「まぜるな危険」2008年12月30日

 

 

木刀を握りしめて繁華な街を疾走しているとヤクザの人にからまれた。

ものすごい形相でこちらにぐんぐん近づいてきて、なんや、指をぽきぽき鳴らしながら

「うろんな奴め殺してやる」「有り金置いていけ、しこうしてのち殺してやる」

「お願いだから死んでぇ〜 砂漠でラクダに逃げられろよぉ」と非常に理にかなわんことを言ってくる

こりゃやばいな、どっちにしろ殺されてしまうな、木刀なんぞぶらさげて走らなければよかったのに、と悔いても後のまつり

ここはひとつ土下座をかまして誠心誠意心平謝りに謝ろうか、さすれば向こうさんも人のお子さん

半殺しくらいで済ましてくれるやもしれん… どうしようか、謝ろうか…でもな

でもなー、せっかく手にはね、こう立派な武器と書いてこの場合はエモノね、木刀を持っているわけだし

頑張れば勝てるような気がするので謝らずに頑張って戦うことにした

頑張って相手の頭を木刀で割ったら逆にスンマセンと謝られおまけに7千円を僕にくれた

あははは、もうけ。死ぬと思ったけど7千円貰った。たかが7千円、されど7千円。

年の瀬のこの時期の7千円はありがたいよ、頂くわつって、金を懐に収め

またぞろ繁華な街をぶらついていたら今度はスタジャンを着た若人の集団に絡まれて、頭を割ったら1万円くれた

また別の同じ色したパーカーを着る若人の集団に因縁つけられて、例にならって頭を割ったら金貨をくれた

「街ゆけば 金になるなり 神室町」うほほほほ、銭が溜まる溜まる

所持金は知らぬ間に20万を越えている

戦い馴れしてきて新しいヒートアクションも憶えた

この調子で喧嘩をふっかける輩を腕一本で端から順にぶちぶちと潰す

その強さはまるで龍のよう。まさしく龍の如く。PS2ソフト「龍の如く2」にはまっています。

年の瀬だってのに大掃除もせず、日記も書かず、シャシンも取らず、飯もろくに喰わず

新宿歌舞伎町を模した架空の街「神室町」でヤクザやチンピラの頭をばちばち割る日々

プレイ時間は知らぬ間に30時間を越えている

戦いすぎて指にマメをこしらえてしまった

この調子でゲームをし続けて朝を迎えると、とても惨めな気持ちになってしまいます。

 

さすがにこれじゃぁいけねぇな、このまんまじゃならん

一念発起した自分は29日に仕事を目に入らないところに納めて

ほいじゃ良いお年をーつって職場を去る

翌日、正午に目を覚まし、家事をやるぞと息巻いてさ

まずいの一番にやること、それは例の時計!

あの時狂い時計を直そうとプラスドライバーを握りしめて立ち上がり、5秒間呆然として、座り込んだ

携帯電話の時刻を確認、パソコンの時刻を確認、時狂い時計の時刻を確認………なんでだ?

 

結局使わなかったドライバーを工具箱に戻し、気を取り直し、次なる家事は大掃除

蒲団を干し、書類をかたし、ゴミを集め、畳を磨き、便所に薬液をまぶし、風呂を清める

如何に部屋が汚れているかは雑巾を見れば明白だった

こんなに汚しちゃってさ、のうのうと生活をしているんだぜ、俺はほんとうに怠慢なダメ人間だな

そしてふと思ったことは「毎日ちゃんと掃除していれば大掃除なんてする必要ないんだな」

ん?

