勤労者つりの会全国代表者会議
in 横浜・2007 報告
2007年8月25日〜26日
8会1連合会から延べ25人が参加し、横浜波止場会館・かながわ労働プラザにて
第一日目 8月25日(土) 波止場会館 13:00〜17:00
1.開会行事
(1)開会挨拶
@
会場担当会横浜勤労者つりの会NST会長
横浜港で最大の埠頭(ノースピア)は戦後62年経つ今も米軍に接収されたままです。そして横須賀港では、原子力空母母港化に伴い、海底の浚渫が開始されようとしています。年間100万トンの汚泥を千葉沖から三宅島周辺に投棄するとしています。これに対して地元では反対行動のため船による監視行動のためのスポンサーを募っています。また千葉漁協や三宅島漁協でも反対の表明が行われようとしています。
このような、つり環境を悪化させる事業に対しては全国の釣り仲間がこぞって関心を持てるような全国組織が必要です。本会議の成功を期待します。
A
主催会関東勤労者つりの会協議会NIA会長
昨年の全国交流集会で、関東労釣協が全国組織立ち上げに向け、この会議の準備を引き受け、本日を迎えることができました。
私は「このままでは、各地の労釣会は消滅してしまうのではないか」という危機感を持っています。遅くない時期に、全国組織を作り上げるために、各会は、情報の交換を行い、援助し合い、知恵を集めなければなりません。日本のつり人口は1千万といわれています、私は1万人のつりの会は可能だと考えています。そのためには、まず既存の会を基礎として、現在の状況に対応できる新しい組織を作ることです。
釣りは一人でもできます。釣りの会は3人から5人くらいが気軽で小回りが効いて都合がいい、これは事実ですが、未だにつり人の社会的地位は高いとは言えず、釣りを勤労者の権利として自覚している人は多いとはいえません。こうしたつり人に、「夢と希望」を与える新しい全国組織を作ろうではありませんか。皆さんの創造的発想を期待しています。
(日程の確認・議長(『横浜』SST・『東京』MMT)選出・参加会紹介を経て、議事に入る。6会1連合会1協議会24名参加)
2.議事
(1)提案 「勤労者つりの会全国代表者会議への提案にあたって」・「趣意書案」・「日本勤労者つりの会要項案」・「資料」など参照
(2)提案 他会からの提案はありませんでした。
(3)提案に対する質疑討論
ID(奈良);奈良の吉野川はかつて“サクラ鮎”が釣れた川として有名だったが、今は駄目になった。河川工事、ダム建設の影響や川鵜の食害が大きい。県の担当者との懇談をおこなった。さらに漁協との話し合いをしたいが、展望画をもてないのが現状だ。
つり人は我儘、釣れなくなると川には行かなくなる。吉野川には、休日でも10人くらいの釣り人しかいない。
TH(奈良);(奈良の)会の活動はたいしたことはやっていない。このままでは駄目、まず全国組織を立ち上げ、活動しながら直していくことが大切だ。「関東」の提案に沿ってやっていこう。
30数年前、会を作ったが、この間、自分の会の存続を保つのに精一杯だった。
1968年、当時「東京」のNTK会長が、「日本には勤労者が最も多い。勤労者つりの会は必ず大きくなる」といった事を忘れない。当時の「つり運動」から抜け出し、今日の状況に合った新しいつり運動を起こし、多くのつり人を結集できる会が今、必要とされている。
「趣意書案」について、釣りは、伝統文化であると同時にスポーツでもあるが、単なる趣味でもある。「つりはスポーツ」とあるが、この表現では会に集まるつり人の範囲を狭めてしまうのではないか。広く融通の利く表現が欲しい。
MK(東京);一年前、豊橋で「二年後には全国組織を」となった。ここに来て、皆さんの顔を見るとほっとする。しかし「東京」にいるとなんだか暗くなる、これが今の感想。
「つりはスポーツ」とあるが、釣りにはいろいろな面がある。道楽だったり趣味であったり、人によりいろいろだ。多くの人の理解を得るためには、この表現はいかがなものか。
「関東労釣協の仕事は完了し、全国組織準備委員会への移行する」と聞いて、おやっと思った。NIさんとHNさんに考えがあるのかもう少し説明して欲しい。
SN(横浜);既存組織を発展させて、全国組織にしていくと、私は思っていたが、新しいものを作ると言うのには戸惑う。これは、この会議の根本問題だと思うので、これまでの会議の経過、一致点とその論点を整理して欲しい。
SS(議長);疑問は解るが、昨年の交流集会での論議からの流れのなかで進んでいるので、このような内容になってくる。もう少し、各会の現状を。
WM(ヒロシマ);「明石」・「ヒロシマ」・「呉」・「筑豊」が交流して、毎年「中国交流大会」を行っているが、全国組織を作るについて私たちの地方の会では、趣旨に反対ではないが、財政的に不安を持っている。会費300円くらいなら出せるかもしれないが、果たしてやっていけるのだろうかと。
