シャシン日記。
「笑いと調和」2009年3月13日
奇しくもタクロウジャシン8周年を迎えた3/13の今日
タクロウジャシンが縁で知り合えたヘノブさんこと
5月からお世話になる会社の社長(工場長)
そしてそこで共に働くことになる人達と出会う、出会って決起集会。
俗に言うオリエンテーション
いろいろと刺激ある説明を受け、いちいちテンションがあがる
話を聞きながら、こういうことも出来るな、ああいうこともやりたいなが膨らんでいく
考えれば考えるほど、この会社に貢献したい気持ちもぶくぶくと膨らむ
ぶくぶくと膨らんで、妄想して、こじらせて、自信過剰が芽吹く時
「俺がこの会社をメジャーにしてやんぜ!まっかせなさい!」なんて心の中で大見得をはる。
ともあれ、人の少ない箱だからこそ、個人個人の考えが仕事と直結する
下手こいたら危険だけど、あたればでかい、スリルと賞賛の狭間、それが充実
いやはや楽しそうで困る、楽しそうすぎて少し鬱になる。
ここに居合わせる登場人物、今後自分の人生に大きく関わりを持つ人々
湘北高校バスケ部監督安西先生が
「桜木君がこのチームにリバウンドとガッツを加えてくれた」
「宮城君が、スピードと、感性を、」
「三井君はかつて混乱を。ほっほ、のちに知性ととびきりの飛び道具を」
「流川君は爆発力と勝利への意志を」と選手をそういったように
仕出しの弁当を食べながら、なんとなくの第一印象を単語で表してみた
工場長のヘノブさん:力。慈愛。
事務経理全般の右腕アサトさん:冷静。沈着。
3月入社 技術アベさん:知識。信頼。
4月入社 絵師コハルちゃん:感性。将来性。
「工場長が夢いっぱいで皆を引っ張っていき、アサトさんがブレーキをかけて補正する
この土台に技術と知識のアベさんが加わり、若い感性のコハルちゃんが色を加える」
ほほぅ、こういう風に考えてみるとなかなかバランスが取れている会社だ
なんか完璧じゃね?
工場長は人を見る目があるな。人事ってやっぱり専門スキルなんですね。
といっても、あくまでもこれは俺が一方的に勝手に感じ取った印象であって
本当のところはまだなんとも言えない
ただひとつ言えることは、俺がいなくても上の4人だけで潤滑に仕事が回る感じがする
それはそれでとても良いことだけど、それはそれでけっこう寂しい。
さて、俺は何を求められているのだろうか?何を加えればいいのであろうか?
5月入社 タクロウさん:写真。文章。
んー。違うなー。写真も文章も得意だけど特異、一般的じゃないんだよね
なんか、なんつーか自分で言うのもあれだけど、クセがあるよね俺のシャシン&文章
万人受けしない、極一部の人の心に触れる、極一部の人に愛されて8年。
求められているものは写真と文章ではなさそうだな。
ではなんだろう
他の面子がちゃんと仕事と直結するスキルがあるんだから
逆に俺は精神的なものを求められている?のでは?
となると、
5月入社 タクロウさん:ガッツ。雰囲気。
ん……! 近いかもしれない!
だとしたらズブの素人が入社したことにも辻褄があう
そういう精神的な支え…を俺が担うのか? あっはっはっは。でもそういうことだろうな。
友人Bが「君は宴会部長として採用したから」的な感じで採用されたように
高円寺男子俺も友人B同様にムードメーカー的な感じで採用されたかもしれん。
つまりこうなる↓
工場長のヘノブさん:力。慈愛。
事務経理全般の右腕アサトさん:冷静。沈着。
3月入社 技術アベさん:知識。信頼。
4月入社 絵師コハルちゃん:感性。将来性。
5月入社 タクロウさん:笑い。調和。
あー完璧に浮いてるね、ひとり阿呆の子が混じってるね
まぁいいや、いまはこのポジションで甘んじよう
それにさ、なかなか大事なポジションだしね。笑い。調和。
仕事がつまらないんじゃ、楽しくないもの。
ギスギスしてたら仕事の効率も落ちるし、突飛な発想も浮かばないし、何も発信できません。
ともか、皆さん人当たりがよく、下らない俺の戯れ言にもいちいち笑ってくれた
事務所は少し熱いけど、居心地が良い、5月が楽しみだ、わっくわっくする
自分の人生が変化していく感触が手の中に残る
帰り道、渋谷駅までコハルちゃんと一緒に歩く
すると突然目の前に岡本太郎先生の巨大壁画「明日の神話」が飛び込んできた
俺はずっとこれを見たくてしようがなかったんだ
それが不意に目に飛び込む、8年目、人生の節目。
遠く空の上から祝福されているような気持ちでいっぱいになって
テンションが上がって、うわっとなって、「ひとまずあすこから見るぞ!」つって高いところから眺め
「よし!次は間近で見よう!それ急げ!」つって階段をくだり間近でじっくりと見る
「これほんものかな。ほんものだよな。ここにあったのか。知らなかった。」
自分は渋谷という街が苦手だったけど、明日の神話を見てその印象が少し変わった
少なくとも毎日出社時と退社時にこの作品を見ることができるのだ。これは嬉しい。力になる。
思いも寄らないご褒美にはしゃぎ
改めてヘノブさんに会ってからこっち、何もかも好転していると感じる

【 明日の神話 】
「じゃぁ、私はこっちなので」というコハルちゃんってかコハルって名も
俺が便宜上勝手につけたあだ名なんだけど、コハルちゃんがそういうので
「おう!じゃぁね!」つって別れ、中野の魚民でミチとハルと酒を飲む
新しい職場がどんな感じかを縷々と説明
6/27公開のエヴァをいつ見に行くか
今日、実は、タクロウジャシン8周年なんだよね〜なんて話し
焼酎を2本空ける、何時かもよくわからねぇ。

【 紅ぎんちゃく 】
その晩、飛行機に乗る夢を見た。
夢占いによると、大空を飛ぶ飛行機は、自由や野心、冒険心の象徴。
気持ちが前向きで、チャレンジ精神が旺盛な状態をあらわしています。とのこと。
目覚めてから。ああ、なるほどと思った。
まさしく今はそんな気持ちだ。と思った。
パソコンを開くとコハルちゃんからメッセージが届いていて
読んでみると驚いた
彼女もモンスターをハントする狩人だと言う。
もしや!?と思い、教えてもらったアベさんのブログをチェックする
ふはははは、彼も狩人ではないか!!
