◆手形取引◆

手形とは、いつどこの銀行から支払いますと約束した事を書いてあり、
その日に銀行に持っていくとお金と交換してくれる紙(証券)のことです。
これには、支払う人、受け取る人、その金額が書き込まれています。
初めはその手形は白紙で、その白紙のものが束になった手形帳というものを、
当座預金を開設してる人が、銀行からもらいます。

商品代金を受け払いする方法には、この手形による決済方法もあります。
この手形には、約束手形と為替(かわせ)手形といわれる2種類のものがあります。
それぞれ、受け取る場合は受取手形、支払いの場合は、支払手形といいます。

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●約束手形●

これは、手形を振出人(手形の持ち主)が、 名宛人(受け取る人)に、いつ払うよ。と約束する証券です。
自分の手形を渡す時は、振り出すとか、手形を切るとかいう言い方をします。
振出人と言われれば、元々、手形帳を持ってた人だという認識をすればOKです。
名宛人(なあてにん)というのは、 その人に宛てたものですよという意味で、この手形は、振出人が、
その人に宛てて支払うよ。というものなので、名宛人=受取人になります。

[ 例1 ] 大阪商店へ商品100,000円を売上げ、大阪商店振り出しの約束手形を受け取った。
[ 例2 ] 西宮商店から商品100,000円を仕入れ、当店振り出しの約束手形を振り出した。
例1 受取手形 100,000 売   上 100,000
例2 仕   入 100,000 支払手形 100,000


●為替手形●

これは、手形を振出人(手形の持ち主)が、 名宛人(引き受ける人)に、
受取人に代わりに払っといてね。と約束させる証券です。
この手形は、受け取る人,振り出す人,引き受ける人の3人がでてきます。
引受人は、振出人につけがあり、それを返す代わりに受取人に払います。
振出人は、受取人へのつけを引受人に代わりに払ってもらい両方のつけをチャラにします。
受取人は、代わりに誰が払おうが、振出人からもらったのと同じことになります。
この手形は、名宛人に対して代わりに払ってね。という手形なので、
名宛人=支払人となります。そして、受取人はそのまま受取人です。
振出人は、支払も受取もないのですが、それぞれの人に対するつけがなくなっているので、
売掛金と買掛金が減るということになります。

これは、結構理解しずらいと思いますが、頭で理解しようとせずに、
実際に問題に触れる方が、理解への近道だと思います。

[ 例1 ] 大阪商店への売掛代金100,000円を、大阪商店振り出し、
     茨城商店引き受けの為替手形で受け取った。
[ 例2 ] 西宮商店からの買掛代金100,000円を、売掛金のある茨城商店に宛てた
     当店振り出しの為替手形を振り出し、引き受けを得て渡した。
[ 例3 ] 買掛金のある大阪商店から為替手形100,000円の引き受けを求められ、それに応じた
例1 受取手形 100,000 売 掛 金 100,000
例2 買 掛 金 100,000 売 掛 金 100,000
例3 買 掛 金 100,000 支払手形 100,000

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期日の来ていない受取手形でも、それをそのまま銀行で換金したり、
何かの代金として、他人に渡したりすることもできます。
銀行で換金する事を割引(わりびき), 他人に渡す事を裏書(うらがき)といいます。

●裏書●
なぜ、裏書というかと言うと、手形には受取人の名前が書いてあるので、
受取人以外の人が受取れるように、手形の裏側の空白に、渡しましたよ。
と書いてあげるのです。裏に書くから裏書というのですね。
受取った人は、ただ手形を受取ったという処理をすればいいだけです。
[ 例 ] 買掛金の代金を支払う為、前に受取っていた手形100,000を裏書した。
買 掛 金 100,000 受取手形 100,000

●割引● 当然ながら、期日が来ていないものを換金するのですから、
書いてある金額(額面)よりも安くなるのは当たり前です。
安く買い叩かれる事を、割り引かれるということから、割引といいます。
その割り引かれた金額(割引料)は、支払割引料や手形売却損という科目を使います。
この割引料は、支払日までその手形を担保にお金を借りているという考え方で、
その支払先の会社の状態や、支払日までの日数により計算されます。
[ 例 ] 受取手形100,000円を銀行で割り引き、
    割引料5,000円を差引き、残りを当座預金に預け入れた。
当 座 預 金
支払割引料
95,000
5,000
受 取 手 形
100,000

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次回は、固定資産について。 固定資産