ちょいまち

ってことはつまりだよ、マメに掃除をすれば大掃除しなくても済む=掃除さえしていれば大掃除はしなくてよい

その考えに俺オリジナルの怠慢液を混ぜ合わせた結果

「来年はマメに掃除を(たぶん)するから、今年の大掃除はこれにて終了」にいたり

志半ば、部屋の清掃も半ばのまま、木刀かついででやくざ者の頭を割りにゆく

怠けず仮想空間での街の清掃に従事する

 

 

 

「うすぼんやり」2008年12月27日

「うすぼんやり」2008年12月27日

 

【 猫のテラ 】

 

 

うすぼんやり、うすぼんやる、うすぼんやる時、うすぼんやればこそ、うすぼんやれ、うすぼんやれろ

薄ぼん変格活用でいわれんでもなく、うすぼんやる

 

うすぼんやりと寺裏の駐車場に立って

夕焼け色に薄く染まる飛行船をみつけてはうすぼんやり

この夏に身ごもった母猫から産まれたであろう子猫にうすぼんやる

こうしてジットうすぼんやる時、たいてい風は冷たくてふるふると震える

鞄の中からケータイを取り出しても液晶を確認する

未読メールのアイコンも非通話着信アイコンも点灯していない

なんだ勘違いか…、たしかふるふると震えたと思ったのに…。

うすぼんやればこそ、立つ瀬の潮は引いていき孤島で石を投げている。

 

うすぼんやれ、猫の口

うすぼんやれろ、猫の口

とても楽だぜ、不安なんていっこもないぜ

お腹がすいたら飯を食べ

眠たくなったら眠るだけ

日をぷらぷらと過ごし基本うすぼんうすぼんやり

なあ? どう?

お前もそうだろ?

夕暮れだから空はあかいぜ

そう立ち去り際に言い残し

銀色と黒色の車の間に消えていった子猫の姿がうすぼんやり

 

 

 

 

 

 

 

 

「おばんのテロル」2008年12月25日

 

 

 

 

 

高円寺ピンサロ通りを一本脇に逸れると、陽も当たらない暗く湿った路地裏があって

そこに、出し抜けに、ミニスカサンタコスチュームが干されてあった。

 

…クリスマスイブに着て、わざわざ洗ってクリスマス当日の今日も着るのか?

というかこういうコスって洗うものなの? しかもクリーニングじゃなく家洗いじゃん

それになんなんだこのバランスの悪さは!全然左右の重さの均等がとれていないぢゃないか!

そもそもサンタ帽の干し方はこれで正しいのか?

 

しかしこの先っちょを摘んだだけのサンタ帽の干し方に哀愁を感じてしまう

この衣装は40代後半のおばんの自前であるって考えると、哀愁を通り越し郷愁すら帯びるから不思議だ

 

ともあれ欲に満ちた華やかな表通りとは対極にあるこの洗濯物に

人間の営みを垣間みてしばらく動けなかった

ふくふくと笑顔で生きる恋人達がこの洗濯物を見たら

けっこう雰囲気ぶちこわしだろうな、そうなれば愉快だな、路地裏のテロル、おばんのテロル

 

よくみろ小僧! なあ? 汚らわしいだろう? だが、これも真実なのだ。

陰々滅々とした自分にはまったくお誂え向けのサンタ。実体はない。高円寺のようだ。

 

 

 

 

 

「返す刀で御奉仕天国」2008年12月24日

 

【 東京 】

 

 

 

『極上ソープ御奉仕天国コスプレスペシャル180分』

 

AV女優がソープ嬢に扮し、前半はその道のプロにテクニックを伝授されるパート

後半はいよいよ伝授された技を余すことなく発揮する本番パートが始まる

本番パートは伝授パートと異なり客目線でいろいろきわどい奉仕をされる映像、つまり当事者視点で映像が進む

正直言って自分はこの当事者視点が大好きである

疑似的にこちらも奉仕を受けているような錯覚におちいって

なかなか乙な演出じゃないですかいなんてゆるゆる思いながら、出すもの出す。

ボルテージは急速冷凍、出すとやっぱし少し惨めな気持ちになるね

それに今日イブだぜ、イブに慰撫だもん、仕事にも行ってないもん

そりゃやっぱ惨めな気持ちにもなりますわな、おほほほ。

 

しかぁし。しかしだ。

クリスマスに1人だからって言うほど落ち込んじゃいないぜ

そう馬鹿の一つ覚えみたく何遍も空しさを吐かん

強がりじゃなくはっきり言ってもう馴れた!