MK(呉);私の会の会長TGさんは、「もっと早く作ったほうが良かった」と言っている。地方では、全国が見えないので不安も多い。これができればそれも払拭される。しかし、現実問題として会費の問題や参加の仕方(個人加盟か団体加盟)など、はっきりさせなくてはいけないが、私としては個人参加がいいと思っている。
IH(上田);会として賛成。これらの案は、“たたき台”としては良いと思う。
「上田」の会員は増えてはいないが、家族つり会を行い、会員相互の交流を深めている。特に子どもたちが釣りに親しむ機会を大切にしている。釣った魚を販売して資金に当てる工夫もしている。
全国としての方向は認めたうえで、各会の独自の活動が活発になるような形にしたい。
会費は、個人会員もあっていいが、団体を単位にするのが現実的だ。
H(浜松);会の役員会では、「趣意書案」は良い、会が目指す方向も良い、あくまでも前向きに考えたいと話し合っている。釣り離れが進み、組織強化は進まない。
天竜川の鮎の減少、漁協の高齢化など現実は厳しい。つり人と漁協との共同を願い「天然アユを戻すシンポジウム」を開催しているが、一回に200万円が必要になる。今年は矢作川漁協を中心に11月に予定にしている。
「東三河」と連携して会の運営を進めているが、全国組織に期待している。「地方協議会」は機能するのではないか。
SK(HAT);提案の趣旨に賛成。
全国的なヤマベ釣りの会やヘラブナ釣りの会などを見ても、会員は減少しており、会員を増やす事は、我々だけでなく日本の釣りの会全体の課題になっている。今、大きな趣意をもって進む事は大切だ。一致点を認め、残る部分は保留して前進することが大切。
会費の問題は、行う事がはっきりした時点で考えて決めたらよい。最初は取らない、いや取れない。
「つりはスポーツ」についての考え方は、「スポーツとしてのつり」と表記して、幅を持たせれば解決すると思うが、あまりこだわらない。
TF(東京);24会、326名の東京労釣連としてこれまでに3回、この内容について討論してきた。その中で「趣意書案」について20、「規約案」について18項目の質問や意見が出された。全国組織設立に賛同はするが、スタート時点の形と、その先とを分けて考え、進めていく中で少しずつしっかりしたものにしていけばよい。全国組織の構想はだいぶ纏まってきてはいると思うが、東京労釣連としては、財政負担・加盟の仕方など具体的には問題がある。
参加の範囲を、つり人に限定しないで、水環境に関心ある人を含めるのは運動を進める上で理解はできるが、実際には難しいだろう。
SS(議長);実際の各会の考えが出てきた。これからは論点を絞っていきたい。
−(休憩)−
SS(議長);MK(東京)さんやTF(東京)さんの意見は、提案の理解に関係している。NI(高崎)さんから、提案の補足をしていただきたい。
NI(高崎);全国組織を立ち上げることは、日本のつり運動にとって歴史的事業だ。大変なことだが、その気になれば難しいことではない。ここで設立準備会ができない事態にもなれば、引き続き関東労釣協が引き受けることにやぶさかではない。
(簡単に言うな! 笑い)
できるとなれば、これまでの繋がりを活かして、あらゆるメディアを活用したい。例えば雑誌月刊「つり人」、一般紙への掲載、また我々のつり運動に関心と援助を頂いてきた唯一の全国紙しんぶん「赤旗」釣り欄など。
今日のことはしんぶん「赤旗」の「この人」欄への私の掲載が予定されており、明日、釣り欄担当記者が取材に来ることになっている。
この運動を進めるには、インターネットの活用は生命線、全国から人が集まるのは財政的に見て難しい。「東三河」や「京都」は、ここに来るお金がないと言っているが、お金や距離の問題を克服できる可能性がある、すぐにでもホームページを立ち上げたい。
参加の仕方として、個人加入は運動を大きく広げる事に繋がる。例えば、群馬に入会者がいたとすると、「高崎」の活動の様子を伝えて「高崎」の会に属してもらうこともできる。北海道から九州までつり人はいる、この人たちに入会の門戸を用意する事はどうしても必要だ。
SS(議長);そのためには、どのような会にしていったら良いのか、具体的に意見を。
MY(横浜);会員の減少が言われていますが、若者として発言したい。
その原因の一つにつりの会の様子や、環境問題への取り組みなどPR不足がある。多くの若者はこのような会があることを知らない。また、最近の若者は、会に入るメリットを知らないが、私の業界用語で言う「商品」としてのつりの会の価値を伝えていないからだと思う。
釣りの楽しさや会に入っていろいろな人と接する事の面白さを広く一般の人に発信するために、ホームページ作りにぜひ参加したい。
そうすれば三つの点が可能になる。一つは、一般の人へのPRができ、二つには、全国の釣り好きの方々とコミュニケーションがとれ、三つには、リンクを張れば各地の会との連携ができる。
SS(議長);専門用語、リンクとは?
