーフォーチュン
ファイトクラブ
椿三十郎
ラーメンズ「TEXT」
・
・
・
10月に観た映像、もっとあるけど、憶えているだけでもこれくらい
AVを加えると笑えない量になるので割愛
とくに世界のクロサワはやっぱ面白い、クロサワ作品はみとかないけんな、義務だ
次は「生きものの記録」「用心棒」「悪い奴ほどよく眠る」「天国と地獄」あたりを借りてみよう
ヤン・シュヴァンクマイエルもよかった、あの気持ち悪さが気持ちよい
マニアックなヤンさんの作品を取り揃えている高円寺ビデオ屋にありがとう
今後は「アメリ」「デリカテッセン」「鉄コン」あたりを見返しときたい
余裕があれば「トレスポ」「ロックストック〜」も見返そう
どうやらヨーロッパの映画の方が肌に合う
ちょっと湿った黒い笑い
ヨーロッパ人と日本人の笑いの温度は近いよな、そう思う
ともかくだ、いろいろ観すぎて頭がぱんぱん
勉強のためにたくさん観たけど
何を観たのか忘れつつあるので本末がまたぞろ転倒気味な感は否めませんが
記憶にないだけで感覚としては刷り込まれているであろう希望を胸に
ろくすっぽ飯も喰わずに今日も観る
おすすめの作品がありましたらご一報ください
「無題」2008年10月30日
【無題】
・・・
「自意識過剰だからぎこちない挙動」2008年10月29日
51分津田沼行きの電車に乗り込む、なんかおかきの匂いがする
座席はびっちり埋まっている、座席の前のつり革も埋まっている
ドア付近で立ち往生の自分、開いたドアの向こうに笑笑の赤い看板が見える
その上には空、青いのがだらだらだらーっと続いている
そしてこのドア付近がやっぱおかきくさい
誰だおかき、朝っぱらからばりばりやったのは
シューとドアが閉まる
笑笑の赤い看板もべったりとした青い空も細い棒となり一瞬ためらって滅した
その光景を見ていて、ふと、弁当を鞄に入れ忘れたことに気づいた。
列車は高円寺を出発した。
昼はへるしぃ弁当を買わなきゃな がたん
まぁいいか、たまにはいいわな、空も青いし、ごとん
がたんごとん がたんごとん ぐががががががが やっぱしおかきくせぇ
左手でつり革を握ったまま、右手でポケットからケータイを取り出してワンピースのゲームをするけど片手じゃ上手くやれないので諦める
ケータイをポケットに戻し鞄から文庫本を取り出して読み読みゆく
中野駅で一握りの人が降り、新宿駅で大量の人が降りてそして乗ってくる
その隙に自分は座席に腰をおちつかせ幸運を呼ぶ黄色いトカゲは豚バラが好きという下りを読む
代々木で二握り、四谷で二握りの人が降りるとさっきまでの人ごみが嘘のように車内は閑散とする
閑散とした車内を見回す、今日は居ないな、文章に目を落とす
仮に居たとしても同じように文章に目を落とす、でも居た場合は俺、ぎこちない挙動をしているだろうな
自意識過剰だから自分でもなんとなくわかってる
自意識過剰だからぎこちない挙動をしているだろうとも考える
誰も自分を意識していない、誰も自分を注視していない、わかってはいるが、いつまでも腑に落ちん。
水道橋で下車してでかい伸びをして、改札を出てでかい伸びをして、白山通りの交差点ででかい伸びをする
吸い込まれるように職場へ歩く人と人と人、みんなけっこう俯いて歩いているんで、自分だけはと大袈裟に空を見上げて歩いてく
歩きながら まだ誰とも話していないな、とか、
この生活は未来永劫つづかねぇな、とか、
電車に居なかったからあの子は休みだろうか、とか、
この季節なら1日常温に晒しても痛みはしないだろうけど、米は大丈夫だろうか、とか、
畳の上に置いたまんまであろう青い巾着に包まれた弁当のことを考えていた。
帰ったら即冷蔵庫に保管だな、それとも強火で炒めてチャーハンにするべきか、確か卵はあったはず
もしくは子宝草が凄い茂っているコンクリートのプランターを見て職場につく
ここんとこ仕事が忙しい、人がどんどん居なくなる、恥ずかしながらストレスも感じる