まさか新しい職場でこうも早く、しかも2人も狩り友を見つけるなんて思ってもいなかった
くふぅー 最高っ!!
これでクエストに行けるじゃないか!!!
ああ楽しみだ。タクロウジャシン9年目。滑り出し好調。
「ひもほどけ」2009年3月12日

【 牛の心 】
「どういう訳か靴ヒモがすぐにほどける」
と。
一言で言うとこれだけなんですが、わざわざ書くことでもねぇだろうと、思われましょうが
いや、ほんと、尋常じゃないほどにほどけるんです。靴ひもが。
それも左の靴のみ、右は滅多にほどけないのに、左の靴ばっかりほどけます
わかりやすく比率で言うと右1に対して左50。ね? ほどけすぎでしょ?
毎回毎回ほどけるたびに軽くイラッとして路上、人の通行の妨げにならんように脇によけて
かがみ込みヒモを結ぶ、金輪際むすばねぇそと憤りを込めて、鬼の形相で、憤怒っと蝶を結んでんのに
階段をのぼる、駅構内でステップを踏む、車内で漠然とする、ふと足下を見やるとヒモほどけ
ひょうひょうと何食わぬ調子ではらりと自然にほどけるヒモ野郎
俺は人生に負けているのか?なんて突然考え込んでしまいます、体が重い
改札を出たあたり、出社する人々の流れのない場所まですり足で行って、2度目の蝶
職場のエレベーターでまたはらり、3度目の蝶
家を出て職場に着くおよそ60分の間に3回を記録、新記録、3ほどけ!
日常生活でもけっこうコンスタントにほどけます。
こりゃやっぱ異常だ、ギュッと強く結んでんのにはらはらほどける、もはや人外の者の所行としか思えない
やっぱ見えないけどいるんだよ、足下をちょろちょろとかけずり回り、足が靴ひもに引っかかって
結果、人間の靴ひもをほどく妖怪「ひもほどけ」
そんなひもほどけ族の長は体長8メートルの「ほどけ入道」
巨大な指で靴ひもをほどきに明け方山から降りて来る。
と、考えるのが自然だな、いや、自然じゃないな、左の靴ひもばかりほどけるんだもの
「ひもほどけ」の所行なら右左まんべんなくほどけるはず、俺の場合左に偏り過ぎ、やっぱ違うか
それとも何かい?「左ひもほどけ」たる左のひもを重点的に狙う妖怪がいるとでも?
そんな妖怪いるわけないよ。みたことねぇもん、いないいない。
なんだよ左を重点的に狙うって、はは、するってぇと右を重点的に狙うのもいるってぇのかい!?
馬鹿言っちゃぁいけないよ、出直してきなっ!
ともかく、俺が何を言いたいのかと言うと
これだけ靴ひもがほどけることはやはり尋常ではない
もしかしたら御先祖様からの何らかのメッセージかもしれんし
ほんとに妖怪ひもほどけの仕業かもしれない
今はまだなんとも言えないが、情報は得体の知れない現象に輪郭を作ることは確かである
「何時何分、何処で、何をしているときにほどけたか。」
朝ほどける回数が多い、とか、場所は駅でほどけることが多い。とか、
子細にデータを収集しするべきである、んで、収集したそれを発表しようかなと思った訳ですよ
明日はあれだからね、3月13日、タクロウジャシン8周年だからね
たまにはこういう自由研究を発表するのもいいかなーと思って…
それにさ、いつもはほどけるたびにイライラしてたけど
こうデータを取るって大義名分があると、逆にほどけることが待ち遠しい、みたいな、楽しみ、みたいなね
ほどけても嫌な気持ちはしなくて良い、いいこと尽くめじゃないか、って気づいて
んで、今日、いつでもメモできるようにミニノートとミニペンをポケットに入れて
出勤、労働、昼食、退社、と1日を過ごしました
結果
ノンほどけ。
ノンほどけでフィニッシュで御座います。
なんとなくさぁ、データ取り始めたら薄々こうなると思ってたけど
実際ほんとにほどけないなんて考えてもなかったよ
ああああ。なんでほどけないかな、こんな日に限って。
ああああ。どうすんだよ、明日。靴ひもはほどけないし、もう何もないよ
とぐずぐず考えていたら急に冷静になった、冷静になって改めて考えてみたら
「8周年だから靴ひもがほどける回数を発表します」ってのも突飛すぎる企画だな、と、気づく。
はらり。
「謎ベーコン」2009年3月11日
ローストチキンと薄焼き卵と…… アップルウッドスモークドベーコン!
ローチーのぉ 薄タマはいりましてぇっ アップルウッドスモークドベーコン!