SK(HAT);リンクとは、ホームページ上に各会の連絡先を示し、ここをクリックすればいろいろな会と連携がすぐにとれる仕組み。
インターネットを活用すれば、提案・意見表明・議題の公示ができ、これに対する意見を書き込むことが、距離を越えて行う事ができる。これを武器として使う事で新しい可能性が開かれる。
(各地に出かけることが難しい)勤労者こそ、お金のかからないこの機器を利用しない手はない。ここに参加の皆さんは進んで学習し、インターネットに習熟して欲しい。私がここに来て一番言いたかった事はこのこと。
TF(東京);今、(全国組織で)何をしたいのかを明確に。その上で方法として、ネットを考えないと逆さまだろう。
「支援する」(提案『日本勤労者つりの会は』※の二つ目)とあるが、俺たち何するの? 支援じゃなく活動するのだ。
HN(横浜);「日本勤労者つりの会要項」の目的にあるように、何をするのかは「釣りと釣り環境を守る」この一点。
MK(東京);「東京」の役員会で一番困るのは、(全国組織で)何ができるのか? そのメリットは何か? についてストンとみんなの胸に落ちないことだ。NS会長の挨拶を聞いていて、なるほど横須賀の原子力空母入港にかかわる問題は、全国的課題だと分かったが、まだ、一般会員との温度差、地方の会の方々との感性の違いが残る。
NI(高崎);「東京」のような300人以上いるところや、「横浜」・「ヒロシマ」など60人もいる会では、それなりの運動ができているから、今ここで新しい組織の必要性を感じないかもしれない。しかし、私の会のように5人とか10人の地方の会の人と話してみて感じるのは、このままでは会の存亡の危機だ。これまでのように、交流しているだけではなく、地方の状況を良く分析して展望を出せる全国的組織への期待は大きい。
「東京」は、連合体だから、みんなまとめてしまうのではなく、各会や会員の意見を自由に出し合っていく事が大切ではないか。無理やりまとめたのでは、労釣運動の本質がわからなくなるだろう。
MI(横浜);横須賀港浚渫による海水汚染・汚泥の海洋投棄による海域の汚染問題に我々は直面しているが、これは一人「横浜」だけではなく、全国的課題だ。横浜にいただけでは横浜の釣りに関する問題しか考えられない。釣りの種目や地方の環境問題だけでなく日本の釣りを考える会が必要だ。
各会の会員の拡大は、それぞれの会が独自に追求する。インターネットができたからといってそれだけでは進まない。私の職場では釣りの会ができたが、それは年に二回程度の親睦だ。もっと釣りをしたい人は、どうぞ横浜労釣会へと入会を呼びかけている。
ID(奈良);「奈良」の役員会では、全国組織立ち上げは時期尚早という人がほとんど。奈良周辺を見ると、環境問題を考えながらつりの会を運営しているところは、うちの会だけだ。「大阪」の会との連絡を取るのだが、釣り種目ごとの会なので、どうも連携が持てないのが現状だ。
「奈良」は、15人から20人程度でやっているが、このような状態では、今一斉に出発する事は難しい。趣意の理解はできても、関西全体をまとめていけない。
SN(横浜);地域ごとの困難さは大きいと思う。
レジャー白書には釣り人口の減少が示されている。若者の不安定雇用の問題もある。このままではうちの会だって高齢化しているのだから、10年後はどうなっているのかわからない。現在の勤労者の置かれている状況を良く見ていきたい。
会として独自に会員を増やす取り組みは必要だ。「横浜」では毎月会員を増やす努力をし、46人から56人に増やしている。
OZ(東京);「筑豊」の会長KMさんと昨年11月に交流したが「九州で労釣会は一つしかない。全国組織があれば、地方の会の悩みを相談できた。せめて生きているうちに全国組織を実現させたい」と語っていたが、今年、亡くなってしまった。
また、「この願いは、東京の人には、分からない」とも言っていた。「東京」は24会とはいっても、十分な活動ができていない会もある。しかし連合会だから、支えられてやっていけているのを見て、KMさんは言っているのだ。
TH(奈良); 自然保護の問題は、会で議論していかないと深まらない。
1970年代は、労働運動の高揚と列島改造で公害問題が広がり、この先釣りができなくなるのではないかと言う不安があった。さらにしんぶん「赤旗」の後押しもあって、会は大きく広がり、「各地に労釣会を作ろう」というアピールを何度か出してきた。自分の会を見ているとしんどいが、今、その時代と似てきているのを感じている。
今また、環境についての新たな不安が広がっている。既存の会を基に、広く全国に、こういうことを考える会があることを訴え、多くのつり人に希望を与える事が求められている。
