合格体験記

私の合格体験を通して来年の受験者の参考にでもなればと思います。
時期にそって体験記を記していきます。


12月から2月 ー始まりー
3月から4月 ー中だるみの時期ー
5月から6月 ー気づいたら試験ー
6月から7月 ー初めての官庁訪問


12月から2月ー始まりー

 当時、就職活動中であった私だが、ひょんなことから公務員を志すこととなった。就職活動は主に専門分野のメーカーに行こうかと考えていた。
しかし、いまいち気がのらないというか、説明会を聞いても行きたいと思える会社があまり無かった。
そんな中、公務員の方とお話しする機会に恵まれ、どこか惹かれるところがあった。
それまではまったく公務員など考えもしていなかったのにである。
技術系の場合はそこまでビビる必要はないのに、国家T種と聞いて畏れ多いものだと考えていたからかもしれない。

 しかし、そのことを考えたのは12月中旬で、間に合うかどうか自分でも分からないままに勉強し始めた。
一瞬、博士課程にでもすすんで、でも行こうと思ったが、そんなお金などなく、今年でけりをつけるつもりでスタートラインにたった。思いつきのような形の始まりだが、今でも自分の選択は正しかった思う。しかし、公務員を目指すにも、時間があまり無いことが心配であった。というのも、大学院生は忙しい。もちろん研究室とかによるんだけどね。
 最初はとりあえず何も知らないので、適当な参考書を買ったんだけど、これがまた役に立たない。
そこで、いい参考書を知るために実務教育出版の受験ジャーナルの
『学習スタートブック』を買ってきた。当時は知らなかったが実務教育出版の本ばかりが載ってるので、それほど参考にはならないかもしれない。
はじめはどういう試験なのかを知ることに力を注いだ。すると、大きく分けて、
一般教養専門試験からなることが分かった。

一般教養は
一般知能一般知識からなっており、一般知能は数的、判断推理、資料解釈、文章理解と暗記よりも訓練をつむことが必要な科目である。

一般知識は暗記さえすれば誰でもとける。ただし範囲は広い。専門試験は自分の専門としている分野の問題である。公務員試験独特の問題形式も多い。
 
私はとりあえず一般教養から始めようと思い、実務教育出版の『新スーパー過去問ゼミ』を全種類そろえ、問題をときながら、勉強していった。この当時はまだ勉強法も定まっておらず、とりあえず範囲の広さに嘆きつつ、がむしゃらに暗記科目を中心に頭に叩き込んでいった。
同時に実務教育出版の国T過去問集を購入し、少しずつ解いていった。暗記中心でやったのは単に数的、判断推理は苦手であり、何となく倦厭していたからである。しかし、数的、判断推理は得意な人は勉強をそれほどしなくても解ける。
でも、私のように苦手意識がある人は相当時間を必要とするでしょう。専門は大丈夫といいたいところだけど、実際は範囲が広かったので苦手な分野を中心に勉強した。
全く新しい分野も何とか覚えようとしたが、全く頭に入っていなかったことが本番に判明した。
範囲が広いと暗記の量もはんぱではなく、公式とかも暗記するのはしんどかった。その点、政治経済などは新鮮だったためか、覚えやすかった。
 
 次に専門科目だが、化学を専攻にしている人しか参考にならないかもしれない。有機化学は専門としていたので、演習問題を中心に勉強した。使った参考書は他のページでまとめてます。物理化学は大学院試験で勉強したにもかかわらず、ほとんどわかっていなかったので早めに手をつけた。工学の基礎(数学、物理)は解ける気がしなかったが、とりあえずちょっと手をつけてみた。

 勉強し始めて2月ぐらいたち、なんとなく感じがつかめてきた。そこでやっと、捨て科目を作らなければならないことにきずいた。そこで、一般知識では日本史世界史美術を、専門では工学の基礎を捨てた。このことは当然と言えば当然だが、こんな広い範囲を数ヶ月で網羅するのはよっぽど賢い人でなくては不可能。
やはり本番で出題数の少ない歴史2科目は歴史好き以外はいらないのではないかと思います。
もちろん併願するであろう地方上級の出題科目と照らし合わせて、ご決断を!