ただのベーコンじゃねぇぞ、アップルのウッドでスモークドした謎ベーコン。
アップルウッドスモーク・ド・ベーコン。フォークダンスDE鳴子坂。懐かしき鳴子坂。
おそらくは林檎の木の味がする塩漬けの肉塊、それが乗っている、Mでも良い値段する
これを几帳面に切って、ローチー加えて、薄タマ加えて、丸いパンの上に乗せたやつ
いいなぁこれ、食べたいなこれ、耳まで乳脂肪でベトベトじゃないか
それに引きかえだよ、俺の手袋ときたら獣みたいな臭いがするんです
濡れた捨て犬が口にくわえたウサギの地肌みたいな臭いがして困るんです
おそらくは雨に濡れたままの手袋でウサギさん作って丸めて鞄にしまっていたから
雑菌やら水分やらがスモークドして獣臭纏ったに相違いない
じゃなきゃ説明つかないよ、俺の手から獣臭が…とでも? 満月じゃぁあるまいし!
ともかくピンチに直面して死んだ振りをするウサギの臭いがする
おかげで鞄に詰め込んだ弁当箱を包む青き巾着まで獣化
といってもウサギ手袋のせいじゃない、巾着は巾着で巾着のまま巾着己の力で自立した獣臭
お米の熱と蒸気がウサギ手袋と互い伸ばし合ってえらい大変なことになってしまった
このままじゃおちおち生きることもままならない、臭鞄
幸運なことに明日は晴れだ、洗濯機を回そう、週末まで待てないのだ
夜のうちに手袋と巾着袋を清めよう、さらば獣よ、さらば青春の日々よ
ギネス更新を目指して体育館でドミノを並べていた四日市市の知らない学生達よ
敢えて言うなら自分はドミノよりピザーラが好きである
ピザハットよりピザステよりなによりもピザーラが大好きである
好きすぎてポストに入ってあったチラシをつまみに酒を飲み
もしもピザをたのむなら…なんてな妄想を膨らます、ベランダの向こうで洗濯物がよく回る
まずは第3位!つってベストスリーを心の中で発表
3位はもちろんモントレー、2位はバスターズクウォーター
そして栄えある第1位は… みみの上までチーズがとろ〜りピザーラ春の新商品!
ローストチキンと薄焼き卵とベーコンのピザ!
ただのベーコンじゃねぇぞ、ウサギが住む森に生える林檎の木で燻した特製ベーコン!
堪能あれ。
「逆ネジ」2009年3月9日

【 走る女 】
『自転車のペダルが粉砕したので交換しました。』
と。
活字にすればたったこれだけのことなのに
実際やってみると思いのほか時間がかかり
うまくいかず中2日あけて2度心を折る始末
原因は「無知」
今日の今日まで自分は逆ネジというものを知らなかった。
通常ネジってのはさ、左に回せば弛み、右に回せば締まる
実際今までそう信じてやってこれたし
左に回せば弛み右に回せば締まる一本で
本棚やタンスなんかも組み立ててきた実績もある
だからペダルを交換するのにもさ、例にならって
左に回して弛まそうぜ!ってがんばってやってきたのにビクともしねぇ
冬の夜、小雪がちらつく寒い日に、かじかむ手でボルトに17インチのスパナをはめて
ぐいぐいと左回転、びくともしねぇ、ぐいっとスパナを足で踏み込んでもびくともしない
また別の日、スパナじゃダメだって思ってモンキーレンチで再挑戦するも
こともあろうかレンチが粉砕、同時に心も粉砕。寒い夜。
なんてな日々を過ごし1週間後、ついに天啓を受ける、つーか、真実を知る
左ペダルは逆ネジで今まで積み重ねてきたネジ理論は通用しない
つまり左ペダルに限り、右が左で左が右で、俺がお前でお前が俺で、みたいな
鏡の世界、氷の世界、林檎売り、パラレルワールド
ほんとかよ、、と半ば疑心を持ちつつも3度目のトライ
スパナをはめ込んで右に力を込めて回転、ぬるぅ、おほほほ、外れた!
そうこうして、ようやく新品のペダルをはめることができました。草々。
念願のペダル交換を終え、気を良くした自分は
アパートの更新のため必要書類を実家に送る。
ニンテンドーDSを修理にだす。
銀行から届いた手紙を読もうとする、など
先送りにしていた、やるべきことを全てやる

【 封筒に配管工 】
DS修理配送キットを申し込んだら、マリオが印刷された封筒に入って届いた。
任天堂のこういう芸の細かいところが大好きだ。…大好きだ!