それにはホームページは欠かせない。インターネットに堪能な方を組織し、「こういう会がある、会の過去・現在そして未来はこうだ」と全国に発信する事。そのための人材・機器・資料、そして資金の提供を求めたい。自分の会のしんどさだけを見ていたのでは、何も始まらない。全国組織は今こそ必要だ。
SS(議長);これまでの話を聞いていて感じた。それは、これまでの労釣運動を否定するのではないが、これに囚われず、断ち切ったところから新しいつり運動の再生が始まる。「上田」の人が言っていたが、釣りの主体は単会にある。全国組織にしかできないことが必ずあるはずだ。
日本全国には、個人で釣りに出かけている人はたくさんいる。そういう人たちの声を反映させるものでありたい。現状を固定的に見て悲観するのではなく、「夢と未来」を展望するに相応しい創造的発想の論議を期待する。
HN(横浜);1970年代と現在の共通性を感じるとの意見に同感。1970年代は公害問題を契機にして、これまでの産業発展に疑問を感じる人々が現れた。殊に水辺に出かけることの多いつり人は、水質悪化に大きな不安を持った。こうした状況を反映して、労釣会は全国に燎原の火のように広がった。神奈川県でもつりの会連合会が作られ、一時は400人近いつり人を擁した。
今また、気候変動・温暖化問題が大きく立ち現れ、産業構造・生活スタイルそのものに疑問を感じる人々が現れている。自分だけが釣りを楽しめば良しとはいかないと感じるつり人が生まれている。
一方、外来生物法の実現に大きな力を発揮したのは、つりの会というよりも「環境派」と言われる一般市民だった。つり人も、水環境を度外視して釣りだけを楽しめない事を自覚し始めている。
勤労者の閉塞感も深い、ここに新たな光を求める状況が生まれている。
最後に一つ報告がある。ここにヤマベ釣りの名手Kさんが参加しているが、彼は9年間に西湖のヤマベを168キロ釣り上げ持ち帰った。これは、西湖の水域からこれだけの富栄養分を除去したことを意味している。反面ブラックバス釣りは、キャッチアンドリリースだから、放流した分全ては、いずれ水域の生ゴミとなる。この点ではヘラブナ釣りも同様。
これからは、釣りが持つ環境浄化の働きと、環境悪化の作用両面を科学的に見ていくことも必要なる。つり人の市民権はこうした裏づけがあって初めて認められる。
NI(高崎);高崎市の環境会議に参加して、市の課長に質問した。「町の掃除は悪い事とは言わないが、最も空気を汚しているのは自動車でしょ。それを作るなとは言わないのか」と。課長は「その通りです」と言ったが、ここで大切なのは、根本の問題をしっかり掴み、承知の上で地道な活動をやっていくことだ
SK(HAT);地球規模の大きな問題を、つり人の視点で捉え、行動に現していくことが前提だ。西大芦川のダム建設を断念させ関東一の清流を守ったのは、インターネットで呼びかけられたつり人の運動が大きかったように。
MI(HAT);東京に初めて労釣会ができた当時を思い起こすと、とにかく釣りが上手くなることを目指していたと思う。東京にあった既存の釣り会と競っても、東京労釣会(当時)の腕達者は負けることはなかった。社会的要因もあったが、釣り技のレベルの高さが会員を増やすことにつながっていたと思う。その後柏に会を作って、東京労釣連の大会に参加しその釣り技のレベルの違いに驚いて、「柏」は釣技向上に取り組み発展してきた。
全国組織の活動の中心を環境問題にして、入会者が増えますか? 釣りは各会でやってきたというが、会は大きくなっていない。新しいことを考えると言っているが、その方向には疑問だ。「関東」のなかで意見が一致できなかったのもここにあった。
MK(東京);釣りをしたい、釣りが上手くなりたいと、つりの会に入ってくるのは、今も昔も同じだと思う。そうやって会に入ってきて、いろいろ活動していくうちに環境問題に突き当たる。そういう人が「東京」では圧倒的に多い。
KK(横浜);私は、神奈川のスキーの会(会員50人)で活動している。民謡の会にも入っているが、共通点は、最近若い人は全く入ってこないこと。昔は一人の指導者がいれば、会員は黙っても入ってきた。今では会員の殆んどが“先生”クラスの腕前になっている。つまり下手な人がいない、これでは会に活気が生まれてこない。つりの会も高齢者ばかりになれば同じで、ますます若者から遠い存在になる。
新しい人も少し教えればすぐに上手になる。そこからが大事で、さらに大きく育てるには指導的立場の人の役割が大切になる。全国組織を立ち上げ活動の場をもっと作ることを期待する。
