「ロビン…ついたよ。」
ロビンは目を開けた…そこには、青空が一面中広がっていた。
「ここが…」
「そう、ここが天空城のある雲の上さほら、あそこに城があるだろ。あれが天空城だ。」
「お…大きい…」
「あ〜この世で一番大きい城だろうな。だけど、大きさの割にはあまり人はいないんだ。魔王バラモスが生きてた頃何度もモンスターの侵略をうけたり、人間界へと出かけた天空人を人間が殺したからどんどん、人口が減ってきているんだ。」
「…」
「さ、行こう。」
城の前には門はなく、いきなり大きな階段が現れた。そして、それをふたつ登ると大きな門がでてきた。セルジ達はそれを開けてさらに階段を上った…そこには広いフロアがあり正面には大きな椅子があった。そして、そこに巨大な鳥が座っていた。
「お久しぶりです。マザードラゴン」
「おやおや…お久しぶりですね。セルジ。10年…いえ、もうそれ以上たちましたか。あの頃に比べてとても成長したようですね。目を見ればよくわかります。あら?その子は?」
「はい。今日はこの子のことで来ました。名前はロビンと言います。」
ロビンは軽くお辞儀をした。
「おやおや…とても目の澄んだ子供ですね。」
「この子とは10年ほど前にアリアハンで出会い。それから、ずっと私と一緒に暮らしています。今では私の作った国の兵士長を務めているのですが…」
「え〜下の世界の事はよくわかっていますよ。ゾーマが現れたようで…ただ、現れて一度もこっちへモンスターを来させないと言う事は私達の力が弱まった事をよく知っているのでしょう。」
「やはり…そうだったのですか…」
「えー。人間がモンスターからの恐怖から解放されると、今度は木を切り開拓を始めました。そして、その中で人間と人間とが戦争で戦うようになり、世界の環境はひどくなってきました。私達の力は世界の色々なエネルギーによってできています。水、空気、木、生物…生物は人間以外は減る一方。水や空気は汚れ木は減っていく…私達の力も弱まっていってるのです。…それで?その子がどうかしたのですか?」
「はい。単刀直入にいいますと。実は…この子は天空人かもしれないのです。」
マザードラゴンは顔色一つ変えなかった。セルジは話を続けた。
「実はこの子はロトの鎧、兜、盾を装備する事ができたのです。それで、装備できるのはアベルと天空人しかいません。アベルは死んだわけですから…」
「この子が天空人だと考えるは間違ってはいないようですね。」
「えー。そこであなたの元へと来たのです。天空人はあなたの許可なしでは下の世界へと行けないのは知っています。ですから、何か知ってるのではと思いまして…」
マザードラゴンは一度天井をみやげ、一度ため息をついた。そして…
「…20年ほど前の事です。ちょうど、あなたがアベル達と共に人間としては初めてここに来た後の事でした。一人の天空人の女性が私の所へ来てあなた達を見て、人間に興味を持ち、そして、下の世界へ行く許可がほしいと言ってきました。私は許可しませんでした。バラモスが最も活動を起こしていた時期でしたし、その女性には力はなかったのです。…しかし、その女性は私の許可無しに下の世界へと行ったのです。彼女はその時一人の人間と恋に落ち、そして、子供を産んだのです。私達が彼女を見つけたのは子供が産まれてからの事でした。彼女を本当ならばここに連れ戻そうと思っていましたが、子供ができ幸せそうな彼女の顔を見ると…どうしても、連れて来れなかったのです。」
「…そうでしたか…じゃ〜ロビンは人間と天空人の間で産まれた子ですか…」
「…ねぇ〜母さんは今どこにいるのですか?」
ロビンが天空城へ来て初めて口を開いた。
「実はこの子は母親を探しているのです。いろいろな情報を元に世界中を捜しているのですが…まだ、見つかっていないのです。」
「その後の事はよくわかりません。しかし、可能性があるとしたら…」
「可能性があるとしたら?」
ロビンは少し元気を取り戻した。母親の有力な情報を得る事ができるかもしれない。そう思ったのである。
「…彼女は天空人の中でもとても強い魔力のようなもっている女性でした。なぜ、バラモスが天空城へとモンスターをよこしたのか…天空人に恐れる力があったのも一つですが、天空人を捕らえその特別な力を利用しようとしたのも一つの理由なのです。」
「特別な力?」
「え〜。闇の皇帝…つまりゾーマをこの世界へとつれてくるために必要な力だったのです。…ですから…もしかすると、バラモスに捕らえられゾーマの復活のために利用されたのかもしれません。」
「…そんな…」
ロビンはショックを隠しきれなかった。母親の有力な情報を得る事ができると思った矢先の出来事であった。しかも、母親はバラモスに連れ去られたかもしれないと言うのだ。
「…僕…母さんを探すよ。」
ロビンは決心を固め力強くこう言った。それを聞いたセルジはロビンはもう大人になったんだなと感じ、成長した姿を見て嬉しくなったが、少し悲しくもなった。
「そうですか、それではあなたにロトの剣を授けましょう。こちらへ来てください。」
マザードラゴンに連れられ一行は城の内部へと行った。
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