むしろひとりがデフォルトだ!

晩ご飯が納豆ご飯だ!

明日は教会に行く!

うなぎが食べたいなあ!

それにさ、一昨日の夜は高円寺のみんなとプレゼント交換とかもしたし

昨日は行きつけのおもちゃ屋の店員さんこといちごちゃんと

今年一杯で高円寺から遠くの地に越し、気安く会えなくなるってのもあり

じゃぁさ最後にゆるゆるご飯を食べましょいってなって食事をしたりした

そういう幸福を2つストックしてあるから心に余裕があるのです

仕事にも行かずイブに極上ソープ御奉仕天国を観ていても折れない屈強な精神を持っているのです

さすれば創作にも精がでて、今日の日にまた良いものがひとつできたアーメン。ツィゴイネルワイゼン。

 

夕暮れ「カインの末裔」と「ツィゴイネルワイゼン」を観る

もやしもんの最新巻を読み、返却されたドロへドロを読み返し

インスピレーションの紐を手繰って創作に心血を注ぎます

おまえに女は必要か?

返す刀で御奉仕天国

出すもの出すとむなしくなって、人の体温愛おしい。狂おしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

「サンタの書体」2008年12月21日

【 プレゼントを買う人 】

 

 

アキコとはぐと高円寺クリスマス大会のために

プレゼントを探して東へ西へけっこう真剣に奔走すること2日間

1日目はまったく収穫なく軽い絶望と自棄を起こして明け方までゲーム廃人

2日目の今日は気を取り直し、少し早く起きて休日移動圏内であるところの最北端「中野」まででかけ

ようやく納得のいくものを見つけ購入

サンタクロースが散らばった赤い包装紙でラッピングされたプレゼントを

見るからに「娘に買いました」ってぇ風情のクリスマスプレゼントを小脇に抱えて歩くと

すこぶる父親らしさが心のうちから滲み出てきて路地裏ではにかむ

と同時に娘とは一緒に住んでいない切なさもありありと浮き彫りになり

この12月末だってのに妙に生温い今日の風と混ざり合って非常にアンニュイな気持ち。

ともかく

アキコへのプレゼントも揃った、二人へのプレゼントも揃った、高円寺のプレゼントも揃った、抜かりなし!

 

 

選んでは取りだし開いては閉じ

選んでは取りだし開いては閉じ

選んでは取りだし開いては閉じ

一連の行動をしゃがんで数度となく繰り返す俺を不安そうに見つめる文具屋の親父

それでも気にせず、スヌーピーとか、チェブラーシカとか、プーさんとか、チップ&デールとかの

店頭に並ぶ開くと飛び出す不思議系クリスマスカードすべてを入念にチェックする

で、最終的にはナイトメアビフォアクリスマスのジャックの顔が飛び出すカードを親父に渡し

代金を支払い、お釣りとポイントシールを貰うけどシールはいらないので返す

 

家に帰りプレゼントを梱包する

そしてカードにはサンタ目線で

今年1年よいこであったことを称え、その成果としてプレゼントを届けたと言う

がしかし、よいこ過ぎるのもつまらないので、もちっとわるいこでも可

DVDを観るのもいいけどさ、毎日太陽のしたで遊ぶことを忘れるなかれ

なんてな旨をしたためて、文章を読み返して思うことは、サンタの字はめちゃくちゃヘタクソだ

全体的にゆねゆねしているし、なんだかバランスがわるい、字の下手な小学生が左手でふざけて書きましたって書体だよな

んまスウェーデンの人だからしょうがない。

 

カードとプレゼント、あとお菓子をたくさん詰め込んで発送

知らぬ間に自分はプレゼントを買う人になっていた。

 

 

 

 

 

 

「打算も俗世も打ち捨てて」2008年12月18日

 

【 天下人 】

 

 

 

隣の席の人に「お揚げちょうだい」言うたら

嫌な顔ひとつせずお揚げを呉れた。

 

「人生とは案外簡単なものなのかもしれない」

勇気をもって行動すれば幸福は転がり込んでくるのである

このお揚げさんのように、幸福は四角くて、けつね色

それを俺のどん兵衛のお揚げの上に重ねる

お揚げが2枚重なっている!

