| ともたま邸にはともたま以外にも居住者がいます。 それが「くもたん」。
くもたんはたくさんいます。大きいの、小さいの、色の付いたの、模様の付いたの。もう、とにかくいっぱい。
ともたまでは数え切れないくらい!!
こんなにたくさんいたのでは、ともたま邸の部屋数では、とてもじゃないけど足りないのです。
「ぼくらのことは気にしないで。部屋は自分で作るから。」
くもたん達は、そう言って自分たちで部屋をせっせと作り出しました。
くもたんは自分の気に入ったところに、それぞれの部屋を造ります。しかも決まって外の隅っこや高いところに。
でも、ともたま邸と違って着工から竣工までがとても早いのです。
「どうしてともたま邸はこんなに早くできないのかな?」というくらい。
部屋の大きさはくもたんの大きさには比例しないらしく、みんなゴージャスな部屋を構えます。
時々、ともたまはくもたんたちを引っ越しさせます。
「だって、くもたんはともたま邸に家賃を払っていないから!!」
ほうきや棒で、くもたんのおうちを強制撤去します。撤去作業は難航することもしばしばあります。
「ほうきに部屋がまとわりついちゃってとれない!!」
「くもたんを死なせないようにするんだぞ!」
なんてやっていると、けっこう撤去には時間がかかっちゃう。
ともたまはくもたんたちに話をしながら撤去をしていきます。
「居てくれると虫が家に来なくていいんだけど、こんなにいっぱいのくもたんたちに、しかもただで用地を提供するわけには
いかないんだ!ともたまにも生活がかかってるんだもの。借金大魔王なのに、ただで用地を貸してるなんて銀行にバレちゃったら
『今すぐ全額返済だ!!』なんて言われちゃうかも・・・。」
そして、翌日。
「やっぱりここがいいんだ!!」
と、くもたんたちはまたやってきてくれるのでした。困っちゃうよねぇ・・・。
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