標準原価計算とは、初めにその製品を一つ作るのにいくらかかるを見積もっておき、
その見積もった単価(標準原価)で製品の原価を計算する方法です。

この標準原価は、標準材料費、標準労務費、標準製造間接費から成り、
それぞれ次の算式により求められます。

標準材料費=標準価額×標準消費数量
標準労務費=標準賃率×標準作業時間
標準製造間接費=標準配賦率×標準操業度

標準原価計算では、この標準の原価に変わりはないので、
完成品の原価は「標準原価×完成品数量」で求められます。

[ 例 ]
次の標準原価カードと生産データにより完成品原価と月末仕掛品原価を求めなさい。


┌──────────────────────────────┐
│       標準原価カード(製品1単位当たり)      │
│                              │
│ 直接材料費  10kg  ¥@100  ¥1,000   │
│                              │
│ 直接労務費  10時間  ¥@200  ¥2,000   │
│                              │
│ 製造間接費  10時間  ¥@300  ¥3,000   │
│                              │
│                 計   ¥6,000   │
│                              │
└──────────────────────────────┘

生産データ:完成品1,000個、月末仕掛品100個(進捗率50%)


完成品原価
 6,000×1,000=6,000,000

月末仕掛品原価
 材→1,000×100=100,000
 労→2,000×(100×50%)=100,000
 間→3,000×(100×50%)=150,000
 計→100,000+100,000+150,000=350,000

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すごく簡単でいいじゃない!!と、あなどってはいけません。
ここからが、本番といっていいでしょう。
標準で求めているということは、実際額との間に差が出るはずです。
この差がどうして発生したかを求めるところに標準原価計算の意義があります。
この差のことを、原価の差異なので、「原価差異」といいます。
そして、その差異を分析することから、「差異分析」といいます。

標準で製品原価を計算しているので、差異は仕掛品の中に残ります。
この差異は、期末において、売上原価に振り替えられます。

差異にはいくつかあるので、ここではその種類を挙げていくだけにしておきます。
それぞれ、次回以降にしていきます。

1.直接材料費の差異
  直接材料費における差異は次の2つです。
 (1) 価格差異 標準価格と実際価格の違いによる差異
 (2) 数量差異 標準数量と実際数量の違いによる差異

2.直接労務費の差異
  直接労務費における差異は次の2つです。
 (1) 賃率差異 標準賃率と実際賃率の違いによる差異
 (2) 作業時間差異 標準作業時間と実際作業時間の違いによる差異

3.製造間接費の差異
  製造間接費における差異は次の3つです。(これがメイン)
 (1) 予算差異 予算額と実際額の違いによる差異
 (2) 能率差異 能率の良し悪しによる差異
 (3) 操業度差異 予定の操業度と実際の操業度の違いによる差異

これだけ聞いてもわかりませんよね。
次回以降で少しずつしていきます。

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次回は直接材料費の差異 直接材料費の差異












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