偏頭痛はストレスが溜まっている警告だろうか
まぶたがけたたましくピクつくのもストレスのせいなのか
喫煙所も落ち着かない、便所の個室も落ち着かない、頭が痛い、おかきくさい
定時にあがり電車に乗った
斜向いの人が俺の顔をじっと見ているような気がして読書に集中できない
思い切ってその人の顔を見る、その人は俺の頭の右上をまっすぐ注視していた
中吊り広告を注視していた
「シチューのテレビコマーシャルを見ると、なんか一気に空しくなりませんか?」
そう言いかけてやめた
不感で見ても雲の流れが速い、飲み込まれそうだ、焦るばかりだ
駅前で低級の合成ワインを1本買って帰る
赤ワインに含まれるポリフェノールには確かストレスを緩和する働きがあったはず
「アズマじゃねぇか!」2008年10月28日

【 カブトガエル 】
「アズマじゃねぇか!」思って、暗い夜道を引き返し、
湿った道路の隅っこをまじまじと注視するとやっぱりアズマだ。
この暗がりでしかも自転車で走行中だのに、よく見つけたな俺、めざといな俺、思って
自転車から降りて道路に背を向けうずくまり、シャシンを数枚撮ったあと
指先でアズマを押して遊んでたらアズマ、腹を膨らませてオレを威嚇するアズマ
雌か? 産卵前でナーバスなのか? アズマヒキガエル。
「お前もがんばれ。犬もがんばれ。俺もがんばる。」
そう別れを告げて家に帰る。
「カブトガエル」は夢のカエル。
猫背だけど二足歩行、アゴ髭あり、体液は青、それは毒。
ツノの部分ももちろん湿っている、指でつまむとコリコリする。きっと軟骨。
カブトガエル。夢のカエル。体長8メートル。
「本件とは別問題」2008年10月27日
定期が29日に切れる。30日ならまだしも29日なんだ。そこが問題。
欲を言えばね、31日に切れるのがベターなんだけどさ
そんなこと言ったってしょうがないし、人間、欲を言えばきりはない
天界を目指して伸びた塔は神の怒りに触れ雷で大破した。きりがない。
ただ悔やまれるのは「29日に定期が切れる」って1点のみ。
お察しの通り29日、10月29日は水曜日
その日をもって高円寺←→水道橋間の定期券が切れる
片道切符210円、すなわち往復420円
この交通費を少しでも安く済ませようと6300円の定期を買う。吝嗇な僕は。強慾な僕は。
はたして、ほんとうに、定期を買うことによって安くついているのだろうか?と
疑心に満ちた僕は考え、そして計算をした
1月に20回出社するとして420円?20日イコール8400円也
おおお、定期6300を差し引いて1100円浮いているじゃないか、うっひょい、うっひょい、って思ったほど嬉しくない
差額を計算して、案の定1100円お得だったんだけど、はっきりとした数値がはじき出されると、逆に興ざめってか空しくなる
知らなかった方が、漠然とした得に愉悦ぶっこいてた方が幸せだったのでは、なんて思ってしまいます。秋ですから。
こういう計算をしてしまうと、もう、これから話すことはなんかどうでもよくなってしまいますが
そこは折れず、ぐっと耐え忍んで、より利の高い方を目指す
小銭を集める。小金を持ちたい。紙のお金に縁はなし。こがね虫。
29日に定期が切れる。だから僕は私は30日に定期を更新する。って1案。
定期が切れたら間髪入れず更新する、それは定石、世の理。
誰だってそうするよ、普段なら俺もそうしている
確かに、木曜日に更新しても、木、金過ぎればすぐ土日2連休にぶつかるのは業腹だが
それでもあまり深いこと考えず「定期が切れたよすぐ更新♪」のリズムですぐ更新。問題ない。問題が見当たらない。
しかし、ここ本題、しかしだ、来週の月曜日祝日なのよね。こうなると状況が一変する。
だってそうだろ、定期を更新して木金と2日使った後、土日月と3連休だぜ
もしかしたら土日月の3連休明けに定期を更新した方が得なんじゃないのか?
