☆それもまた健康診断☆






プリベンターでの健康診断にて。

検査項目を記した紙を片手に固まる。

「これ、全部今日中?」
やっとの思いで口を開き、笑顔の元・軍医に尋ねる。
「え?なあに、デュオ。何か嫌なモノでもあるのかしら?」
検査を渋るかの様なデュオの態度に、少し困った顔で微笑むサリィ。
その笑顔になんと答えてよいのやら。

「えっっと、嫌って訳じゃないんだけど……。これ、内視鏡も今日やるのかなーって…」

紙を指差しながら、らしくなく、歯切れも悪く問う。

「ああ。消化管内視鏡ね。受けて頂戴。」
嫌そうなデュオの態度に合点がいった様で、窘める様に笑みを作り変える。
とどめの様に、言葉を継ぎながら。
「出来れば下部も、ね。」

「五飛なんて、絶対胃潰瘍よ!!」
返事に詰まるデュオを気にせず、一人嬉々として喋り続ける彼女に少しだけ感謝する。
出来れば、この話はこれ以上触れて欲しくない。
だって、嫌だから。
内視鏡を受けるのも普通に嫌だし、嫌がる理由を聞かれるのも嫌だし…。

ニコニコと楽しそうに笑うサリィを見ながら、小さく溜息をつく。
追求される前に逃げようか…?
「内視鏡は、別の日よ。書いてあるでしょう?絶食して貰わないといけないから、今すぐ。って訳にもいかないのよ。」
もう一度、畳み掛ける様な笑顔。
恐らくこの笑顔と、強硬な態度で何でも押し通す、五飛ですら例外でない、ある意味最強の人。

了解の返事をしようと口を開くデュオの肩口から声が掛かる。

「ヒイロに良く言っておいた方が良いですよ。」
慌てて振り向くと、いつの間にやら背後に居たカトルに真顔で心配の言葉を掛けられる。
「そうだな。検査結果に支障が出ては困るだろうしな。」
カトルの言葉に頷きながら、これまた真剣な顔で相槌をうつトロワ。
「ヒイロの居ない日を希望して検査を受けたらどうですか、デュオ?」
そのテーマで会話を続けるのはやめてくれ、真剣にそう思う。

しかも、そんな真顔で…。

「ヤツが居る時の方が、寧ろ検査自体は楽なんじゃないのか?」

少し離れた所で、ぼそっと呟いた五飛の言葉に再度固まる。
しかし       

「「「五飛!?」」」

はっきり言ってしまえば、このセリフ。
五飛から出た事が爆弾で。

結局注目されるのは、五飛。
白くなって固まってたとしても、皆の視線は五飛行き。

当然、この隙に逃げさせて貰う。
あとはヒイロをどうするか。




検査日は丁度、ヒイロが1週間の任務明けで帰ってくる翌日。







自分が胃痛&十二指腸痛で、胃カメラを思い出した模様。
下部内視鏡は、話だけなら聞いたことがある。
「上部は普段、物を飲み込んでるからそういう意味での『免疫があるからまだ平気』、
下部は『物が入ってくる事に免疫がないから辛い』」なのだそうだ。
まあ、空気も入れるしな。

私は胃カメラですら辛かった。
原因不明の胃痛(?)と胃カメラ、もう一回やるならどっち?って言われたら、
迷わず胃痛を採るね!!

この話聞いた時、真剣にメモ取ろうかと思ったよ…。

ある意味、エロ。ある意味、鬼畜。




040223







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