「冷たい門」2009年3月7日

【 走る女 】
渡り廊下、非常灯、石灰小屋、どんぐりの木、体育館、給食室、非常階段、象の山
西門の鉄柵も東門の鉄柵も冬の外気に触れ芯から冷たい
それでも俺ら柵に張り付いて暗闇の向こう、校庭を校舎をじっと眺める
あすこには鶏小屋がある。
あの角の教室は理科室だ、理科室の水道は勢いがある
百葉箱。埋まったタイヤ。ヘチマを育てた棚。モナリザの微笑。
ブランコの周りにあった木の柵がなくなっている
鉄棒からグライダー、砂場で幅跳び、水着を着用したままプールに行った記憶
冬。深夜3時。ほろ酔い。
冷たい門に張り付いてミチと母校の小学校を観賞して感傷にひたる
ここからは見えない景色がある、記憶と照らし合わせて補完するももどかしい
たったひとつのこの鉄柵を乗り越えれば幼少の記憶が埋まった土地に立てるのに
それをやったら制服を着た高圧的な人間にえらい怒られるのでそれはしない
まんじりと門に張り付きながらルーツを辿る
通学路を辿り坂を下って環七で別れる
今日も飲み過ぎてしまった、へろへろになって家に到着すると倒れるように眠る
頭がかゆい、耳の穴がかゆい、口の中が乾く、
やらなきゃいけないことが多すぎる
1日を長く感じていたあの頃には戻れないのか
「」2009年3月6日

【 入リ口 】
「肉妄想唾液白米結合糖精製男」2009年3月4日

【 箱 】
肉をたべたい。たらふくたべたい。
そう願う気持ちは強いけど、ひとりでは、肉、到底いけないので
半額シールの貼られた冷たい弁当を買って帰る没日
よもや21時、レンジで朕、お新香があっつあつ
芯まで熱の通っていない科学白米を頬張りながら
肉汁をしたたらすイカした網の上の牛を考える
じゅぅじゅぅ白煙、濃い味の香り、タレの上の脂、想像しただけで口中唾液でいっぱい
妄想由来のその唾液が現実口内の科学白米と結合して融和して糖精製。
甘甘だよ激甘だよナオ太君。
肉をたべたい。たらふくたべたい。這いずり回る畳の飢えよ。
和牛でなくていい、この際グラム87円とかの屑肉でもかまわない
「年を取ってからこっち、もう肉は勘弁やで、肉よか魚のほうがええでげす」たる大人発言
肉妄想唾液白米結合糖精製男の私にはまだ言えぬ大人発言
「これは牛ですか?」
「いいえ、15インチの鉄製スパナです。」
「これは牛ですか。」
「はい、15インチの鉄製スパナです。」
カイバの寝心地
カイバの居心地
力が欲しい、力が欲しい、めいっぱい肉を喰らい偶蹄目の力を承りたい
それが願いだ
もしくは人と、人と晩飯を囲いたい。それが願い。笑いたいんだ。
たべ終えた弁当の空殻に割り箸を斜めに置いて透明のふたをかぶせる
無言のまま弁当殻をスーパーの袋に捨てる。
つけっぱなしのテレビからはけたたましい笑い声。
「雨だれの音」2009年3月3日

【 ガム 】
爆裂寒い。それもそのはず。
00:21。
東京は雪です。
ベランダに通ずる窓を開けて表へ出てみる。
激烈に冷たい空気。
綿を薄く伸ばした雪。
向いの家の黒い屋根が白い。
ぴたぴたぴた ぽた ぴたぴたぴた ぽぱん
雨樋を垂れる水の音が聞こえる。
もはやみぞれか。それとも雨に変わってしまったのか。
不安にかられ漆黒の夜を仰ぐ。
白い塊は止めどなく止めどなく。
黒い地面に吸い込まれてゆく。
紅く照るストーブの室内に戻り、さて文章を絞り出そう。
明朝一面白銀ならば他に何も望むまい。
白い体液だしたあと、黒いタイツを履いて寝る。
爆裂寒ぃと呻きながら、白い羽毛にくるまり眠る。
記憶もない、意識もない、暗い部屋に雨だれの音が、ぽぱん。
「めくると3月」2009年3月2日

【 tower 】
1枚に2ヶ月分が記載されているカレンダーをめくると3月
いつもならカレンダーをめくるたびに焦ったり悔やんだりするのですが
不思議と「もう3月か」よりも「まだ3月か」と感じる気持ち、それが若干上回っていたので少し安心しました
根拠はないけど妙に余裕がある
それにしても3月だってぇのになんなんだこの寒さは
家の中なのに寒さが骨身に沁みて風邪をこじらす体たらく。
…
1枚に2ヶ月分が記載されている2009年度版ONE PIECEカレンダーをめくると3月
ウエスタン姿で刀を携えているロビンちゃんが凛々しい
「まだ3月か… けど来月はまたひとつ歳をとる」
29になります、20代最後の年、ロビンちゃんと同い年
それにしても20代最後だってぇのになんなんだこのうだつのあがらなさは
けっこうこんなはずじゃなかったんだけどね、ふふふ、今は逆に笑える、雪よ降れ。
正直もうシャシンもなんだかよくわからねぇし、何を撮りたいのかもよくわからん
こうなりゃ自棄だ。って初心に返ってみようかな、と、最近少し思うのです
カメラを発明した人の初心、奇をてらわず、愚直に被写体と向き合う
そういう初心、そっちの初心、雪は白いだとか、テーブルのうえに湯のみがあります。みたいな。
迷走をこじらせて未だこの体たらく
「草食系」2009年2月28日
「僕もそうですけど。周りの友達も草食系ですね。」と嬉しそうに喋る男をテレビで観た。
ひょろりと背は高く、体の線は細く、だいたいメガネ。
女性に対してがっつかず、終止受け身で対応。
甘い物を好んで食し、服装頭髪に細心の注意をはかる。
メールの返信も速く、そして絵文字もいっぱい。
そういう輩を昨今では「草食系男子」と呼ぶ、らしいんですけど、どうなんすか?