嬉しすぎて頭の奥がじんじんと痺らせながら

ゆっくりと熱湯を注ぎ込み、息をひそめて5分待機。

 

5分後

 

満を持してアルミふたをあけると

汁を目一杯含んでふっくらジューシーなお揚げが2つ

生まれてはじめて見る光景

揚げが2つという非日常を内包していても

俗に染まらず毅然とした風格を纏うこのうどんに

軽い目眩を憶えながら気力を振り絞り対峙して

柄杓を返す神主のようび神妙な面持ちで箸を持ち

ほどよき高さに椀を持ち上げ一気にすする

打算も俗世も打ち捨てて一心不乱に麺をすする、汁をすする

揚げに噛みつき、世を収める

 

胃袋からわき起こる確かなる満足感、充足感、幸福感

たった一杯で世を統べるうどん

天下人のうどん、この世の春じゃ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「7分間の走馬灯」2008年12月16日

 

【 いちょう並木 】

 

 

 

 

パソコンモニタの右上のデジタルカウンターの表記は現在23:49

パソコン机の左上、わけあってカーテンに半分くるまれた状態で時を刻むアナログ時計

この時計が指し示す時間は23時56分。

 

この現実をどう捉えるか?

 

どちらの時刻が合っているのかわからないが

パソコンとアナログが指し示す時間に7分の差異がある

パソコンの時刻が正しければアナログが7分早く進んでいるし

逆にアナログが正のならパソコンが7分遅れている。こう考えるのが妥当だな。

ってのが一般的な答えであると思うし、的を得ているとも思う

小腹が空いたから饂飩でも茹で、鹿肉をのせたのをを喰おうとも思う、が鹿死

がしかしだ!

不思議なのだ!

何が不思議かって「パソコンとの差が7分しかないアナログ時計」が不思議なのだ

「いやいやアナログ時計でげしょ? 数分の狂いは珍しくないよ。」ってあなたの声

確かに届いています!私の心にです!それでも不思議なんです

なぜならこの時計、昨日まで1時間遅れていたんです

それが今朝になって1時間の遅れを取り戻したどころか、プラス7分先の世界を時を刻んでいる

なにこれ、冷静に考えると妙に怖い

「7分先の世界」って言葉だけなら、ハードボイルドな小説のタイトルっぽくて格好いいけど

村上なんとか、ってか、龍さんか春樹さんが書きそうな小説だけど

目の前にあるこの時計は現実の時計だし、この時計が7分後の未来を刻んでいるなら

急にこの時計の秒針が動かなくなるとだよ、7分後には時間という概念がなくなることじゃんか

時間がないってどういうことだ? 全部が止まる? 万物の存在が全て消滅する?

その消滅を阻止すべくこの時計はわざと未来の時間を俺にみせたのか

で、どうしろと? 俺にどうしろと? 残り7分でどうしろと?

なになに、エアーズロックの真ん中にある直径5センチの穴にゼンマイをつき込んで巻けば時間は止まらず消滅は防げる

っつわれましても高円寺からオーストリアまで7分じゃぁ…ああラリアね、オーストラリア

高円寺からオーストラリアまで7分じゃとてもじゃないが間に合わないし、間に合うにしても着ていく服がない

だから私は部屋にうずくまり、7分間の走馬灯を意識して見る。

 

…話がむちゃくちゃ脱線した

と思って本線に戻ろうと振り返ったけどそもそも本線なんてありゃしなかった

残念なことにこれが本線でした、ミカンを食べたい、他にいろいろ思うところあるけれど

とかく遅れていた時計に一晩経ったら追い抜かれたこの現実は尋常じゃないことは確かだ

妖精か小人が時間をいじくって俺に悪戯をかましているのか?

