ねずみ=ネコ ワンダーランド(4)

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4.犠牲者は誰が?

 ネコ神の要求を拒否したとすれば、年間8ラットどころの被害ではないのは確かなことだ。しかしながら、だからといって、仲間の中から8ラットの犠牲を、自分たちで選んで差し出そうというのはどんなものだろう。差し出されるねずみとその家族にとってこのようなことはとうてい耐えられることではないのではないだろうか。重苦しい空気の中で、その場の全員が、8ラットの犠牲もしかたないという雰囲気が流れた。

 そのとき、一匹のねずみが立ち上がった。

 「人身御供用のねずみを、となりのブラックランドから連れてきたらどうだろう? やつらは、神様がわれらホワイツの奴隷として私たちに与えてくださったものです。奴隷として使われることも、われわれの代わりにネコ神の犠牲となるのも神様の御心に従うものです。」

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 この提案は全員に支持され、具体的な計画が検討された。ブラックランドからつれてくるブラックねずみの数をどうしたらよいかが問題であった。

 今、3ラットのブラックねずみを連れてきたとしよう。ブラックねずみも1年間に3倍に増える。したがって、1年後に3×3=9ラットに増える。しかし、その中から8ラットがネコ神に提供されるから、1ラット残る。この1ラットは、次の1年間でまた3倍の3ラットになる。しかし、これではネコ神へ提供する8ラットには不足してしまう。





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 それでは、少し多めに5ラットのブラックねずみを連れてきたとしよう。1年間で3倍の15ラットになる。この中から8ラットをネコ神へ提供する。それでも7ラット残る。この7ラットが1年間で21ラットになる。この中から、また8ラットをネコ神へ提供しても、13ラットとなり、残されたブラックねずみは「ねずみ算式に」猛烈な勢いで増殖していく。これでは何年かたつとホワイトランドの中にブラックねずみ族が多数生息することになってしまう。数が多くなれば、ブラックねずみたちも自分たちの権利を主張するようになり、ホワイト社会を脅かすことになりかねない。

 3ラットでは足りなくなるし、5ラットでは増えすぎる。ブラックがいなくなることもなく、増えすぎもしないようなちょうどよい状態はないのだろうか?

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 それでは4ラットだとどうだろう?

 4ラットは1年経つと12ラットとなり、そのうち8ラットをネコ神へ差し出す。残りは4ラットではないか!これだと、また1年後、12ラットになって8ラット差しだしても、また最初と同じ4ラット残る。毎年毎年4ラット以上になることはない・・・。

 すべての問題は解決された。ブラックランドから4ラットのブラックねずみをつれてくることにより、増殖する黒ねずみをネコ神に捧げることにすれば、ホワイトねずみは1匹の犠牲者もなしにネコ神に年間8ラットを供給でき、しかもブラックねずみが増殖してホワイトねずみの生活をおびやかすこともない。すばらさしい解決策である。

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