ほんとにこんな人はいるんすか? 見たことねぇよ
それに、こういう人物に心惹かれる女心もよくわかんねぇし
カテゴリー分けされて喜んでいる男の気もしれねぇ
まぁね、時節的にね、「がつがつ肉食漢」この場合漢字の漢と書いて男ね
それが受け入れられる世の中じゃないのはなんとなくわかるけどさ
だからといって草食は、ないわー
牛とか豚とかアプトノスとかでしょ?草食。
ただ死を待つのみの家畜じゃねぇか、草食。
刺激がなくて穏やかすぎてつまんない
草食に魅力を感じられないのはきっと俺が男だからです。
自分の周りには草食に該当する人物がひとりもいねぇ
自分に至っては、背は高いけど、けっこうふっくら、目は超良い。
女性に対してがっついて、セックス中は攻めに徹する。
畜生の臓物を好んで食し、頭髪は自分で切る。
メールの返信は遅く、電話にはでない。
やっぱし非草食、かといって肉食でもない、敢えて言うなら……
「俺らってさ…キモイ?」
「はぁ?」
「雪(嫁)が言ってたんだけどさ…」
「なんて?」
「『あんた達は何かあるとすぐモンハンばっかやってるし、肉食べながらワンピースの話ばっかりしてるでしょ?』つってて」
「うん。あ、雪、日記みてくれてんだ」
「そういう所がキモイらしいんだ」
「あー」
「『ご飯たべてて、隣の席で漫画の話ばっかりしている人がいたら普通ひく』とも言ってた」
「あはははは、なるほどねー、多分アキコも同じこと言うわ」
「『あんたたち2人とも子供もいるんだよ!』って言われちゃった。」
「ふはははは、そうだよなー、子供いるんだよなー」
「まぁ今に始まったことじゃないし」
「小学生…いや幼稚園の頃からこんな感じだもの、雪には諦めていただくしか… あっナズチ来た!!」
「まじかっ!? どこ!?」
「ちょうど真下…ほら」
「あっいたいた」
「よしきた撃て撃て」
「うひゃひゃひゃひゃ」
「あひゃひゃひゃひゃ」
草食でもなく、肉食でもない、自分は狩人。
今宵も友人Bと超絶レア素材「古龍の大宝玉」を求めて狩りへ行く。
子連れ狩人2匹。深夜2時。

【 モンスターハンターと汚れた部屋 】
「風が俺の行く方向に吹いている!!」2009年2月26日
「無理ですっ!!」
「…でもさー」
「ダメですっ!!」
「そこをなんとかいかねぇ…の?」
「無理に決まってんでしょっ!」
「そこをなんとしてもらわんと困る!」
「私だって困るわよ!」
「なぁ、なんとかならねぇかな」
「無理です!契約は守ってもらいます!」
「そんなん言ってもさ、ここに居たって俺はしようがないんだよ!」
「そんなの林田さんが勝手に決めるからいけないんでしょ!?」
「そうだけどさー、ふと「ああそうだ!仕事を辞めよう!」と思いついちゃったし
ちょうどよく、ベストなタイミングで行きたい職場が人を募集しててね、そりゃ飛びつくだろ?」
「けど、ダメなものはダメ!」
「ぐわぁぁぁどうしよう。俺ほんとに4末? 3末じゃないの?」
「4末です!こことの契約は4月末までです!」
「うわー完璧に間違ってた! てっきり3月末だと勘違いしてた! どうしよう」
「向こうさんに4月末まで待って頂くことはできないの?」
「できないでしょー、今回の募集は急募だし!すぐさま人員を増やしたいと思うよ」
「そうよねー」
「俺はどうしてもあそこで働きたいんだよ。タイミング的にトントン拍子だからきっと良い結果に結びつく!」
「だからといって契約を無視することはできません!」
「そうだろうけどさー、どうにかなんねぇかなぁ、俺4年! 4年ここで頑張ったんだぜ!」
「そうだけど、それとこれとは話は別っ!」
「じゃぁさ4月はまるまる休むとかは…どう?」
「どう?って何よ! そんなのまかり通るわけないでしょ!」
「つったって契約の件で採用がポシャるのは嫌だ! そうなったら俺は自分の人生を優先すんよ!」
「そんなことしたら、うちから派遣している他のスタッフにも迷惑かかるのよ!!」
「そうだけどさー。 …ああ…でもそれは嫌だな。」
「……もうね、林田さんに「話がある」って言われた瞬間から嫌な気はしてたのよね」
「ごめんねー、なんか俺先走っちゃって、あはは」
「ほんとよ!もう!」
「でもさー、なんか面白れぇじゃん!担当したスタッフが暴走するとか普段あまりないでしょ?」
「おもしろくないわよ!」
「でもそれも仕事じゃん。おもろ。世の中にはいろいろな仕事があるんだね。」
「あああ もっと早く言ってくれれば良かったのに」
「何!? 早く言っておけばどうにかなったの!?」
「それなりに根回しは出来てたんだけどね。勝手に決めちゃうから…」
「そっかー、ほんとはさ「仕事決まったよ!」ってビックリさせようと思ってたんだけど
逆にいま言って良かったっぽいね、たまたまそこ歩いてて良かったね」
「ちゃんといちいち報告してくださいっ!」
「わかったよ、けど、現状どうしようもねぇよな。なんか裏技的なやつないの?」
「ないわよ!」
「そうか。なんかいい方法ねぇかなぁ…」
「ところで向こうさんの感触はどうなの?」
「んー? たぶんいけると思うよ。楽しかったし!」
「完璧に採用が決まったわけじゃないのよね?」
「そうだよ。けど来週の火曜にもっぺん会いに行く。」
「ホント!? ならそこで「4末」までこことの契約があるって伝えてね!」
「伝えるけどよ、それでダメになるんならその言葉すぐ引っ込めるよ!」
「とにかく言う!」
「はい! …でダメだったら、ダメそうだったら引っ込めるから」
「………はぁ」
「どうしたぁ! ため息なんかついて!」
「あなたのせいでしょ? ほんとうにもう…」
「ねー。困ったね。でも大丈夫でしょ。」
「なんでそんなに余裕なの?」
「なんか全部うまくいけそうな気がすんだよね」
「また根拠のないことを言って…」
「そっかなー、とりあえずよぉ、ひとまず話を整理しようぜ」
「…」
「聞いてる? 整理するよ!」
「…はい」
「まず最高のパターン。皆が幸せになるパターンは…
俺がちゃんと当初の契約通りに4月末までここで働き、5月の頭から向こうで仕事。
これなら契約を破らずに済むし、迷惑もかけない、皆幸せ皆ハッピー。OK?」
「是非それでお願いします」
「で、最悪なパターン。
「実はいま働いているとこの契約が4月末だったんです。5月頭からでいいですか?」と言って、向こうの工場長に…」
「工場長!?」
「ああ、気にせんといて、俺オリジナルの呼び名だから、工場じゃないから」
