〜投資案の評価〜

設備投資意思決定をする為の評価方法にはいくつかあるのですが、
用いるデータは大体は同じで、それは次の通りです。

1.キャッシュフロー(現金の流入及び流出)
  (1) 経済的効果
    それぞれの設備投資による結果 生じる利益増加額
    例えば、売上の増加額、経費の削減額など
  (2) 設備投資額
    それぞれの設備を購入する為の費用(取得価額)
  (3) 残存価額
    それぞれの設備の耐用年数が過ぎた後、売却により受ける額
    (残存価額で売れるという前提です)

2.耐用年数( 経過年数=n )
  それぞれの設備の耐用年数

3.資本コスト( 資本コスト率=r )
  投資する為に発生する費用(通常は利息)

− − − − − − − − − − − − − − − − − −

●正味現在価値法●

その設備によるキャッシュフローの総額を現在の価値に直して比較する方法です。

現在の価値に直した(現金流入額−現金流出額)をそれぞれ求めるだけですが、
流入と流出をもれなく計算しないといけないので、細心の注意を払う必要があります。

また、耐用年数の違うもの同士を比較する場合は、同じ期間になるように調整します。
例えば、3年と2年の機械を比較する場合は期間を6年とします。

[ 例 ]
機械の導入により人件費を削減する案が出ているが、
次の資料に基き、正味現在価値法によりそれが有利かどうか求めなさい。
なお、計算上生じた端数は切り捨てる事。

[ 資料 ] 単位:万円

1.投資案(機械を購入する)
  (1) 取得価額:2,500
  (2) 耐用年数:3年
  (3) 残存価額:100
  (4) 増分現金流入額(正味利益増加額)
   1年目 2年目 3年目
   ─── ─── ───
    1,000  1,000  1,000

2.資本コスト率:10%

3.現価係数
 [ 現価係数表 ]
┌───┬───┬───┬───┐
│r\n│ 1 │ 2 │ 3 │
├───┼───┼───┼───┤
│10% │0.9091│0.8264│0.7513│
└───┴───┴───┴───┘
 [ 年金現価係数表 ]
┌───┬───┬───┬───┐
│r\n│ 1 │ 2 │ 3 │
├───┼───┼───┼───┤
│10% │0.9091│1.7355│2.4869│
└───┴───┴───┴───┘


投資案の正味現在価値がプラスであれば有利、マイナスであれば不利になります

経済的効果 (+):1,000×2.4869=2,486.9→2,486
設備投資額 (−):2,500
設備売却額 (+):100×0.7513=75.13→75

計→2,486+75−2,500=61

結論:投資案を採用するほうが61万円分 有利である。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

次回は、投資案の評価(内部利益率法) 投資案の評価(内部利益率法)












Ads by TOK2