それとも部屋の一部の時空がたまに歪んでいるのか?(濃厚)

それとも夢遊病をこじらせた自分が夜な夜な時計をいじっているのであろうか?

考えれば考えるほど謎は深まっていくばかりだ。。

 

そもそも1時間遅れていた時計もはじめから遅れていたわけじゃなかっ………あれ?

そういや1時間遅れたときもじわじわ時間がズレるんじゃなくて、ふと時計を見たら急に1時間ズレてたな…

…あれ、もしかして、この時計壊れてる?

で、で、でも買ったばかりですよ! すぐ壊れるわけないよ、なっ? 100円ですけど!

そりゃぁさ、プラスドライバーで止めネジ外して分解して、指先で時計の長針をくるくるくるくる回して

「すげぇー 時間が早く経っているかのようだ」って浮かれて遊びましたけど

プッチ神父のスタンド攻撃を喰らうとこんな感じなんだぁって遊びましたけど…

それで壊れたっていう証拠には、ならないじゃないですか!?

やっぱ違うよ!壊れてねぇよ!

パソコンとアナログ時計の間にはよぉ、目には見えない長くて深い溝が…

そのうえを日付変更線的な"何か"が見え隠れしていればいいのに!

いいのにかぁ…

 

 

やっぱ壊れてんな

 

 

 

 

 

 

 

「一摘みの砂利」2008年12月15日

 

【 口寄せ・鳩颪(はとおろし) 】

 

 

 

空き地の砂利を人差し指と中指と親指でつまんでとって

その砂利を地面に撒いたらわらわらと鳩が集合してきた、鳩に集合をかけた。

くくくくく餌だと思ってやがるよ、鳩め、けらけらけら

そうたやすく飯にはありつけるなんて思い上がんなよ、けけらけら

俺なんかな朝から肉電車だよ、夕べは塩鍋だよ

この調子だといずれシモルグがアシュークとワズ盛る

醜聞に溢れる夜、星は酷く瞬いていて、「ここにいるよと」俺は日本の国旗を掲げたんだ

なんてワケのわからないことをぶつぶつ呟いている間にも鳩はどんどん集まり

わざわざ遠くの電柱から飛んできた鳩の着地などを見ると、俺も俺でどんどん愉快な気持ちが高まってきて

花咲か気取りにもうひとつまみ砂利を投げやるとフポフポこちらに歩み寄ってくるので

さも餌である風を装って砂利をもうひとつまみ投げやると

俺が投げた似非餌こと砂利を一心不乱につつくそのさまがおかしくて

いっそここに腰を据えようかしらん?とダメな決心をしようか考えながら

餌だと思い集ったその鳩たちをケラケラ笑いながら見守る俺の脇を次々と人が通り過ぎてゆく

通り過ぎた人々が列になって巨大な石造りの立方体へ吸い込まれていく

吸い込まれた人々は今度は鉄製の小振りな立方体へと乗り込んで上へ13階へと飛ばされていく

 

ふと我に返る

 

「いかん、悠長に鳩を下ろして遊んでる場合じゃなかった。おれもいかないけんのや。」

あわてて立ち上がった俺の挙動にビビった鳩がバサササと宙空を舞う

一瞬だったけど鳩がぺたりと空にくっついたように見えた、たぶん幻覚

鳩場を後に空を見上げてフポフポ歩いてく

 

指先に "一摘みの砂利"

水道の 空き地の 石の 赤土に すな投げいてれ 鳩とたわむる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不動明王に炎みたいな剣でシバかれる」2008年12月14日