それとも定期期間に合間を作らないべきなのかい
くぅ、悩ませる、定期が29日に切れる。30日ならまだしも29日なんだ。そこが問題。
「あのさ、連休中に電車に乗るかもしれないじゃん!」って仰るそこー!!見当外!
休日の俺は高円寺引きこもりだぜ、電車なんて乗るわけがない
人がいっぱいいる所が怖くてしようがない、脂汗がでて生きている心地がしない。それはそれで問題。本件とは別問題。
「エヴァっぽいやりとりのあと」2008年10月25日
「当時付き合っていた同じ高1の彼女とセックスしたことあるからってことはつまり… 俺!女子高生!とセックスしたってことじゃんかぁー」
盲点だった、完璧に盲点だった! こりゃ大発見だわさーつって穏やかな午前の光の下
朝っぱらから不埒なことを考える袋と化した自分はてろてろ自転車を漕いで
自宅から結構遠い、しかし味には定評のあるパン屋、七つ森の斜向いにあるベルゲンってパン屋にパンを買いにきた。
お目当てのパンはバケット、あの長くて外はパリパリ、中はしっとりのバケット或いはフランスパン、それが欲しい。
これをさ、買ってさ、真ん中に切れ込みを入れて、溝にソーセージそれも皮がちゃんとパリっとしたやつね、パリっとしないやわなソーセージは問題外
この場合は絶対にパリっとしていることが必須条件、ソーセージのパリっがフランスパン表層のパリと融合する、自分は歴史的現在に物を云う
それを溝に詰めこんで、マスタード! トマトケチャップ! をぶっかけるとほら巨大なホットドッグ! ホットドッグ。超好き。
んまそー このホットドッグにコーヒー、スープ、サラダを添えれば完璧なる朝の食卓
自分はその夢を叶えるために早く起きて何も食わず家を飛び出しパン屋に赴いたのにバケットが無ぇ
食パンとか豆パン、チョコパン、メロンパン、サンドウィッチなんかはあるけど、
こともあろうかお目当てのバケットフランスバタールが皆無どういうことだ? なんでないのだ? 売り切れたのか、それとも取り扱っていないのか?
店員さんにバケットはないのですか?と訪ねると焼き上がりは昼頃となりますと回答
昼頃かぁ、店内の壁掛け時計を見ると午前10時45分。あと何時間だ? ってか昼頃って何時のことだ? 12時のこと?
ってなるとあと1時間15分も待たなければならない、さすがにこれはキツい、「そうですか、わかりました」と云って店を出た。
高円寺駅前まで足を伸ばせば3件のパン屋がある、きっとそのうちのどこかにはバケットがあるだろうけど、駅前まで行くのはいやだな
駅を背にして家に向かった。スーパーで袋詰めされたカリカリしていないバケットで済まそう。そう考えていた。
スーパーにつく、案の定で袋詰めされたカリカリしていないバケットがパンコーナーにあった
パンを手に取り触ってみる、フニフニ、やっぱしカリカリしていない。
俺は当初の信念(パン屋のパン)をあきらめて手近なパンで済まそうとしている
夢とか云って結局それだけの情熱だったらしい
いろいろ思うことがある。
・
「ほんとうにそれで良いの?」
「だってしょうがないじゃないか! 昼まで待てないもの」
「ほんとうにそれで満足なの?」
「ああ満足だよ! パンはパンじゃないか!」
「あなたはただ自分から逃げてるだけでしょ」
「逃げて何が悪いんだよ! どうせみんな…僕のことなんか好きじゃないんだ!」
「結局ひとりがこわいのね…」
・
っぽいやりとりのあと
自分はフニフニしたバケットをもとあった場所に戻し、何も買わずスーパーを出た。
思い出したんだ、近所に1件だけさびれたパン屋があったこと、あそこならバケットがある
そう信じて来たけどさびれたパン屋にもバケットけがない、アンパンマンの顔を模したパンに用はない。