「…」
「で、工場長さんが「それじゃ困ります。」と「この話はなかったことに…」と言いかけたところで…
「ウソウソウソ、嘘です。いや、嘘じゃないです! 実は4月末までの契約だったんです。すいません。けどご安心を(俺担当のマネージャーさんが)どうにかしますから!」って言う。のは?」
「4末までここで働いてください」
「わかってるよ、これは最悪なパターンを敢えて言ってるわけだから。でもそうなったらよろしくね!」
「ちゃんと言うんだよ!」
「大丈夫大丈夫。なるべく皆が幸せ方面目指しますから。まっかせなさい」
「…不安だわ」
「だろうね… ファイト!」
「とにかく、次の面接が火曜日なんでしょ?」
「おう」
「だったら次の日!水曜日にまた来ますから!」
「4末じゃぁダメだっつわれても?」
「来ます!」
「わかりました。がんばります!」
「頼むよ。ほんとに。」
「ごめんね、いろいろ気苦労かけて…」
「ほんとよ!」
「けどさ、立場とか関係なく考えた場合はどう思います?」
「どういう意味?」
「派遣会社のスタッフとしての立場だから、そりゃ契約はいの一番に大事だろうけど
一個人で考えたら、俺のこの就職は?」
「それは働きたいところで働けるのは喜ばしいことだと思う…」
「だよね。」
「けど!私は派遣会社の人間ですから!契約は絶対に守ってもらいますよ!」
「わははは、わかってるって!ほんと固いっすねー。」
「頼みますよ!」
「おう!では来週!」
つって
不安と憤怒と虚脱が入り交じった表情のマネージャーさんを見送る
うわぁ…すげー怒られたな、この年でここまで怒られるとか、アキコ以外にはないぞ
それにしても困った、契約問題、このせいで採用がポシャりそうだ、と不安になるものの
「契約の枷はあるものの、あの人ならきっとうまいことやってくれるだろう。」とも思う。
ともかく今言えることは打つ手がないこと
火曜日の面談で「実は4末までの契約でした」と告げてみないと何もわからない
これ以上考えてもわからないことは考えてもしようがないし、
これに関しては努力云々でどうにかなるわけでもないので普通に暮らす
基本的には、腸に有用な菌を生きたまま腸まで運ぶと明記されたヨーグルトを食べてお腹をくだす
きっと菌が生きたまま腸に辿り着いた所以でお腹をくだしたのだろうけど
「お腹をくだす=有用である」とは到底結びつかず
果たして有用とは? 整腸とは? を考えながら暮らしていると火曜日になった。
「こんにちわ!」
「今日はわざわざありがとうございます」
「いえいえこちらこそ」
「じゃぁこちらの部屋でお待ちください」
と言われて奥の部屋に通される
ああしくった、4月末の件が言えなかった
当初の目論見では開口一番いうはずだったのに…
「こんいんちわ!4末までの契約でした!」って挨拶から流れるように契約問題へスイッチするはずだったのに
「わざわざありがとうございます」と労をねぎらわれたからついついいえいえこちらこそと言ってまった、俺のバカヤロウ
まず言わなきゃ、そこからスタートだのに…とやきもきしていると
「タクロウさんのスキルを知りたいので、わかる範囲でいいんでこのシートを書いてもらえますか?」と手渡されたシートに
いちいち真剣に取り組むうち、なんやかんやで契約の件が次第に薄まっていって
つーかよくよく考えてみたら、開口一番「4末までの契約でした!」はないな。うん。ない。
ちゃんとしかるべきタイミングを見計らって切り出そう!よし!そうしよう!すいませーん!書けました!
それからこのシートを元に話をする。
「実務経験のある人が欲しい。」とおっしゃる工場長の手元には
まったく実務経験なし男のスキルが書き込まれたチェックシートが空しく置いてある
実務経験
その言葉を聞いた途端「なんとかなる!」と根拠なく喚いていた自分は不意に現実を見てしまった
まぁそりゃそうだよな、急募だもの、即戦力が欲しいっつーのが世の常
全くのノンスキル、情熱って看板ひとつでやってきた自分はとんだお笑い草だぜ、とほほ
この調子じゃ、あれだ、契約問題云々切り出す前に採用ないよう
安心したかマネージャー。奔走しなくて済みそうですぜ。とほほほほ。
これで、皆幸せに、俺を抜いた全員が幸せな方向へいけますぜ
ってかそもそも俺はどうして「俺受かる」を念頭に物事を考えていたのだろう
こういうパターンもあるじゃん「俺、採用されないパターン」全然ありありじゃないかぁ!ううう、盲点だった。
ってかさ、面談に2度呼ばれる時点で受かってると思ったのが早計だったな
ドアを開けると「コングラッチュレーショーン!」ぱんぱーんとクラッカーを鳴らされ
テーブルの真ん中には「これからよろしく!」ってチョコペンで書かれた生クリームたっぷりのケーキがある。やも。
なんてけっこう本気で考えていた自分がすっごい恥ずかしい。うわぁどうしよう。
確かなのはこの空気、なんかだめっぽい空気、に圧倒されながらもちゃんと自分の言葉でものを言う
「と、いうわけで…つまりね、タクロウさんには勉強する期間を作ってもらいたいの。」
「勉強? それはもちろんするつもりです」
「…と言っても、うちは人少ないし、それぞれ作業がたくさんあるから正直言って手取り足取り教えてあげる暇がないの」
「はい」
「でね? 考えたんだけど…」といって工場長は一枚の紙を俺に差し出した
その紙は様々なカリキュラムが書かれたWEBデザイナー育成コースのちらし
「なんすか?これ?」
「ここに通ってほしいの」
「ふへ?」
「無理?」
「無理じゃないですよ! いいんですか!? 行きます行きます! すげー行きます!」
「ほんと」
「つまり…なるほど!わかった! スキルをここで培って!華々しくデビューって感じっすか?」
「そう!」
「お金だしてくれるんですか?」
「もちろん」
「いいんですか? 至れり尽くせりじゃないですか!」
「タクロウさんの情熱が伝わってきて、この人と一緒に働きたいと思ったの。でもそのためにはスキルを上げてもらう必要があって…」
「でカリキュラム。いいんですか? 俺で。いや!もちろん期待には応えます!!」
「まぁ…賭けね」
「賭けか。あはは。思い切りましたね。はは、でもがんばる、なおさらがんばる、ありがとうございます!!!」
「でもひとつ問題があって… タクロウさん、今の職場っていつまでの契約でしたっけ」
…
あっ!やっべ!きた!契約問題が急に来た!つか向こうから振ってきた!