 

【 鶴 】

 

 

わざわざ集って酒をのみ、空虚な笑いを振りまくまでして忘れるほどの念はねぇわなコトシ

格別に善いことも比例してひどく悪いことも起こらなかった

今年1年振り返っても、身を千切るよな忘れたいほどの記憶なんてありゃしないよ

それもそのはずだ、この1年は孤軍奮闘しこしこしてただけだもの

夏の灼熱にうだり、冬の底冷えに震え、春夏秋冬お家に籠って種づくりですよ

それが芽吹くか土中で腐るか結果がでるのは来年以降

身を千切るよな忘れたいほどの記憶になるのは来年以降

「1年棒にふっちまった、畜生!」

とカウンターで泣き崩れて濃い酒を煽るのは来年の忘年

「おやじもう一杯!」

「旦那ぁ 飲み過ぎは体に毒ですぜ…」

ってやり取りも来年の忘年

あわよくばそうなりたかないけど、どっちつかずならそっちが良い

もっと痛い目に合うべきなんだ、自分は。

そん時はわざわざ集って酒をのも

空虚な笑いを振りまいてそのひと時でも忘れたい

 

とかく今年はなにもねぇ、良く言えば「地面を耕し肥料を撒いて地力を高める」

悪く言えば「不動、或るいは、不動明王に炎みたいな剣でシバかれる」

だから職場の忘年会つっても自分にとっちゃただの飲み会であって

ただの飲み会だから労いあうことも慈しみあうこともなく

セックスに対する熱い持論とワンピース論を大きな声ではきはきと言うz

かぷかぷとお酒を召し上がり、だされた料理に飛びかかる。

 

そうこうするうちに今年も残すところ16日となる、16日、2週間+2日

だがしかし、16日だろうが、師走だろうが28歳にして不惑な自分は頑張ってるから焦らない

来年から頑張るからいまさらどたばたしない、などと甘いことをいうものの

本音はさ、俺はシャシンが好きだから、少しでも「自分が観たい作品」に近づける気持ちがあるから、大丈夫だと思うのよね

それがなかなか思い通りにいかなくて、何も浮かばない時は

好きな女の人とずっと一緒にいて、朝から晩までぐちゃぐちゃセックスしたい

この妄想が叶うのなら他に何もいりませんなんて考えることもあるけど

きっといつかはそのセックスにも飽きて、いや、セックスに飽きるってことはないだろうけど

やはりセックスだけでは埋まらない心の何かを満たすため、蒲団から這いでて最後にはシャシンを選ぶと思います

受け売りですけど結局ここに戻ってくるんだ

あれこれ悩むことはなかったな、12年目にしてふと実感した、好きなんだ。それだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くちずさみ、吸い込まれていく」2008年12月11日

 

【 負けることなく 】

 

 

 