もうこうなったら意地だった、必ずしやパン屋のバケットをこの手に収めてやるさ! みてろよ綾波!って熱くなって
来た道は通りたくないので進路を高円寺から阿佐ヶ谷に替え、阿佐ヶ谷駅に向かって躍進
駅前でなんたらってパン屋で焼きたてのフランスパンをようやく入手した。ほんとうにうれしかった。
できることならフランスパンを高らかに掲げ大きな声でパンを入手した喜びを表現したかったけど
今居る場所が人目の多い通りだったてのと、交番が近くにあるって理由から割愛した
俺はフランスパンホットドッグが食べたいんだ、アンパンマンの顔を模したパン同様臭い飯にも用はない。
アルトバイエルン的なソーセージを購入して立ち漕ぎで家路を急ぐ。茜も射さない。

【 待望のフランス 】
と、記念ジャシンを撮ったのち調理を開始する
湯を沸かしコーヒーをいれる、ソーセージをフライパンで炒める、レタスを手でちぎる、スープを温める
セラミック包丁でパンに切れ込みをいれてソーセージを詰め込んでマスタード&ケチャップ。よし!完成だ!

うん。でかいね。

想像どおり旨そうね。実際旨いしね。ってかめちゃめちゃうめぇー
やっぱパン屋のパンにして良かった! こだわった甲斐があったってもんよ!
まぁフランスパンのカリカリで口内が2.3カ所切れたけど、それを差し引いても旨いものは旨い。

完食。
ふぅ食った食った。やはり人間の1日は朝食からだな、ってかもう昼をまわっているじゃないかまぁよい、
食は大事だ、良い物を食べればおのずと良い仕事もできる。
食器を片付けてパソコンの前に着席、制作、創作、良い仕事をするぞ!
の前に飯を食いながら観ていた映画の続きを観る、観終わる。
タバコを吸ったり、コーヒーを飲んだりごねごねする、なんだかとても眠いガーゼケットに身をくるんで畳の上で丸くなると、
満腹感と相成ってあっと言う間に微睡み
良い仕事をするために奔走してまでパンを用意し飯を食ったのに、これじゃぁ本末転倒だないっつもそうだ、いっつも本末が転倒している気がする、気のせいか、ああ眠い
目を覚ますと外は真っ暗だった、でも18時前だってことが唯一の救い
無駄に浪費してしまった時間を取り戻すために慌ててパソコンの前につく
気を取り直して作業に入ろうと決意するのもつかの間、空腹であることに気づく
さっきのホットドッグはとっくに消化されてしまったこのままでは集中して作業できないので
冷凍うどん玉を取り出し台所に立ってこれを茹でる。
昼に比べると随分質素な飯。うどん玉を糧に感性を吐き出す。
「杉並区 廃墟 で検索」2008年10月23日

【 強慾の太腿 】
仕事の合間に廃墟の画像をぼんやり眺めていたらひどく心が落ち着いてくるのを感じて少し戸惑った
めくれる天井、粉砕した床、朽ちた鉄骨に巻きつくツタ植物
焦げ茶色の合皮のソファから黒くくすんだスポンジが内蔵のようにはみ出していて
その周辺には退色した壁紙、粉塵のつもる机、腐った紙、汚水が乾いた跡なんかが、確かにある、まさしく廃墟
全体を廃退の灰色が包んでいる、人の居た形跡がすべて放置されて腐っているこの感じ
さびた窓枠の向こうに見える外の世界が異様に明るく、そのコントラストがなおさら廃墟。
うううううううん、どうしてだ? もう救いようのない世界じゃないですか
むしろ気味悪いし、あのドアの向こうに首つり死体があってもちっともおかしくないってのによ
どうして落ち着くかな、なぜに癒されるかな、廃退してんのか俺の心まで。
きれいな街並よりも路地裏が好きです
吉祥寺よりも高円寺が好きです
キリンさんよりもアサヒが好きです
レストランでワインを飲むよりもガード下でホッピーを飲む方が好きです
だから廃退していない居住スペースよりも、廃退した居住スペースが好き
ってことにはならんだろ?
