突発・諏訪紀行EX
〜神々が恋した霧霞み立つ峰々〜


 2008年9月3日・・・

 久々の連休を目前とした勤務明けの午前。立川で軽く遊んだ後に帰宅。仮眠してから原稿でもやるかと・・・PCを立ち上げるとなにやらメッセのお誘い・・・

 要約すると「車で行っちゃったらウケルよね」

 そう、前日から湯倉氏が出かけることは知っていた。冗談半分、そんなつもりだった。まぁ、いつもそうなんだけどさ


 一刻後にはこうなった・・・。ブーンブーンブーン。前回借りたのは紫色だったが、今回はホワイトだ!。左フロントのネオンポールが泣かせるぜwww
 ちなみに、湯倉邸前である。東京中を探せば、そのうちどこかで発見できるwww

 ついでに、なんだか残念な郵便受けを晒しておこう・・・

 てなわけでな、

 気付いたら、諏訪に居た。ファーイ
 国立府中から諏訪まで1時間半で走破したとは口が裂けてもいえない。時速140キロで走り続けたなんて・・・。だって140で頭打ちするんだもん。今日の愛機は・・・。前回の紫ブーンは160出たのに。今日はマックス150
 そんなわけで、良く考えたら今年初めての諏訪。久しぶりの上社にやってきた
 些細な事なんだけど・・・駐車場がアスファルト引き直して綺麗になっていた
※2007年10月24日撮影
 それと、前回あった↑これがなくなってた・・・・・・・・・ツマラン


 「正面から入らなきゃ駄目でしょう」と湯倉さんがいうので、正面に回ってきた。大鳥居。何か見える・・・

 のおぅ!?こいつはやべぇ、ブンブンだ!!


 天まで届け〜♪えくすぱんでっとおんばしらぁぁぁぁ〜♪♪
 ここで乗らなきゃ男がすたる・・・つまり、オンバシライダーですね。わかります

 てな感じで、ポチっとな・・・・・・・・・・・反応が無い。ただの屍のようだ・・・・・・・・・壊れているようだ

 さぁて、みんな大好き諏訪大社を案内するよ!!
 はふりさーん、いますかー?

 毎回細部写真は撮っているので、今回はいろいろアングルに変化をつけて撮ってみるよ
 早苗さ〜ん!!ど〜こで〜すか〜!?
 サナチャーン!!

 土俵に天幕が張られていた

 色鮮やかな幟も立ち並ぶ。祭りか!相撲か!!

 さぁここで雷電力士の登場だ!!
 雷電て誰?さぁ???
 雷電爲右エ門は江戸時代、信濃国小県郡大石村出身の大関。当時小柄な日本人の中にあって、圧倒的な巨漢であった。現在の力士と比較してもかなり大柄であったと言う。まぁ、詳しくはWikiでもwww
 ぶっちゃけ、野郎はどうでも良い。さぁさぁ巫女さん見に行こうぜ。巫女さん巫女さん!!

 お参りするよ。入り口御門をくぐり

 人気のない回廊を進む

 座薬じゃない。実は、これは旧日本軍が使用していた、実際の砲弾である。表面にいろいろ彫ってあるが、推測するに、戦時中の金属供出により大社から持ち出された金属類、それを変換するために戦後献納されたものではないかと・・・

 写真中央、上奥に見えるのが硯石。こちらからでないと、全体像の把握は困難
 
 靴の裏に響く木の感触が心地良いんだ

 極力、現代の姿を排除しつつ、構図を練るわけだ

 神龍の見守る手水

 「二拝二拍手一拝」五円投下

 「生乳ソフトクリーム!!生乳生乳」と馬鹿なことを連呼しながら参拝の後、土産屋を冷やかし、次の目的地へ。諏訪市博物館が〜とか、D51見てから諏訪湖沿いに・・・とか、地元民じゃないのに異様に土地勘のあるやつら

