〜加工費工程別総合原価計算〜

例えば、机のパーツの組み立てと塗装という工程別作業があるとします。
その机のパーツは他から購入しており、単価が一定である場合には、
その机のパーツ代(直接材料費)の計算を工程別に分ける必要はあまりありません。

そこで出来たのが加工費だけを工程別に計算する方法です。
これを、加工費工程別総合原価計算といいます。

具体的にどう計算すればいいかというと、

材料費に関しては、全工程を一括して計算すればいいので、
単一工程とみなす非累加法と同じ計算をすればいいことになります。

加工費に関しては、工程別総合原価計算という大きい分類ですので、
その問題により変わります。累加法と2種類の非累加法の3通りですね。
違う点は、累加法の前工程費は加工費のみって所です。

単一工程とみなす場合では、通常の非累加法と同じになってしまうので、
出るとすれば、累加法か累加法と同じ結果の非累加法でしょう。

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[ 例 ]
当社は、加工費工程別総合原価計算を採用している。
次の資料により、各工程の月末仕掛品の加工費及び完成品原価を求めなさい。
月末仕掛品原価の計算は平均法により、円未満の端数は四捨五入すること。
加工費の工程別計算は累加法による。

( )内は加工進捗度
┌───────┬───────┬─────┬───────┐
│第 1 工 程│ 数   量 │直接材料費│第1工程加工費│
│月 初 仕 掛 品│ 400個(1/2)│¥ 72,000│ ¥  40,000│
│当 月 投 入│1,200個    │¥ 216,000│ ¥  275,000│
│   計   │1,600個    │¥ 288,000│ ¥  315,000│
│月 末 仕 掛 品│ 200個(1/2)│     │       │
│完  成  品│1,400個    │     │       │
├───────┼───────┼─────┼───────┼───────┐
│第 2 工 程│ 数   量 │直接材料費│前 工 程 費│第2工程加工費│
│月 初 仕 掛 品│ 200個(1/2)│¥ 36,000│ ¥  58,000│ ¥  24,000│
│当 月 投 入│1,400個    │     │       │ ¥  270,000│
│   計   │1,600個    │     │       │ ¥  294,000│
│月 末 仕 掛 品│ 400個(1/2)│     │       │       │
│完  成  品│1,200個    │     │       │       │
└───────┴───────┴─────┴───────┴───────┘


    材   料       第1工程加工費   
┌─────┬─────┐┌─────┬─────┐
│第1月初 │完成品  ││月初仕掛品│完成品  │
│ 400 │1200 ││ 200 │1400 │
├─────┤     │├─────┤     │
│第2月初 │     ││当月投入 ├─────┤
│ 200 │     ││1300 │月末仕掛品│
├─────┤     ││     │ 100 │
│当月投入 ├─────┤└─────┴─────┘
│1200 │第1月末 │
│     │ 200 │
│     ├─────┤
│     │第2月末 │
│     │ 400 │
└─────┴─────┘

第2工程
   前 工 程 費      第2工程加工費   
┌─────┬─────┐┌─────┬─────┐
│月初仕掛品│完成品  ││月初仕掛品│完成品  │
│ 200 │1200 ││ 100 │1200 │
├─────┤     │├─────┤     │
│当月投入 ├─────┤│当月投入 ├─────┤
│1400 │月末仕掛品││1300 │月末仕掛品│
│     │ 400 ││     │ 200 │
└─────┴─────┘└─────┴─────┘

材料費
 完成品→(288,000+36,000)×1,200/1,800=216,000

第1月末仕掛加工費:21,000
 315,000×100/1,500=21,000

第1完成加工費→315,000−21,000=294,000

第2月末仕掛加工費:130,000
 前工程→(294,000+58,000)×400/1,600=88,000
 第加工→294,000×200/1,400=42,000
 計→130,000

第2完成加工費→(294,000+58,000+294,000)−130,000=516,000

完成品原価:732,000
 216,000+516,000=732,000
 
工程が2つなら簡単なのですが、実際の問題は3つぐらいあると考えて下さい。
そうしないと、累加法、非累加法の違いがあまりなくなってしまうので。
さらに応用問題があるとすれば、第2工程以降に材料が追加されるケースです。

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次回は、組別総合原価計算の追加論点(応用問題) 組別総合原価計算