H (浜松);私どもは、ハゼつり大会を年一回開催して、新しい会員を増やす努力をしてきたが、最近は、そのハゼが釣れなくなってしまった。環境への(つりの会の)対応が、入会者への働きかけとして必要になっている。
MK(呉);身の回りの人につりの会に入って欲しいというのだけれど、小さな会ではなかなか上手くはいかない。しかし全国組織ができれば、入会を訴えるインパクトが違ってくる。TGさんは筑豊に戻ってきて会を作り、初めての入会者を迎えるのに三年かかったという。小さな一つの会ではおのずと限界がある。
釣場清掃活動など全国でやっていきたい。地方の会は、全国組織の結成への期待は大きい。
TH(奈良);たくさん釣りたい、上手になりたいというのは、つり人の本能。以前、東京からKTEさんたちがやってきて、奈良でハエ釣り(ヤマベ釣り)をしたことがあった。私たちは2、30も釣れば大喜びだったが、東京から来た仲間たちは、魚籠からどさっと出す、束釣りに驚いた。それからは週に二三回は川に行ってハエ釣りの練習をしたものだ。それなりに上手くなるとつり人が寄ってくる。だんだん鼻が高くなって、良い気分になる。釣りはようけ釣れたら楽しくなる。上手い人には憧れる。
自然の事も大切だが、釣りの指導力との両立が大事だが、今は、釣り技と同時に、釣り環境にも応える会でないといけない。
TF(東京);東京に「つりてんぐ」という会がある。元は石川島という大手の会社の会だったが、地域で釣り講座を開催する事によって地域に会員を増やし、40名の会になっている。みんなで努力し合い腕達者が生まれる事で会員が増えている。腕達者がいて会は発展するが、組織運営をする役員のリーダーシップがあってのことだ。
全国組織結成に向けての努力はいいが、「東京」が引き受けてきた「情報センター」は今、暗礁に乗り上げている。この二の舞はしないで欲しい。
SS(議長);全国組織を考えていく上で、確認しておかなくてはならないことがある。
以前に比べ、釣具が改良され、釣り技術が発達したが、沢山釣れるようにはなっていない。遠くの釣れる所へ出かけて行けば釣れるかもしれないが、平均的年収300万程度の勤労者の行動できる範囲は限られている。
「つりの会は、釣りをするところだ」とか、「釣りが上手くなれば楽しい」とか自明の事だけを論議しあっても、進展はない。
新しいことを考える前提を見直して欲しい。現在急激に進行している釣り環境破壊をつり人の視点で発信する事が必要。つまり、我々以上に、一般のつり人は、釣りたくとも釣れない事を実感していると思う。ここに新しい人たちを結集できる可能性が生まれている。
MM(議長);釣り環境の破壊というが、それは首都圏だけの事だろうか、地方でもそうですか? つり人と魚との関係についても発言して欲しい。環境も悪くなっているでしょうが、つり人の数も、つり運動発足当時から見たら圧倒的に増えているに違いない。
SN(横浜);相模湾など釣れている所もあるが、全体的に見たら減っている。
SK(HAT);鮎など、全国的にみて、何処でも減っている。
NI(高崎);魚が減っているのは群馬では事実。鮎解禁日にまったく釣れなくて、もう来年は年券を買わないという声が上がっている。
IT(横浜);今日出席されている地方の方が、ヤマベ釣りの仕掛けが欲しいと聞いたので持参した。私たちの会報に「ヤマベ釣り用の10号ガン玉が欲しい」と一行書いたところ、「東京」の方から早速それが届けられた。
会報を交換するだけでもこのような交流が生まれる。全国組織には広い範囲での、釣具や仕掛けの交換、釣場情報などの交流ができる。こんなに嬉しい事はない。私は79歳になり、脳梗塞で言葉が不自由にはなったが、まだまだ釣りへの夢は膨らんでいる。
SS(議長);時間になった。ここで今日の論議のまとめと明日の課題を確認したい。
HN(横浜);第一日目の討論のまとめを行う。
@
全国組織への若干の心配は出されたものの、賛同の確認はなされた。
A
「趣意書案」の内容は、「つりはスポーツ」について、意見が出された。今後引き続き「準備委員会」において検討を継続する。
B
全国組織の構想は、既存組織を基にはするが、つり運動のあり方は創造的発想に基づく新しいものでなくてはならない。「日本勤労者つりの会要項」に基づき「準備委員会」で検討を続ける。
C
関東労釣協は、全国交流集会から託された仕事を完了し、明日組織される「全国組織設立準備委員会」に移行される。
D
全国組織結成準備委員会を組織し、代表・窓口・構成委員を選出する。またインターネット・プロジェクトチームを編成、責任者を決め、活動を開始する。
E
結成総会会場担当会・その日程を決める。
以上、提案は基本的に承認された。残された課題DEは明日に期待する。
↑へ −(この後、日程の連絡と今晩の懇親会の案内・宿泊部屋割りなどが報告され終了)−