 諏訪湖の対面、下社秋宮へ

 鬱蒼と茂る

 神楽殿

 背後に沸き立つ入道雲。まだまだ夏の気配が感じられる

 幣拝殿。捻りの無い構図だな・・・

 幣拝殿。御柱と白い石灯篭

 さてさて、気も済んだので引き上げましょうかね〜♪

 ところで、最近知恵が付いてきてね。神社の名前なんかもある程度覚えてきちゃうと、地図見ててもあんまり新しい神社の発見ないよね〜とか話していたわけです。そういえば、諏訪信仰ってのは日本古来からの神道からは完全には合致しないわけだから、諏訪大社も「延喜式神名帳」には無いんじゃない?とか・・・
 調べたらしっかり入ってたよ。ここも式内社だった
 信濃國一宮は諏訪大社上社本宮で、位は正一位。ついでに伊勢神宮も式内社だったよ・・・・・・orz

 時刻は16時半をまわったところ
「どうしましょうか?」
「・・・・・・霧が峰の御射山・・・・・・」
「場所解りますか?」
「ハーイ!ナビターイム」



あ、なんとか、なりそうだわ

 カーナビともつき合わせてルートの策定完了。ナビは二つのルートを導き出した。簡単に言えば右から行くか、左から行くか・・・。左から行くのがメインルートのようだ。だが、そちらは諏訪の市街地を再び通過するのでタイムロスの恐れが考えられる。うきはの直感は「右が正解」と示した。それは・・・林道マニアからくる直感でもあった・・・
 少々の食料を確保し、再び車を進める。下諏訪の温泉街、本陣を抜けて、和田峠方面を目指す。目論見としてはもう一つあった。そう、まだ見たこと無い「木落とし坂」の存在だ。あわよくば・・・・・・・・・

あ、あった・・・・・・・・・・・・・


 こ・・・これが

 木落とし坂・・・なのか

 坂の傍らには小さな社が鎮座していた

 木落社。そのまんまか・・・しかし、「山の神」と来たか・・・
 「山の神」というのは全国で信仰されている神様の一種なのだが、直接的に諏訪信仰やミシャグジ信仰とは関係ないと思われる。その名の通り山を守護する神なのだが、1年に12人もの子供を生むとされることから、同時に性の神様でもあるとされる。諏訪の信仰に関しては山の農耕、水の源。狩猟や農作物の豊穣を司る神様と言う点に関してはあながち無関係でもない。なにより、諏訪大社の御神体は「守屋山」という山なのだし

 立ち入り禁止か・・・。今回こそは「エクスパンデットオンバシラー」って叫んで駆け下りてもらおうかと思ったのだが、駄目だしされちった

 いや、しかし・・・この坂を滑り降りてきて、今立っている道路を越えたら、

 すぐに川なんだけど。しかも道路からは結構落ち込んで河原。止まれるんかね????

■ 木落とし坂下からの点景 動画で木落とし坂の周りを撮影。ちらっと映っているのは湯倉氏。今日はスーツじゃないwww


 ナビが選択したルートはちょうど木落とし坂の上を通るものだった

 模擬御柱は後ろに写っている、横になっているやつね

 この位置から見ると、まったく持って下界の様子がつかめないね。そのまま空中に躍り出るような・・・。だって、目線の高さが正面の山の中腹くらいよ??
←マウス合せるとー
 上から覗いてみよう。この坂を駆け下りるのだ。下の道路がさっき通ってきた道。下の緑の空き地から見上げていたのだ。木落とし坂、道路、そして河の位置関係が良く解るかと思う
 今回ロールオーバー効果を追加してみた。写真にマウスあてると・・・「ゴーゴーオンバシラ!!」そのまま落っことしちゃうか、湯倉さんが駆け下りている画像があれば面白かったねwww

 ところで、松の植え込みの周りは轍がついているので木落とし坂のふちぎりぎりまで車で突っ込んで回れる。「こんなとこ車で入って良いんですか!?」と湯倉氏は困惑気味だったが、私は車に乗ると大概無茶する。
 そう、ここに降り立つ前に私は
  
