週末、打合せとお茶会の為、東京に行った。まだ暑いので襦袢は麻。でも着物はさすがに単衣か。気兼ねないとはいえ「お茶会」では、秋の風情が演出されているだろうし、私はたまたま居合わせる訳でないから、やっぱり、なあ、と。
しかし日中の移動は暑い暑い。日陰の無い所で信号待ちをしていると、私の斜め前で娘さんが立ち止まった。彼女の着ているキャミソール型のワンピースは、私の着衣構成で言えば、晒と腰巻きでいるようなものではないか。率直に羨ましい。
と思いつつ、お茶会の会場に到着。空調にほっとする。
銀座界隈を歩くと、 街と人々は、なんとなく9月の半ばだという感じでまとまっていた。 そして良き時代の着こなしの紳士というか粋というか、そういう人を結構見かけた。今でも古き良き風情は残っている。暑いには暑いがやっぱりいいもんだなと思う。
ただ、そう感じるのは<暦と衣のよさ気なこと>という概念がインプットされているからだ。でも今年は、「まだ暑くてよさ気に感じられない・・・」という印象の方が強かった。ヒートアイランド現象、地球温暖化は深刻だ。
こうなってくると、月見の茶会に月と兎の絵柄の絽や紗もアリだ。っていうか、そうでもしないと暑くて着物なんか着る気にならない。
明くる日、私はノースリーブ&ミニ丈のワンピースで東京ビックサイトに出かけた。昨日の事を思えば、湯文字に肌襦袢で歩いているかのような気分!
今年は信州が東京と同じ気温で、本当に参った。けれどあの週末から一週間もすると、随分と過ごしやすくなり、最後の残暑の着物の事はもはやどうでもいい話しになった。