1999年 9月26日(日)

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体で感じること

 月1回岩手大学の小宮山研究室に集まって、数学の指導についてや 数学そのものについてレポートを発表し話し合うということをやっている。 私が参加してから、もうかれこれ12年ぐらい経つであろうか。 その集まりを「杜陵サークル」という。

 その杜陵サークルの仲間から、木製の立方体をたくさん作ってもらったという 話を聞いた。木材を、1辺1cmの立方体に、きれいに切ってくれるというのだ。 この立方体、スティック糊で簡単にくっつき、ポスカで色を塗ればきれいに仕上がる。 何より工作精度が良くて、積み上げて大きく作ってもずれたりしない。 彼はこの1辺1cmの立方体を1万個作ってもらったというのである。 1万個でダンボール箱に1つになる。彼はそれをもってきていろいろなものを 作って見せてくれた。

 私もこれを使って授業で使う模型など作ってみようと考えた。 さっそくそのきってくれた業者に電話をした。ほとんど何も考えていなかったのだが、 電話で話しているうちに、こちらの希望のサイズに切ってくれるということが わかった。授業で使うからには、1辺2cmの少し大きめの方がいいだろうと思って 注文した。「個数はどうしますか?」ときかれた。何も考えていなかったのであるが 1万個でダンボール箱に1つという話を思い出して、「1万個お願いします。」と 言ってしまった。

 しばらくして、荷物が届いた。ダンボール箱が山と積まれていた。 なんと8箱もあるではないか。いったいこれは何だろう?と送り主を見てみると 見覚えのある名前。そして、ようやく事態が飲み込めてきた。

 1辺1cm×1万個 で ダンボール箱1つということは、 1辺2cm×1万個 だったら、体積は3乗に比例するから、当然8箱になるはず である。

 そんなことは、少しも考えずに注文してしまった。この8箱を、いったいどこに 置いたらいいのだろうか?頭でっかちの知識を馬鹿にしてきたのであるが、 その自分の知識がそういうものだと、思い知らされた。生徒にこの話しをしたら、 みんな馬鹿にして笑っていた。

 というわけで、この立方体は、その後文化祭に使っても、研究会で紹介し 御土産に持って帰ってもらったりしても、まだまだ6箱も余っているのである。

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