カリキュラムで浮かれている場合じゃない!ここ大事だぞ、冷静にいけ
「その件につきまして実はお話があります」
「はい!なんでしょうか?」
「実はですね、この前の面接では3月末までの契約って話だったんですけど、俺の勘違いで実は4月末までの契約でした。すいません。」
「あら、ほんと」
「でも俺にとっちゃぁここで働くことが一番大事なんです。だから…」
「ならちょうどいいんじゃないのかなぁ?」
「へ?」
「例えばこれね、この50時間育成コースを受けるとするじゃない?」
「はい」
「1日に2時間受講したとしても最低25日かかる」
「はい」
「今の仕事も忙しいだろうし、そんな毎日通えるとは思えないから…」
「ん? あ! なるほど!! つまり…3月4月中にこのカリキュラムを消化すればよいと!?」
「そうね」
「つまりは、3月4月中に勉強して!5月頭から入社!で良いと? いやそれで良いというんですか?」
「いいですよ」
「…あー、ちょっと失礼。喜びます。」
ぃぃぃやったー!!! ああすいません。ちょっと色々あって。いやったぁぁ!!
まさか! まさかの展開じゃないかぁぁぁ!! うははははは。風が!風が俺の行く方向に吹いている!!
工場長には後光が射している!
ほんとうに何から何までありがとうございます。
必ず期待に応える、いや、それ以上の働きをいたします。という念を込め
「俺のこと忘れないでねー」つって職場をあとにした。
内定。
決定。
早速アキコに報告、そのままの足で中野で飲んでいる山本夫妻と合流
就職が決まったことを告げホッピーで祝杯

【 ぼんじり 】
翌日
職場のパソコンから「やっぱり4末だとダメでした。ごめんなさい。」とメールをマネージャーに送ろうと思ったけどやめた
あれだけ迷惑かけたし心配かけたし、なんやかんやで俺の為に裏から手回ししているって話を聞いていたので
ちゃんと喜びを分かち合おうと「何もかもうまくいきました。」とだけ書いて送信
「よくできました!!」と速攻返信が返ってきて笑えた。
…
これが日記を更新しようにもしずらかった先週から今週にかけてのあらまし
いろいろな人に助けられて生きているのだなぁと実感しました。ありがたいです。
マネージャーさん、工場長さん、ありがとうございます。いろいろお世話になります。
「犬は前足を揃えて眠る」2009年2月22日

ほら、気を抜くと丹頂鶴、巣に籠って脱出ゲーム
現実の家から出たのは一度きり、夕焼けをまっすぐに浴びて、土曜日ジャンプを買うよ
あとタバコ、あと饅頭、あとパックの茶、それとスナック買うよ
没
日没
沈殿するストレス、酒飲んでどうこうじゃ解消できない、
一時の快楽、薄暗い部屋で読書に耽る
ばんしょく
指で鮭の身から骨と皮を剥がして炒めた飯を食う
ここまで誰とも話していない
深夜に蒲団に入る、眠れるはずがない、丹頂鶴、ひどく寒い
はまなす、は、あかく、薔薇ほどの気品はない。おばさんには人気あり。
日曜の列車は空いている、単空単単空単空ぅと座席が丹頂鶴
だが断る。あえて座らない。ドア付近壁にもたれかかって空をみる
こんな日に限って、こんな日だからこそ、晴天。天高く北海道の厩舎で馬肥ゆる
アマゾン帰りのハイティーンだと耳元でささやく声
いつもはまだ眠っている日、曜。日。午前9時7分
これが何になると言うのだろうか。銭のためのみ休日を売る。
でも常に休日をどぶに捨ててるようなもんなんで今更罪悪感も湧かないよ
むしろ仕事している方がよっぽど生産的だ、いつもは寝ている時間だから、やっぱし生産的だ。くくくくくく。
これはよくないよなぁ、よくないよなぁ、人生が不燃、犬は前足を揃えて眠る
休日出勤電車の中、「おばぁちゃん、もうすぐ水道橋だよ」って子供さんがはりきっていた。
偶然にも、その時自分は、流れる景色を眺めながら、昼飯には豚骨ラーメンを食べようと考えていた。
唯一の楽しみがそれだと知った頃、偶像を崇拝する気持ちがなんとなく理解できたような気がした。
好きな人を抱いても、この気持ちは落ち着かない、おいおい空しくなるでしょう
休日出勤電車の中、「おばぁちゃん、水道橋に着いたよ」って子供さんがはりきっていた。
「FFだとクール」2009年2月20日
「ずん」の飯尾さんに似た男が、満面笑顔で、首を小刻みに振りながら、大きく口を開けて歌を歌う、早朝の通勤路。
たまたま居合わせたのは自転車の上の俺、観客は俺ひとり、アーティストは笑顔のずん、アーティストも自転車の上
演奏もない、伴奏もない、イヤホンから流れる音楽に合わせて歌っているから
音程もぐずぐずで、歌詞もぐずぐずで、聴いている俺はなんの歌だかよくわからねぇ
結局、変わらず大声で歌いながら俺の横を通り過ぎ、後ろの方へ行ってしまった
イヤホンの中で流れている曲に合わせてついつい口ずさんでしまうのはわからんでもない
しかし、満面の笑顔で、大声で、往来で、歌を歌うその根性、さすがだなと関心してしまう
