ふるえ
〜side:lin〜
襷で捲り上げられた袖の内にそっと手を滑らせ、物々しい機械と柔肌の継ぎ目に触れる。
指先が触れた一瞬、彼女はその小さな体を竦ませた。
「痛みはないのか?」
「はい。」
「不自由なく動くのか?」
「はい。」
愚の骨頂を極めた問い掛けに、潔い肯定を返される。
この短期間で、痛みもなく不自由なく動かせると言い切れる為に、彼女はどれ程の茨を踏み締めて来たのだろう。
ただ自分の為に。
込み上げてくる感情に堪えきれず、面の上からその頬を撫で、耳の前に垂らされた髪を掴み、その小さな頭を抱え込む。
機械鎧と肩の繋ぎ目に触れられた指先は、嘗て自分が知り得ない程に細かく震えていた。
そのまま震える指先は、面の頬を撫で髪を掴み、自分の頭を包み込んだ。
力強く、抱え込んで尚、主の掌は震えている。
気の所為かと思う位微かに。
でも、確実に。
「リン様…?」
抱き竦められて動かせない頭で、恐る恐る面の中から目だけで見上げても、すぐ傍の主の表情を見る事は叶わない。
「…無事で…良かった…。」
搾り出す様に、聞き取る事の困難な位に小さく呟かれた言葉を聞き返す間もなく、体ごとその腕の中に閉じ込められた。
今この瞬間に、触れた部分の全てが伝える確かな震えが、その言葉の意味。
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別にランファンサイドの『ふるえ』との関連は御座いません。
単に「ふるえ」と言うタイトルをつけたかったのです。
…強引だなあ…。
リン様はグリードさんにも吠えてたし、負い目に感じてるだろうけど、ランファンはそんな事全然思ってもないし、負い目にも感じては欲しくないはずなのです。
ってのが言いたかったらし…。(分かりにくいって…)
ガンガン発売日が迫って、うはうはなハイテンション状態になってるらしいです。
どうせあまあまな再会なんて望めないんだろうけどさぁ、夢くらい見させて下さいYO!
080910
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