気温が18度を超えていて、冬用のコートじゃちょっと暑いので襟元のジッパを下げ下げ

これが小春日和かぁつって小春日和を体感しつつも、小春ひよりって名のAV女優が昔いたななんてなことを同時に思い出し出し出社してもなお

小春ひよりって名前を思い出せても顔が思い出せぬ、からといって職場のパソコンでAV女優を検索するの気が引けるので

とりあえず巨乳系で売っていたはずってことでひとつ片付けて、昨夜から今朝にかけて送られてきたいくつかのメールに目を通し

これといった緊急業務がないのでゆるゆると難易度★5の課金系試験に没頭しつつ

最近入社してきた人らに教育したり、フォローしたり、より楽にかつ効率的に仕事をこなす方法なんかを伝授しつつ

もっかい小春ひよりのことを考え、昨晩はオナニーしていないことを思い出し、久々に小春ひよりを観ようかしらん?って思索ているうち昼食となるので

米を詰めただけのタッパーとレトルトの銀座カリーとスプーンとお椀を持って給湯室的な所へいき

米に常温のレトルトカリーをかけて、レンジで温める、その間にお椀にお湯を注ぎインスタントみそ汁を拵え

自分の席に戻ってこれを喰う、うまうま喰う、12時30分

今日はドドブラ二頭狩って、余裕があればグラビも狩りたい、つって昼休みの蛙残った時間を職場の狩人3人集めて狩りへ行く

午後仕事開始、メールに目を通し、またもや横ヤリ仕事がないので難易度★5の課金系試験続行

コーヒーを飲み、茶を飲み、一時間置きに小便をたらし、ついでに喫煙するを繰り返しているうち

知らぬ間に夕暮れて、書類を作成したり、タバコ吸ったり、仕事の相談にのったり、恋愛相談にのったりしていると最早夜

きりのよいところまで仕上げて、明日には終わらすぜいと捨て台詞を吐いて職場を後にする

三鷹行きの電車に乗って、空席に飛びついてぼんやりとしていたら向かいに座る女性が非常に可愛くてわくわくしていたのに

自分の左、隣の席で一心不乱にナンプレを解く年の功は50のおっさんの息が山ほど臭く

その魔臭に心を奪われて、結構真剣に心が折れた

主食はなんですか? 泥の中でドゥルドゥルに腐った睡蓮の球根を今しがた召し上がったばかりなのでしょうか?と問いたかった

本当にそういう匂いがした、きっと女性にはモテないと思う

こういう時に手ぬぐいは非常に便利な布です、キャバ嬢も決して楽ではないなと、この時はじめて思いました

その魔臭→モテないから派生して「モテる男の第一条件とはなんだろうか?」という今まで考えたことがありそうでなかった疑問が生じ

あれやこれや考えたあげく「α波的な波が心身から溢れている人がモテる」という結論に収まった、むりくり収めて慌てて高円寺で下車した

帰り途中にビレバン内をぶらぶら回って、西友で半額になった弁当を買って、クラムボンを口ずさみながら真っ黒い闇へ闇へ吸い込まれていく

果たしてα波的な波が心身から溢れている人がモテるのだろうか?

やっぱしなんだかんだいって顔、とか、地位、とか、金、のどれかが第一条件じゃないのかな? どうなんだろうな、女じゃないからわからない

再来週のクリスマス大会で高円寺女子に訊いてみるとしよう

モテる男の第一条件はなんですか?

人によって答えはまちまちだろうな

ついでに「男の色気」って不可解なモノの正体も訊ねてみよう、そうしよう

クラムボンを口ずさみながら真っ黒い闇へ闇へ吸い込まれていく

時を越え 空を越え たどりつくから

降りつもる悲しみに 負けることなく

くちずさみ、吸い込まれていく。

 

 

 

 

 

 

素人さんの弾き語りクラムボンカバー

ドキドキする声ですよ

 

 

 

 

 

 

「ひとりアラバスタ」2008年12月8日

【 ひとりアラバスタ 】

 

 

 

悪寒、頭痛、風邪をひき、深い2度寝をむさぼり喰う

15時過ぎに目を覚ます、苦い絶望が口内に広がる

 

「またしても起き抜けに日が終わるか」

「これを繰り返して自分は死に至るのか」

そう思うと酷くやりきれない気持ちに身を灼かれ

追い立てられるように創作を開始するけど、もう、なにも浮かばない

 

自分はもうダメだ

ただ生きて何も残さず死ぬ生き物だ

少ない金を駆使して生きて死ぬだけだ

何ものにもなれず中途半端に尽きていく

ただいっさいは過ぎていくのか

ひとしきり悲観失望に暮れる頃、陽もとっぷりと暮れていて

ここ数日、誰とも話していない恐怖から家を飛び出し

結果、蚕糸の森でアラバスタ

ビビもいねぇし、仲間もいねぇけどひとりアラバスタ

 

