守るべき人
「若・・・」
「若!!」
自分の膝の上に頭を置いたまま、動けない身体で、必死に叫ぶ少女に胸が痛む。
つい最近、身に憶えのある感覚。
守るべき人を失う事への恐怖…。
自らの存在意義すら、見えなくなる位の。
一度、固く目を閉じて、息を深く吸い込む。
自身の気持ちの整理をすら必要とさせる、悲痛な想い。
周囲に自分達がいると言うのに、自国の言葉で繰り返す。
恐らく、間違いなく、呼んでいるのは彼女の守るべき人。
彼女の気持ちもまたゆるぎない。
そして、自分も。
うわ言の様に繰り返し、泣きじゃくる様に息をつく。
額を拭うタオルを外し、そっと声をかける。
「ランファンちゃん。」
荒い息の下、気丈そうな瞳が、今にも泣き出しそうに歪んでいる。
その真っ直ぐな瞳をじっと見返して。
言葉を注ぎ込む様に。
「信じましょう。大丈夫とは云えないけど。」
自分は敵の言葉に惑わされてしまったけど。
「あなたの守るべき人を、信じましょう。」
一瞬のハッとしたような表情のあと、目を閉じて。
ゆっくりとした瞬きの後、苦しそうに笑顔を作る。
崩れそうな、儚い笑顔。
その頬をただ一筋涙が滑り落ちた。
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ウィンリィは「ちゃん」だった気がする…。
どうしても、リザとランファンの絡みは書かねばならない気がしましたよ!!
お願いだから、無事に戻ってくれ、若!!!と言う希望を込めて。
無事戻って。ハグでもちゅーでもしてくれ!!!
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