第二日目 8月26日(日) 9:00〜12:00 かながわ労働プラザ
1.日程連絡 横浜労釣会SN事務局長
2.会議日程 関東労釣協TF副幹事長
報道関係紹介 NI関東労釣協会長
「我々のつり運動に、創設以来好意的に報道してくださっている唯一の全国紙「しんぶん『赤旗』」行楽部釣り欄担当の記者を紹介します」
しんぶん『赤旗』」TRI記者自己紹介
『私は、つり欄担当になりたてです。ヘラとルアーを除いて、釣りは色々やりました。「根掛りクラブ」というつりの会に入っています。皆さんが目指しているつりの会の全国組織が首尾よく実現する事を願っています。
NIさんの活動を「しんぶん『赤旗』」「人」という欄に掲載をお願いしてあります。』
3.議事
(1) 提案に対する昨日までの討論のまとめ 関東労釣協HN幹事長
@全国組織結成賛同確認、次の段階に入る。
A「趣意書案」内容の吟味・表現の簡潔化の具体的作業は、設立準備委員会の中で行われる。インターネット上での意見集約により、電子会議において仕上げられ、設立総会に提案される。
昨日の討論の中で出された主なものは次の通り
「つりはスポーツ」について;広くつり人を結集するには、この規定は妥当か?
また、趣味として釣りを楽しんでいる人は多い、この表現では窮屈になる。
これに対して、「スポーツとしてのつり」と表記する事で、釣りのいろいろな面を認めつつ、スポーツ性について考える事ができる、などの意見が出された。
つりとスポーツに関しては、勤労者つりの会が創設1968年当時の歴史的背景がある。江戸時代から伝統を引き継ぐ釣りの会が当時東京には400ほどあった。その会員の多くは、商家の旦那衆や文人、学者などで、悠々自適の人たちの会。これに対して戦後自由に釣りができるようになった勤労者のつりの会設立の柱として、「つりはスポーツ」が謳われた。そこには道楽や余裕ある者のステータスとしての釣りではなく、一般庶民の健全な楽しみとしての釣りが目指された。釣師が持つ保守性・俗物性や秘密主義・個人プレイを克服し、民主的でフェアな新しいつり人像を構想していた。
こうした点も含め、今後はネット上での論議に委ねたい。
B全国組織のあり方の構想
現在ある勤労者つりの会を基にして、まず発足させ、新しい発展方向をイメージできる組織の柱を立てることで一致。その討論の主なものは以下の通り。
○加入対象;現在ある組織+つり人個人+つり人以外の賛同者も含める。
○会の目的;「日本の釣りと日本の釣り環境を守る」この一点で良い。
○これまでの勤労者のつり運動に囚われず、新たな運動を考えていく、我々自身の意識の改革を。
○設立準備委員会;「書き込みページ」(電子会議室)を立ち上げ、各委員に開かれたものとする。
○全国組織;ホームページ開設により、全国と地方が連携し、会の発展とつり運動の進展を目指す。
○会費問題;ひとまず保留とし、何をするかがはっきりした時点で考える。
○現在の勤労者の生活実態には大きな問題がある。釣り文化の面から、特に若い勤労者に希望を与える事が求められている。彼らに情報を届けるためにもインターネットの活用は必須。
○「連合会」・「協議会」など既存の組織は、そのまま活動を続ける。全国組織への加盟の仕方は、その団体が判断する。
C
全国組織設立準備委員会を設ける。これにより関東労釣協の仕事は終了する。
D「設立準備委員会」は、これまでの論議を踏まえ、組織のあり方を整え、「趣意書案」・「規約案」を作り上げる。
E「設立準備委員会」は、この過程をネット上に提示し、意見を集め、案文を作成する。
F「書き込みページ」(電子会議室)・ホームページのためのプロジェクトチームを設け、直ちに運用を始める。
G設立総会会場担当会を決める。
H総会日程を決める。
I全国組織が取り組む課題
○横須賀港原子力空母入港に伴う、海底浚渫のよる東京湾海水汚染問題。浚渫汚泥海洋投棄による海水汚染の拡大情報の発信。
○各地内水面漁協との協力・共同の推進。
○都市河川改修・ダム建設・水質悪化などに伴う釣場の減少に対する、つり人の視点での告発運動。
○若い勤労者への“釣りアピール”を行い、若者に釣りの楽しみを伝える活動。
○インターネットを活用し、地方と中央との連携・会と会との連絡交流の促進・つり運動上の問題解決にあたり、現在の閉塞状況の克服を目指す。
J全国組織設立準備委員会メンバー推薦
「設立準備委員」名簿は、関東労釣協NI会長が取りまとめて提案する。特にインターネット活用プロジェクトチームについては、直ちに活動を開始できる体制にする。
なお、この「設立準備委員会」に、代表と窓口を置き、委員との連絡調整に当たる。(拍手!)
