◆行間◆








   いかん。雨が降って来たな」

「雨なんて降って…」

「いや。雨だよ」

「………そうですね。戻りましょう。ここは……冷えます」









強く抱きしめられた体が痛む。
痛覚なのか、心なのか。

息をするのも苦しい位、否、出来るのだけれどその動きを伝えるのが憚られる程の抱擁。
抱擁と言えるのかどうか…。

ただ、耐えるようにしがみついているヒト。
流れてしまった涙を隠す様に。

   隠す必要なんて、ないのに。

貴方は今、私だけの前で涙を流してしまったのだから。
私が来る前の、一人の時には、泣いていなかったでしょう?

「人目につきます、大佐。」
宥めるように、低く囁く。


「一人で泣いているのも格好悪い…」


私の肩に伏せていた泣き顔をようやく上げて、発したのはそんな言葉。
本当に、子供の様な事を言うヒト。

冗談めかした言い方をしたものの、相変わらず私にきつくしがみ付いたままで。
お愛想でも笑ってあげる事なんて出来ない。

「……そうですね。」

もう一度、同じ返事をして。
ため息を一つ。


『雨の日』は何も出来ないヒト。

頼りなくて、放っておけないヒト。

守るべきヒト。



また顔を伏せてしまった『無能』なヒトの髪を撫でる。
子供の髪を撫でる様に、目一杯の優しさで。



このヒトが何ものにも負けてしまわぬ様に。









とりあえず、一発目は王道系で(笑)。

一体何人がこのネタを使ったのか…。
でも敢えて。
自分が一歩目を踏み出すために!!(大袈裟)

なので、余り他所様のこのネタ関連のを深く読まないようにはして書きました。

不謹慎かも知れませんが、救いがなくなるのは嫌なので、少し笑いを、ね。
笑えてないけど。
大佐はへたれ位なら程良いですが、うじ男は…ちょっと勘弁して下さい!!って事で。



040316







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