限りなく黒色に近い紺色の夜空に白い星ふたつ

イチョウ落ち葉を踏みしめてピンっと張った冬の空気を吸う

脳に新鮮な空気が送り込まれると、少し冷静になり、景色が少し美しく見える

 

鼻先が冷たい、口から白い息も漏れる、寒空の下

公園のベンチに座って紅茶花伝を飲みながら

「自分に足りていないものはなんなのか?」

それを結構真剣に考えた。

 

 

 

 

 

 

 

「眠る女の胸元に顔をうずめる」2008年12月6日

 

【 スーパーフライ 】

 

 

 

四苦八苦して上質なねじれた角、およびキリンの高級皮素材が集まったので

満を持してクイックキャスト改を拵える

汎用性の高い武器だ、しばらくはこれ一本でいけんだろう

ってなるとお次は防具、迅竜ナルガを狩ってナルガ防具一式を揃えようつって

おろしたてのクイックキャスト改を担いで意気揚々と密林へ赴き

ナルガと対峙し、紙屑のようにちりちりに蹂躙されてあえなく敗退

心が折れた自分は疑似世界の防具より現実世界の防具だよな…と思い至る

 

肌着、スウェット、フリース、その上に亀甲小紋の青いドテラを着込んでいても

深夜や、明け方になるとどうも寒くていけない

思わず脇に女性を作り、静かな寝息を立てて眠る女の胸元に顔をうずめる

皮膚と汗の匂いを深く吸い込む、心臓の音を聴く、首筋の匂いを嗅いだりして

人の体温にくるまって引っ付いて眠る妄想をしてはしばらく空しくなってしまう

 

寒くなるとこれだからいけない

だがこれ以上着込むことは物理状無理だ

 

そんな最中こんな話を噂話を聞く

最近、体からでる水蒸気を吸収して熱に変換する画期的な繊維が開発され

その繊維で織られた肌着が売り出されていると聞く

しかもその繊維は非常に保温性に優れているためわりとずっと温かい。

まさに渡りに舟とはこのことだ

自分はワンランク上の肌着、その名は「ヒートテック」を手に入れるため

五日市街道を西へ真っすぐくだり某衣類店へ直行した、けれどあまりにも夕焼けがキレイだったのと

遠くに鉄塔や無闇に高い真っ白な煙突が見えたので

煙突目指してずっと走っていき、煙突の下で写真を撮って、煙突の前でタバコを吸いながら

煙突のスケールに巨大千手観音像を重ねたり、ウルトラマンを重ねたり

実際のゴジラってこの煙突くらいの大きさだよな…と考えていると

単なる棒状の白い煙突がゴジラっぽく思えてきて、怖くなってきて、こんな足下にいたら危険なので

本来の目的である上位肌着「ヒートテック」を買いにすっかり知らない道を勘で進んでいたら道が解らなくなりました

 

さっきまで綺麗なオレンジの夕焼け空も夜に引き継がれてすっかり暗い

もう何もわからない

全てを諦めて国道沿いをてらてら走っていると洒落た園芸店があったので入り

ガーデンシクラメンの苗を見ていたら花屋で働いていた時のことをいろいろ思いだして

またやりきれない気持ちになった

…唯一の救いは諦めて引き返す道の途中で某衣類店を見つけたことと

お目当てのヒートテックを購入できたこと。

 

家に立ち返りさっそく着込んでみる

…うん…暖かい…よな…

これは暖かいってことだよな……いや、確実に暖かいよ

きっとそうだと思う、暖かいとはこのことだと思う。

 

飯を作って、創作して、ナルガ狩って、DVD観て

でかいおっぱいに顔をうずめて眠る夢を見る妄想をして眠る

 

 

 

 

 

 

 

「マボロセ」2008年12月6日

 

【 マボロセ 】

 

 

 

 

 

疲れた

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆめゆめ」2008年12月4日

 

 

【 ゆめゆめ 】

 

 

 

 

 

 

攻撃的な感情を抑えるための本がない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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