(2) 討論
MM(議長);これに関連して意見を。
HD(横浜);昨日は仕事の都合がつかず、今日参加したが、今の報告を聞いて、全国組織が現実のものに近づいているのでほっとしている。
SS(横浜);「つりはスポーツ」の件だが、その内容ではなく表現上の断定に問題があると受け止めている。
MK(東京);同感、つりはスポーツとして私は認識しているが、会に入ってくる人の中には、つりは道楽だと思っている人もいる。この現実を見ないといけない。
TH(奈良);釣りがスポーツである事を否定はしない。そもそも日本の釣りは、釣った魚を食べる事から始まった庶民の文化でもあった。このことを明らかにしておかなくてはならない。「日本の古くからの文化・スポーツ」とすべきだろう。表現は「スポーツとしてのつり」ならよいと思う。
NS(横浜);「文化・スポーツとしてのつり」がいい。戦時中、釣りができなくなったにもかかわらず、つりの会の会報を発行し続けた人たちもいた。これは自分たちの文化の継承への情熱だった。
ここで全国組織を立ち上げることは、つりの会の運営に苦労している地方のつり人を励ます“呼びかけ”としての意味を持っている。今日ここに来られなかった会に、私たちのこの思いを届けなくてはならない。
H(浜松);浜松という地方のつりの会も同様で、運営には苦労している。その実態を掴むためのアンケートをしたら良い。
明日からは天竜川の石磨きに出る事になっている。上流のダムの放流によるシルトの堆積が石を汚し、鮎の餌となる苔の繁殖を妨げている。川を守るとはこういうことだと知って欲しい。
全国組織のメリットは、各地のつりの会の実情を交流できることだ。
SK(HAT);アンケートはやって来たが、問題はそれが回収されない現実がある。(提案資料として添付)
これまで行ってきた全国交流集会は、経験を出し合う事によって元気が出る。この良さは残したい。提案にこのことを加えたい。
HN(横浜);つりスポーツ論は、趣意として書かれていることと、資料として提出してある規約案「日本の自然に根ざした文化・自然に親しむ健康的スポーツ・平和で民主的な国民生活と豊かな水環境にねざしたレクリエーションとしての釣り」と記されていることと必ずしも同じではない。ネット上で大いに論議していきたい。
SS(議長);今日やらなくてはならないことを確認して、NIさんから次の提案を。
(3) 全国組織設立準備委員推薦について提案 関東労釣協NI会長
関東労釣協は、「設立準備委員会」ができれば、役目を終える。
「設立準備委員」推薦について提案する。
@この会議に参加している会から最低一名。
「高崎」・「呉」「上田」・「浜松」
A主要な会から複数名。
「東京」三名、内一人はインターネット担当
「HAT」二名、内一人はインターネット担当
「横浜」三名、内一人はインターネット担当
「奈良」二名、内一人はインターネット担当
B不参加の会から一名。
「十勝」・「東三河」・「大阪」・「京都」・「明石」・「筑豊」・「沖縄」・「相模」など
Cインターネット・プロジェクトチーム
SK(HAT)・IT(東京)・MY(横浜)・「奈良」は会に戻って人選
D代表;NI(高崎)・窓口;HN(横浜)。各会からの名簿を9月中に取りまとめ、正式に発足させる。ただしインターネット活用は、「インターネット・プロジェクト・チーム」の打ち合わせにより、準備に入る。責任者はSK(HAT副会長)とする。
(4) 結成総会会場 担当会として、首都東京を会場とすべく「東京」を推薦する。
(5) 設立総会日程 2008年8月23日(土)〜24日(日)とする。
TH(奈良);インターネットはどのように進めるつもり?
SK(HAT);4人が相談してどのようなものを作るかを考えて行うチームと考えている。
MM(議長);では、この提案を確認する。(拍手)
(休憩)
(6) 若干の補足討論
MM(議長);これまで8回14年間行われてきた全国交流集会の扱いをどう考えるか?