でもな、確かに惹かれる、妙な引力、親近感を感じる、廃墟に。
そう思って昨今の自分ジャシンと照らし合わせてみる
アキコがいなくなってからこっち、被写体を失った自分は人を撮らなくなった
そのかわり、気がつけば破けた壁、枯れた花、油やペンキで汚れたコンクリ、人気のない路地裏、そこに生える雑草および苔
鉄塔の錆、スーパー裏納入口付近の地面に散らばる野菜屑、空き地の草むら、折れて捨てられたビニール傘、しなびた自分の影。陰。
陰鬱なほう、陰鬱なほうへと無意識にそんなもんばかりをシャシンに納めている
どれも廃墟の面影がある、やっぱ自分は廃墟を求めているのだ。のか。
そう思って今一度廃墟の画像を眺めてみると、やっぱし癒されるし、わくわくする
このわくわくは死体がありそうで怖いけど興味があるってリバーフェニックス的なわくわくじゃなく
「ここで、こういう廃墟で、シャシンを撮りたい。」って、
けっこう前向きなわくわくであることに気づいたのは新しい発見であり光明でした。
廃墟かぁ、どっか手近なところにねいかな廃墟、と思い
[ 高円寺 廃墟 ] で検索
[ 杉並区 廃墟 ] で検索
仕事をしろ、仕事をよ。
今じゃ廃墟の朽ちた壁が自由を吐き出すキャンバスに見える病い
「報告」2008年10月22日
【 真心の花 】
毎日残業があって仕事が忙しいから。とか。
水曜日は定時上がりなんだけどね、たまには早く家に帰りたいから。とか。
二日酔いで気持ち悪い。とか。寝不足で体調が悪い。とか。
今日こそ日記を書かなければならん。とか。ちょっと試したい方法がある。とか。
ひとことで言えば言い訳を誰に言う訳でもなく心の中で二度三度となえて結果ジムには行かない。
あれこれ理由をつけてここ2週間1度もいってないのにも関わらず
飯はもりもり食べるもんだからまたふんわりと肥えてきて、いろんなことが嫌んなっちゃったって現実。を報告。
・
INFOCUS AWARD 2008が終了しました
開催期間は8/28〜9/29の間だったけど、なんやかんやで10/20まで延期し
それも先日終わった模様です
始まるまでは泡食ったけど、始まってしまえば終わるまで割れ関せずな感じだった
リンクも剥ぎとろう。終わりました。ありがとうございました。を報告
・
「手段のためなら結果は厭わない!だから自分は狩猟笛オンリーで狩りをする!」という制約プレイのもと
凶悪なモンスターを笛一本で狩り続けてかれこれ半年以上が経ちました。
総プレイ時間は300時間、笛の使用度は500を超え
今やG級ハンター「笛吹きのナウシカ」として野山を駆け回って笛を吹いていますが
まだまだ狩人たるやくざな生活から抜け出せそうにありません
今は狩猟笛全コンプリートを目標に、凶悪なモンスターの前でピューッと笛を吹く
気質の世界はまだまだ先です。を報告
・
創作のアレが、もう鼻につくであろうアレの完成度が75%になりました
ここから進ががつんと落ちると見越して公開は来年の春になる、と勇み足的に報告
・
あちこちで秋桜が咲いている、秋であることを体現していらっしゃる
秋かノ 秋だノ 今年ももう終わるのか。
振り返っても家でしこしこモンスター狩って、家でしこしこ創作してばかりの年
派手な動きもなく発展も変化もなにもありゃしないよ
良く言えば、そう、高く飛ぶために力を蓄えている。果たして花ひらくんか。
「ブレずにこつこつ積み上げていくしかあるめい。」
これは慰めか。言い訳か。それとも真理か。