 まっさきに木落とし坂上に車を突っ込んで、
 
 回って、出てきて、改めて車道に車を停車させた。車のまま木落とし坂を下りることも出来たわけだ。上記4連の写真、左下の一枚。ささやかな土盛の転落避けがあるが・・・

 こっちも落ちたら死亡フラグだね

 しかし、こんなところにどうやって御柱を持ってくるのか・・・振り返る背後は意外と開けた谷で、大きな集落がある。もっと山の中ですぐに切り出して転がしてこれるようなイメージがあったのだが・・・
 車は大きな集落を超え、いよいよ山道に。林道マニアの血が燃えてきたwwwすぐにか細い舗装路になり、急勾配に。沢に沿って上ってゆくがヘアピンも随所に見られるように。細かい落石が散見され、湧水で路面はウェットになってきた。舗装もお世辞には綺麗とはいえないが、まぁ逆川林道よりは良くて、狩場坂よりは悪いと言う感じかな?
 途中で藪から鹿の親子(中ボス)が飛び出してくるわ、シマリス(雑魚)が目の前の路面をうろちょろするわで大自然まっただなか。これはボスは熊しかないな。こあーくまー

 あ・・・・・・・・・

 そうゆうことなのか・・・・・・
 突如現れた看板で、御柱の生誕地が判明した。だが・・・よく考えてみる。先ほどの木落とし坂からはかなり高度も距離も稼いだ。あの連続ヘアピンを御柱が抜けてこれるのか?・・・
 まさか・・・ここも斜面を落っことすんじゃ・・・・・・・・・・・
 ここまではまだ沢伝いでエスケープゾーンも散見されていたのだが、いよいよ山は深く、むしろ斜面に張り付き始めたので妙に視界が良くなってくる。転落はすなわち死への階段。白玉楼への片道切符だ
 と、視線を遮り、その内容は我々を驚愕させる看板が出現した
「この先、狭隘路」
 だけならまだ良い。
「幅1.7m以上の車両通行禁止」
 凡そこんな内容だ。
 これは打ち止めかっ!?右ルート選択は裏目に出たか!??
 だが・・・・・・目の前にはゲートがあって遮断されているわけではない。金属製のポールが二つ立っているだけだ。
「1.7m以上は駄目」
 なのだ。
 つまり、それ以下なら通って良い・・・。このポールをすり抜けられれば「行っていいよ」という免罪符なのだ。この車はさして大きくは無い。だが、楽に通過できるほど小さくも無い。
 うむ、先述したが、私は車に乗ると大概無茶をする。
 ポールに接近したところ。

 イケル!!

 と判断した。根拠は伝えず。湯倉氏に左側の監視とミラーの折り畳みを依頼した。見ていてもらえるが、左側は他人の目が見ていることを勘案して、自分側を極力ぎりぎりで通過することとする。左側のスキマがどれくらいかは知らないが、大丈夫というから大丈夫なのだろう。前はまったく見ずに、自分側のポールと自車の側面、その間隔だけを一定にとって進む。
 実際、こちら側のスキマは最狭部で「1センチ」無いところで通過している。

 うん。良く、親父が「お前の車両感覚は怖い」と言うくらいには車両感覚に長けているようだ。だって、今日、初めて乗った車だぜ。これwww
 調べてみるに・・・ダイハツ・ブーンの車幅は1665mm。おっけ。左右に2センチ程度は余裕があったと言うことだな。1.7mの車が通れると言うことは。ポールとポールの間は1700mmに左右プラス50ミリくらいはあったと思うよ?そんなの解らんから極力ぎりぎりを通したけど。
 だってさ、あの道戻って、また別ルートで向かうのは嫌じゃんよ。イケル、と判断した根拠は自分側のポールに寄せて一端停止した際に、左前角とポールとの間にかなり余裕を感じられたからだ。

 難関突破!!

 だが、入り口があると言うことは、出口もあると言うことだ・・・それを忘れちゃいけない。だが、難関を一つ克服したことで勢いづいたのは確かだ。
 そしてそれは現れる・・・
※一端停止して撮影
 きたきたきた〜www

 さぁ、行くぜ。これを通過できれば天国への階段だ!!まさに「ヘヴンズゲート」

 同様の要領で進入、通過を試みる。左はどうかと尋ねれば余裕はあるらしい。こちらをと見ればば、こちらは先ほど以上に余裕綽々である。
 あっさり通過。通過した先は・・・まさに天国だった・・・

 視界が広がった。
「下に山が見えます」
 という名言を湯倉氏が残す。地に足がつきながら、それほど高いところまで我々は登ってきたのだ。

 連なる峰々、雲と太陽の織り成す光・・・

 これが、「神々が恋した幻想郷」の姿なんだよーーーーーっ!!