TH(奈良);交流集会をなくしてしまうということは、何処でも決めてはいない。
SS(議長);来年は、全国交流集会として召集、その議題として設立総会を含めてはどうか。全国組織設立後は、定期的に行われる全国組織の総会に発展的に移行する。
TF(東京);「東京」として「設立準備委員」三名は良い、インターネット担当はITさん。設立総会会場については、来年は東京労釣連40周年の記念行事があるので、即答はできない。持ち帰らせていただく。
インターネットの開設は、フィードバックして欲しい。
NI(高崎);設立総会は東京が最適なのだが、どうしても駄目なら、別に考えざるを得ないが、「設立準備委員会」は、このためだけに集まれない事を知って欲しい。
SK(HAT);東京が最適だが、次善として横浜も考えてみてはどうか。
TH(奈良);総会は、やはり東京が良い。
SK(HAT);TFさんが言った「フィードバック」とは?
HN(横浜);「設立準備委員会」は一所に集まることはできない、ともかく「書き込みページ」(電子会議室)を立ち上げる事を先行させ、その中で論議していく。
NI(高崎);インターネットは、問題もあるが、大いに活用すべき、便利になる。
MI(HAT);HATは、SKとMIが委員になる。
SS(横浜);「横浜」は、NS(代行SS)、HN、MY。MYはインターネットが堪能。
MK(呉);「呉」は、MK。
H(浜松);「浜松」は持ち帰って決める。
IH(上田);「上田」持ち帰る。
WM(ヒロシマ);「ヒロシマ」も持ち帰る。
SS(議長);全国交流集会はどうするのか。
HN(横浜);これまで8回14年にわたり続けられてきて、その自由な運営と、活発な論議は我が勤労者つりの会の伝統になっている。この精神を受け継ぎ、形としては発展的に解消される。
MI(HAT);全国交流集会を行い、その中で設立総会を行い、今後の形について全員の了解を得る。
SN(横浜);全国交流集会は、新たな組織に参加しない会もありうるのだから、オブザーバー参加も考えて良いのではないか。
TH(奈良);「東京」20周年記念行事のとき「全国連絡会」が持ち上がったが、当時すでに地域格差があり、全ての会の合意に至らず、2年後に解消されてしまった。「交流集会」として召集し、各会は新たな全国組織に参加するかどうかをその場で判断すれば良い。
NS(横浜);「準備会」責任者はNIさんを推薦。
NI(高崎);そのつもりでいる。「準備会」を軌道に乗せるまで努力する。
TF(東京);これまで提案されたものは、「準備委員会」における論議の参考資料と考える。
HN(横浜);その通り、関東労釣協が提案した文書はすべて,“たたき台”、今後「準備委員会」の論議を経て総会で正式に提案される。
SS(議長);総会に提出される案は、「設立準備委員会」案とするほうが良い。
TF(東京);「設立準備委員会」の今後の活動にはお金が必要になると思うが。
SK(HAT);お金が無いことは分かっている。そこでインターネットを利用すれば、殆んど費用は不要になる。ただ、インターネットの窓口のない会があれば、手紙やファックスを使わざるを得ず、いくらかは必要になる程度で済む。
MI(HAT);インターネットの作業に当たる人と、「準備委員会」の活動は、きちんと分けて進めたい。
↑へ −(休憩)−この間に、第一回全国組織設立準備委員会を行う。
NI(高崎);「設立準備委員会」で決まったことを報告する。
代表はNI(高崎)、窓口はHN(横浜)、インターネット責任者は、SK(HAT)。未決定の委員は、9月中にNI(高崎)が取りまとめる。
(8) 「全国組織設立準備委員会について」まとめ(HN)
来年、「第9回全国勤労者つりの会交流集会」として召集し、そのなかで設立準備委員会から全国組織設立が正式に提案され、趣意書案・規約案・役員などが論議される。ここで各会から参加の正式表明が行われ、全国組織は正式に発足する。
全国組織設立準備委員については、第一回設立準備委員会報告(NI)の通り。
以上を承認。
議長解任、全日程を終了。
4.閉会の挨拶 MI関東労釣協副会長
ご参加の皆さん、遠路横浜までやって来て、熱心な討論に感謝します。「横浜」の皆さん、会場設定のご苦労様。全国組織結成に向けて、一層の努力を。どうぞ気をつけてお帰りください。来年また元気にお会いしましょう。
※自分のメモ・記録者のメモそして録音により発言内容の確認を行い、その意味するところを考え、言葉を整理した部分があることをご了承ください。 文責 HNK(窓口)
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