労せずして安定してねずみが手に入るため、ネコ神はすっかりホワイトランドが気に入ってしまったようだ。本格的にこの大陸に住み着いてしまった。そして、ネコ神は毎年2倍という勢いでしはじめた。しかも、こともあろうに、どのネコ神も、年4ラットのねずみを要求してきたのである。
大成元年のネコ神族は1ラットであり、要求するねずみは4ラットであった。大成2年には、ネコ神族は2倍に増えて2ラットとなり、、それぞれが4ラットずつのねずみを要求してくる。したがって、犠牲になるねずみは4×2ラットとなる。ネコ神族とねずみ族の人口の推移と、犠牲となるねずみ族の数を計算してみよう。
| 年 | ねこ | ねずみ | 犠牲 | 差引 |
| 大成元年 | 1 | 4 | 4 | |
| 大成2年 | 2 | 12 | 4×1 | 8 |
| 大成3年 | 4 | 24 | 4×2 | 16 |
| 大成4年 | 8 | 48 | 4×4 | 32 |
| 大成3年 | 16 | 96 | 4×8 | 64 |
大成n年に anラットいるねずみは、1年間で3anラットとなり、この中から2n-1ラットいる各ネコ神に4ラットずつ、総計4×2n-1ラット差し出すことになるので、大成(n+1)年のねずみの数an+1は、
an+1=3an−4×2n-1
となる。
ホワイツ社会は蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。そして、今回もまたブラックスの人身御供作戦で切り抜けることにした。そしてまた、必要最小限のブラックスの数の検討を始めた。
ブラックスの数について見てみると、
初期値 a1=3とすると 初期値 a1=4とすると 初期値 a1=5とすると
a2= 3×3−4×1= 5 a2= 4×3−4×1= 8 a2= 5×3−4×1= 11
a3= 5×3−4×2= 7 a3= 8×3−4×2= 16 a3= 11×3−4×2= 25
a4= 7×3−4×4= 5 a4= 16×3−4×4= 32 a4= 25×3−4×4= 59
a5= 5×3−4×8=−17 a5= 32×3−4×8= 64 a5= 59×3−4×8=145
全滅! ネコ神族と同じペースで増える ネコ神族よりも早いペースで増える
これを見ると、最初に導入するブラックスは4ラットしかない。3ラット以下だとブラックスは全滅するし、5ラット以上だと増えすぎる。初期値a1=4とすると、ブラックスの数は公比2の等比数列となる。ネコ神の数が同じく等比2の等比数列となるのだから、これはいたしかたないだろう。ホワイツの数は公比3の等比数列となるのだから、増えるブラックスの数を凌駕することになり、社会全体も安定に保たれるだろう。
このようなシミュレーションの結果、ホワイツたちはブラックランドから4ラットのブラックねずみ族を連れてくることを決定し、さっそく捕獲隊を派遣した。
そして、何も知らないブラックス4ラットがホワイトランドに連れてこられて大成の時代が始まった。
大成年間は、このようにしてブラックランドから4ラット捕獲して、ホワイト2ラットで始まった。大成n年のホワイツの数をwn、ブラックスの数をbnとすると、ねずみ族の数anは、
an=wn+bn
w1=2、b1=4
であって、ねずみ族の増え方は、
an+1=3an−4×2n-1
となる。
a1=2+4
a2=3×a1−4×1=3×(2+4)−4×1
=2×3+4×3−4×1
=2×3+8
a3=3×a2−4×2=3×(2×3+8)−4×2
=2×32+8×3−8
=2×32+16
a4=3×a3−4×4=3×(2×32+16)−4×4
=2×33+16×3−4×4
=2×33+32
a5=3×a4−4×8=3×(2×33+32)−4×8
=2×34+32×3−4×8
=2×34+64
a6=3×a5−4×16=3×(2×34+64)−4×16
=2×35+64×3−4×32
=2×35+128
したがって、an=2×3n-1+4×2n-1ということが帰納される。
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