 専門科目は化学系の人は『数学・物理』『基礎物理化学・基礎無機化学』『物理化学・無機化学』『有機化学』『工業化学・化学工学』『分析化学・薬化学』のうち5〜6科目を選択すると思います。
私が考えるに、物理化学無機化学は絶対にやるべきです。2科目でるので当たり前ですがおいしいです。
あと、有機化学は比較的易しめの問題がでます。公務員試験でやたら、頻出の分野がありますが、それほど難しくはないでしょう。数学・物理は捨てました。最初は参考書を買い、意欲満々だったのですが、時間もなく、全く手をつけませんでした。本番では勘で解きました。工業化学や化学工学は技術系よくでるシリーズの化学をちょっとやったのですが、全く頭に入りませんでした。しかし、本番では勘で解ける問題もあったのでラッキーでした。

 国家公務員の一次試験は5月の上旬にあるため、あまり時間がなく、気付いたら一次試験一ヶ月前になっていました。この時にまでに一般教養の一般知識の分野は結構繰り返し勉強しており、自信はあったのですが、一般知能をおろそかにしすぎました。あせって、一ヶ月前から数的と判断推理だけ『新スーパー過去問ゼミ』で繰り返し勉強しました。でも、今思えばほとんど意味がなかったようです。本番ほとんど解けていませんでした。
 また、一ヶ月前に思ったことは模試をうけてねーってことです。
過去の合格者の話では模試は受けておいた方が良いとありました。しかし、申し込んだのになんとなくけだるくて受けにいきませんでした。この時期特に精神的辛く、あまり勉強できませんでした。落ちた時のことを考えると、怖くて怖くてたまりませんでした。周りは就職活動も終了しており、気楽そうだったので辛い気持ちに拍車がかかりました。その危機を乗り越えたきっかけは自分よりも大変な目に遭っている知り合いの姿を見て、悩んでいる自分が情けなくなりました。気付けば元気な自分を取り戻していました。
 孤独な試験勉強ほど精神的に辛いものはありません。私の体験を反面教師にしてください。周りに同じく公務員試験を志す友人がいればベストです。もしいないひとは、予備校に通って仲間を見つけるもよし、ネットで励まし合うもよし、とにかくコミュニケーションを多くとって、自分の勉強のペース確認としてや、情報交換に努めましょう。

 いよいよ、一次試験本番が近くなり、復習中心の勉強スタイルに切り替えました。この時期に新しいことを詰め込むのは危険です。時間の浪費です。貴重な時間は復習を繰り返すことに使いましょう。
 
 一次試験当日、会場には私服でかなり早めに到着しました。中にはスーツ姿の人もいましたが、私服の方が圧倒的に多い状況でした。友達のいない私はただひたすら会場が開くのを待ちました。というのも、何となくテキストを開く気になれなかったからです。まわりでは友達同士で受けに来ている人も多かったです。

 会場に入ると、知っている人がいてちょっぴり動揺しました。あまりしゃべったことがなかったので、当然無視っておきました。とりあえず、あわただしく一次試験が開始されました。こっちはまだ心の準備ができてないのに。そして、模試を受けていなかったのがここで響きました。時間配分が分からないのです。何となく考えていたのが、一般知識を30分ぐらいで解き、次に文章理解、数的判断推理、資料解釈を解くというものでした。
 しかし、そんな予定どうりにことは運ぶはずもなく、一般知識で40分ぐらいかけてしまい。判断数的は確実な手応えが全くなく、それでも時間だけは無駄に浪費しており。資料解釈は確実に解けなければならないのに、時間が無く、適当にマークしてしまいました。あのときはあまりの難しさに、気持ちがなえかけました。でも、何とか食らいつこうとしているの自分があったから、合格できたのでは無いかと思います。試験はどれだけインプットしたかではなく、どれだけアウトプットできるかが、大事です。

 午後は専門試験です。こっちも特に自信があったわけではないですが、とにかく午前中の感触が良くなかったので、ここで踏ん張ろうとかなり意気込んでいました。国一の専門試験は難易度が大学院試に少し近いので、解きやすかったです。むしろ、地方上級の基礎的な事項の羅列は、覚えていなければ解けない問題が多すぎます。その点、国一の問題は直接知らないことでも、応用することで解けたりすることが多くあるように感じました。
 とくに簡単だったのが基礎物理化学・基礎無機化学でした。数学・物理はとばし、工業化学・化学工学は適当に解きました。有機化学は専門でしたので、簡単にとけました。といっても全問正解は最初からあきらめており、足きりにあわないような点を取るように心掛けました。

 一次試験の結果は予想に反してけっこうできてました。教養で約6割。専門で6割5分のできでした。正直、受かったかなと思いましたが、掲示板とかで見ると、みんな解けたようだったんで、不安な気持ちになりました。でも、受かったんで良いんですが。とにかく情報を鵜呑みにしないことが大事だなと感じました。自信がある人しか、書き込んだりしませんもん。

 一次が終わってからも、専門試験の対策と論文試験の対策をしました。論文試験は稚拙な文を書いてしまい、ちょっと切ないかんじでした。自信はあったのですが、時間の制限があると、いい考えがでないもんで。でも、きちんと結論までもっていくことが大事かなとおもいます。専門試験は有機化学と無機化学を解きました。有機化学は専門でやっていたことと、一次試験対策の勉強の延長で解けました。無機も動揺です。大学院の試験を通った人なら簡単に通ると思います。