普通の人間ならついつい口ずさんだとしても所詮鼻唄程度、ここまで大声ださないし、朝から陶酔しない
100歩譲ってジルバ踊って不覚にも大声で歌ってしまったとしてもだ
八百屋の角を曲がった途端他人と鉢合わせたら歌うのを止める
もしくは恥ずかしく思ってぎこちなく声のボリュームを下げるのがあたりまえだのに
さすがはアーティスト、堂々と歌を止めない。恥を感じさせない。ハートが強いよ。
「恥」という気持ちは表現をするうえで邪魔なもの以外なにものでもないのだなぁと思った
自分はついつい外聞や世間体を気にしすぎてしまう節がある
まがりなりにも表現を志す人間なのだから、路上のずんを見習って、大きな声で歌わなくてはと反省する
シャシンだから別に歌わなくても良いのでは?とも思う
メイドさんごくろうさん。旦那さんありがとさん。
音楽を聴きつつ、そういうことを考えながら駅に急ぐ。
高円寺駅にて、男前がゆえにいけすかねえ若い男とすれ違う
すらりとした体型にぴたっとした黒い服を着た男
髪色はうっすらと茶色でいて
ヘアスタイルはサイドからバックにかけて人工的な外ハネ
偽造的な闇を内包しつつ歩くその姿にビジュアル系アーティストの匂いを感じつつも
ここでこの人をビジュアル系と自らを謳っている人々になぞったあだ名で呼称するのもありっちゃーありだけど
それじゃつまらないし、ありものの名を宛てがうのは表現ではないと思い改め
ひとまず「ファイナル・ファンタジー」とあだ名をつけた自分に失望した。
この男の風貌、雰囲気、どことなくスコールに似ているから
「ファイナル・ファンタジー」でも良いんだけど
「ファイナル・ファンタジー」では格好よすぎる、これじゃダメだ、卑下しなくてはならない
じゃぁ略して「FF」は?ってこれもダメ、なんか格好いい
「FFなに飲む? ん? もちっと大きい声で言ってくんね? あ?ああコーヒーね。砂糖とかは…? いらないよね。」
ほらやっぱ格好いいじゃん。
FFだとクール、そしてビターな感じがする、このままだと女にモテる可能性があるから却下
それならまだ「ファイナル・ファンタジー」の方がマシだよ、ファンタジーって。
そうか、「ファンタジー」でいいじゃん。ファンタジー。うん。よい。よいよ。ファンタジー。だっせー。
どうせなら「ファンタジー」じゃなく「ふぁんたじー」の方がいいな! 平仮名の方が断然かっこう悪い
ほんとはさ「ふぁんたじー」か「ふぁんたじぃ」で少し迷ったけど
「ふぁんたじぃ」はちょっとあざとい感じがするし、そこまでは卑下したくない
愛のある卑下をとして「ふぁんたじー」語尾伸ばす系で確定。
見よう見まねのサブマリン投法であらぬ方角へ飛んでいった白球が転がる先にふぁんたじー
「ぅおぉぉい! ふぁんたじぃぃぃぃ! ちょ! 無視すんなよ! ふぁんたじー! へーい!
そこのボール取ってくんねぇ? そこ! そっちじゃねぇよ! そこ! それ! ふぁんたじーの足下にあんじゃん!
そう!それ! 投げてくれぃ へいへいパスパース。 ありがとさんすう。」
って放課後の校庭で大きな声でファンタジーを呼び止めたい。
おかま投げだけど一生懸命投げ返してくれたふぁんたじーの球を受け取りたい。
「ふぁんたじーも野球まざらん? あそっか、これから練習か、そろそろライブなんだろ? がんばれよー。
そういやぁバンド名決まったの? まじか!? 何になったん? もしかして俺がこの前言った『FF』か? ちがうんかい
え? 何? よく聞こえん、ファ? ファンタジスタ? はは。ファンタジスタって言うんか。ははは。
いや悪くないよ、格好いいじゃんファンタジスタ
…ってかお前、ふぁんたじーってあだ名そこまで嫌いじゃないだろ?」
「モンハン動画SP。」2009年2月18日

【 もがりの木 】
ここにきて、この期に及んで、モンハンが、モンスターハンター2ndGが面白すぎる。
去年のゴールデンウィークから遊んでいるけど、まだ飽きない、まだ楽しい、狩り行きたい。
ってなわけで、今日は少ない狩り友のために、大好きなモンハン動画を届けます
モンハン好きの、モンハン好きによる、モンハン好きのための動画
狩りの合間に、夜のお供に、見てください。モンハン動画SP。パ〜フ〜。
【モンハン小話・加工屋編】
【モンハン小話・加工屋編その2】
【モンハン小話・ストライキ編】
【モンハン小話・最終決戦編】
【モンハン小話・アイルー編】
【モンハン小話・アイルー編その2】
【モンハン小話・G級訓練所編シリーズ】
【モンハン小話・夏の怪談クエスト編】
【モンスターハンター紀行〜ドルマ族の生態〜1】
【モンスターハンター紀行〜ドルマ族の生態〜2】
【モンスターハンター紀行〜ドルマ族の生態〜3】
【モンハン・ライアンシリーズ】
【何系でもないモンスターハンター】
以上です。
さぁ 本を捨てて狩りにでよう!