間接の材料、労務費、経費は、いったん製造間接費に集計され、
その後、それぞれの製品に配賦(分配)されます。

仕訳上は、製造間接費から仕掛品に振り替えるだけですが、
原価計算書というもので、製品ごとに把握されています。

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製品ごとへの配賦方法の主なものは、価額法と時間法の二つがあります。

価額法は、それぞれの製品の直接費の割合によって配賦する方法で、
材料で配賦、労務費で配賦、直接費総額で配賦の3つの方法があります。

それぞれ、配賦するための率を求め、それぞれの製品の該当する費目に乗じます。

[ 例1 ] 直接材料費法
それぞれの製品の直接材料費:A品¥200,000、B品¥140,000、C品¥160,000
製造間接費¥150,000

まずは、直接材料費1円あたりの製造間接費を求めます。
150,000÷(200,000+140,000+160,000)=0.3

それぞれの直接材料費に乗じて、配賦し、完了です。
A品:200,000×0.3=60,000
B品:140,000×0.3=42,000
C品:160,000×0.3=48,000


[ 例2 ] 直接労務費法
それぞれの製品の直接労務費:A品¥200,000、B品¥500,000、C品¥300,000
製造間接費¥150,000

直接労務費1円あたりの製造間接費
150,000÷(200,000+500,000+300,000)=0.15

A品:200,000×0.15=30,000
B品:500,000×0.15=75,000
C品:300,000×0.15=45,000


[ 例3 ] 直接費法
それぞれの製品の直接費合計:A品¥400,000、B品¥640,000、C品460,000
製造間接費¥150,000

直接費1円あたりの製造間接費
150,000÷(400,000+640,000+460,000)=0.1

A品:400,000×0.1=40,000
B品:640,000×0.1=64,000
C品:460,000×0.1=46,000

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時間法は、それぞれの製品に要した時間の割合によって配賦する方法で、
直接作業時間で配賦、機械の運転時間で配賦の2つの方法があります。
なお、この機械運転時間法が多く出題されます。

[ 例1 ] 直接作業時間法
それぞれの製品の直接作業時間:A品50時間、B品80時間、C品70時間
製造間接費¥150,000

直接作業時間 1時間あたりの製造間接費
150,000÷(50+80+70)=750

A品:50×750=37,500
B品:80×750=60,000
C品:70×750=52,500


[ 例2 ] 機械運転時間法
それぞれの製品の機械運転時間:A品90時間、B品40時間、C品70時間
製造間接費¥150,000

直接作業時間 1時間あたりの製造間接費
150,000÷(90+40+70)=750

A品:90×750=67,500
B品:40×750=30,000
C品:70×750=52,500

この他にも、数量や、重量で配賦する方法がありますが、求め方は同じです。

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製造間接費の配賦を実際の金額を求めてからするのでは、
原価計算を速やかに行うことが出来ません。
そこで、登場するのが、予定配賦率です。

製造間接費の発生額を見積もり、予定の配賦率を求めます。
そして、その予定配賦率を基に製品に配賦を行います。

その後、実際の製造間接費が出たときに、実際と予定の差額を「製造間接費配賦差異」
勘定に振り替え、売上原価などに振り替えられます。

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次回は部門別計算について 部門別計算












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