メダル王国が建国され三年もの月日が流れた。ロビンはもう18歳となりセルジと別々に生活している。建国以来セルジのお店のおかげですぐに国民は増えていった。建国してから1年ほど経った頃闇の皇帝ゾーマが現れ世界を恐怖のどん底に落としいれた。それから、打倒ゾーマを唱えて数々のパーティーが強い武器や防具を入手しようとセルジの店へとやってきた。強い武器や防具を与えるメダル王国が厄介だったのかゾーマは何度もモンスターの軍団をメダル王国に派遣したが兵士長であるロビンを中心にそのモンスター達を撃破していった。そんなある日の事である…
「セルジおじさん…」
ロビンがセルジの店へとやってきた。そして、カウンターごしにセルジに話し掛けた。
「どうした?ロビン。」
「実は昨日のモンスターとの戦いで剣が壊れちゃったんだよ…大分使ってたから仕方ないとは思ってるんだけど…で、剣を変えようと思ってるんだけどなんか、良い剣ないかな?」
「ん〜キングメタルの剣とかはどうだ?攻撃力は世界最高だぞ?」
「ん〜…キングメタルの剣か…僕に使えこなせるかなぁ〜それよりさ、おじさん。」
ロビンが目をキラキラさせてセルジに言った。
「おじさん、ロトの剣を見せてよ。一度も見た事がないんだ。ね?お願い。」
「ん?ロトの剣かい?あれは、天空の城にあるよ。」
「え!?なんで?アベルさんの遺品は全部おじさんが持ってきたんじゃないの?」
「持ち主であるアベルは死んでしまったわけだからマザードラゴンにお返ししたんだ。防具の方も返そうとしてたんだけどそれは持っててくれって言われたから今も俺が持ってるよ。なんなら見せてやるか?」
「うん。見せてよ。」
セルジは奥の部屋へと消えていった。が、すぐに戻ってきた。
「これだこれだ。ずっと、しっかり飾っといたんだ。」
「うわぁぁ〜なんか、すげぇぇ〜」
「すべて、この地上にはない素材でできている。オリハルコンよりも固い素材だ。そう簡単には壊れもしないし、モンスターの使う呪文や炎などにも強くなっている。世界最強の防具ってわけだ。」
「へぇ〜やっぱりすごいんだね〜。」
「ねぇ〜セルジおじさんはこれを装備できないの?」
「もちろんできないよ。これを装備できるのはアベルと天空人だけだ。アベルが死んだから今は天空人だけだね。天空人が装備すると盾や兜が勝手にその人の体型に合った形をするんだ。ロトの剣は装備できる人でないと鞘から剣を抜く事ができないんだ。」
「ふ〜ん。」
ロビンは兜を取り頭につけてみた…
「止めとけ、ロビンお前には大きすぎる。」
セルジの言う通りロビンには大きすぎた。しかし!…兜は光だし…ピッタリとロビンの頭に納まった。
「え!!??」
2人は驚いた。
「ロビン…」
セルジはあまりの驚きな展開に言葉をなくした。これを装備できるのはアベルと天空人だけである。アベルは死んだのだから…つまり、ロビンは天空人であったのだ。この伝説の防具ロトの兜を装備できてのが紛れもない事実である。
「あれれ?どうなってるんだ?兜が勝手に…おじさん、なんで僕は装備できるの?」
「……き、君は天空人だって事さ…だけど、天空人である君がなぜ、ここに…」
「え?そんな、僕は人間だよ。」
ロビンも驚きを隠せなかった。今まで生きてきて自分が人間なのかどうかなんて考えた事がないからだ。
「ロビン…試しに他の防具もつけてみてくれ。」
ロビンは無言でうなずいた。その後、鎧、盾と装備をしたが兜同様、ロビンの体型にあった形へと変化していった。
「やっぱり…君は天空人なんだ…」
ロビンもそれを認めるしかなかった…しかし、ひどくショックをうけた。自分は人間界に産まれ、人間界で生きてきた。しかし、それは違っていたのであった。
「どうして…僕は人間じゃないの…」
「ロビン…一度、天空城へ行ってみよう。君の本当の過去を知る事ができるはずだ。」
ロビンは無言でうなずいた。そして、セルジはロビンと手をつなぎルーラを唱え天空城へと向かった。
……サササ… 店の外の茂みから物音が聞こえた。…
|
|||
|
|