 我々は今、霧霞み立つ峰々の入り口に立った!!

 ビーナスラインとの合流点。八島高原の見晴台で小休止

 いやぁ、良く頑張ってくれた。2速ホールドでぶん回しちゃって

 カタログにでも使ってくれwwwwww

 景色ってさ、5分も見てれば飽きるじゃん・・・

 いつまで見てても飽きないんだよぉ・・・・・・

 山の天気は変わりやすい。先ほどまで見えていた峰が霧で覆い隠されてゆく。どうやら余り時間はないようだ。再び乗り込むと、ビーナスラインへと躍り出た。最終目的地はもうすぐだ・・・

 お、見っけた
 それいけー
 ぎゃー
 ダートになったーーーーーwww

 暮れなずむ、御狩場に到着。写真奥のほうからやってきた。すばらしきダート。

 そうそう、こうゆうのが霧が峰の風景だよね

 御射山遺跡の案内看板


 ここから移転したのが、前回探訪した原村の「御射山」なんだなぁ・・・

 この地で「御射山御狩神事」は執り行われたということか

 石碑が残る

 我々がこうした地を巡るのもまた、信仰の一つの形なのでしょう

 あ〜もぉ、いっぱい撮っちゃったから全部載せちゃうよwww

 小径を進んでゆく。そこらの草に埋もれている、角の取れたでかい岩石は、おそらく八ヶ岳とか、周辺の山が噴火した際に飛んできた火山弾なのだろう

 下になにやら木立が見える

 小径を辿っていってみると・・・

 小さな社があった。これが旧御射山社なのだろう

 社自体の造詣は諏訪地方でよく見かける様式のもの

 社の傍らからは水が湧き出し、小さな沢を作っていた

 社の周辺にだけ、大きな木が植えられている。神事の際にはここに多くの人が集まったのだろう。巨木は自然の日除け、雨除けだったに違いない

 「御射山講武之跡」と読める

 入り口を示唆する綺麗な看板が立っている。旧社は奥の木立の中だ・・・ここが本来の入り口なのか?

 だとすると、潅木に囲まれたこれが表参道と言うことに・・・・・・・・・

 花は静かに咲く
 
 なんていうか、社以外の人工物が皆無と言う、この空気感が最高でありまして・・・

 影を落とす、御射山社

 いまもこの地で静かに信仰を集めているのだろうか・・・・・・・・

 良い感じに暮れて参りました


 揺れるススキと夕景と

 まもなく、完全に日没だね・・・

 日没とともに、図ったかのようなタイミングで霧が立ち込めてきた。これからは人間の時間ではない。魑魅魍魎の跋扈する時間。神の狩場も急速に闇に飲まれ、隠されてゆく・・・。我々もまた神隠しに会う前にこの地を辞することにしよう

 周囲に電灯は一切無いので、完全に闇に没する前に御射山を後にする。この地をまた、訪れることはあるだろうか?訪れたときに、また同じ風景を見せてくれるだろうか・・・・・・

 行きとは別の道を辿り、直接諏訪へと降りる。そのまま帰還ルートなのだが・・・ただでは帰らない。まさに行きがけの駄賃。4時間と言う短いながらも濃密過ぎる諏訪探訪を終えた我々は諏訪インターから高速に乗る。東京まではおよそ200キロであるが・・・・・・
 降りたのは勝沼インター。まだまだ道半ばである。

 ・・・お?

 おや?

 あやややや

 甲斐大和の諏訪神社www

 甲斐路小紀行でも取り上げた切り株を・・・

 お・・・・・・あ・・・・・・補正するといろいろ写っているねwwwwww上の写真を比較して・・・左上木陰の赤い発光体は・・・・・・。あれ、あんなところに光源になるもの無いんだよなぁ
 湯倉さん「オーブ写っちゃいました」とか言ってるし

 丸石も暗闇で見ると不気味だなぁ・・・塚のようだし

 甲斐大和の跨線橋にて〜

 ブロワーの音がしたので駅へ行ってみると、EH200がやってきた

 拡大

 山間の小駅の夜景を撮った・・・・・・・・・・ところで、バッテリーがなくなった・・・と

 結局、立川まで20号を延々走って帰りましたとさ。1時間ちょっとだったよ

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